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Vita版Fate参加正式告知。
告知。

という訳で、東出さん本人からVita版Fateの花札への
シナリオ参加が告知されましたー!

でもって、もう作品サイトにもきっちり載ってるのですな。
にしても、東出さんの担当するライダー陣営は、
絵柄がやたらに可愛くてほのぼのしてるなあ。
話自体も絵柄にあった緩いノリなんだろか。
というかここの陣営は元々割とこんな感じだったっけか。
まあモノが花札なので、シナリオもギャグ成分多めになるに違いない。
東出さんのコメディが読める事に期待!

とまあ、それは良いのですが。
東出さんの「祐」の字が「裕」になってるよ……?
最上部の方は正しい漢字なのに、何故こちらは違ってますか。
奈須効果、奈須効果なのか……!

ところで、奈須さん虚淵さんの参加は事前に聞いて知っていたんですが、
めておさんも参加するのはこのページ見て初めて知った。
このメンバーの中でめておさんだけ作風がよく分からないんだよなあ。

| http://haruka.saiin.net/~summon_bullet/fdtd/log/index.php?e=1463 |
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Vita版Fate参加
という情報が……!
何でも、発売決定しているVITA版の「Fate s/n」の花札の方に参加するとか。
ソースはコンプティークらしいけれどまだ自分で確認していないので、
詳細については、確認したらまたちゃんと書きますが。

また Fate関連で お仕事が……!
フリーになって以来、東出さんはお仕事の幅が広がったけれど、
特に型月、というかFate方面でのお仕事が増えまくりましたですなー。
まるで、これまで時間なり何なりの制約があって参加できなかった分、
フリーになってから思いっきり好きにやっているかのよう……!
……どっちかいうと、奈須さんの側のがそういう意識が強い気がするのは、
元々の奈須さんの東出さんラブっぷりを散々見てきているからでありましょう。

っていうかこの花札、他に参加してるのが奈須さんと虚淵さんだそうですよ!
Apocryphaをやるのもだけど、本当にこの御二方と肩を並べてしまう……。

ともあれ、これで私はVITA本体から買うフラグが立った……!

| http://haruka.saiin.net/~summon_bullet/fdtd/log/index.php?e=1461 |
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邪念編詳細!
特設ページで紹介されているのは作品タイトルですよね。
ええと、それじゃあ。
「劇場版 装甲悪鬼村正」ってー!!

単なる文章媒体だと思っていたので
ADV形式だという事もまず驚いた訳ですが、このタイトルはー!
……いや、映画好きの東出さんであるからして、
この内容はまさに「邪念」の極みというのが相応しいですよね!

っていうか、コレどう考えても超メタネタにしか思えないんですが。
つまり、
壊れ東出確定という事ですね。
東出さんの壊れたネタを一番に期待していたので、
望み叶って幸せな気分でいっぱいです。
今日は人気投票では雫が1位取れたし、
「邪念編」で東出さんの作品情報も出たしと、
日記は長くなって時間かかるけど本当に嬉しい事ずくめだー。
長い日記は幸せの証。

実際の詳しい内容は分からないけども、
紹介部分の画像がGHQの面々という事は、
彼等メインになるのでございましょうか。
ハリウッドだしなあ。

そういえば、もう「ケモノガリ2」発売まで1週間ではないですか。


東出さんが前……つまり東出攻、か……。
むしろなまにく総受か……(果てしなく違います)。

| http://haruka.saiin.net/~summon_bullet/fdtd/log/index.php?e=840 |
| Work::Fanfic | comments (x) | trackback (x) |
邪念編
夏コミで販売される「村正」の公式アンソロに東出さんが参加ですとう!?
またしてもいきなりで度肝抜かれたといいますか、
ま た こ っ そ り と 仕 事 を 増 や し て た の か こ の 兄 ち ゃ ん は 。
去年ニトロコンプリートで鋼屋さんと対談やったりもしてるし
元からニトロの面々とは縁が深いので、
今回の参加も不思議ではないけども。
「村正」楽しかったらしいし。

ただ、奈良原さんと東出さんの文体はかなり違うよね。
奈良原さんの文章も好きなので、
奈良原節あっての「村正」を東出さんが書いたらどうなるか、
正直、興味半分怖さ半分、という感じ。
が、タイトル「邪念編」がどう考えてもシリアスに感じられない件。
ラインナップには「菊正」を描いた安永氏も入ってるしなァ。

となると、もしかして先日twitterで書いてた「緊急の要件」って
コレの事だったりしたのか?

と驚いたのも束の間、間髪入れずに
propellerの方でも何か出るらしき事を東出さん言ってんですけど!?
やっぱり時期的に夏コミだろうか、
となるとやっぱり「エヴォリミット」関連なのか。

それにしても東出さん、本当に最近書き仕事が続くなあ。
「エヴォリミット」と「ケモノガリ2」の連続も気掛かりだったのに、
今度はこれで夏までお仕事詰めっ放しに……!
もしかして、連続で仕事しないといけないような状況なのかと
不安になってしまったりもします。
これから東出さんの嫌いな暑さ真っ盛りな季節になるし、
体力・精神どっちの面の健康も心配ですが、
twitterで毎日元気いっぱいなので、
そんな心配しなくてもいいのかも知れないですやねー。
とりあえず東出さんの動向はこれからも陰に日向に見守る所存。
人それをストーカーと呼ぶ。


ところで、「邪念編」が「村正」好きにどう思われているのか気になって、
久しく覗いていなかった作品別「村正」の書き込みを
ちょっと覗いてみましたよ。
奈良原さんが文章込みでどれだけ愛されているかよく分かりました。
いや正直、あんなにめたくそに東出さんが言われるとは!
普段見かけない扱き下ろし発言をいくつも見られて何か嬉しいんですけど!
東出さんてアンチいなくて寂しいなあと思っていたけど、
意外にニトロ周辺にいたのかも知れないなあ。
まあ、ブーイングしているのは
単に東出さんのことをよく知らない人達なのかもですが。

しかしAB感想の時といい今回といい、
どうして東出さんに批判的な意見に大喜びなのか私は。
単純に話題にされている事自体が嬉しいという意見もあり。
だって、東出さんに何か動きがあっても
語る場がちっとも動かないんだもの……。
皆、東出さんが好きならもっと色々語ってくれー。

| http://haruka.saiin.net/~summon_bullet/fdtd/log/index.php?e=812 |
| Work::Fanfic | comments (x) | trackback (x) |
メーカー334
に思う。

頭沸いてるのかと心配になるようなメールを奈須さんに送るほど
熱く梨穂子を語った数ヵ月後に出たのが「ケモノガリ」という事実は
どう解釈するのか、と。


でも、名前を上げたのが「吸血大殲」だから目立つのだろうけど
東出さんて、最初はLeaf界隈で
燃え要素なんてない、普通にいい話系のSSを書いてましたよね。
なので、今の東出さんが書く、燃え特化でない物語は
ものすごく読んでみたかったり。
(というのをBBの頃から私は言っているような気はする)
……まあ、萌え以上に、萌え要素の欠片もない方面の趣味が
東出さんはとても多いようなので、
どんな時も趣味に走る東出さんなら、
何を書いてもバイオレントな要素は確実に入ってくると思うけども!
(そして「ケモノガリ」に至った)

というか、個人的には、「吸血大殲」タイプの話よりも
最近のハルヒや以前の燃え要素の無いエロゲ原作の話の方が
実はウェイトが高かったり。
多分、まず燃え第一で語られる人だから、
逆にそれ以外の部分に目を向けたくなるのかもしれない。

ちなみに、東出さんが書いた話の中で一番気に入ってるのは
「GUN BLAZE WEST」打ち切り直後の和月氏と小畑氏の話。
「吸血大殲」みたいに、長期間かけて大作を完結しきったのも凄いけど、
こういう短い話をさらりと書いて投下できちゃう所も
やっぱり凄いと思うんだ。

またあんな感じに、短い話をいきなり投下して
話題になってから
「実は自分が書きましたー」的な告白、
って流れも見てみたいものですが……
無理かなあ、忙しそうな現状から考えるに。

| http://haruka.saiin.net/~summon_bullet/fdtd/log/index.php?e=642 |
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とら秋葉原店で
「喪失」が平積みになってて、あー1冊だけ小さいと逆に目立つかもなー、
とかぼんやり思ってたんですが、横に立ってた掌サイズのポップに気付いて、
無意識に目を逸らして立ち去ってました。
何故そうしたのか? ハハハそれを訊くのは野暮ってものさ!
や、単に名前を正視できなかっただけです。
って、どれだけ私は東出さん(の名前が)好きなんだよ!
そういや私、去年同じくとらの中で「クロノベルト」のポスター見かけた時も
最初は正視できなかったっけ。
まあ今回も一旦フロアから出た後、やっぱりガン見しに戻ったんですが!

ポップには「『あやかしびと』のライター」と書かれてて、
今現在の世間的にはそういう認識のされ方なんだなー、と思いました。
もっと濃く書いてくれればいいのに、と思ってたなんて秘密。

あと直接東出さんとは関係ないけど、同じフロアに貼られてた
とらの企画モノの告知ポスター、「喪失」の表紙のヒトっぽいと思ったら
本当にそうだったので、分かった自分にちょっと驚いた。
だって「喪失」の表紙絵以外ほとんど見てないんですよ、このヒトの絵。
あっさり判別がつく程「喪失」表紙絵を眺めてたのか、と。

| http://haruka.saiin.net/~summon_bullet/fdtd/log/index.php?e=507 |
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では改めて「喪失」の話。
そんな訳で、原作を知らないのでずれてる部分もあるかと思いますが、
原作を知らないなりに感じた事を書き連ねていこうかと。

今までこのヒトの作品に関して散々書いてきたというのに
今更振り出しに戻ったみたいな表現であれですが、感じたのは
これが「物語を書く」事を仕事にしてる人の作品なんだなあ、
という事でした。
二次創作って基本的に、原作やキャラへの思い入れがあって読むもので、
作品への評価も思い入れ補正で高くなる事って当たり前だと思うのです。
でも先に書いた通り、私は原作を知りません。キャラ名を知ってる程度。
なので思い入れ補正の入る余地が皆無だった訳ですが、
そんなの関係なしに、素直に「とても良かった」と思えたのです。
二次でそう思わせるのって、やっぱり凄い事だと思う。
だからこその「書く事を仕事にしてる人の作品」という訳なのでした。

ちなみに原作を知らないのに読んだのは、書いたのが東出さんだから……
という風に見えそうだけど、実はゲームよりこっち読んだ方が先です。
むしろ、BBやる前にお試し的に、サイトに置いてたハルヒ3作を読んで、
結果、良いと思ったからBBに手を出したという次第。

なので、燃え系のシナリオライターと認知されてる東出さんを
私がそう認識してないのは、ひとえにこういう作品を書く人として
最初から刷り込まれていたからなのであります。
燃え描写が得意なのは確かかもしれないけど、他にも
こういう切ないシリアスも良いし、パロディ書けば再現率に爆笑だし、
ラブコメは悶え苦しんだ挙句に耐え切れず絶叫しかねないほど。
でもって、ゲームの方でも燃え以外の要素が大量に詰まってるのが、
どれかに傾向が偏るより、色んな要素をちょっとずつ一気に楽しみたい、
自分みたいな人間には、まさに理想的なライターさんなのです。
言わば満漢全席(※漢ばっかり輝いてるという意味ではない)みたいな、
……というより、「闇鍋」と言った方がカオスっぷりが強くて面白いか、
とにかく、この人の作品のそんな所が、私は好きなんだと思います。
っていうか、旧サイトの作品はマジで闇鍋状態っぽくないですか?
置かれてる場所バラバラだし、モノによっては放置プレイだし、
もういっそレミラーマでも使いたくなります。
きっと一定数集めると、ご褒美がもらえるんだ……!(無理です)
でも旧サイトに置かれてる(&リンク貼られてる)作品眺めてると、
実は元の作品を知ってるものが全く無いという驚愕の事実。
精々が、Fateのパロネタの時の「どすこい(仮)」位だったでしょうか。
元々作家買いの傾向が強かったので不思議じゃないんですけど、
改めて確認してみてまさか1作も無いとは思わなかった。びっくり。
それでも読むのは、この人の書く作品は原作関係なく良いと思えると
信頼しているからですが。
まあ二次の場合、原作知ってる方が読むのが辛い事も時にはあるし。

ちなみに今回のハルヒ本に関しては、原作好きでアニメも見てた知人が
「(キョン絡みのベクトルがとんでもないけど、それも含めて)
原作の延長線上にあっても全然違和感ない内容」と言ってたので、
多分本当にその通りなんだと思います。

だから、もし燃え要素の方で東出さんを好きで、燃え要素が無いからと
この本に手を出してない人がいたら、心底もったいない事をしている、
と言わせていただきたい。
このヒトの燃え要素は、他の要素があるからこそ一層魅力なんだよー。

――という無駄に長い前フリ。
いい加減普通に本編の感想に入ろうな。

な訳で。

そういえばBB小説1巻のコピーで、東出さん、
「ノベルゲーム界でもっとも泣ける人間ドラマを書く」って書かれてて、
それはキャラがよく泣くって意味なら合ってるよな、とか思ってましたが、
この本も泣くシーンが多かったです。
っていうか、「統一」以外の4作全部に、キャラが泣くシーンがあった。
のだけど、その泣くシーンがどれも非常に良いというか、
むしろどの話も泣くシーンこそが一番の見せ所じゃないかと。
本当に、どの話もそこに至るまでの流れがとても自然で
気が付くとすっかり話に引き込まれてました。
元々シリアス読むのに感情移入の度合いが激しすぎる性質なのですが、
それにしたって、ここまで引き込まれる事なんて滅多にないです。
っていうか、実を言うと悲恋モノは苦手な筈なのに、
すんなりと最後まで読んでしまい、読み終わった後でも辛くなかったのは
(話の流れ的に「切ない」という感情は残っても)自分でも不思議です。

何となく、この本で描かれたキャラ達は皆、どこか自分に重なる部分があって、
だからその分、感情移入の度合いも大きかったんじゃないかとも思う。


ここから下、作品別の話。

「灰の雪」 キョン+鶴屋さん
原作ではまだキャラがはっきりしてないという話(あとがきより)ですが、
実際に原作の鶴屋さんもこういうキャラだったら絶対に好きになる。
逃げられないものに徹底的に対抗するのも悪くはないけど、
全部受け入れる選択ができる人はとても強いのだと思います。
更に受け入れた中で自分の幸せを探すポジティブさが素敵。
……もっとも、行き過ぎると魍魎の雨宮になりそうだけど。

……でふと思い出した。
この感情、BBで十貴竜会議でのホープに感じたのと同じだ、と。
あのシーンでのホープの切り返し方は本当に大好き。
だから要するに、そういう受け入れてなおポジティブなキャラが
私は好きなのだろうと思いました。

話戻して再び鶴屋さんの事。
そんな、気持ちいい位にとことんポジティブだと思った彼女が
ほんの一時、弱い姿を見せたら……そりゃぐらりとなります。
あの、全部受け入れてるって語りながらも反論が欲しそうに見えた、
って辺りが、元のキャラとの差のお陰で切なくてたまらないですよ。
キョンが何となく察していながらも何も言えなかったというのが、
切なさもいや増します。
とか言って、その後のシーンで切なさ吹っ飛んだんですけど!
ああもう何だあの緊張感!
ここでコトが起きちゃったらやばいじゃんどうするよ? と焦ってたら
寸止めで終わって安心したというかでもちょっぴり残念というか。
っていうか、止めたの鶴屋さんの方なのですよね。
弱気になった所でそのまま流されちゃわず、制止できた鶴屋さんは
やっぱり「大人」な子なんだなー、と改めて思った。

そういえばこの作品だけタイトルの形式が違うのですよね。
その辺りの事情もあとがきには書いてあったけども。
でも、内容にぴったり合った、とてもいいタイトルだと思う。
雪は白くて綺麗だけど、降らせる空の色は重い灰色。
そういう、本文にも出てきた直球ストレートな意味でもだけど、
積もると下にあるモノを覆い隠してしまうのもまた雪の性質だから。
覆い隠された下にあるのがどんなに歪んで醜いものでも、
全部隠して、綺麗なもののように見せてしまう所が、
この話での鶴屋さんのイメージと重なるのでした。

でもってラーメンが食べたくなりました。日曜に食べたばかりなのに。
っていうか結局食べました。
そして今日も食べました。
なんか違う意味で完敗した気分……!

あと鶴屋さんのあの語尾は原作にあったものだというのが衝撃でした。
某大手が作って広めた二次派生のネタだと思ってたですよ……。

「古泉一樹の親友」 キョン×ハルヒ前提 キョン+古泉→ハルヒ
3部作の中で一番好き。
ラストシーンも一番好き。最後の台詞が特に印象的。
常に仮面を被ってる人間の仮面が外れる瞬間、ってのは
ものすごくツボなシチュエーションなのかも。

にしても、古泉っていい奴だなあ。
自分の好きな相手が他の人を好きだと知っている、それどころか
その「好きな相手を想ってる姿」が好きだなんて自覚するのって
ものすごく辛い事じゃないのかと。
そんな関係、本当なら近くにいるのも辛いだろうに、
自分の想いが実らない原因でもあるキョンを
ハルヒと同じ位に大切にしているなんて、いい奴すぎる。
まあ、そんな状況で「親友」なんてさらりと口にできちゃうのが、
きっと、古泉っていうキャラクターなんだろうな。

「いかにも親友」みたいな感じにべったりとつるんだりはしないけど、
こんな風に、心のほんのわずかな部分で通じ合ってるような友情も
いいなあと思った。

っていうかね、頭がしがしには弱いんだよ私! あれ反則絶対卑怯!
いや腐要素って意味じゃなくて、単に髪いじりフェチなだけですよー。
……ぶっちゃけ「髪を梳く」が萌えツボになったのも、東出さんが原因だし。
どうしてそういう微妙なツボを絶妙にくすぐりにかかるかなーこのヒトは。

「朝比奈みくるの最後の挨拶」 みくる→キョン×ハルヒ
終盤、かなりのスピ-ドで二転三転する展開に圧倒されたです。
結局は別れを迎えるって所が切ないなあ。
が、本当の最後の最後で救われた、というか、
そこまでの展開があるからこそ、締めの言葉が輝くのかもしれない。

健気な小さいみくると、割とさばさばした感じの大きいみくると、
入れ替わりで登場するので、違いがはっきり出て面白いなー。
後述の通り、私あんまり真面目に挿絵を見てなかったのですけど、
構図同じでそれぞれ違うみくるが描かれた遮断機前の挿絵2枚は
2人の分かりやすい対比になってて、挿入の仕方がいいなと思った。

この話での小さいみくるの、自分ができない子なの自覚してて
それを何とか克服しようと頑張ってる姿は、本当に健気で可愛い。
でも、この話で一番印象に残った彼女はそれじゃない。
頑張って頑張って、それでも自分は駄目だった、と激昂し、
キョンの慰めの言葉をも拒絶したみくるでした。
できる限り頑張っているのに自分の目指す場所に到達できないと
自覚する悔しさは身をもって知っているので、
あのシーンのみくるを、つい自分と重ねて見ていました。
だから、他のシーンではキョン視点で読んでたのに、その1シーンで
一気にみくるへの思い入れが強くなってしまい……
泣いてはいないけど、泣きそうにはなりました。
なので決死の覚悟で告白しようとするみくるを応援してたんですが、
肝心な部分で強制送還されるなんて、何というやりきれない感……。
最終的に、そっちのみくるじゃないけど目的が果たせて良かったね。
想いは実らなかったけど、キョンに多大なインパクトを与えられて良かったね。

「長門有希の喪失」 長門→←キョン×ハルヒ
この話の切なさは、特にこの本の中でも群を抜いていると思うのです。
キョンでもハルヒでも長門でも、誰の視点で見ても辛くないですかこの話。
一番報われないのは長門だと思うのだけど。
キョンの感情が完全にハルヒに向いて安定するまで待ってた、って所が、
報われない切なさMAX。
告白が「過去形」な所が泣かせます。
でもあえて記憶を封印しただけに止めておいたのは、やっぱり
自分できっちりけりをつけたかったからなのかなあ、とも思ったり。

要するに、この話で一番感情移入してたのが長門でした。
何というか、自己犠牲だよね、この長門。

あと感じたのが、この話だけ、話が終わっていない気がする、という事。
他の話は、日常から外れたちょっとした出来事が起きて、
それが一区切りついてまた今までの日常(最初とは少し状況は違うけど)に
戻って締められてるように思えるけど、この話だけは、
戻らずに……というか、クライマックスで止まったように感じます。
多分、キョンが長門を外へ連れ出してさせたいと考えた事が永続的なのに
長門の方は、ただ高校生の頃の決着をつけただけで終わったからかと。
だからなのか、読み終わっても何となく終わっていない気がするのでした。

で思った。
これはある種のバッドエンドなんだ。
そう解釈すると妙に納得できるので、そうする事にしました。

長門周りの描写以外で印象に残ってるのは、長門への感情を思い出してから
街中を探し回るキョン。
時間潰しを兼ねているものだけど、探し回っている行為が過去の再確認のようで、
でもって、連動して段々長門の事も思い出していくようで。
これ、原作を読んでいるともっと感慨深くなるんだろうな、と思ったです。
あと素直な感情を表してるハルヒも、同じく印象に残ったり。
「取られたくないから頑張った」って言い方が、えらい可愛いな。
キャラはよく知らないけど、そういう「頑張り方」をあんまりしなそうなキャラだから
行動に起こしてるって所も含めて可愛い。

で。
先に書いた通り、シリアスに過度に感情移入してしまう私が
長門に感情移入しまくりながら読み終えての、一番強い感情は、
――相手が気付いてくれるのを待つような自己犠牲はしたくない、
でした。
この話では、キョンは3年かけて気付いた。
けど、もしかしたらもっと長くかかる可能性だってあった筈。
下手したら一生思い出されないって展開だってあったかもしれない。
逆に、思い出される前にキョン本人が消えてしまったら……
やっぱり、長門は決着を付ける機会を永遠に持てなくなってしまってた筈。
そういう可能性は長門は考えなかったのかなあ、と思った。
や、正確に分かってはいないまでも、数年で思い出されるって事を
ある程度は理解してたのかもしれないですけど。
でもそれは、あくまで長門の話です。
現実世界に生きてる人間は違う。
未来はどうなるかなんて全く予測なんてできない。
今日は普通に生活してても、明日いきなり死ぬかもしれない。
当然の事ながら過去には戻れないので、失敗したらやり直しもきかない。
だったら、ただ機会が来るのを受け身で待つのじゃなく、
やれる時に自分から動いた方が後悔しないんじゃないか――
そう思いました。
だから、自分は「やらない後悔」より「やる後悔」を選ぼうと決めました。
そんな感情こそが、この本を読んで一番強く感じた想いだったり。

ところでこの話だけ、15禁レベルのシーンがあります(事後って設定だけ)が、
それでもちっともエロさを感じないのは何故だろう。
あれか、ハルヒのキャラがあんまりそういうのを想起させないからか!

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
     マリアナ海溝より深く遠い溝があると思うべし
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


「涼宮ハルヒの統一」 カップリング無しオールキャラ
どうしてトリにこんな不穏なネタを持ってきたんだ。
直前の話が話だけにギャップもとてつもなく大きいよ大きすぎるよ!
ああしかし、5作の中で一番楽しかったのもこれという……!
そして、こういう話なら最後に持ってくるしかないとも思う。
直前までのシリアスな雰囲気が素晴らしくリセットされました。
ハルヒでこれをやる必然性も欠片もないと思うんですが。
でもシステムは借り物だけど、実際どのキャラも、直面したら
書かれてるまんまの言動をするんだろうなあと思えてならない。
やっぱり東出さんは、こうやって大人数を動かすの巧いなー。
読んで、これをマジで一晩で書き上げた事に改めて驚嘆した。
なんて人なんだ東出さ……失礼、書いたのはジョバンニでしたね。
凄いやジョバンニ!

友情と努力と勝利。
平和っていいね! 団結っていいね!
最初はそれぞれ好き勝手に行動していた筈なのに、いつの間にか
一致団結してたってのが、とてつもなく爽快。
朝倉さんなんて、最初の方では含みがあるげな言動だったから、
絶対途中で状況を悪い方に引っ掻き回す役回りだと思ってたのに、
そんな事もなかった。
逆に長門は、国を選んだ時点で、いい所を持って行きそうと予想して
本当にその通りの展開になっちゃったので、ちょっと笑ってしまった。
流石にそのままラストまで持って行くのは予想の上を行ってたけど。
……まあ、ゲームの性質考えたら、長門がキーパーソンになるのは
至極当然って感じではあるのかもですけど。
でも流れ的に、1つ前の「喪失」から続いて長門で終わった訳で。
そんなに長門がお気に入りか東出さん。

しかし、何故にこのヒトはこうやって出す本をカオスにするんだ。
「吸血大殲」4巻も、何故か最後に入ってたアレ、
知らずに開いて本編とのギャップに笑いまくったですよ。
でも、そういうカオスさもまた、このヒトの魅力ですやね。

余談ながら、同じくこの本を読んだ原作ファンの知人と会話して、
古泉の名前の読みが「いっき」だと知りました……。
ずっと「かずき」だと思ってたよ! 顔どころか名前も知る気なかったんかい私。
更に、朝倉さんが、原作では既に存在してない事も知りました。
……それで、「統一」の冒頭で言ってた台詞の意味を理解した。
なるほど、そういう意味での「バカ話」でもあったのか。
本来ならありえない、お祭り的な話でもあったんだ、これ。

しかし概要でカップリング表記を考えてて頭混乱してきた……。
何だこの錯綜っぷり!
普段あまりこういう表記しないので、間違ってたらご指摘願います。
っていうかね、問題は「喪失」だと思うんだ。
一番反響が大きかったらしいんですが、個人的には一番困る……。
や、ちゃんとした感想を言葉にしようとした時に、です。

内容には関係ないけど、ちょっと目を引いた部分。
本文のフォントが楷書体な所。
小説って大体明朝体だから、珍しいなーと思って。

ところで非常にどうでもいい事のような気もしますが、
再録の3編って、最初に投稿されたの、18禁のSS投稿場なんですよね。
なのに、15禁レベルに解釈できなくもない場面が1ヶ所ある以外
それっぽいシーンがまるっきり無いのですが。

それは果たしてツッコミ入れるべき所なのかどうか、悩む……。

悩んだどうでもいい事、更にもう1つ。
普段の癖で奥付を見てみた。
発行日が2008年11月……?
店頭に並んだの1月下旬というか専売だから実質発売日も同日だろうから
どうして発行日がそんなに早いのかいや商業的にはそれ位前倒しで普通か
でも同人って発行日=最初に売り始めた日として表記するのが普通じゃ
それとも予定ではもっと早く売り出すつもりだったからこんなに早いのか
でもとらの紹介ページでは発行日は12/30って書かれていたよなあ
いやそれ単に書き上げた日付入れただけと考えれば時系列的には合うか
……と延々考え続けました。
そして結論の出ないままに、奥付をまた見返して気付いたんですが。
本文が楷書体なのに、ここだけ明朝体っていうか、ぶっちゃけ
「吸血大殲」のまんまでしたね。
……えーともしかして、単に細かい日付気にしてなかっただけ、ですか……?

ここから下は、感想じゃなくてツッコミのようなもの。
内容に不満はないけど、それ以外で気になった事とか、
あと個人的な懺悔とか諸々です。
後者はともかく、前者はどうしても重箱の隅つつくみたいな感じなので、
その点にご注意をば。

 ▼More
| http://haruka.saiin.net/~summon_bullet/fdtd/log/index.php?e=454 |
| Work::Fanfic | comments (x) | trackback (x) |
「喪失」が届いてましたー! 3冊。
いやマジで。
最初に情報出た時点で3冊買うって宣言しましたし私。
勿論、後で転売して金に換えようと思っている訳ではなく、
観賞用・保存用・布教用と揃えたという訳でもなく。
というか、しょっちゅう勧めてはいるけど押し付ける気はないので
布教用に振り分ける事はないのです。ご安心あれ。
まあ、後になって読みたくなった人に提供する為の予備だったり、
今も興味ない訳じゃないけど買うのはめんどい、という人の
逃げ口上を無効化する為後押しをする為のようなものだったりです。
……やっぱそれ「布教用」でいいのか? いや違うよね。微妙に。

とりあえず、開封して、
カバーをめくり(特にネタ仕込みはされてなかった。←当たり前)、
折り返しの著者紹介を読み(本当に書く事が好きなんだなあ)、
あとがきを開きました。
……ええと、何と言うかすいません。
本編より先にあとがきを読む人間もいます。
作品外の素の文が面白いと作品も性に合うという法則があるのと、
それに本編を先に読んだらもったいないじゃん!
好きなおかずは最後にとっておく主義なのです!
という訳であとがきを先に読んだのでございました。
そして例によって言いたくなった事も大量に発生。
あとがき内容はネタバレの内には入らないかなあ、という事で表に。

・同人誌作りに向いてないのは職業と現在の役割だと思います。
・むしろ、あれだけ本業詰めまくってて形にできる方が凄いです。
・BL的とかどうとか、気を使って書いたりしてたんだー。
・ですがきっちり他キャラにベクトル向いてたらBL解釈は普通しない。
・というか、どんな状況でもカップリング解釈できるのが腐かと。
・なので雰囲気がどうかは関係ない気がする、と思うのでした。
・つい最近脊髄反射で通販は18禁って解釈したの何方ですか。
・良い見本だったけど教訓として生かされなかったという話ですか。
・一晩、と書かれてたので文章量を確認し……ちょ、これを一晩!?
こ の 人 は 化 物 かと本気で思いました。
・そして東出さんの執筆速度の秘密が明かされた。
・活版屋の黒猫のお手伝いによってあの速さが成立してたのか!
……東出さんそれジ “” バンn文字打ちだから活版屋にかけたんですね!
・流石は東出さん、ファンタジーへの造詣の深さが窺えるアレンジ。

あ、背表紙オレンジだ。
旧サイトのイメージカラーに合わせたみたいにも思えるなー。

とらの通販は年末から遅延が発生してたらしいと聞いたので
「喪失」も到着が遅れるんじゃないかと覚悟してたんですが、
ちゃんと着いたですね。
発送メールが24日に来なかったので遅延に巻き込まれたかと思い
まあ遅れたら先に年末に買った「Fate/Zero」の話を書けるね!
とか気楽に予定を立ててたので、ちょっと番狂わせ気味だったり。

本編の話題はまた後日。

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出てたよ。
まあ、割といつもの事な訳ですよ。
日記書いたら、日記上げる直前の時刻にブログ更新されてたとか。
何かについてちょろっと書いたら、それに関する記事が出たりとか。
あまりにもしょっちゅうそんなすれ違いだかニアミスだか起きるから、
実は誰かがわざとそうなるように仕向けてて、空回る私を
影から眺めながら嘲笑ってんじゃないかと思えてもきますが。
要するに何が言いたいかと申しますと。

東出さんのハルヒ本がとら専売で予約受付開始されてた。

一昨日、事前告知欲しいなって書いたばっかりなんですけどね。
ええ。
…………。
そうですよねえええ直前にとら発行の本でゲスト執筆してたから
委託先がとらの可能性、もしかしたら専売になるかもなんて事も
実際予想済ではありましたけどねええええ!
結局事前告知なしか!!
流石はミスターHigashide! いつも通りだよ!!

という訳で、とらのあなにて予約受付中でございます。
ちなみに年齢制限無しなので、そういうの苦手な人も安心だ!
って、今ここ見てて東出さんに興味ある人の中で
ウチよりも情報遅い人っていないとは思うんですが。

いや本気でこのヒトに関する巡り合わせの悪さは誰かの陰謀かと。
そしてその誰かがここ見てるなら本人に伝えて欲しいってモノです。
「カオスフレアの2回目のログ上げてください」って。

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トリビュート画集
限定特典本の東口氏のラフ画と執筆者コメントだけは既に見ていたり。
画集の帯に東出氏の名前入ってて何か嬉しかったり。
あとコメントも掲載順な為にトリが東出氏で、これまた嬉しく。
ていうかとらのブースにも執筆者としてでっかく名前が載ってて
嬉しかったのだけど、どれもやっぱり「祐」の字が合ってるのか
無意識にチェックしていた自分がいる。
でもこれは長年の癖なので仕方ないんだ。
東口氏のコメント、一言目から「東出め」で笑った。仲良いな本当。
あと……ば、馬肉?
東出氏のコメントはー……今回もこのヒトいつも通りなんか! と。
ところで鋼屋氏は普通にコラムでした。
……訂正。普通じゃないコラムでした。
「初心者に送る」ってタイトルにあったので、じぶんみたいなのには
まさにうってつけだね、とおもいながらよんで、
よんだあとにもそのとおりだったなあとよんだあとおもいました。まる。

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