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「エヴォリミット」短編1話 / 2話
体験版が終わったので、やっと
TGに載った「エヴォリミット」短編を読む気になりました。
という訳で、2作連続で適当に感想ー。

そういえば、TGに載った東出作品の短編をリアルタイムで読むの、
何だかんだでこれが最初だったなあ。
初めての経験です。わくわく。

第1話「大怪盗ストレイキャッツアイ・オブ・ザ・グレイタイガー」
本編を読む前に挿絵だけは見てたんですが、
ページ開いてすぐ目に入った校長先生の表情が可愛すぎた。
困った顔もいいなあ校長先生。
そして、めくった次のページの絵を見て今度は
なんかこうどうしようもない心持ちになったりした事も書いておきます。
義一くんの緩みきった表情が最高。
この絵と無駄に超長いタイトルのお陰で
ああこりゃどう考えてもシリアスな話じゃあないなあと思いました。
そして実際読んでみても、大変緩いお話でありました。
この緩さはエヴォリミのノリでもあるんかな。

とりあえず、語り手が校長先生なのが私的にはとても嬉しい。
冒頭の、子供達に遊ばれて困ってる校長先生超可愛い。
本当に、いいシーンを挿絵にしてくれたものだ……!
どこまでも生真面目な校長先生がステキ。
しかし、レナートのカズナいじめは冴え渡ってるなー。
相手の行動を知り尽くした上で、更にその上を行く嫌がらせ方法。
彼は将来、大物の補佐役として
上司にストレスを与えつつ自分も大成するに違いない。
前半普通、後半エグい物言いは、レナートの十八番なのかね。
彼の戦術は、爽やかに相手を撃沈させる精神攻撃の1つとして、
台詞の黒さと共に心に留めておこうと思います。
入れ替わり立ち代り新しくキャラが登場するものだから、
まったり校長先生お散歩話かと思いましたがそれは違った。
やっぱメインは義一くんと雫の2人ではあるのですねー。
2人の会話が纏ってる雰囲気はやはり良い。
このいつもいつでも分かり合ってる仲良しっぷりは、
そりゃもう夫婦漫才なんて言われるのも不思議じゃない。
っていうか、レナートの「夫婦漫才」って言葉に
雫贔屓の私が嬉しくなるかならないかって!(反語表現)
……それを「黒い」の一言で終わらせた義一くんは、
君もうちょっと己の立場と他諸々を考えるべき。
でもその微妙な距離感も好きではあるんだよなあ。
抹茶味を激しく要求する雫には、私も強く同意したい。
アイスもアイス以外も、美味しいよね抹茶味は!
しかし校長先生まで抹茶味がお好みだというのは意外でした。
味覚まで人間寄りなんですね、校長先生は。
そして、ここでもコタツの話を持ち出す雫の嗜好のブレなさに
「またコタツか!」と安心しながらも笑った。
適当にあしらってる義一くんは義一くんで、
バラまかれた写真の内容もやっぱりキャラにブレがなく変態ですが!
ちなみに、この話で一番笑ったのが、まさに
大河内あんなちゃんガン見を巡っての駄目会話。
こんなにも、変態的なデレ顔をしまくる東出主人公がいただろうか。
いる訳がない。
この駄目っ子コンビめ。
でも、大怪盗ストレイキャッツアイ以下略は
色んな意味でそれを上回る駄目さだと思いました。
盗まれた被害者が幸せになってるなんて話だったから、
じつは分っててやってる隠れたお人好しさんかも、と考えてたのに。
大体、どう見ていればこの駄目っ子コンビにカリスマがあると思える。
……あるの? あるように見えてるの? 他の生徒達には?
しかし、大怪盗ストレ以下略は、誰かの変装だと思ってたんですが、
どうもそんな感じじゃないっぽい?
気になるのは、話の終わりに
大怪盗スト以下略がまた出現する、と書かれてる事。
もしかしたら、本編でも出てくるという事 なの か ……?
しかも、書かれ方がシリアス調なのがちょっと引っかかる。
存在性に、何だかあやかみたいな雰囲気を感じるのだけど。
それと、レナートの解析能力が完全に万能でない事も判明したけど、
解析能力をかいくぐる方策が複数ある、と説明されてる事から
本編でそれが展開に絡んでくる可能性もかなりありそうな。
あと太腿娘こと大河内あんなちゃんの登場の機会はあるのか。
多分この娘、義一くんの話からするとロリ巨乳だよね!
ところで、
挿絵の大怪盗ス以下略が何も着てないように見えたのは
私だけなのでしょうか。
あと1つ、気になった事があるのですが、
この幸せそうな顔をして雫が食べているクレープは何味ですか?
あんな激しく抗議してたから、抹茶味しか食べないと思ってたのに、
抹茶第一主義ではなかったのか雫。
……いや、実は黒胡麻味か山葵味、あるいは醤油味という線も!

にしても、こういうまったり緩い話はいいねー。
本編もこれ位のノリでずっと進んでくれてもいい。
あと考えてみたら、東出さんの緩い話を読むの、かなり久々です。
バトルも良いけど、緩いコメディの東出さんは何だかほっとする。
なのでこのお話、二重の意味で嬉しい楽しい大好き。

あともう一度、誰もが思う事だろうけどだからこそ言う。
タイトル長いわ!
でもって最後に。
リーティアがいない。
第一体験版でも唯一義一くんと顔合わせてないし、
本気で扱いが茶々丸(こっちは登場自体がなかったけど)と同じか?


第2話「新人風紀委員の何でもない一日」
第1話と全然違う趣の話だなあ。
ゲームの登場キャラはラストにちょっと出たカズナだけだし。
最初は前回と同じように緩い話かと思ったのに、
終わってみれば、いつもの東出さんらしいお話でありました。

とりあえず一言。登場するキャラの名前がいちいちヘンだ。
ゲームの方は皆マトモな名前なので、
その差がより激しいんですが。
ゲームのキャラの名前が普通すぎるというのもあるか。
そういえば私、義一くんの名前が最初に公開された時、
「平凡すぎる上におっさんくさい」と書きましたっけ。
……だからってこんな奇抜な西尾維新的ネーミングを揃えずとも!
「キャラメル・シフォンタルト」なんて、まるで適当な偽名か
そういうテーマで名付けたみたいです。
いやぶっちゃけ言うと、懐かしの「爆れつハンター」みたいだ。
「抄録蒼光」は字面でかの「クルヌギア」を思い出しちゃったし!
「白銀・シュラー・音々々」に至っては……
そういえば朱門さんの「いつ空」に「愛々々」ってキャラがいたっけ。
うわなつかしー!
……じゃないよ!
あまりにネーミングセンスが奇矯だから、
東出さんが危険な中二病にかかっちゃったかと心配したよ私!
えー、とりあえず、ネーミングの由来については
東出さんにとてもとてもお尋ねしたい気持ちでいっぱいです。

しかしキャラのネーミングとは裏腹に、話は王道。
今回は、前回なかったバトル分も多いよ!
冒頭の物々しい語り――かと思ったら、
何か時代劇の前口上みたいになって、ちょっと吹いた。
最終的にラジオCM、というオチに納得。
始め1/4辺りまでは、特にキャラメルのずれたキャラに笑いまくった。
「冷徹な表情」と描写されたからクールなキャラかと思ったら、
ツッコミ所しかないヒドいキャラでしたよ!
お陰で、風紀委員は変人しかいないのかと思いました。
視界に映らない程距離をとって一緒に行動してるのに(……一緒?)、
何故に男子トイレしかも個室を覗ける。
更に、説教タイムで窓の外にぶら下がっていた、って所で爆笑。
覗かれてる男子生徒のイイ表情ときたら……!
が、その緩さと、敵と出会ってからの空気が違いすぎる。
笑い分の一切無い、ガチバトルじゃないかこれ!
でもって初めて見る「エヴォリミット」世界での能力使ったバトルだ!
……正直、バトルの性質的にはあやかしと同質って気はするけど。
だからなのか、このノリに無性に懐かしさを覚えてしまったり。
でも、単純な能力を、トリッキーな使い方をするのは本当面白い。

1対3で、被害者加害者のミスリードにまず唸る。
それからもあまりに速いテンポで状況が二転三転するので、
文章を追っているのが楽しすぎる。
あまりにアクションが速いので、
頭で場景がすぐに想像できずに止まる場面もしょっちゅうあったけど。
あと真鈴が怒りを覚えるくだりは、個人的に今回一番の燃え所。
先に描かれた、音々々の語る風紀委員の心構えがある為に、
真鈴の「怒り」はより一層真っ直ぐな感情として響く。
「その傲慢を受け取ろう」が最高に好き。
東出さんが戦闘にさし挟む、こういう台詞回しは本当たまりません。
その真鈴に感化されたキャラメルも良い。
そして最終的には2人の能力を合わせて撃退、って流れが燃える。
で何が面白いって、
真鈴の「迅さ」が勝負の決着に直に結びついたのではなく、
実際それで優位を奪ってるけど、
それ自体を「コンビ」で勝負をつける為の前振りにしてた事。
1+1>2を信じて、その通りにしてしまうコンビって、やっぱいいな!
決め手を数式で表すとすれば、
{1(単純な力)+1(単純な力)+真鈴の判断力}×相手への信頼>2
という所でしょうか。
ずっと自分の優位を疑わなかった相手を出し抜く瞬間が最高。
しかも、策を弄そうとするタイプの相手に、策で上回った訳だから、
その爽快感といったらかなりのもの。
でも最後のカズナの説教は、かなりあっけなさすぎるような。
それ説教になってるのか? という気がしないでもない。

今回登場した風紀委員達もキャラが皆面白かったので、
本編での活躍を見たい所ですが、どうだろう。
あまり出てこなかった音々々は、
風紀委員会の頭領(委員長じゃないのか)のようだから、
本編に登場する機会もありそうな気がするけど。

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