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「ケモノガリ」考
という程大したものじゃないですが。

「ケモノガリ」があちこちで評判になってて
ずっと東出さんを追っていた人間としては嬉しくて当然の今日この頃。
「このラノ」バトルジャンルの作品紹介でトップに持って来られたのには
マジでびっくりしたですよ。
評判と内容からして、めっちゃ順当な扱いだと思ったけど。

で、そういう評価の中で決まって語られるお勧め対象が
「最強になった夢を見たい男子」だったり「厨二病好き」だったり、
あと最近は「ボンクラ」も加わるようになったようですが、
要するに「どういう層に向くか」というのはよく語られる訳ですよ。
でも逆に、「どういう層には向いていないか」を語られているのは
私、目にした記憶がありません。
まあ、誰が書いてもお勧め層として挙げられるものが似通っているので、
挙げられている層ピンポイント以外にはまったくお勧めできない、
という事を暗に指し示しているとも言えますけどもさ。

そして何故にそんな話題を出すかというと、
これだけ評判になっていて続編を望む声もよく目にする「ケモノガリ」、
実は私の周囲だとあまり評価が高くなかったりするのでして……。
まあ「周囲」っていってもたった2人だけどね!
それ以外は見向きもされませんやコンチクショウ!

「アイゼンフリューゲル」と同時に発売日購入した知人は、
「アイゼン」の方は即日完読してメチャハマリしたというのに
「ケモノガリ」の方には未だ手をつけてないらしく。
理由を聞いたら「表紙見て食指が伸びなくなった」だそうで。
……そして、読み終えた私が「セガールで厨二病なんだよ!」と
大喜びで説明したのが決定的になった そうで。
じゃあ何かい私の説明がまずかったとでも言うのか!(逆ギレ)

もう1人、BB小説が大変に気に入った様子だった妹には
例の如く内容に関して一切教えず、
っていうかそうやってピュアな反応を見るのが密かな楽しみなので、
「あの作者さんの完全新作だよ」とだけ言って渡してみました。
BBが楽しめてたみたいだっただけに、
テイストの違う「ケモノガリ」はどういう感想を持たれるか
非常に興味のある所でありましたが、返ってきたのは
「食事前に読まない方がいい本だね」という言葉のみでした。
そして「そうだね」と答えるしかなかった自分。

とりあえず、どんな場所でも「男 子にお勧め」とばかり書かれているので
逆説的に、女子には向かないというのだけは間違いない……のか……?

というか、「ケモノガリ」の感想はよく見るけど、
それで東出さんを知ってBBに手を広げた人はどれ位いたんだろう、
というのが頭をよぎる事が時々あるのです。
確かに「ケモノガリ」の評価は高いし
それで東出さんの認知度が上がったのも確かなのでありましょう。
でも、評価されているのはあくまで「ケモノガリ」で、
「東出祐一郎という作家の作品」ではないんじゃないかとも思ってしまう。
既に続編の方向へ動いている気配もあるし、
きっと今後、作家としての東出さんに期待されるのは
「ケモノガリ」の路線なんだろうな……と思います。
でもそれは、東出さんが一面的にしか評価されないみたいに感じて
実は私はとても寂しい……というか、もどかしいのかもしれない。
他にも東出さんの書くものには面白い要素が沢山あるのに!
っていうかBBもっと読もうよ!
バトルもファンタジーもユーモアも主従萌えもゾンビも人情話も
とにかく何か色々面白要素を沢山詰め込んだ傑作なんだよ!

や、ゲームも二次もまとめて好き、って人が少なくないのも知ってます。
でも、そういう人達でも、真っ先に挙げるのが「ケモノガリ」という事多し。

「ケモノガリ」を買った時、妹に言ったのは
「ガガガ文庫のあの作者さんの新作を買ったよ」とだけで、
タイトルも作者名も一切言ってなかったのに、
ものすごく弾んだ声を返された記憶がはっきり残ってます。
そもそも妹が感想を自分から言ってきたのは
貸した本の中でもBB位だったという辺りで
どれだけ気に入ったかは分かろうというもの。

だから、「ケモノガリ」大人気だけど、こういう人間がいるという事も、
重視して欲しいとは言わない、
けど気持ちのどこかに留めておいて欲しいなあ、と思うのです。
って、東出さん本人はここを読むとは思ってはいないけど。
だってアンケートには、もう同じような事書いたし。

まあ何といいますか、要求されるのが「ケモノガリ」路線でも、
東出さんにはその要求に即したものを書いてもらうよりも
とことん己の趣味第一で突っ走っていただきたい、
と思う訳であります。
でも常に自分の趣味を存分にぶち込む東出さんなので、
その辺りはまったくもって心配する所ではない気はするね!
そんな訳で、ニトロコンプリートに載った鋼屋さんとの対談で
東出さんが「自分の趣味を97kg」という言葉を口にした事に、
やっぱこのヒトはそういうヒトなんだなー、と
妙に安堵した自分がいたりするのでした。

まとめ:私はどこまでもBBの続編を希望してます。

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