2009,07,04, Saturday
インストールからして、散々悩んだ挙句ノリと勢いで実行したCB、
オーラス「クロノベルト」篇の開始もやはりノリと勢いの結果となった。 今回は、BB小説2巻と同じように、おおまかな感想だけ表に出して、 話に沿ったネタバレ感想は隔離しときます。 隔離してるので、今回隔離先はステルスかけてません。注意。 現在、「如月双七の章」、1日終わった所まで。 CBの感想の度に書いてる気がしますが、楽しい! もう本当、1文1台詞1クリック、話に触れて先に進めるという行為、 それそのものが楽しくてたまりません。 まだあまり進んでないので、クロスオーバー的な楽しさはないけど。 というか、現状CB編に感じているものというのは あやかし編・BB編での「元作品と変わらない場景を見られる楽しさ」 とは逆に、 「元作品と変わらない筈の場景に潜んでる違和感を探す楽しさ」 なので、どっちか言うと「面白い」って表現の方が 自分的にはより心情を正確に表してるかも。 ついでに、元作品との違いを見つける=元の内容を思い出す、で 思い出したシーンと一緒にプレイ当時の感情も思い出してしまい、 それも楽しかったりもするのでした。 で、本編の話、ですが。 最初から、ものすごい 濃 い んですが。情報が! CBは全体的にそうだけど、話の根幹に関わってきそうだから 開示はかなり後になってからなのかなー、というレベルの設定も かなりあっさりと明かされてしまうのは、この話でも同じようで。 でもそのお陰で、逆に設定を知った状態でキャラの行動を追えて、 主人公視点ではなく神視点で話を眺める楽しさがあると思う。 ……っていうか実は、冒頭の説明に設定がちゃんと把握できず、 バックログ開いて30分程真剣に悩んでました。 パラレルワールドという概念を使っているのは分かったけど、 それがこの話ではどのレベルでどういう構造を取っているのか、 自分の中でどうしても矛盾が解消できず。 で結局、この話的に設定はそんなに重要じゃないだろうと決めて 結論付けるのを放棄。 ……したら直後に出た説明で、疑問の中心だった部分が 実にあっさりと語られてしまい。 いや理解できて良かったんだけど! じゃあ悩んだ30分は一体! そんな感じで、あやかし編・BB編に至った経緯やら その2話からCB編に繋がる場面やらが書かれてた訳ですが。 先の2話の中で説明された事を改めて説明しなおしてくれたり、 疑問に思ってた事も説明してくれたりで、感覚的にはこの冒頭、 CB本筋を心置きなく楽しむ為の準備段階という感じが。 そして同時に、この先爆発させる前の「溜め」だったんだなー、 というのは後から思った事。 だって冒頭からあんな殺伐とした場面だなんて思わないよ! そこまで説明中心で割とのんびり進んできただけに、 いきなり突き落とされて雰囲気の差に驚愕したの何の。 怒涛のようにどんどん登場してくるキャラに興奮しつつも、 あまりに展開が凄すぎるので戸惑いまくった。 その戸惑いの1つが、キャラの言動にある違和感だったんですが。 知ってる筈の事を知らなかったり、 ありえない筈の状況を当然の事として話を進めてたり、 動いてるのは馴染みのあるキャラ達の筈なのに、何かおかしい。 でも、しょっちゅう出る違和感ある描写がいかにも伏線って感じで、 この先どう繋がっていくんだろうとものすごく楽しみですよ! あと、濃いといえばですね。 何でこんな初めの方からエロシーン多いんだ……! 進行速度の遅い自分が2時間ちょっと進めた時点で既に2つって! ……そういえば、ゲームのコピーって「殺し合おう、愛し合おう」 でしたっけ。 本当にコピーそのままだったよ……! 先の2話が薄かった(BB編は結局1回も無かったし)ので油断した! 以下、いつもの、話の進行に沿った箇条書き的雑感。 冒頭からもう「クロノベルト」の説明がされちゃうのか! この単語がゴルトロックの言葉であった事にまず驚き。 しかも提唱したのがスカイウォーカー一族だったのに更に驚き。 だってスカイウォーカーって言ったら、神に最も忠実な一族でしょ? その一族が、神を超えた概念を提唱したというのが不思議。 とりあえず、「世界の法則を決定する、概念としての超越者」 って解釈でOKなのか? 続いて語られた、雲外鏡サイドの説明でいきなり進行が停滞。 いや、雲外鏡の説明は、あやかし編で語られた内容の復習だから おさらい的に軽く流せたのだけど、「回廊」の定義に悩みまくり。 パラレルワールドに繋がってるというのは分かるのだけど、 繋がってる先があやかし世界だけなのか、 ゴルトロックも含めているのか、というのが文章から判断できず。 30分間悩みに悩んで、結局矛盾が解消できなかったので、 もっと先に進めばあっさり理解できちゃうかもしれないし 理解する努力を放棄したのでした。 そしてそのあっさり理解の時期は、意外に早く訪れました。 っていうか数分後でした。 こんな事ならもっと早く諦めて先に進んでおけば、と思いました。 要するに、元々「回廊」から繋がっていたのはあやかし世界だけで、 それが後からゴルトロックにも繋がった、って事なのね。 その時系列的順序がリアルでの発売順序と一緒なので、 ちょっとメタ的なものを連想してしまったり。 ……や、東出さんラスボスじゃないから! そんな訳ないから! (※SO3の設定を参照のこと) しかし、雲外鏡が自分の世界を見よう見真似で作るって展開は、 BB小説でギリィが試みてたのと一緒だなあ、と思ったり。 どちらにしろ、寂しいから世界を模倣するというのは同じなんだなあ。 そう感じるのが本人か本人以外かという違いはあれど。 実際に「クロノベルト」という存在が実在している訳じゃなくて、 雲外鏡・鏡がゴルトロックで使われてる概念を持ち込んだから 「クロノベルト」って単語が当てはめられているだけなのか。 しかし、アルフレッドの言われ方がものすごいヒドくないですか? 確かに間違ってはいないと思うけど、流石雲外鏡、容赦ない! や、容赦ないどころか、雲外鏡のやろうとした事は言ってみたら 「模倣するに適した存在にするために矯正させる」って事じゃあ? それ、ある意味「調教」とも言えるんじゃないかなあ……。 BB編でも何となく察しがついてたけど、時系列的には BB編→あやかし編と、はっきり順序が定まってたのですね。 なら、BB編の後にルダがアルフレッドを追いかけて あやかし編に繋がる、という解釈でいいのかなあ。 っていうか追いかけて次元まで越える、その執念がすごいよルダ。 ルダだけでなくレギオンも、BB編で出てきた奴が あやかし編に登場したという事で良さげですね。 ここのシーンでマグダラとも一緒にいるし。 ぶっちゃけ、生きているとは思ってなかったんですが。 あと、BB編でマグダラが言ってた“蟲”、関係ないのかと思ったら ここに繋がってたのか! っていうか“蟲”にちゃんとした名前があったのにもちょっと驚いた。 しかし「ブシトリモビルス」って、響きも何か怖いなあ。 そういやここのシーン、舞台はゴルトロックで登場がマグダラなのに 曲はあやかしですね。 CB篇は両方の作品が平等だから、演出の為に キャラと使う曲で作品を合わせる必要はないって事なのかなあ。 それにしても、最初からマグダラの暗躍で不吉だ。 って、マグダラにも「不思議ちゃん」呼ばわりされてるよ雲外鏡・鏡。 ここで、あやかし編以来のアルフレッドの登 場 ー! プレイ日数的にはそんなに間隔は開いてないのに、 何だかとても久しぶりな懐かしさを覚えました。 ルダもちゃんといた。良かった。 嬉しかったのが、アルフレッドがシドに言及した事。 あやかし編では全く言及してなかった事が正直不思議だったので。 でも、あやかし編の経験を経て、ようやく真っ当な執事として シドを「主」と見る事ができるようになったのだ、と考えると、 むしろ喜ばしい事ではないですか。 最初、「シドを先に行って待ってる」と言ってたものだから、 この話がヴァレリアルート後かと思ってしまったですが、 続く言葉からは、シドの行末は把握してないだけっぽいですね。 そういえばどのルートでも、アルフレッドはシドの行末を知らない。 なのでやっぱりBBは何ルートの後なのか分からないという。 あと、ここで雲外鏡・睡の笑顔を初めて見た気がします。 でも言葉だけ聞いたら世界征服目指してるみたいで怖いよ。 アルフレッドの「責任」という言葉で、思い出したのは その言葉を何かにつけ口にしてた九鬼先生。 こんな風に何度もこの言葉が出されるという事は、 もしかしたらかなり重要なテーマなんじゃないかと思えてきたり。 そのアルフレッドが既に戦う事を決めている事に、 ちょっぴり驚きを覚えたのでした。 あまりに自然だったので、これもあやかし編のお陰かと思った。 って、場面変わったらいきなり殺し合いですかーッ! いやもう本当、ここまで説明的な語りが続いてのんびりしてたので、 突然の雰囲気の変化にびびる。 っていうか、もっと穏やかに始まると思ってたですよ。 殺し合いをするのは確定事項とはいえ、そこに至るまでに 穏やかな導入部があるかと……。 双七が戦ってる相手が誰か、得物からは最初は気付かなかった。 アッシュか! 最初のカードから意外でした。 っていうかもうクロスオーバー状態か! この殺し殺され展開の容赦なさといったら。 殺しの連鎖が繰り返されて怖いよー。 本編で元気だったキャラがあっさり殺されて怖いよー。 リッくんの台詞に、思わずリアルに「怖ッ」と声が出てしまった。 だけど、リッくんにとって、ベイルの存在そのものが 無かった事になってるのが相当に異常でありますですね。 それが悲しいと思うより、「おかしいからこれ絶対伏線だよ!」と 伏線の匂いに興奮した方が強かったというのが正直な所だったり。 ……ところで、「B」で始まる単語で、真っ先に「BAKA」と連想した私。 ごめんベイル。 っていうか、そのシーンの後すぐに光念兄弟が登場した事に、 爆笑した訳ですが。 狙ってやったのかその登場タイミングは、と。 しかしこの辺りの復讐に支配されてるリッくんの思考、 ノーライフキングに取り込まれた時とまるっきり同じに感じるなー。 そう思うとなかなか懐かしくもあり、同時に 一層その状況の異常性が際立ちもするのでありました。 画面の外でいつの間にか殺されてたらしいコゼットに合掌。 直前がBB編で、大活躍をしっかり拝んでいただけに、 そのあっさりっぷりが切ない。 殺し合いカオス状態からムービー。こ れ を 待 っ て た ! 久しぶりに見たけど、やっぱ映像も曲も格好良いな! カットの切り替わりがめちゃくちゃ速くて、認識が追いつかない。 そして、あやかし編・BB編を終えた状態で改めて見てみると、 この2話の内容と思われる部分が結構多い事に気付く。 再び始まった本編。 ここでの描写からすると、この状況を作り出してるのは マグダラなのかなあ。 どうも、自分が管理しているものを観察してるようにも見えたし。 っていきなり雲外鏡・鏡がとんでもない事にー! っていうか触手ー!? 過程の描写も何もなく、既に捕まってるって状況にびびる。 ……あー。でも。何て言うか。 ロリ百合、だなあとぼんやり思いました。 でもその状況でマグダラ何で脱いでんだろ? と思ってしまうのは エロゲ的には無意味な思考ですね、きっと。 CB篇は章立てになってるのかー。 東出作品で今までに章立てで構成されたものが無かったから、 なかなか新鮮です。 これも東出さんの書いてた「新しい試み」の1つなのかなー。 あやかし編・BB編も、選択肢ミスは即バッドエンドっていうのが 過去作品に無かった構造だったけど、 どうも聞きかじった情報の断片から推測するに、 CB篇はもっと構造が面白い事になっていそうな感じなので、 非常に楽しみであります。 ここから「如月双七の章」という事は、これが終わったら 「リック・アロースミスの章」が始まるんですねそうですね? 好きなものを後回しにしたい私には、あやかしサイドの章が 先に来てくれた事は非常に好都合であります。 とりあえず、場面が馴染んだ双七の自宅に移って 音楽も穏やかな曲になってほっとした。 のも束の間、明らかにおかしいのにそれが当たり前になってるよ? 時刻の概念も変だし、何より、 リッくんがベイルの存在を無かった事にしてたのと同じように、 すずの存在が無かった事になってるよ……! 愁厳が双七と連れ立って登校するのもおかしいし。 けど愁厳と刀子が別々に存在してるって、夢みたいな状況じゃね? 本当にそうなったらどんなにか素晴らしい事かと思いましたですよ。 2人共トーニャの妹の存在を知ってるのは本当に不思議。 登校の道にゴルトロックの風景が混じってるよ! うわー歪んでる本当に歪んでる。すごいなー。 あと、「外敵」なんて、あやかし世界には無かった概念の筈なのに、 普通に使ってる所も非常に不可思議なり。 そしてこの時点で、既に選択肢が2回も出ているのですが。 どっちも何だか普通の恋愛SLGの選択肢みたいな内容で、 普通のそのテのゲームやってる気分に、ちょっとだけなったり。 どうせ総当りするのは決まっているので、 とりあえず何も考えず、一番上×2で選んでます。 生徒がトーニャと2人だけしかいないのもおかしいのに、 これまた全く疑問に思ってないのか、誰も。 って何だセーブタイトル「愛のレッスン」って! しかも後ろに「(恥ずかしい)」とかつけるなー!(爆笑) や、その後ろの()内の影響で、普通のシーンだと思ったんですが。 ま さ か ま た エ ロ シ ー ン 入 る と は 。 いや1人授業って時点でこういう展開を考えなくもなかったけど、 本当にそうなっちゃうとは思わなかったよ……! しかも精々が焦らしプレイで終わるかと思ったら普通に本番ありか! どれだけサービスいいんだよ! あと生徒1人しかいないのに、眠くなっちゃマズいだろう双七。 あああああ色々と駄目すぎだこの双七……! ちなみに「エロかった」には爆笑しました。 そういや、男が先(ほぼ同時ではあったけど)って、 少なくとも東出作品では初めて見たような気が。 もし本当に初めてだったら新機軸だな! 進化だな! ところで前から思ってた事ではあるんですけど、 文章での描写と絵の内容で食い違ってる場合が結構あるのが 気になってたり。 絵と文章を交互に追ってると、時々混乱するので困る。 あと文章での描写に食い違いがあるのも、正直ツッコミ入れたい。 だって東出さんだからー(……)。
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