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Bullet Butlers ~黒騎士は弾丸のごとく駆け抜ける~ 2
著/東出祐一郎 <小学館ガガガ文庫刊>

新作情報公開記念です。嘘です。ごめん! マジごめん!
もう誰に謝ってるかも分からないけどとにかくごめん!
でもタイミングがいいので、改めての布教にもちょうどいいかなって!
とりあえず、1巻の感想はこちら。

という訳で、1巻から随分と間が空いてしまいました。
でも読み終えた当時の感情はそのまま保持してるつもり。
……なんですが、ぶっちゃけ、書く感想を一番読んで欲しいのは
実は未読の人なのであります。
いや私の感想なんか読んでくれなくても、BB小説読んでくれれば
それでいいんですが!
ああもう皆もっとこの面白ライターの作品を楽しめば良いんだ!
(※作品と本人のどちらも面白い、という意)
閑話休題。
なので未読の人がここ読んだ後に小説読んでも興を削がれないよう、
今回、後に行く程話に深く突っ込んだ構成にしてます。
感想書くならネタバレやめて、って知人に懇願されたしな!
(去年書いた「ダークナイト」レベルでも駄目だそうです。難題だ……)
だから興を削ぐようなネタバレはしないです。安心して読むべし。

↓ ここから未読の人への説明用 ↓
何度も言ってますが、読まない事は本当にもったいないと思ってる。
特にファンタジーが好きな人には。
正直、「エロゲ原作のノベライズ」って所が敷居を高くしてる部分は
あると思うんですが、それを理由にスルーしてる人はちょっと待った。
ゲームとは世界と時代と一部のキャラを共有してはいるけれど、
ゲームをやっている事前提で無いと楽しめないようにはなってない。
確かにゲームやっていると所々にニヤリとできる部分はあるものの、
あくまでプレイ済の人へのサービス&ちょっとした補完レベルかと。
そして、原作がエロゲ、という所に関しては、書いた東出氏が
エロいらないだの熱く語られるのが燃え要素ばかりだの
活躍した男性キャラの名前がルート名として普通に通るだの
男性向けとしてそれどうなの? 的な評価をされているお人なので、
それがエロ必要ないライトノベルだとどうなるか、は推して知るべし。
そもそもエロゲ回避志向のあった私が世界観とキャラに惚れこんで
発売日に購入している、という事実をお忘れなく!

とりあえず簡単にあらすじを。

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ あらすじ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
ものすごく乱暴に言うと、
ファンタジー世界の海底を舞台にインディ・ジョーンズばりの大冒険。

舞台は、TRPG的ファンタジー世界が現実みたいに発展したら、な
魔法と科学の同レベルで混在した20世紀半ばのアメリカ的な社会。
主人公は虎人と人間のハーフで、不器用で笑うのが苦手な執事。
仕えるのは好奇心旺盛で強気な17歳の冒険家少女。
謎の沈没を遂げた豪華客船の秘密を暴くと言い出した少女のお陰で
はるばる海底まで冒険のお供をする事になってしまってさあ大変。
しかも軍の極秘開発中の秘密兵器やカルト宗教の暗躍まで絡んで
いよいよ事態は大混乱!
果たして沈没の謎を暴く事はできるのか?
海底で出会ったショタっ子とロリっ子に秘められた謎とは?
もふるととっても気持ち良さそうな虎形態の出番はあるのか!?
性格も種族も違う仲間達と一緒に、スーツ1つで頑張る虎執事の
主従愛と銃と拳と巨大鮫と甲冑とゾンビとロリっ娘満載の大活劇!
でも一番詰まっているのは作者のロマン!
主にゾンビと巨大鮫への愛の暴走っぷりをとくと拝むべし!

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

……ごめん嘘は書いてないんだけど途中から何かがおかしくなった。
っていうか訳分かんないよ自分で。何かカオスだよ。
でもってこう書くとものすごくコメディっぽいけど、実際は
ずっと三人称で進む事もあって、割と重めに感じるかもしれない。
大体そんな感じです。
ちなみに一番大きな魅力だと思っているのは世界観なのですが、
小説2巻のあとがきにて作者自ら概要を語ってくれてますので、
それを読むと大体把握できるのではないかと。
あとはゲームの公式ページも。(18禁なのだけ注意)
小説の紹介ページもあって、キャラ紹介や宣伝Flashもありますので、
雰囲気をより詳しく知る事ができるかと思います。
ベースになっているのが古典的な中世ファンタジーなのだけど、
科学技術が発達しているのでファンタジーらしくない感じも強く、
しかも東出氏の文体が硬めなのと相まって、独特の雰囲気を
纏っていると思うのです。
あとゾンビとか沢山出てくる所為で多少グロい部分もあるけど、
このヒトの文体は粘性が少ないので、そう気にはならないかと。
↑ ここまで未読の人への説明用 ↑

えーとですね、とりあえず、2巻読み終わった後(前もだけど)、
本棚に収めたりしないで、寝る時には枕の横に置き、
昼間は色落ちや水分抜け防止の為に日陰に置き、
遠出する時はいつもバッグに入れて持ち運ぶ(読む訳ではない)、
という辺りで、この作品への思い入れようを察していただきたい。
手に取ったら表紙見てるだけで何か無性に幸せになってくるし、
気付いたらページめくって、そのまま本文見返しちゃったり。
それで感想書く手が止まった事が何度あったことか!
……すいません阿呆ですね阿呆で結構。
ずっと手元に置いておきたい位、私はこの作品を愛してます。

という訳で本編の感想行くよー。

とにもかくにもこの一言。

楽しかった!

1巻の感想書いた時、「楽しい」と現在形にしたので、
話が完結したこの2巻では「楽しかった」と過去形で締めます。
正直、感じたものを全部挙げていくと本当にキリがない。

それでは、1巻との絡みも多いですが、以下、2巻の感想。
ネタバレ配慮済。

簡単に言うと、東出パワー大爆走。
1巻で書いてたのが冒険の主舞台に到達するまでで、
背景説明にページ割いてた分、話としては大人しめだったのに比べ、
2巻はもうひたすらバトル→戦闘→アクション。
1巻が抑え目だったのは2巻ではっちゃける為の溜めだったのかと
うっかり考えてしまったりもした。
全体の7~8割は戦闘が占めてたんじゃなかろうか。
私、東出氏の書くモノは家族愛もじれったいラヴも漢と漢の語らいも
大好きなのですが、それでも2巻の戦闘シーンの文章には、
まさに東出氏の本領発揮だ! と思わずにはいられなかった。
何度も何度も舞台を変えカードを変え戦闘スタイルを変え規模を変え、
怒涛のように描かれる戦闘シーンの、なんと活き活きしていること。
東出氏の硬質な文章は、アクションの描写に本当に映えます。
特に圧巻なのが最後の大勝負。
全体的にいかにもなファンタジーらしい雰囲気がない話だったのに、
この最後の戦いの構図は、ものの見事にファンタジーの王道。
ファンタジーだけどファンタジーでない、でもやっぱりファンタジー、
そんなこの作品の性質がよく出てる、最高に燃える戦闘だった!
あと本当に東出さんデカいクリーチャー大好きだなあ!

戦闘の合間に挟まれる、キャラクター達のドラマもまた良く。
1巻で搭乗メンバー一覧が出てきた時はマジで眩暈した位に
登場人物は多かったけど、皆キャラ立っててちゃんと動いてる。
勿論、戦闘が絡むので犠牲者というのも存在してはいるのだけど、
それを考慮に入れてもやっぱり動かされた登場キャラ人数は膨大。
氏の一大傑作「吸血大殲」も登場人数が相当に多かったから、
大量のキャラを描き分けるのは東出氏の得意分野なんだろなあ、と
改めて思ったのでありました。
1巻の終わり方からして、2巻はずっと緊迫感が続くのかと思ってたら
ほのぼの和むシーンなんかもちゃんと用意されていて。
そんな和むシーンが、戦う理由に深みを持たせもしたし、
クライマックスの感動を強める要素になっていたような気がする。
あと何というか……ものすごい騙された。
や、ゲームのBBが割と見た目通りの関係を崩さずに進んだので
あんまりそういう引っくり返し方をしない作風なのかと思ってたら、
全然そんな事がなかった、という、嬉しい騙され感だったのですが。
騙され感といえば、教官への騙され感も凄まじかった。
プレイ済な人間が予想してた通りの展開ではあったんですが、
それに付随してきた要素に、騙され感が普通に大きかったという。
あれはもう……卑怯としか……!
他のキャラも要所要所でそれぞれ見せ場があって、とても楽しい。
っていうか、戦闘向きに見えないキャラが普通に戦闘こなしてたのが
読んでてびっくりしたり、その内容もキャラらしいと思ったり。
最大に意外だったのは、キーパーソンであろう2人なのですが。
どっちも、1巻での印象と実態が随分違いました。
いや、こんないいキャラだなんて思わなかった!
お陰で、ゲームもそうだったけど、小説でも、嫌いなキャラというのが
1人も存在しないという、素晴らしい結果になりました。
キャラの性質とか内面とかがしっかり描かれているから、
たとえ悪役でも感情移入してしまって嫌いになれないんだよなあ。
というか、一番感情移入してたの、実はラスボス扱いのキャラ。
はっきり言って、ラスボスにするには心根が卑小じゃないかとも思う。
でもその心情があまりにも共感できるものだったので、どうしても
切り捨てる事ができないのでした。
あと1巻で「こいつ雑魚いな」と思ったキャラが実際に雑魚扱いだった。

そんな感じでキャラの実態やらにびっくりしたので、
ストーリー展開もかなり予想してなかった方向に向かうのも必然か。
何故1巻で敵扱いだった存在が2巻のサブタイトルになってるのかは
ぶっちゃけ、「1巻でも執事走ってないやん」と思ってた位なので
不思議とも思わなかったのですが……そ う い う 理 由 だ っ た か!
同時に、初期状態の仮題の意味も分かった。
あと2巻表紙絵を最初に見た時の、「何でこの子が表紙なん?」も
読んで納得。激しく納得。
それに伴ってというか結果的にそうなっちゃったというか、お陰で
1巻で示された勢力図がまるっきり変わっちゃったのも驚いた。
そもそも、冒険メインなら戦闘は抑え目なのかもと思ってたら
戦闘シーンの割合がとんでもなかった、って所も予想外でしたが。
でもそれこそが東出祐一郎!
1巻の大人しさで感じた物足りない感に、見事に応えてくれた!
1巻で気になってた部分に関しても、きっちり説明つけてくれて、
そういう意味でも非常に気持ち良かったです。
正直、ゲームの方は伏線に見えてそのままだった所が多かったので
小説がこんなに伏線を回収してくれるとは思ってなかったとも言う。
そんな風に、戦闘は熱く、展開は心地良く、だったのですが。
やっぱり、いい話を書く人なんだよなあ東出氏。
決着が付いた後の展開には激しく心を動かされました。
きっとそれは、皆が皆、優しいからこそだったと思うのです。
優しいから、他の誰かの為を思って行動する。
このヒトは、そういう、胸を締め付けられるような話を書くのが巧い。
だからこそ、「泣かせるシナリオを書く」なんて言われたのかも。
東出氏って、硬質で装飾の無いシンプルな文体だと思う。
戦闘描写でスピード感や躍動感を感じる氏の文章は
人間ドラマの描写になると今度は、荒く無骨に見えはするけど、
その荒さの分だけ直球で強く感情移入させてくれる。
そんな気がするのです。
でもやっぱり、自分の思いよりも他の誰かを優先するという事は、
ちょっと切ない。
そんな彼等に救いを持たせたのがラストシーンなんだろうな、と思う。
お陰でこの話は、とても綺麗に終われた気がします。
章の始めに日付が挿入されている事が不思議だったけど、
終章のあれを演出する為だったと考えると、とても納得できたり。
1つ残念だったのが、その2人の方が扱いが大きくなって、
メイン主従2人の関係があんまり描かれなかった事でしょうか。

それにしても、1巻と2巻で様相が随分と違うよなー、と思った。
言うなれば1巻が静、2巻が動、みたいな。
2冊合わせて俯瞰して見てみると、そういう対比の形が面白いや。
表紙デザインも対比、しかも内容に合った色調なもので、
ますます面白く感じたり。

で、2冊読み終わって思う事。
ゲームを先にやってBBの魅力に引き込まれた人間としては、
どうしてもゲームとの対比が意識からは外せない訳です。
ゲームでのシナリオライターがそのまま小説も執筆、という事で
ゲームと同じ楽しさが味わえる、と1巻の感想で書いたけど、
読み終えて、それはほんのちょっとだけ違った、と感じました。
単純に媒体の違いが理由なのかどうかは分からないけれど。
何だろう、登場キャラクター数の多さは変わらないけど、ゲームよりも
話における主人公のウェイトが大きかった気がする。
特に2巻は、ほとんどアーネストの独壇場だったようなものだし。
もっと細かい部分を挙げると、たとえば、ゲームの方では
ファンタジー要素とリアルな要素が割と均等に出てたけれど、
小説はリアル要素が強めに感じたとか。
特に、魔法が補助系しか出てこなかったのはちょっと残念ではある。
逆に、魔法の、技術として使用される側面がかなり描かれてたのは
設定燃えにはたまらなかったのですけども。
だから、ファンタジーと非ファンタジーの要素を両方併せ持った
ラストバトルの構図にも燃えまくった訳で!
あと、違うといえばメイン主従周り。これは私的に相当に大きい。
ゲームの方だとメイン主従の言動に一喜一憂しておりましたので、
小説でもやっぱりメイン主従はそうなるかと……かと……!
何というか、根底で確かな絆はあるのが随所で分かるのだけど、
実際の触れ合いは少なかったなあ……というのが残念で。
でもまあ、お陰で2人の最後のシーンは、そのじれったさにこそ
悶えさせていただいたのは確かなのでした。
東出さんじれったいほんのりラブな描写が本当にお上手で!
そんな感じで、ゲームと小説で違ったと感じる部分も結構あったけど、
結局は、何はなくとも主従愛。これに尽きる。
形は違えど、話の中心を貫いているのは執事が主に向ける想い。
使われるギミックや描かれる視点は違っても、根底は一緒、
同じ世界の、同じ「執事」という存在を、別方向から描いただけの事。
だから、ゲームと違う部分はあってもやっぱり「Bullet Butlers」で、
楽しさという意味ではゲームと全く変わらなかったのです。
そういうのを考えると、この作品は本当に懐が広いよなあ、と
改めて思うのでした。

にしても、絵や音声無しに、純粋に東出氏の文章だけを読む事が
こんなに楽しいとは思わなかった!
やっぱり数行毎に自力でクリックしていくのとは違う。
しかもページの続く限り、氏の文章で埋め尽くされている。たまらん。
目で追うだけで次から次へと文章を読み進められるというのが
楽しくて仕方がなかったです。
終始三人称で書かれるので、東出氏の文章を味わってるって感覚が
ゲームより大きかったというのも楽しかったし。
氏の書く文章をじっくり味わいたい為にしょっちゅう手が止まるけど、
物語の先は知りたくて気が逸るという幸せな二律背反。


あとは本文以外の部分に思った事など。

まず表紙。
東口氏の絵はリアル寄りで等身が高めだし、表紙の色合いにしても
彩度が抑え目で、とても落ち着いた、重厚な印象を受けます。
軽さも派手さもないから、あんまりライトノベルっぽくない気はする。
でも、そんな表紙が逆に、東出氏の文体とは合ってると思うのです。
何も知らないまっさら状態で表紙絵見て想像した雰囲気と、
実際読んで受ける印象って、同じなんじゃなかろうか。
それだけでなく、大人しめな1巻が青系、はっちゃけた2巻が赤系と
色調の対比が内容の差にも対応してる所がいい。
だからこの表紙絵、本文読んでも裏切られたと感じる事がない、
すごくいいデザインだなあと思ったり。
文章と絵柄で受けるイメージが一緒という素晴らしさを考えると、
東出氏と東口氏の相性って絶妙だよね。
それに何と言ってもコンビ名の語呂が最高だ。

あ、ついでに折込広告も帯のコピーもゾンビ一色か!
と、軽く突っ込んでおくのは義務だと思いました。
っていうか折込広告ー。
内容紹介とか挨拶とか一切無しか! と。
そしてとどめにセルフツッコミ。
1巻と同じく「分かってる」人向けのコメントに思えてならないですよー。
それでいいのか。……いいんだろうなあ。
そんな、相変わらずの東出氏なのでした。愛してる。
でも本編を読めば決してその紹介の仕方が間違ってないと分かる。
……なら、あのコメントは秀逸、って言っていいの かなあ……?

待望のあとがき。
東出氏って、あまり自作品の話をしないのですよね。
インタビューなど、仕事上で語る事はあるけど、個人的に語る事は
少なくともライター業始めてからは、ほとんど見た記憶がないです。
探し方が浅いから、もしかしたらあるかもしれないけど。
特にこのBB小説は、そもそも媒体が媒体という事もあって、
作品を語る場がなかった。
それ故に、あとがきには期待していたのであります。
だから2巻を買って真っ先にあとがきを確認したのであり、
あるのが判明したので小躍りしたという。
そんなあとがきですが。
正直言いますと、ちょっと驚いた。
うわ一人称が「私」なんて見た事ないよ新鮮だよ! などと
割と本筋に関係ない所でも勿論驚いたのですが(驚くな)、
何か、東出氏が自分の作品の出来に対して不安を語るの、
初めて見た気がする。同人含めても、本当に、初めて。
自分の文章だけでの(イラストはあるけど)初めての商業作品だから
そんな事を書いたのかもだけど。
いつもそういう心情は全く語らない東出氏なので、この人は
そんな事を悩まない人なんだ、と勝手に思ってました。
だから、不安を言葉にした東出氏に、驚いたのです。
この人に対しての見方がちょっと変わったのは、その時だと思う。
勿論、個人としてのサイトの日記やブログはあるけど、
この人は、存在を知った時からプロだったので。
マイナス部分を見せない(プロとして)超然とした存在だったのが、
感情のある「人間」として認識するようになったのでした。
それから、あとがきで分冊になった経緯も説明されてましたが。
書いてたら分量が増えちゃったので2冊にする事になりました(意訳)、
っておい!
確かにこのヒトはうっかり多いけど、うっかりにも程があるだろ!
で、その事を東出さんは謝り、自分を「馬鹿な男」と称したのですが。
冊数が増えた分長い話が楽しめるようになり、
発売を待つという楽しい時間を2回に増やしてくれるという、
読者にとって嬉しい結果をもたらす行為を「馬鹿」と呼ぶのなら、
この人は何と愛すべき馬鹿である事か。
今まで見た事のなかった一面を見たのとその自分自身の称し方で、
ああ、このヒト好きだなあ、と思うようになったのでした。
今まで言える程このヒトの作品には触れてないから控えてたけど、
小説2冊読んだ今、やっと言えます。
私は、作家・東出祐一郎と氏の小説が好きです。

なので、あとがきで東出氏の書いてた問いかけ、
 >いかがだったでしょうか?
には、自信を持ってこう答えます。

――面白かったです。

燃えて、笑えて、和んで、悶えて、切なくて、驚いて、圧倒されて、
でもって作者の趣味全開でもあって。
「感」情が「動」く事を「感動」と呼ぶのなら、この話はまさしく、
数え切れないくらいたくさんの感動に溢れた話でした。
楽しかった。最高でした。


そういえば、あとがきに関して1つ失敗したと思った事が実はあり。
ラストにリッくんが登場するの(一応本編に言及してるのでステルス)、
あとがきに書かれてたんですよね。
あとがき先に読んだお陰で知っちゃったよ……。
それを知らずに本編を読んでいたらきっともっと嬉しかった筈……!


ネタバレ無し感想はここまで。
あとがきの内容がネタバレの範疇に入る人がいたらすいません。
ネタバレ感想は、後日追記予定。

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