2008,07,24, Thursday
今の自分にとって、東出さんという存在は、
「鏡」みたいなものかもしれないなあ、と思った。 何というか、このヒトについて語ろうと考えていると、 気付くと自分との対比になってしまっていたり、 時に自分の過去を思い出す事になってしまったりするのです。 そんな訳で、本日は自分語り成分がかなり大目。 そもそも、東出さんの今残ってる日記の一番古い年代が、 ちょうど私がネットに繋がるようになった頃なのですよね。 でもって、このヒトが日記で一番はっちゃけてた頃と 自分が一番ネットを楽しんでいた時代もかなり被る感じだったり。 というか、このヒトが辿ってきた道が、自分の道と 結構近い所があるような気がするのですよ。 ゲーム系の企業の掲示板で交流→個人のサイトで交流(含チャット) →大元のゲームから嗜好がそれぞれ離れて、交流は続く ……って流れが。 ただこのヒトの場合、その初期の頃からの交流相手と 未だに親交があるのが自分と違いますけど。 私が今交流ある人って、長くて5~6年だから、 その倍近くの間付き合いが続いてるのが凄いなあと思ったり。 よっぽど性に合う人達と巡りあったんだろうなあ。 やってる事が近いのは、やっぱ、時代的なものもあるのかなー。 この頃にネット環境のあった人で、同じような道を辿った人も かなり多そうな気もします。 あと、最初は二次創作を載せてるサイトだったのが いつの間にか日記がメインになってる所とか、 複数思い当たる節がありますねー、今の知人の中にも。 (このヒトの場合は、きっちり物書きの方でも大成しちゃったけど) あと、一部の知人は覚えてるかと思われる、かの「真」、 その頃の東出氏の日記見てると、それを何か思い出すのですよ。 やっぱりそういうのも時代の雰囲気なのかなあ。 そんな訳で、このヒトの古い日記が楽しいのは、 同じ時代を共有していて、懐かしくなるからなのかもしれない。 まあ、見た目のノリが「真」に近いのは、このヒトよりはむしろ、 フォント弄りを多用してた鋼屋氏の方なのですけども。 だけど、同じ年代の日記をあちこち見てても、 何故か東出氏の書いてた文章が群を抜いて感性に合うのです。 一番見慣れている筈のフォント弄り多用文よりも 強調以外のフォント変更の無いこのヒトの文の方が好きっていうのが 不思議ではあるのですけど、逆にフォント弄りが少ないから 強調がうるさく感じなくて、落ち着いて見えるのかもしれないね。 ……ああ、そう考えるとやっぱ、一番はっちゃけた頃であっても どこか一線引いた感じだったんだなあ、このヒトは。 で、今の割とローテンションな文調に至ると。 そしてそれ故に、たまにテンションが上がった時の叫びが 普段との落差のお陰でとても楽しい訳ですね。 最近だと、P4のAIの使えなさっぷりへの叫びが特に楽しかった。 叫ぶしかない、自分ではどうにもならないあの焦燥感。 P4自体は分からないのに、その叫びたくなる感覚だけは分かる。 でもすっごく楽しそうでしたよねー、アレ。 ……微妙に脱線した。 しかし疑問なのは、今読んでこれだけ面白いと感じるのなら 当時読んでたらもっと気に入ってた筈なのに、 何故その頃このヒトのサイトが視界に入らなかったかって事ですね。 ちゆとか結構見てたし、そこからリンク辿って 氏のサイトを目にしてた可能性はあった筈なのにね。 ……まあ、答えは単純明快なんですが。 このヒトがエロゲーマーで、かつ2ch住人だったから。 えっとですね。 実は私、諸事情でエロゲと2chがトラウマです。 そんな訳で、エロゲギャルゲは1本でも手を出してたらアウト、 2chは見てるだけで駄目、参加してたら好感度マイナス値で固定、 それ系のスラングらしきものをちょっとでも書いたら問答無用で拒絶 ……位のレベルで避けてました。 そんな状態でこのヒトの日記なんて見る気が起きる訳ない。 ついでに言うと、東出さんはホラー映画大好きですが、 私、小さい頃にTVでバタリアンのCMを見て以来、 未だに夜中にトイレのドアを開けたらソレが目の前にいやしないかと びくびくしている位、ホラー映画が苦手でございます。 ちなみに、私をエロゲ嫌いにした大元の作品というのが 知る人ぞ知る「みずいろ」でして。 えー、BBをプレイ済の方は察したかもしれませんが。 ……BBに出てきたんだよなその「みずいろ」ネタ! あの台詞を見た瞬間、正直、時が止まりましたよコンチクショウ。 一発でネタ元が分かる自分自身もちょっとイヤだったけど。 要するに、このヒトは私にとって、トラウマ拡大再生産装置。 このヒトの日記を読むという事は、 すなわち地雷原を歩くに等しい行為なのです。 1年ちょい前に最初にこのヒトの日記読んだ時のショックは どれだけ大きかったことか。 ……なんですけどねえ。 それで何故このヒトを嫌悪しなかったかといったら、 結局、「文章が面白かった」に尽きるのだと思います。 というか、自分が苦手としていたのはそれらそのものでなくて、 単によろしくない方向に形だけ染まった状態が嫌だったのだと 気付いたりもしたのでした。 東出さんの場合は、確かに結構な数のエロゲーをやってるけど 感想もしっかり書いてSSという形で昇華してたりもしたし、 2chに関しても、参加もしてるしネタとしての紹介もするものの、 決してそれ一色に染まったりもせず、 日記では空気を表に出さないようにしてたから 受け入れられたのだと思うのです。 そうやって、自分を確立してて分別ある楽しみ方をしてるのなら 全然気にならないのだって分からせてくれた事が、 何よりもこのヒトに感謝すべき部分なのかも。 まあ、エロゲに関しては、Nitro+の存在もあって もうちょっと前から割と許容できるようになってたんですが、 それでも長年受け入れられなかったモノを 購入してプレイするという行動にまで至らせたのは、 (それが幸いなのか不幸なのかは別として)東出さんですよ。 そんな訳で、東出さんは、地雷原ではあったけど 実はいちいち地雷を無効化してくれたお人でもあったのでした。 言うなれば、苦手なものを無くしてくれた恩人。 経緯が経緯なだけに、「憑物落とし」と似たようなものかも、 なんて事を思ってたりもして。 本当に、そういう所、東出さんには感謝してます。 ちなみに、ホラー映画に関しては全然克服できてません♪ っていうか、これだけは敷居が高すぎる。 ゾンビだけは(経験値稼ぎ的な意味で)好きなんだけど。 ……が、最近「ホラー映画」という単語を目にするだけで 何故か心ときめく自分がいるのですがどうしたらいいですか。 さしあたっては、propellerのスタッフ紹介文に書いてある 「ブレインデッド」を見てみるべきなのか……!
| http://haruka.saiin.net/~summon_bullet/fdtd/log/index.php?e=280 |
| Relation | comments (x) | trackback (x) | |