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ジャッジメント・オーバーマン第9話
そういえば1巻の収録話数を話題にしていなかった気がするけど、
収録されているのは6話まででした。
ちょうど1つの大きな山が終了してインターバルまでの一区切りが
1巻に収録されている形。
つまり、雑誌の最新話との間に数話挟んでしまっているので、
コミックス派の人が雑誌購読ですぐ追いかけられる状態でないのは
ちょっと残念であります。
なので、コミックスが発売されて、話題の通じる人が増えた反面、
コミックス派の人との間にあるタイムラグでネタバレになるのが怖くて、
もどかしさを感じるのは結局変わらないという。

とりあえず、1ヶ月の休載を経ての再開。
実質2ヶ月ぶりに読む最新話でございますが。

またも この クライマックスっぷりは 一体。
研究所乗り込みもクライマックスっぽかったけど、
今度はもっと因縁が深い相手。
しかも、今まではかなり楽に決着をつけていたのに
今回は互角どころか相手の方が格上と、散々強調がされている。
本気でラストバトルっぽい……。
でも、前回のあの引きで安否が心配だったコンスタンツェは、
無事……と言えるのかどうかあの状態……。

ところで、今回の展開に、BBのセルマルートラストを思い出した私。
ジャ(略)ーマンは、設定や雰囲気こそあやかしやエヴォに似てるけど、
最初から主人公周りの関係が完成された状態で始まっているのは
BBと同じつくりだと思うのですがどうか。


とりあえずネタバレに踏み込む感想は隔離。
でも今回は登場キャラが少なく場面が動かないので短めに。

まずはコンスタンツェです。
冒頭、榮二がただ逃走するのにまでこんな細かく指示を出すのは
それだけ蒼一郎兄が容赦無いというのを物語っているのだろうけど、
いざ本人を目の前にして脅威を感じ取っているのに、
即逃走を選ばないんですね、コンスタンツェ……。
モノローグも表情も焦りしかないのに、それでもまだ立ち向かう辺りが
豪腕令嬢の矜持なんだろうか。
ひたすら障害物を置いて追撃を妨害するという手は
確かにコンスタンツェならではだけど……
榮二の命令をほんの僅か無視したばかりに手首が……!
斬られた手首を見た時の絶望感といったら。
そしてビジュアル的に痛い痛い痛い超痛い。
無傷で済まないだろうとは覚悟はしていたけど、
仮にもメインの1人であるコンスタンツェにここまでするとは……。
というか、このコンスタンツェとの追走劇は
明らかに蒼一郎兄の人外級の強さを実地で見せつける為ですよね。
まさに魔人。
手首を失った状態で尚平然とし続けられるコンスタンツェも
相当な胆力だとは思うけれど。

胆力とはやや違うけど、回想シーンの榮二との会話で
さりげなく「お義兄様」と当てている所は抜け目がなかった。
それを鋭く見抜く聖も聖だけど。
気の抜けないシーンの中で、一瞬だけ空気が緩んだコマでありました。
やっぱこの2人は榮二を挟んでセットだとギャグだなあ。

爆弾トラップにうまい事かかってくれた時は、
とりあえずは一息ついたのかと思ったというか、
手首が無いのに随分と余裕だなあコンスタンツェ。
この世界ではもしかして、身体の再生もできるんだろうか。

と一息ついたと思ったらやっぱりそんな事は全然なく!
むしろ結局蒼一郎兄の凄さをより演出する舞台でしかなかった。
「トラップにかけた本人も一緒に巻き込まれろ」というのは
随分と無茶苦茶な論理ではないでしょうかお兄さん。
この冷徹魔人、どこまで容赦がないのか……!

後が無いコンスタンツェに尋問タイム。
といっても、その後の会話を見るに、蒼一郎兄は、
結社のリーダーが榮二だと知らなかったというより
決定的な証拠を引き出したかっただけという気も。
尋問どころか拷問も辞さない事をちらつかせる蒼一郎兄だけど、
それでもリーダーの名前だけは明かさないコンスタンツェは
マジ幹部の鑑、でもって流石不敵さが売りの豪腕令嬢。
で、コンスタンツェVS蒼一郎兄の描写の意図は
第一に蒼一郎兄の魔人っぷりを説明する所にあり、
第二に、主人公たる榮二の格好良い登場を演出する所にあった訳で!
このヒロインの危機に割って入る姿、
見事なまでに完璧にヒーローの王道じゃないですかー!
あれ、そしたらジャ(略)ーマンのメインヒロインってコンスタンツェ……? いやいやまさか。
登場時から既に烈風装着モード。
構えた構図、そして「殺させてたまるものか」の台詞……
マジカッコイイ。たまらん。

それで榮二に助けられた形になるコンスタンツェだけど、
身体の傷つき以上に精神へのダメージの大きさが見て取れて切ない。
しかもそれ、蒼一郎兄との戦闘によってではなく、
榮二と蒼一郎兄との数瞬のやり取りで感じ取ったものというのが痛い。
というかその諦め方……。
彼我の力量差が圧倒的すぎて自分の無力さに絶望しているのだ、
と理解しているのですが。
最初、恋人同士の絆の強さに横槍を諦める脇キャラに見えた自分は
ちょっと脳内の健康状態をチェックする必要があるんじゃないかな。

閑話休題。
そんな訳で、思ったよりも早くやって来てしまった、兄弟の対峙。
久しぶりの再会、空白期間の穴埋めに交わした会話でもあるのに
暖かみなど一切ない、ただのお互いの手札の探り合いという。
兄弟間でするとは思えない物騒な会話だけど、
蒼一郎兄の台詞にはさり気なく本筋の説明も混じっている。
意外に親切なお兄さんだった(観点違う)。
しかし、問答無用で榮二の殲滅に入るのかと思いきや、
手を引けばそれで納めてくれそうなのは予想外でした。
でも、弟に対する温情がちゃんとあったというよりは、
あくまで湯雪を思いやってのものか……弟大事にされてないなァ。
というか蒼一郎兄の「救う」という尊大な言葉に、
自分の力への絶対的な信頼が篭ってますな。
その名前を出された時、一瞬だけ躊躇いを見せた榮二の表情が、
これまでに見た覚えのないような焦りの色で新鮮でした。
それでも、既に自分の進む道の為に覚悟を決めた榮二には、
そんな一方的な申し出を受ける余地などある筈もなく。
この焦った榮二の表情の次のコマから、
榮二・蒼一郎兄どちらも表情が陰って読めなくなってるんですよね。
そしてめくられた次のページで、ようやくあらわになる2人の顔。
これが兄弟の完全なる決裂の合図だったのだと思う。
申し出を断る榮二の台詞が、到底兄にかけるものではない
拒否かつ罵倒の言葉ではあるけれど……無性にカッコイイ。
この時の2人の表情が似ていたのは、
どちらも己の信念を貫く意志を見せる顔だからだけではなく、
やっぱり兄弟ゆえの面影の近さもあるのだと思ったり。
己の職務に殉ずる蒼一郎兄に対抗する榮二の台詞も
これまた燃えないでか!
でもって一瞬だけ顕現した烈風との視点の交差。
この時の、烈風を見る榮二がめっさいい顔で……!
やっぱりこの2人が最高の絆のコンビなんだなあと再認識。

そしていよいよ直接対決……の前に。
すっかり忘れられてたネコミミ少女。
匂わされてはいたけど、本当に烈風と同存在だったとは……!
そりゃあ蒼一郎兄も「切札」として手元に置いて大事にしたい訳です。
成程ただのロリコンという訳ではなかったんだね!
軍の事情を把握しているという事は、
蒼一郎兄任務遂行の為に実験の成功体を与えられているのか、
という可能性が頭をよぎったりも。
それでも、大事にする理由が切札だからというだけではなく、
人間的な温かい感情でもあるといいなと密かに思っておりますが。
刃怪の時の手の添え方があまりに優しくて、そんな期待をしてしまう。
少なくとも零の方は蒼一郎兄を慕っているのは確かなので、
慕う理由まで考えるとそうありえない話でもないと思うのですよ。
烈風に対して「零」なんて無機質極まりない名前なのは、
もしかして実験体としてのコードネームだからなんだろうか。
外見の可愛さとは裏腹の名前が彼女の底知れなさを感じさせる。

最後の蒼一郎兄の「押して参る」は、いかにも武人だなあ。

ともあれ、今まで榮二の最強の切札だった万能武装型怪人が
敵方として登場してしまった訳で……
それって、素の状態でも強すぎる蒼一郎兄が
ますます強化されるだけじゃないですかー!


……あ、あれ?
短くなってない……。
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