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くるみパン。

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『背中』

「おと~さん、あのね……」

「こら、アルルゥ? ハクオロさんのお仕事のじゃましないのっ」

ハクオロの背中にぴったりとくっつき、背中ごと肩を揺する妹にエルルゥが眉を寄せる。
いつもなら実力行使で引き離すのだが……今日エルルゥが手をださないのは、熱いお茶ののったお盆を持っているからだった。

エルルゥの両手はふさがっている。

それを知っているので、窘められたアルルゥはちろりと姉に視線を向けただけで、ハクオロの背中から離れようとはしなかった。
それどころか――――――――

「エルンガー、うるさい」

ぼそりと一言。
それから見せつけるようにハクオロの背中に頬を寄せ、気持ち良さそうに喉を鳴らす。

「ん~、おと~さん」

すりすりすり。

「………ア、アルルゥ~っ!」

だんっと足を踏み出してエルルゥがアルルゥを威嚇する。
『仕事の邪魔をしちゃだめよ』というよりは、『自分だってそう言う事をしたい』という羨む心があるのは認めよう。
少々大人気ない気も確かにする。
なにより、ハクオロを父と慕うアルルゥには、エルルゥがヤキモチを焼かなければならないような感情が含まれていないこともわかっている。

が、それでもこればかりは譲れない。

自分だって我慢しているのだ。
『仕事の邪魔しちゃダメ』という言葉を免罪符に、なんとしてもハクオロからアルルゥを引き離したかった。

「ハクオロさんっ!」

勢い良く湯飲みを机に置き、ハクオロの隣に膝をつく。
ぴったりとくっついているアルルゥにちょっとだけ目をやってから、むぅっと眉を寄せて愛しい男を見上げた。
『ハクオロさんからも、なんとか言ってくださいっ!』と訴える瞳に―――――――――


■うたわれ書くのは久しぶりで……参加賞って感じの出来ですな。
すっかり忘れてる感じ。(とくにハクオロ)
ミニ100題……このまま夢路線でいくか、もうやめるか(笑)画策中。

■昨日買ってきたCDを聞きました。
種ガンダムの挿入歌『暁の車』です。
はっきりいって……この歌のためだけに買ったので……他はどうでもいい(笑)
それにしても、良いのぅ。この歌好き。

■CDといえば……
空の軌跡の特典聞いてるんですが(いや、ゲームは動かないし)『星の在処』はお気に入り☆
あと、『瑠璃の愛』……だっけ? そっちもなかなか好き。
『空の軌跡』は微妙。
どうでも良いけど、『いかにもファルコム』って感じの曲だなぁ。どれも。
や、別に『悪い』って言ってるんではなくて、あたり障りなくていいんじゃないですか?(笑)
あくまで、あたりさわりなくて。

いかんな。どうも鬱が抜けきれない。

■何が悲しくて……
3回もお出かけしてるんだろう(笑) 無駄多すぎ。一回ですませればいいのに。
で、1回目は桃を買いに(笑) 12時まで298円。白鳳……。水蜜桃が食べてみたい。
2回目は……イライラしてたので、気分転換に無駄使いしに(笑) パン屋のパンは美味しいのですよ。多少高くても、たまに食べたい。
お気に入りはくるみパンにピーナッツバターが塗ってあるヤツ。最近はこれが好きです(笑)
3回目は……まあ、いろいろ。

■桃といえば、犬の桃。
犬と猫の違いが良く見えます。
今のところ小さいから、家の中で飼っているので余計に。
犬の動き、猫の動き。結構ちがっていて、面白いです。

ところで……狐ってイヌ科でしたっけ?

今日は愚痴日和。注意が必要です。

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『電子回路』

『彼』は『猫』が苦手である。

『怖い』とか『匂いが嫌だ』というのが理由ではない。

戦闘用の機械兵士である『彼』は、多少頑強に作られているとはいえ精密機械。
『猫』の細く小さな毛とはいえ、内部に侵入されたら少々のトラブルを引き起こすこともある。

だから『彼』は『猫』が苦手である。
――――妙に好かれてはいるが。

「あれ? またですか……ゼルフィルドさんって、モテモテですよね」

ふんわりと微笑む顔がまるで春の日差しのようだ、と『彼』の上官にいわせしめた少女が顔を覗かせる。
紺色のワンピースと白いエプロン。
仕事の途中らしい少女はあきれたように微笑み、『彼』の肩や足元にまとわりつく猫を抱き上げた。

「こんなに可愛い子にモテモテで、何が不満なんですか~?」

にっこりと笑う少女の顔に、ふっと思う。

「『猫』ハ苦手ダ―――――――ガ」

「『が』?」

「好マシイ『猫』モイル」

時々猫に囲まれて立ち往生している姿に、意外に思ったのだろう。
少女はきょとんっと瞬き、『彼』を見上げた。

「毛の短い猫ですか?」

「イヤ――――――『長イ黒髪ノ甘エン坊ノ仔猫』ダ」

臆病で警戒心が強く、そのくせ一度心を許すと甘えて擦り寄ってくる。
そんな仕草が仔猫のようだと、『彼』の上官が穏やかに微笑んだ。

漆黒の機械兵士は、それを覚えている。


■今日のご機嫌はMAXに最悪。
朝からずっと。正確には、昨日寝る前から。
ま、いいけどね。別に。
なんだかすべてが虚しい気分。
おかげで絵を描く気がゼロです。原稿描くのやめちゃおうかなぁ……ってぐらいテンションひっくいです。連載夢の続きでも書こうかなぁ。


☆以下、愚痴なのであまりオススメしません☆


■自分の基準はつねに『自分』
当たり前のことだけど、物を考えるとき基準にするのは『自分の普通』。
で、この『自分の』ってのが曲者です。
昔から人に馬鹿にされて生きてきたので、『自分は人より劣っている』『自分は馬鹿だ』『自分がどんなに頑張っても出来ないことが、他人には簡単にできるのだろう』と信じていたのですが……どうも違うらしい、と最近になって気がつきました。
あ、ちなみに気づいたのは『世の中、自分より馬鹿なヤツのほうが多い』『他人が考えても考えてもできないことが、自分には考えなくてもできる』『他人は頑張ってやっとできることが、苦労しなくても早く正確に尚且つ上手く出来る』ってとこです。
自我自賛? って気もしますが(笑)
そのかわり、なんでもそこそここなせるので、『努力する』という行為を知らないらしいです。
あと、『そこそこ上手い』のであって、『飛び抜けて上手い』ってわけでないのもポイントかな。
下手に『出来る』だけに、踏ん切りがつかなくって性質が悪い。

なんで私、いまだに絵描いてんだろう……(遠い目)

ってか、なんで私は自分以下の人間に蔑まれにゃならんのだ(それは、あんたが人を蔑む人間だからです)

イヤな自分が本当の自分。

イライラするので、物を壊したい気分。最近多いなぁ。でも、本心は『壊したい』とか『傷つけたい』よりも『死にたい』らしいので、良し。(良くない) 痛いのは自分だけ☆


■自分の受け持った仕事をしていて、何故か他人の仕事まで把握している。
誰がどんな状態にあるのか、いちいち把握できてる自分が怖いです。
一応集中して仕事してるつもりなんですが(やる気ないけどね)萌えつつ、聞き耳立てつつ、でも手は動かし、新人見張り、フォローして……ってか、私の働いてるの会社。経営陣も問題だけど、社員も十分問題ありです。仕事に関わる注意ぐらい、ちゃんとしてあげてください。
なんでもいいけど、なんとかならないかなあ。デザイン関係の仕事がみんな回ってくる上に、新人まだ仕事遅いから、それだけで仕事がたまる。こなさなきゃいけない量もあるので、それをフォローに自分の受け持ったデザイン関係(これがまた、メンドイ)を後回しにする。これじゃ仕事終わらない……とか思いつつ、しっかり片付ける自分に乾杯☆
ここまで出来ても正社員時給7??円(笑) デザイン、カット・漫画描き、キャッチコピーつくったり色々なんでもやらされております(遠い目)

あ、私。良くも悪くも「優秀」らしく(『優秀』であって『天才』ではない、ってのがうちの家系か?)暇な時期はそれにあわせて……のんびり作業します(待て) や、尻に火がつかないとやる気にならないだけかもしれませんが(笑)
ちなみに、不機嫌な時のタイピングが一番早い(笑) しかも正確。


■版権物。
私は絵も文も、人並みには描けてるとおもうのですが……書けてますか?(聞いてどおする)
時々すっごく落ちこみます。
ああ、下手だなぁって。
その丁度鬱入ってる時に、アレが(笑)
私の絵はそんなに下手ですか? すでに人間に見えないほどですか?
キャラの服着せても、『そのキャラのコスプレした誰か』との認識も出来ないほどに下手ですか?(いや、そもそも『服』でキャラ見分けられないのは、見た人間に問題があるだろう。『知らない』か『そのキャラに興味がない』だけだが(それがわかっていても、落ちこむものは落ちこむ))
まあ、時々そんなことを考えるのですが、だったらオリキャラを書けば良いじゃないか!
ってことで、鬱入ると必ずオリキャラ書きに走ります(笑) 何も気にせずかけるからです。
でもいるんですよ。そんな私の自己満足すら許してくれない人が。
私にはささやかな気分転換すら許されないらしいです。
言われますね『あ、このキャラ●●に似てる』って。
何を書いても誰かの真似と取られ、真似て(?)かく2次創作はキャラをわかってもらえず…………ふざけんなって感じです?

や、言った本人には、それが真実なんだろう。そんなものだ。
私の絵にオリジナリティや特徴や個性がなくて(注:たぶん、意味合いはみな同じ)キャラものはキャラの特徴を捕らえられていないのが悪いんだろう。
な~んて思うんですが、そうはっきりきっぱりくっきりと割り切れるはずもなく。

夏の原稿落ちても、私のせいじゃないデスヨ?(笑)






■今日はうだうだと鬱いって、落ちこんで、イライラして、最悪な1日でしたね。
こんな時は色々考えてさっぱり作業も進まない。ガッペムカツク。

あ、でもぐちゃぐちゃ考えても、結論はいつも同じです。

『考えるだけ無駄』『落ちこむだけ損』『人それぞれ』

実行できれば、少しは生きやすい人生になりそうです(苦笑)

っていうか、『さすが私』って無理矢理自分を誉めなきゃ、何も続けられないのがとても虚しい。



74.9

またくだらない企画スタート?

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『one』

丸くやわらかい。
優しい歌声に耳を澄ませ、ハサハは息をひそめる。
そして身を隠すようにしゃがみこんだ。

聞こえてくるのは優しい旋律。

漂うのは甘い焼き菓子の香り―――――――っと軽い足音。
パタパタと足音の主が遠ざかる。

音を立てないように立ちあがり、あたりを確認。
先ほどまで綺麗な歌声を披露していた黒髪の少女の背中が見えた。
が、結構距離がある。

そろりと他とは離れたところにある焼き菓子に手を伸ばすと……

「こら! ハサハちゃん?」

まったく怖くはないが、黒髪の少女が眉を寄せてこちらを睨んでいた。
腰に手を当てているのはポーズ。
『ダメですよ』と言葉には出さずに怒っているのがわかる。

「そっちはダメ。ちゃんとみんなの分も作ってあるんだから……」

「……これは?」

「へ?」

「これは、誰の? ハサハのは、みんなとおなじ」

一つだけ離れたところにおかれた焼き菓子に、ハサハが未練がましく白い尾を振る。
お菓子を作る手順を最初からのぞいていたので、材料もすべてほかと同じことは知っていたが、ひとつだけ離れた場所におかれたそれは『特別』であることがわかる。
そして、だからこそ『特別』美味しそうにも見えた。

きょとんっと無垢な瞳に見上げられて、黒髪の少女は頬を染める。
それから目を反らすと、ハサハが狙っている『特別な焼き菓子』の乗った鉄板を棚の上に移動させた。
少女ですらも背伸びしないと届かないそこは、ハサハには当然手が出せない。

「まっくろくろのおかし。みんなとおなじじゃないのは、誰の?」

「……えっと……」

「誰の……?」

少女の白いエプロンの裾を掴み、首をかしげて見上げてくる妖狐は大変愛らしいが、意外に頑固であることをしっている。

さて、どう誤魔化したものか。

少女は移動させた鉄板を睨み、それからぎゅっとエプロンの裾をつかむ妖狐とを見比べた。


■すでに日記でないあたりがなんとも私らしい(笑)
原稿ばっかだと、飽きるんですよ。私が。
だから、会社から帰ってきて、夕飯までの約1時間に……こんなもの書いて息抜き(笑)
楽しいのは私だけ、って気もしますが、まあ気にしない☆

何気なく、100のお題の『one』でございます。
せっかくなので、日記と連動してミニサイズでこなそうかと思いまして……まあ、頑張ります。
明日は……『電子回路』かな?

■この日記、『天気』の項目があるのですが……働いていると、日中の天気はわかりませんね。せいぜい、お昼休みか行き帰りか。冷暖房完備の社内では、季節を感じることも出来ませんし。(いや、でも真冬にクーラーが必須な職場環境はどうかと思う。

■聞かなかったことにしたい話。
お仕事を出産のために辞めた人が手伝ってくれるらしいのですが……めでたく3人目が12月にうまれるらしく(笑) 一番忙しい年末なので、ピンチです。
でも、それよりも早く辞める気まんまんなので、気にしなくていいはずなんですが……つい、遺される人間を思うと着が引けます。(いや、会社自体に未練はまったくないのですけどね。)
考えなくて良いはずの話しなんだけどなぁ。

■そういえば……
今日から7月ですね。早い!
毎日が短調なので、あっと言う間に1年がたちます。怖いなぁ。

原稿がんばれ、自分。

今日の数字『74.9』

扇風機導入

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某16題に挑戦しようかと書き始めて、結局放置されていミニ劇場さらしときます(苦笑)
サモ2。ルヴァイドさんと夢主さん(笑)

『掻き抱く』

服越しに、彼の指を感じる。
特別な人というものは不思議なもので。
今着ている服は決して薄くはない素材なのに……その指のひとつひとつがわかった。
狂おしそうに、掻き抱く。
それでも、その指が服の中……素肌に伸びてくることはない。
それが彼と彼女の境界線。
彼の踏みこまれたくない領域。
彼女の踏みこめない領域。
ただ今夜は、互いに同じ痛みを抱えている。
時々嗚咽を堪えるように肩が震える。
人前で涙を見せることなど、決してない人だったから、彼女も目を閉じる。
彼の胸に顔を埋め、耳を塞ぐようにしっかりと抱きしめる。
同じ痛みを持っていても、不思議と涙がでなかった。






とりあえず、本日の晒し絵はレヴィローズ本の原稿より、リディオス。
原稿描く部屋……というか、自分の部屋に扇風機導入。
これで少しは快適に作業ができるはずです。

それにしても……今日の雷はすごかった。
仕事中だったので、見のがしましたが……家にいた父は見たらしい。直線に落ちる雷。
見たかったなぁ。雷好きなので。
雷の音だけで萌え、妄想できる自分は十分変態だと思います(笑)
や、もちろん……黒騎士妄想ですよ(爆笑)
雷=ルヴァイドと妄想しつつ、次の瞬間にはレイムパパに妄想が移動するあたり……さすが私(笑)
サモナイ本のネームも描いてるのですが……オールキャラを目指しつつ、エルジンとか双子とか、ナチュラルに存在を忘れています(待て)

しばらくの更新変わりに。

そのうちミニ劇場はじめたらごめんなさい(笑)

なんとなく、日記を設置ですの。
しかも、無料版。90日間の試験試用……とかいいつつ、夏に向けての更新控えなきゃ行かないかな、でもなにかやりたいな、ってことで近況日記です。
とりあえず、本日は設置のみ。

あ、レス機能もついているのかな…?

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