記事一覧

冬眠準備?

『眠り姫』~プロローグ~


その言葉を、『彼』は確かに聞いていた。

眠り続ける意識の底で、確かに。

『このきかいへいし、ほんとうは戦いたくないんだよ』

『だから、パスワードをなぞなぞにしたんだ』

彼の眠る『施設』はまだ『生きて』いる。
今も目覚めるための『パスワード』を求め、施設に入り込んだ者を監視していた。
冷たいレンズを通して『彼』に情報として送られてくるのは、黒い鎧の騎士と、その肩に座った子どもの姿。
厚いガラスの向こう、好奇心をむき出しにした子どもの視線。
肩の上で暴れる子どもを落とすまいと気を使う紫紺の髪の男。

『彼』の求めるものを、彼等は提示することができるのだろうか。

子どもの言う通り、『彼』は戦いを望んではいない――――戦うために、作られていながら。

けれど、決して目覚めを望んでいないわけではない。

永い、永い眠りの中。
芽生えるはずのないものが、『彼』の中に生まれていた。

寂しいと感じる『心』。

戦い続けるためだけに作られた『彼』は、心ある『生命』ですらないのに。

感じるのだ。
『寂しい』と。
ひとり眠り続けるのは『孤独』だと。


■お正月にちょっと書いてた、サモ夢のマグナ子供時代話冒頭。
別名、夢設定なゼルフィルドとそのご主人様話です。
折角書いたので、ちょこちょこ公開していこうかな……と。

■最近の創作活動。
文を書いたり、絵を書いたり、みょうにやる気だなぁ……と思っていたのですが。
もしかしなくても逃避活動か!? とか、今更ながらに思い至ってみました(笑)
友達に電話をする>>掲示板に書きこむ>メールを送る>>>チャットにいきなり乗りこむ って順番ぐらいに苦手なので。
なんか……もともと失礼な発言ばっかする人なので、改めて……って行為が苦手らしいです(苦笑)
ってか、いい加減無断リンクはっちゃったサイト様にカキコに逝きたいなぁ……(変換間違ってる)

道は険しく、果てしなく遠い   ……ように見えますが、本当はとっても簡単で、短い道かもしれません。

なにやってんだか。

いや、自分のこと。

ちょっと海より深く反省してきます。

どろん(古)