昼夜演目のネタバレがありますので、未鑑賞の方はご注意下さい。
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吉例顔見世大歌舞伎 昼の部
『仮名手本忠臣蔵』の通しでした。
大序
口上人形と荘重な幕開き、竹本の語りで命を吹き込まれる役者、と言った様式美がすごく面白くて圧倒されました。チョン・チョンと言う鳴物に合わせて1色ずつドレープを作られて行く幕に見入ってしまいました。凄いなあ。口上人形も面白かったけど、絶妙に乗り出す斜め前のおばさんの頭で人形が隠れてしまって、3階B席の物悲しさを感じました(笑)。歌舞伎は役者だけじゃなくて、いろいろな仕事を受け持つ人の手で作られているのだなあと強く感じました。
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四月大歌舞伎
伽羅仙台萩
歌舞伎座さよなら公演といういつもの演目地獄の最たるもののような演目ですが、対決の仁左衛門のいじわる細川をどうしても観たくて取りましたが、けっこう全編楽しく観てしまいました(笑)。
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三月大歌舞伎
「歌舞伎座さよなら公演」なるいつもの演目地獄には物申したいわたくしですが、元禄忠臣蔵昼夜通し公演は歓迎です。仮名手本ほど食傷してないし。チケット取りが大変で結局20日昼、21日夜という日程になってしまって、青果もので台詞が多く、上映時間も長く、身体的にはキツかったですが、昼夜と言う順番で2日間で観たことで、逆にこの連作を密度濃く体験することが出来たなと思います。
以下に感想がありますが、幸四郎にはいつもの通り憎さ半分愛しさ半分の感想で、今月の福助に関してはこきおろしておりますので、ファンの方はご注意下さい。
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二月大歌舞伎夜の部
『蘭平物狂』
正直この三津蘭平を観に今月は行きました。相当痛々しいミツヲタ感想になってしまったのでご注意下さい…。存命中の最高齢蘭平。ラストの大立ち回りが有名ですが、実際表題に入ってる『物狂』は実はここじゃなくて行平の前で踊ってるところなんですよね。
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十二月大歌舞伎 昼の部
『道成寺』
わたくし的に今月最大の見所演目です。立役の方なので少々女装っぽくはなるまいかと不安はあったものの、踊りの上手いミッチーのこと、普通にいいんじゃね?と思ってました。そして実際とても良かったです。わたくしが痛々しいミツヲタであることも考慮に入れねばなりませんが、こんなに短く感じた『道成寺』は初めてです。そしてこんなに若い花子も初めて。普段女形をしてないためか、過剰な色気がない。男っぽくはないんですが、ボーイッシュでとてもかわいい花子でした。ほんとに16歳の生娘に見えました。安珍は初恋だったんだろうな。なんか16歳くらいのフィギュアスケートや体操の選手に通じる清楚なかわいらしさでした。
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