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「コイントス、その2。」
「今度はちゃんとしたコイン使ってくださいよ?!」
「今度は、ほら、これ。」
「あ、500円玉。これならわかるよね、数字のある方が裏だから。」

さっきと同じように村上くんがコイントスをして、安岡くんが「表!」と答える。
村上くんが手を退けると・・・

「あっ!ない!」
「手のひらを通り抜けて・・・ほら、こちらに。」
握り締めていた手を上に向けて開く村上くん。

「マジックかよ!」

「コイントス、その3。」
「今度こそ!今度こそちゃんと頼みますよ?!試合始んないじゃないですか!」
「では、さっきと同じ500円を使って。」
コイントス。
「表!」
「え〜っと、表が2枚、裏が3枚・・・過半数で裏の勝ちだな。」
「100円に両替すんな!」

「コイントス、その4。」
「じゃ今度はちゃんと。」
「頼みます、ホントに!」
コイントス。
「表!」
「10セントの表。」
「♪ダイムのウラオモテで〜、明日を決めてみなぁ〜」
「というワケで明日の試合の件なんですがぁ〜、」
「明日の分、決めてたのかよ!」

「どうも、ありがとうございました〜。」

4つ披露したショートコントはどれもウケていたし、素人の俺から見て他のコンビとは一線を画している。
なかなかやるなぁボビダリ、なんて感心していると、最後までBOXに籠っていたあの人気コンビが満を持してステージに登場した。


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