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オオカミ王ロボ(感想ネタばれ)

03 26 *2011 | 雑談::2.5次元

去年の秋に、まーくんのブログでオオカミ王ロボが上演されると知った時は、喜びで踊りまくった訳ですが、その後日程が3月下旬と知った時は、もう絶対見れないわ…prz
となりました。
でも、どうにかならないかと連日仕事しながら考えていたら、昨日「明日は出なくていいよ」という奇跡の一言をゲットしたのでした。
本当に、嬉しくて仕方がない。
シートン動物記は自分の中で生き物に対する意識の基本を作ってくれたものだと自覚しているし、多くの影響を受けてきたといって過言じゃないので、まーくんやミュメンが演じてくれるのは嬉しい半面かなり不安な点もありました。
ただの子供向けの生易しい作品になりやしないかと。や、ロボの原作を知ってる方だったら分かると思うんですが、ロボ達の結末は決してハッピーエンドではないし、動物記の多くは、先生がじかに観察してきた生き物を追っていて、しかもその最期までを綿密に描いたものだったので、本当にどうなるかハラハラでした。

ともかく、当券の数も発表されていなかったので、ダメもとで昼回に乗りこんでみたら、ラッキーなことに通路席をスタッフさんが割り当てて下さいました。
そしてその後ろはどうやら関係者席だったみたいで、ガラガラ。
誰かくるかしら、と思ったけれどいなかったっぽいですね。

作品はミュージカルでした。
ほんと、これこそが王道ミュージカルだよ!
昔良く見ていたやつだよ!!と手を叩きたくなる歌の数々。
テニスラケットが特殊なんですけどね(笑)

ストーリーは、翔が10歳の誕生日の日、父親から1冊の本「シートン動物記」が贈られる。動物アレルギーなうえ、虫も動物も大嫌いな翔が落ち込んでいると本の中から歌声が聞こえてくる。ページをめくるとロボとビアンカが現れ、翔を森へと誘う。森の中では様々な動物たちが話をきかせてくれる。
そして、最後にロボの話となり、ロボは自分の運命を語り聞かせる。
という形で、それぞれえのエピソードを現代風にアレンジしつつ、うまく織り交ぜながら進んでいました。
ビンゴ小野田の歌とかくるくるとか、久しぶりで嬉しかったです。ていうか夜回にはすでにアドリブがばしばし入りだしていて「自重www」ってなりました。こらそこヤスカのしっぽにじゃれない(笑)
ミュージカルなので持ち歌が長い。普通だったら半分くらいであろう歌が倍なので、歌い手さん倍嬉しい。
ていうか本当にミュージカルだなぁ、と思ったのが本当に歌の上手い方を揃えていたので、歌を聞くだけで満足でした。後ろの席の方々が「あの翔役の子、あと5年前に生まれてたら絶対ミュにいたのにね」というのには禿同。
いや、ミュはまだあと5年は続くであろうと勝手に思っているので、あの子はキープです。マジキープしておく。
石川新太くんは、名前覚えておくべき。
(主観だからアレですが、輝馬君並、あと経験値的には輝馬君を超えるのではないかと思ってる)
小野田の足蹴りは本当に毎回気持ちがいいくらい高い。
ひとりだけ芸が細かい。
マスタングヤスカはもう完全にあのローラーブレイドを使いこなしているのでそれに尽きます。あの狭い通路滑るの恐いだろうなぁ、でもスピード出してるよなぁ。
駿馬を表現するのにローラーブレード使うとは思いませんでした。あと鳴き声練習してるって言うのが良くわかった。あれ、練習最重要だわ。小野田につられてアドリブトリガー外れかかってます。いや、あの自由な性格は前からか(笑)
グリスリーの大至さんは元力士とか。力士で親方でその後歌手目指してミュージカル立ったとかすごい経歴だなぁ。しかも安心の怪力で、軽々とハンターを持ち上げていたのはすごかった。まさしく適役。
あとけもけもすぎてあの体にダイビングしてぎゅうってしたかった。ほんとう。あの背中ぎゅうってしてあの腕の中で暖を取りたい。
ハンターはマジイケメンでした。お髭のダンディだったのと声が聞き覚えがあるような気がしたので一瞬あれ?と思いましたが初めてお会いする方でした。
ワタオウサギ親子のラグ&モリーはお守帰りですよ。そうせずにはいられない。特にモリー母さんがウサギの動きを凄く研究してて、かわいいし、しかも強くてかっこいい。母さんでも16歳なんだって、なんだってー!?
なにあの強さと包容力、あれ?自分…どこにそんなものが…あれ?落としたかな?20年くらい前に…
女性陣の中でひときわ輝いていたのはモリー母さんでしたね。うん。
そしてラグちゃん。ラグちゃんの本当のおじいちゃんおばあちゃんからお花が送られていたのを発見してほっこりした。嬉しいよねぇ、カワイイ孫がこんなカワイイ役でカワイイウサギ跳びを披露するんだから。自分だったら全通しちゃうわ。
ちっちゃい手足、頭をくいってしてふわあぁあ!ってなりました。思い出しただけであのしっぽに触りたい。
後半では、森の楽団による生演奏がありまして、そこはアドリブタイムなのですが、カラスさんの手があまりモノが掴めないらしくよくばちを落っことしてました。そしてばち交換の末、なぜかラグちゃんのトライアングルのばちで太鼓をたたく内藤大希レッドラフ(笑)
内藤君ってTVの方はみていなかったのですが、近頃舞台では時々みかけていたものの、こんなに歌が上手かったのかと初めて実感しました。他の人たちはミュージカルの発声で歌ってたけど、彼だけあまりそのあたりが変わらなかった割にうまくハモっていたのでこれもありなんだなぁ、と知りました。
らぶさんばでぃー!って歌われた瞬間に出てきた織田さんの顔は仕方がないよね。
春がきて、そわそわ→っは!コレって恋!?
というのを見ていて、本当は人間もこうだったはずなのになぁ、なぜ年中発情期になってしまったのかなぁ、と疑問になりました。その方が効率が良かったんでしょうが、本当に、恋というものはふしぎなものですねぇ。しみじみ。
タップダンスをする玲奈ちゃんが中1とか、また同様の色がかくせなかったですよ、本当にもう。
昔って児童演劇こんなに若い方がやってたのかなぁ。自分が小さかったので、年齢がわからないのですが、てっきり20代の人がやってるんだと思ってたんですがねぇ、
カラス曹長によるハンターへの反撃作戦前の号令がアドリブスポットその2、なのですが「気をつけ!休め!」の時の皆の休み具合が面白かったのですが、目の前でモリー母さんが白目を剥いた時は思わず噴き出しました。モリー母さんまじつえぇwww
あと小野田、携帯使って会話をするなしwww
ビアンカとロボの話は、ずっと涙目でした。
ていうか、まーくん死亡予告すんなや!それだけでこっちはMAXやねん「俺の話がききたいなら、絶対最後まできくこと」ってこっちはその時点でキター!ってなってました。
ビアンカは、なんというか、最後の囚われのシーンの手が好きです。凄くきれいなので。(え?そこ?)
「愛するものへ」はなんていい歌なんだろう。もう脳内でロボとビアンカの蜜月フィードバックしてやばかったです。あぁ、また本が読みたい。
「小さな胸に」もいいうただった。
くそう、いい歌なのに、今は聞けるものが無い(DVDは7月までおあずけ)

実を言えば、震災後、きっとこの公演をやることをスタッフもキャストも悩んだんだと思います。自粛、節電など、問題も多くて、それは今日のまーくん座長の言葉からもひしひしと伝わってきました。「お客様がこんなに来てくれると思わなかったです」といった初回。後ろに多少座席に穴があったわけですが、確かに多くのお客さんがきてました。ミュメンや女優さん目当てっぽい人も多かったのですが、その中にはこの作品の本来の対象である子どももいて、一種独特な空気になっていました。けれど、皆が手を高く上げて拍手を送っているのをみて、みんなこの作品がみれて良かったと思ったんだなぁと感じてました。
セリフのひとつひとつが重くて、時には説教じみてきこえてしまいそうな言葉でも、今きくことに大きな意味を感じる作品だなぁ、と思いましたし、ぜひこれを被災地の方々に見てもらいたいと思いました。

本当、通いたいのに、別の舞台が待っている・・・おぉぅ
夜回はミュメンが出てるのに、土曜の夜なのにこんなのあった」かしら?ていうくらい席が空いていたので多分、当券余裕です。残念なことに。
できれば、みんな舞台みればいいと思うんだよなぁ。そうすれば経済も回るしさ。同じ舞台なら、満席が好き。

それにしても、昼回は後ろの通路で、舞台全体が一望できるいい席で、夜は3列の中です。って言われてたのに、手違いで明日分の当券で2列の舞台真横になるとかどんだけ自分運使ってるんだろwww
おいおい、ここで使うもんじゃねぇだろ、と思いつつここまで見たかった作品なんだからここで使っとくべきかな、とも思ったり。

明日は、ロミジュリしてくるの。

21:50