Fullmoon Lovers (3)  

〜美奈萌〜 「次は…お前か」  すでに衣服を身に着けていない美奈萌が擦り寄ってくる。 「天使様…どうか私も…」 「いいだろう」  天使は鼻で笑ってみせる。  そうして無造作に乳房を握るように揉みしだく。腰に手を回し、尻を掴み自分のほう に強引に近づける。  ぞんざいな愛撫。鋭い爪が半ば傷つけるように乳首を弄る。 「――あっ――あんっ!…ん、い、た…い」  快感と苦痛がせめぎあっている。まさにそのような苦悶の表情を浮かべつつ美奈萌が 天井に向かって声を上げる。  そんな美奈萌の喉元を尖らせた舌で舐め上げつつ、天使が囁く。  「私にここまでされ、乱れて、それでもまだ”天使様”と呼べるかい?」 「あぁ天使様……」 ……もはや敬愛などでは無く。   美奈萌の口からこぼれる言葉はすでに自分の欲情を高める為の小道具のようだった。 「さぁ、どのように入れてやろうか…」  まなじりを下げて、美奈萌は哀願する。 「あの…そのままでなく…綺麗にぬぐってからでもいいですか」 「ふん、2番目だったのがそんなに不満か」 「お口で拭いますから、どうか…」  美奈萌は祈りを捧げるもののように指を組み、見れば、その目は今にも泣き出しそうな ほどに潤んでいる。  そんな表情を見せる美奈萌に自分が感じる苦々しさに、天使はほんのわずか、戸惑う。  が、すぐに冷静な表情に天使は戻り、素っ気無く言う。 「好きにすればいい」  美奈萌の前に仁王立ちする天使のそれは、すでに怒張の姿を見せ、纏わりついた小鈴の 愛液がてらてらと赤黒く光らせる。  膝をつき擦り寄る美奈萌に天使が意地悪な笑みを浮かべる。 「小鈴にたっぷり注いだからな、おまえの分がどれほど残っているか」 「そんな……こんなにあなたのが、欲しいのに……」  とぎれる語尾に心底の悲しみを、その顰める眉根にはわずかな嫉妬の表情を見せる。  自分の心に正直な娘の姿に天使は何を思っているのか。  けして己が心の中は露わにせぬまま、天使は言う。 「さぁ、入れてやろう」  一物をしゃぶるのに夢中な美奈萌に、その声は届かない。 「…ん、ん…はぁ…あ、天使様ぁ…うぅん…」  ニイッと天使は口角を上げる。犬歯が見え隠れする。   「よかろう、下の穴にはまた後で注いでやる…」 「ん…あ、すごい…大きい天使さ……ん!…ん!ぐ!…」  うわ言のように何か言いかける美奈萌の髪を、両手で無造作に掴み、一物を喉の奥に突き入れる。 「さぁ、味わえ」  ドビュウッ!…ドクン!…ドクン… 「あぁ…天使様の、こんなにいっぱい…ん…」  口の端から、泡立った精液が伝う。美奈萌は手の甲でそれを拭い、大事にそれを舐め取る。  美奈萌はそうして全てを味わい尽すとその場にへたり込んだ。

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