皆様こんばんは!お元気ですか?連休の方は楽しんでますか?
好きなものを好きな時に並行して書くいつもの癖のせいで…
連休用みやもも話をスレに投下開始しました☆(なんなの?馬鹿なの?)
大丈夫、子作り編とリゾスレ用もちゃんと少しずつ書いてるから!
そもそもいつもよりはずっと速いペースだから安心して!
みやもものおかげで冬眠する気が一切起きない不思議!!(待て
※前回の日記でもお気付きでしょうが、一度でもこれだ!と溺愛したいCPを決めてしまうと事件でもない限りテコでも動かなくなって勝手に周囲の世界感を作る習性があります。お察し下さい。
そろそろBuono!LIVEもあるしさ……
終わった後では涙して絶対書けない内容になりそうなので。
その前にべリ活動停止の話も書きたくなったんだ。
ベリヲタとしては辛い話なのかもしれないけど。
私としては絶対最後悲しくなるお話なんて書かないと決めていますので、許してにゃーん(雑)
そもそも連作の1つで結末はもう書いてる訳で。
さてさて、どうやってみやの告白ともものお願いに繋げますかねー。
昨日思い立って書き始めたばかりなのでまだ途中までですが、
狼行きたくない派な人はここで是非読んでけばいいと思います。
先週25が立ったばっかりなのにもう26スレ目って何てスピードだよ…
※
25スレ目中盤の夢話ブームから思いついたまま「君をチューニング」以前のみやももな感じにしてみました
続編じゃない上に2年前の事なので捏造し過ぎですが連休の暇潰し程度にどうぞ
▽
「……夢をね、見たの」
その日の雅は見るからにおかしかった。
いつも一緒に居た皆が見ればすぐに分かる程度には、おかしかった。
Berryz工房の武道館LIVEも終わって。打ち上げの宴会だったのだ、今日は。
それなのに、いつもこういう時こそ人一倍はしゃいで場を盛り上げようとするのに。
雅は一人ぼーっと椅子に腰かけて、どこか虚ろな視線を彷徨わせていた。
「ふぅん。どんな夢?」
勿論宴の参加者達は、長い付き合いの雅に少なからず好意的だし、そんな様子の雅を放っておく筈もない。
たびたび手を止めては雅の様子を窺いにきた。
だが雅はそれを悉く笑って追い払う。大丈夫、ちゃんと飲んでるし、何でもないから、と。
誰がどう見たって、大丈夫なんかではないのに。
「だぁーれも居なくなっちゃうの。それどころか、周りに何にもないの。何にも聞こえなくて。
お家も階段もいつも乗る電車も。山も川も。ママもパパも。いままで一緒に居た皆も。何処にも何にもないの。
ポツンとみやだけ取り残されたのか、みやが何もかも捨てて逃げてしまったのか。色も何にもないの。
いつも出てくる大きい人参も、こんな時に限って出てこないの。後ろも前も上も下も、何にも見えないの。
なんだか寂しくなって泣きたくなって、走ってみたけどやっぱり何もなくて、涙が止まらなくなって。
暫くして誰かにみやって優しく呼ばれて、そこで目が覚めた」
それでも本人が大丈夫と言えば、それ以上は踏み込める筈もない。
何故ならそれは、雅の「放っておいて」という意思表示に他ならないのだから。
それを誰が、踏み込めるというのか。
仕事仲間として尊敬も信頼もしているキャプテンも。いつも笑ってふざけてくる千奈美も。
最後まで心配そうにしていた茉麻も。これ美味しいから食べなよって持ってきてくれた熊井ちゃんも。
聞いてるこっちが苦しくなる程に魂を込めて歌って泣き過ぎて声が枯れてしまった梨沙子も。
マネージャーさんをはじめとした多数のスタッフさん達も。
その日の雅が求めていたものではなかった。
「まぁ……それは、夢でしょ」
やがて皆諦めた。本人がああ言っているのなら仕方ない。
LIVE後の疲労と全てをやり遂げた事への解放感とできっと黄昏ているだけ。
私達が雅に出来る事は今は無いんだろう。ならばそっとしておこう。
そう思って、皆それぞれに宴を楽しむことに専念した。
傍から見れば冷たいようにも見えるかもしれない。
でもそれは、いつも通りの家族的な付き合い方のようで、雅にとってありがたいことだった。
だから皆そうした。只一人、近くにさえも来なかった人を除いては。
「そう、夢。わかってる、でも。時々思うの。今迄のも、何もかも全部、夢だったんじゃないかって」
桃子がみや、と声をかけたのは、宴会が終わってからだった。
宴会どころか片付けも終わって、解散してからだった。
路線が同じだから帰り道が途中まで一緒なのは昔から変わらない。
それでもここ数年は個人での仕事もあってバラバラに帰っていたのに。
今更何しに来たの、と雅が尋ねる前に、桃子は雅の腕を掴んでいた。
たまには二人で飲もう。そう言って。いつの間に寄って来たのか手にはコンビニの袋をぶら下げていた。
たまにはどころか、初めてだ。中はアルコールの高くないものといつもの十六茶とおつまみばっかりだった。
再デビューの日まではももだって今はアイドルじゃないしと言い張って。
ピンク色の缶を持ち上げて、今日はももに酔っても良いんだよ~ほれほれ、なんてふざけた事を言いながら。
ももにしては珍しい事もあるもんだ、と思ったけれど。
そこまで用意されては断れるはずも無い。仕方ないなぁ、と笑うだけで精一杯だった。
許されるなら最後まで皆と一緒にBeryyzを続けたいと思っていたのは間違いなく桃子と雅だ。
そして話し合いの場からつい逃げ出してしまう位には嗣永桃子という人間はBerryz工房が本当に大好きで。
静かに感傷に浸りたいと思ってるのは一緒か、と雅は小さな二次会に付き合う事にした。
「いつか皆の、記憶からも消えちゃうのかな。
アイドルじゃなくなって、年を取って。知ってる人が誰もいなくなって。
みやも……誰だか分からなくなって。……本当に、Berryz工房がみやの全てだったから。
今迄の楽しかった毎日が無くなって、空っぽになっちゃうような感じがして。そんな夢見たのかも」
二人は公園で月を見ながら尽きる事の無い思い出話をしながら、ぼんやりと呑んでいたが、
どうしたって夜が更けてくれば肌寒くなってくる。
電車も無くなるしそろそろ帰ろうか、と2人並んで歩く。何年も前は毎日そうだったのに。
寒いねーって言いながらどちらともなく自然と手を繋いで帰るなんて。
まるで初めての事のようだった。
それまで誰にも今日のぼんやりとしていた理由を何も言わなかった雅も、信頼し、認め合って、
また一方ならぬ複雑な想いを抱く桃子の前では、自然と言葉が零れ出てきた。
それはとても、とても悲しい夢の話だった。
「その夢、今日見たの?」
「…そう。LIVE中も終わった後も全然思い出さなかったんだけど。衣装を脱いだら突然思い出しちゃって。
忙しいし緊張もするけど大好きな歌を歌ってステージに立ったり、皆とふざけたり、笑ったり、喧嘩したり。
曲をファンの皆に見せる為に全員で頑張ったり、大変だったけど本当に、凄く凄く楽しかったのに。
あ、こういう事明日からもうしなくなるんだなー、って思うとさ、なんか、寂しくなって。
……ももはまあ、これからカントリー・ガールズやるんだからあんまり変わんないか。
みやはさ、ファッションも好きだしそっちかなーとかも何となく言ってたけど。
だからと言って熊井ちゃんみたいにモデルなのかデザイナーなのか、どうこの先の仕事にすれば良いんだろうって。
まだよく決まってないけど、千奈美だって英語を本気でやるんだって言ってるし。でも歌も好きだし。
皆みたいに他にこの先、何をやりたいかってあの日からずっと考えてるけどみやはやっぱりまだ分かんなくて」
「……何言ってんの。みやの中では答え、もう出てるじゃない」
「えっ?」
桃子は柔らかく笑って紡ぐ。
誰よりも何よりも愛しい仲間の為に。そして――自分自身の為に。
「なによりも歌が好きって。みやはアイドルじゃなくなったって、
誰かとステージで歌い続けたいってそう言ってる」
「誰か、と…」
「うーん、みやがソロってよりは何となく?ほら、みやってこう見えて意外と寂しがり屋だし、緊張するし。
最初はその、誰かのフォローしながらでも良いじゃない?
……カントリーの子達も、これから日々育ってくのを傍で見れるのもきっと嬉しい事だし。
みやは歌もダンスも教えるの上手だから、うん。みやも向いてるかなーって。
事務所に残るにしても、Berryz以外ならハロプロからじゃなくたって別に」
「歌は好き。本当に。……Berryzと同じ位大好き。
……でも確かに、この先もずーっとアイドルとして一人で生きてくのは流石に辛い、かな」
その誰かはももではダメなのか、何度も言いかけたその言葉を雅はぐっと飲み込んだ。
アイドルであることを既に選んで、事務所からもそして自分からも、
カントリー・ガールズを育てると決めたももが雅にそう提案していると言う事は。
誰かはBerryz工房以外で選べ、という事だろうから。
勿論、梨沙子という選択肢も以前ならば確かにあった。でもその答えはノーだ。
梨沙子は休みたい、一度普通の女の子に戻りたいと最初に言ったのだから。
いつか歌う立場として戻ってくるなんて保証も、僅かな可能性を待っていられる程気も長くない。
「うーん、辛い、か。まあそうだよね……あははっ」
もものどこか乾いた笑い声が空へと消えていく。
活動停止、としたのにそこから数人だけで再び何かやるなんて選択肢はあり得ない。
Berryz工房がもう終わった事だと言っているようなものになってしまう。
“元”だなんて自分達から言わない事。何度も何度も話し合って、自分達で決めた事だ。
「……やっぱりみやは、どんな形でも良いから歌を歌ってたい、かな。
でもモデルとかファッション関係もやってみたいってのも本当」
「そんなのどっちもやれば良いよ、もも達まだ若いんだから!
みや、私達はスタートが早過ぎただけ。まだ22歳だよ?それこそ可能性は一杯あるんだよ?」
「ももはあと3日で23歳だけどねー」
「くっ…この…大して変わらない癖に……。こういう時にそういうのは良いから!
ももはさ、アイドルである自分が好き。いつも言ってるけどもうそれこそ天職だと思ってる。
……ま、アイドルじゃない自分にもなれるだろうけど。
でもさ。勿論ももにだって不安があるよ?ずっーとこのまま可愛いままで居たいけど。
この先、10年後、自分はどうなってるのかな、必要とされてるのかなってさ」
もも自身の事を話してくれている間、同意する返事の代わりに繋いでた手を大きく振る。
それまでの真面目な横顔がちょっと笑ってくれてどこかホッとした。
年に一度と勝手に決めてたももへの真面目な相談、もう使ってしまう事になるなんて思っていなかった。
今朝見た夢と最後のLIVEで、もう会う事も少なくなるのかもと思ってしまってつい、甘えてしまった。
「それでもももち結びは今日のあの瞬間で、一旦活動停止。
Berryzで居られない時間にしてても、ももにとっては意味が無いし。
引きずってる様に見られるだろうし区切りはつけようと思って。
それにさ、10歳も離れた若い子に混じってまでまだやってんのーだとか、
もうその髪型痛いよってこの先きっと言われちゃうしねぇ」
「あー、それは。確かに!」
「確かに!じゃないよ、もー…まあ、毎日不安だらけだよももだって。
力不足だったのかなーって思う事が多いし。もっと自分達の人気も出るかなと思ってたんだもん。
目の前の仕事こなすだけだったけど、もっと何か出来たんじゃないかって。
……自惚れんなって言われるかもしれないけど、
ももち経由でBerryz工房見て、ももだけじゃなくて、もも以外を好きになったとかさ。
純粋にべリのファンになったよーって人達の言葉にもどれだけももが救われたか。
でも、こういうももちのこと苦手って人が沢山居るのも知ってるし、複雑なのも本当だけど」
「そんな事、ない。ももは頑張ってるよ。自惚れていい。みやが一番見てるんだから。
ももは絶対に誰かの陰口とか悪口とか言わないじゃない。
ま、自分アゲのぶりっ子はするけども。そこは持って生まれた良さって事で。
昔から女の子特有のドロドロした所が無いって言うかさ。本当、強いし。良いと思うよ。
だから気にしないでよ、TVの演出見てるだけでももの事よく見てもいない人達の事なんて。
……みやは、尊敬してるよ。アイドルしてるももちの事も、普段の嗣永桃子の事も」
好きと言えない代わりに、尊敬してると伝える位でどうにかなるなんては思ってはいないけれど。
何か言わないと10年以上も一緒に居た繋がりでさえもいつか消えてしまいそうな気がした。
「…そ、そっか。ありがとう?」
「なに。照れてんの?」
「…照れてなんか」
「そ?じゃあそういう事にしといてあげる。…で?ももはこの先どうすんの」
これ以上照れる照れないと突くのは可哀想か、と思って何となく聞いてみた。
「カントリーもね、2~3年かなーって何となく決めてるの。
これからは恩返しっていうか、佐紀ちゃん達やべリのスタッフさん達と一緒にさ、
場所は違うけどつんく♂パパがそうしてくれたみたいに愛を持って後輩達を育てようって。
自信を持ってどこにでも送り出せるようになったら、きっとももみたいに表に居る先輩の存在は邪魔になる。
……そうなる前にスッパリ辞めるの。ハロプロも、多分アイドルも。
もうこの際、ファンの皆の記憶に思いっきり濃いアイドルももちを残してやって、
語る人が少なくたって良いから道重さんみたいにさ、Berryz工房伝説の1つにでもなってやろうかなって。
あ、みやにしかこんな事言わないからね。まだ誰にも言っちゃダメだよ」
「それは、うん。勿論。てか……ももはこの先、芸能界自体も辞めるって事?」
驚きはした。でもそれよりも、耳を疑ったのは次の言葉だった。
▽
今日はここまで!
さて。
話は変わりますがつんく♂パパが作ってくれたももちソロとミッツさん提供なカントリーの新曲もあったようで…今日の中野行けた人良いなぁ(自分はGWだろうとお仕事なサービス業なので…)
地方なので横アリのチケットはまだ届いてません。
一体どこのブロックなんだろう。早よ!
良い席に期待しつつ。
明日も夕方出勤なので暫く続きを創作したら寝まーす。
ではでは、今日はこの辺で!!
しーゆーあげいん☆