雪も降ってるし久し振りの連休だからとPCの前に座って気付いたら出来上がっていた。
約1万文字。続きも書かずに一体なにをやってるんだろう。
えーっと、今月初旬から風邪を引いてしまってました。
ついでに湿疹も食らう。治りかけてきましたけどね。
サイトのお引っ越し作業とかもするよーって言ってたのにサーセン。
借りようと思ってたところが現在募集してないってことなので…
次のサーバーを探してる最中です。
……もういっそのことFC2アダルトで良いだろうか?
ちょっと広告出ちゃうけどね。
出来る限りサイト構成なんかも変えずに移動したいので。
(でも絵板は動きが悪いし使う時間がないので外すかもしれない)
検索ロボ避けの構文とかもそのままにするつもりなので…通って頂けてる皆様は一応ここの入り口のURLだけはブクマでもしておいて下さいね。
ま、とりあえず書き上がった短編みやもも置いておきます。
視点切り替え有&緩いけどR-18です。
◆
「ただいまーっと。いやー、今日はめっちゃ寒かったねー」
「おかえ、り……」
帰宅前にと寄った近所のコンビニでの買い物から直行して、鍵を閉めて。
コートのボタンは着替えてすぐにでもこたつに潜り込む為に外してる途中。
だけど靴を脱ぐ暇すらもなかった。
驚くほどの強い力でみやは私の腕を掴んできた。
声を立てることもしないで、ただ息だけ荒げて。そっとみやを見た。
ああ、こういうみやの事はきっとももが一番知っている。
深い憂鬱とその奥に欲情の色を帯びた瞳に捕まった。
それがすぐに近づいてきたかと思うと、気がついた時にはキスをされていた。
ゴトリ、と鈍い音を立ててビニールの袋が玄関の冷たい床の上に落ちた。
鉄と炭素とアルミニウムとマンガンが混じった蓋付きの円柱の中に、
厳選した小豆と砂糖を水で煮詰めたものと紅茶葉を牛乳でじっくりと煮込んだもの――
寒いからってついさっき買ってきた暖かい缶入りのおしることミルクティーが仲良く転げたのを目の端で追った。
このままにしてたらすぐ冷めちゃうのになぁ、なんて頭の端でぼんやりと思った。
深い深い溜息を吐いて、何かを諦めたみたいにみやが言った。
「駄目。ももが可愛すぎて困る」
「なに、そ……っ……!」
問い質そうとした途端に、また口づけられて。
くちゅっと音がするぐらいまで深く舌を入れられる。
彼女の唾液と一緒に、甘い何かを感じる。ああ、リップクリームか。ふわりと薔薇の香りがする。
春らしいでしょってつやつやと薄桃色をしていたものを朝付けてたのをしっかりと覚えている。
けれどそれ以上のことは、もう言葉にならない。
みやに唇をむさぼられているだけで、体中が蕩けたようになって、立っているのがやっとだ。
柔らかいぷるんとした唇に触れられて、濡れて、身体ごと触れ合っているようなその感触。
少しだけ冷えたような舌先が、口中のありとあらゆるところへ触れてくる。
歯の上を這って、上顎を舌でクルクルと撫でられて、唾液をじゅるりと吸い込まれる。
ジャケットの下に手を差し入れられて、シャツの上から身体を撫でられる。
夕暮れの寒風にでも当てられたのか、それともベランダにも積もった雪とかで遊んでたせいなのか。
みやの事だから恐らくは後者だろうけれど、部屋は暖かいのにみやの指先はひどく冷え切っている。
その冷たい爪の先で背中をつっと撫でられるとぞくぞくする。
肌の上がひどく張り詰めたようになって、彼女の指の感触に浮かされる。
背中のホックを一回で探り当てられて、あっさりと外される。
こんなところばかり完璧すぎて困る。
「ちょっ……」
抗議は言葉にはならなかった。
「反論禁止」
「んんっ……」
避けようとしてもすぐに唇がふさがれる。
くちゅくちゅとかき回される合間に悪戯な手が一つ一つボタンを外していく。
見えてはいないはずなのに、感触だけで器用に迅速にシャツの前をはだけさせられる。
まだ指先は冷たいまま。それでも、ネクタイを避けて襟をよけて、
外されて少し浮き上がったブラの下、柔らかいところに手が伸びてくる。
敏感なところにその冷気が忍んできて、いつもよりずっと感じてしまう。
びくんと身体が跳ねて、心拍がいつもより早くなっているのを自覚する。
すっぽりと手のひらで包み込まれる。親指と人差し指で先をつままれて、いじられ、こねくり回される。
とくんとくんとうるさく心臓が高鳴っていって、自分の乳首が屹立しているのがわかる。
「んっ……ぅ……」
思わず声が出てしまう。
自分の中で何かかきたてられて、それが身体をひとりでにびくんびくんと震えさせる。
何が起こっているのかよく分からない。ちゅっちゅっと音を立てて首筋へキスをされる。
鎖骨を舐められる。その何とも言えない感触に背中をそらす。
それでも声を上げないようにする。みやの金髪が目の中に入る。僅かに滲んでぼやけている。
何でだかはわからないけれど、少し泣いてしまっている自分に気付いてうろたえる。
軽く頭を振って、そのせいで被っていた黒色の帽子が落ちた。
乳房に吸い付かれる。強く吸われるごとに電気みたいにびりりと何かが身体を駆け抜けていく。
アイスでも舐めるみたいに含まれて、舌でこりこりと回される度に背中に力が入っては抜けていく。
ひざまずいて、私の胸に夢中で吸い付くみやの髪を両手でそっと混ぜる。
しがみつきたいのに、ひどく小さなその頭を抱きかかえる。
ネクタイをぽいと無造作に私の肩の方へやってしまって、かがみ込むみやの頭を。
うわごとめいて、彼女は言う。
「ん……もも、すき、もも」
「や、あ……っ」
「好き。もっと声、だして。みやに聞かせて」
そう言われても、こんな場所で自分が女の声を上げてあえぐのは好きじゃないしよろしくない。
押し殺しててもいずれは勝手に上がってしまう声が恥ずかしくて仕方がない。
そうしたくないのに、みやにそうさせられてしまうのはいつまで経っても慣れなかった。
「やっ、ぁ、ぅ……」
声を殺して、ただ息だけが荒い。玄関先の薄い壁と扉。
お隣さんや外に聞こえてるかもしれないのに。
それなのにどうして、みやはこんなところでしたがるんだろう。
玄関先だしっていつもはキス位で済んでたのに。不思議でならない。
こんな風に激しく求められるのは初めてだけれど、なんだかその必死さが愛おしいような気がした。
スカートをたくし上げられる。薄いストッキング越しに太ももが外気に晒されてひどく寒い。
「ちょっ、ちょっと……こんなところで」
「我慢できないの。だめ?」
「せ、せめて部屋まで……」
みやが珍しくわがままだ。いつもはもっと雰囲気とかも大事にしてくれるのに。
でも上目遣いで見られたって、こんなところじゃ困る。ももは靴さえまだ脱いでないと言うのに。
「やだ。待ちたくない」
みやはそう言ってスカートの中にもぐりこんで来る。
「ちょっ、ちょっとほん…………ぁんっ」
本気なのと問いかけようとしたところ、あっという間にストッキングをおろされて下着の上から指先でなぞられる。
立っているのもやっとな程に散々キスをされて、もう既に十分湿っているのが分かる。
わざと何度も音を立ててその周りへキスをするのをももに聞かせると嬉しそうにみやが息だけで笑う。
それからショーツのゴムのところ、太ももへ食い込んでいるあたりをゆっくりと指先でなぞられる。
焦らされてひどくぞくぞくする。吐息がひどく熱くなって、腰が動きそうになる。
「んっ……やぁ……ぁ」
つるりと布の上から脚の間を撫でられる。
力が抜けてしまって、みやの頭を抱えてるのにへたりこんでしまいそうになる。
「だめ、ちゃんと立っててよ、もも」
みやがスカートから顔を出して言う。意地悪く笑っている。
「やっ……!ばか、みやのばか!」
こぶしを丸めようとしても、ちゃんと力が入らない。
ずっとみやの指がおちつかなげに腰のあたりをさまよっていて、声を上げないようにするのが精一杯だった。
息がひどくはずんでしまう。陸に打ち上げられた魚みたいに口で息をして。
それでも触れられる度に熱いものがこみ上げては止まらない。
どんどん身体の奥で、熱い熱い何かがジワリとわき上がってくる。
自分の膣が収縮して、まだ来ないまだ来ないのかなと待ち続けているのが分かる。
どくんどくんと何かが体中を駆け巡っているのがわかる。
みやが熱にうかされたみたいな声で言った。
「とろとろ。ももがすごい、みやの事ほしがってるんだよ。……さわっていい?」
「っ、ん……っ!」
もううなずくだけで精一杯だった。するりと下着がおろされた。
それでもみやの指は入り口のあたりをそっとなぞるだけでなかなか入ってきてはくれなかった。
茂みに指を這わせて、愛液でたっぷりと濡れさせて、そうっと円を描くようにして脚の付け根のあたりを撫でる。
私は耐えきれなくて腰を近づけようとしてしまうのに、みやは意地悪をするみたいについと避けてしまう。
「……もう、やぁだぁ……」
耐えきれなくて、顔を横にそむけた。みやに一杯触って欲しいのに。
外は雪も降ってて寒いのにひどく熱い。恥ずかしくて泣きそうだ。
欲しいのに、お願いが届かなくて、それが恥ずかしくてしかたがなかった。
どうしてももはこんな風になってるんだろう。
もうみやの事でいっぱいいっぱいで、何をどうしたらいいのかわからない。
「ごめんね、いじわるして」
キスが、降りてくる。ちゅっと軽く口づけられて、みやの顔をきちんと見る。
誰よりも優しくて、でもやっぱりいたずらっ子で愛おしい親友で相棒で恋人の顔。
「でもももがあんまり可愛いからいけないんだよ?」
「そっ、そんなの……知ってるけど……そうじゃなくて……。もっとちゃんと……」
ももをしっかり愛してよ。
そう言おうとして、でも、最後までみやは聞かない。
ぎゅっと、女の子の細い腕で抱きしめられる。
「ちゃんと、ももの事愛してるよ」
「…………」
耳元で囁かれて、ますます顔が熱くなる。
「返事は?」
「……はい」
うわのそらで、私はそう答えた。
「そうじゃないでしょ。『愛してる』って言われたら『私も愛してるよみやびちゃんちゅっちゅっ』って言うところでしょ」
「なにそれ。そんな事言わないよもう」
何も分かってなかった若い時やおふざけの延長線上ならいざ知らず。
「ふーん。まあいいや、ももの身体に直接聞くから」
「みやがオジサンになっちゃった……悲しい」
「ちょっと。そう言う事言う?」
ぷうっとふくれてみやはこちらをまじまじと見つめた。
靴はまだ脱いでないしコートもまだ肩に通したままなのにジャケットとシャツのボタンとブラを外されて、
挙句の果てにはぱんつまで脱がされかけてストッキングと一緒になって膝に残ってるんだけど。
それから息を飲んでから照れくさそうに改めて言った。
「……やっぱりベッド行こうか?」
そうだよ。はじめからそうしてくれれば良かったのに。
ベットに行く間もずっとキスして、触られ続けて、もうとっくももの身体はに我慢の限界で。
服を脱がされないまま、みやに抱きついて着いた頃には聞かなくても分かってるけどねって言われてしまった。
コートとジャケットにスカートと、ようやく脱がされて、ベットの上に寝っ転がる。
「しょうがないじゃん、あんなとこで始めちゃうみやが悪いんだから」
「まぁまぁ。お喋りはここまでにしよ。もも、……好き。んっ――――」
「ぁ、ん――――」
これからの行為の始まりとして、私達はもう一度キスを交わす。
「ん、んん……ふはっ、ぁ、ん……」
お互いの性欲を高め合う、前戯としてのキス。
待つのも焦れてみやの口中に舌を差し入れた途端、私の舌は未知の感覚に包まれた。
熱い吐息。滴る唾液。みやの口中だという感覚が、身体を熱く火照らせる。
「はぷっ……ん、ぁ……」
さっきとはうって変わって動こうとしないみやの舌に、私は無遠慮に舌を触れさせる。
独特の柔らかさとぬめぬめする唾液交じりの舌の感触が心地良い。
舌を絡ませればみやが身体をビクンとさせて反応してくれて、それが嬉しかった。
みやの背中とシーツの間に両手を滑り込ませ、ぎゅうっと抱き締める。
胸を圧迫するように押し付け合って、柔らかくてとても気持ち良い。
「んぁ、はっ……んぷ、は、ん……」
舌を押し付けると、みやの唇の柔らかさが伝わってくる。
もう今は私だけが触れられる、合わせられる唇なんだ、と思うと胸が大きく高鳴る。
舌を絡ませる度に頭に直接響く淫猥な水音が性欲を刺激して身体に更に熱を持たせる。
「んんっ――――!?」
舌の戒めを緩めようとした途端、今度は私の舌が強く締め付けられた。
私は驚き、思わず身体を固くしてしまった。
ようやくみやも動く気になったらしい。
私達はお互いににゅるにゅると舌を絡ませあい、たまにきゅっと締め付けあう。
その度に脳がビリビリと痺れ、行為も少しずつ大胆さを増していく。
「んく、こく、こく……」
舌を解き、口中に溜まりかけた唾液を舌で掬い取って自分の口中へと運び、嚥下してみた。
味なんてはっきりとは分からない。だけど、何故だかこうするといつも甘い。
大好きなみやの味だ、と意識したら、途端に下腹部が強く疼いた。
太ももが自然と擦り合ってしまうのを自覚したものの、
今日だけで何度も我慢させられた私はまだまだみやにキスしていたくて無視する事にした。
そうして舌を絡ませ唾液を飲んでは飲ませて、時には唇を擦り合わせ、私達はディープキスをし続けた。
やがて息が続かなくなって息苦しさを感じ、私達は静かに唇を離した。
名残惜しくて、私達は無意識の内に離す間も舌を伸ばし合って舌を触れ合わせていた。
唾液のアーチがプツンと途切れる様が例えようも無く淫らだった。
「もも、ぉ……」
「みや……」
お互いの名前を呼び合う事さえも堪らなく気持ち良い。
名前を呼ぶ度に、みやを愛しいと思う気持ちが強くなるのを自覚した。
▼
「ももの胸、やっぱり大きい。ちょっと羨ましいなぁ」
「別に、大きくてもそんな良い事無いでしょ……可愛いの少ないし」
「むぅ……ももは持たざる者の気持ちが分からないもんね」
「そんな事言ったってこればっかりは……ひゃんっ!?」
「こんなに大きくて柔らかくて形が良くて気持ちの良いの持ってるのに、贅沢だよももは」
ほんとに、汗でしっとりと濡れた大きな胸は私の手を吸い付けてきて堪らないものがある。
指に力を入れれば、入れただけの力の分沈んで、緩めればすぐに押し返してくる弾力が気持ち良い。
「ちょっ、ゃ……ん……」
ももの押し殺してるのにみやの動きに合わせるように漏れ出て来ちゃう声が可愛くて堪らない。
力を入れる度に歪に歪む乳房と、そうするとピクン、ピクン、と身体で反応を示す様子が情欲を刺激する。
「はぅ、ん……みや……やだぁ、胸ばっかり……」
「だってももの胸、大きくてすごく揉みがいあるんだもん。形が変わっていくのが、すごくエッチだよ……」
そう囁くと、ももの顔がもっと紅くなった。
私の言葉や行動ひとつで、ももがこんなにも可愛い顔を見せてくれるという事実に、
興奮が高まってくるのが自分で分かってしまう。
「可愛い、もも。大好きだよ……」
ももへの気持ちも大きくなって、口に出して伝えずにはいられなかった。
そうして胸を弄んでいると、次第にその頭頂部が自己主張を始めてきた。
みやに感じてくれているという証拠が目の前にある事実が、嬉しい。
「ひゃうっ!?みや、そこ、だ、めぇ……」
膨らんできた頭頂部を指で挟んで摘んだ瞬間、予想通りにももが大きく反応してくれた。
「気持ち良さそう、もも」
「や、そんな、抓んじゃ……ふぁっ、や、引っ張らない、でぇっ……」
ももの可愛い声をもっと聴きたくて、愛撫が自然と激しくなってしまう。
抓んで、捻って、引っ張って、押し潰して、弾いて。
そうする度にももは甘くて蕩けそうな声を上げて、全身で反応を伝えてくる。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……もも……もも……」
みやもいつの間にか興奮しきっていて、下半身の疼きをしっかりと自覚してしまっていた。
時折ももの胸が私の乳首に当たって、そこから全身に流れる電流が気持ち良くて声を上げそうになる。
それが堪らなくて、いつの間にか私は胸をももの胸に押し付けていた。
「ふあぁっ!?み、やぁ、乳首、いぃ……!」
「は、は、ん、もも、もも……乳首、気持ち良いよぅ……ももは?気持ち良い?」
「んっ、うんっ、ピリピリする……みや……あっ、やぁ」
身体を揺すって乳首同士が擦れ合うと、それだけで意識が飛びそうな程に快感が押し寄せてくる。
浮き出してきた汗が潤滑油になってスムーズに擦れ合うようになると、快感はますます強くなった。
いつの間にか私達は抱き合うように身体を密着させて身体を揺すり合っていた。
「もも……もも……凄いよぉ……!」
「ふはっ、ぁ、気持ち良すぎて、だめ、みやぁ……」
「もも、んむ、は、ちゅ……」
「ちゅ、ぷちゅ、んんっ……っふ」
堪らなくなって、お互いが愛しすぎて。
抱き締め合ったまま、私達はまたキスを交わす。
でも身体を動かしているからすぐに唇はずれてまう。
それでも私もももも唇を求めて、身体を重ねあう。
下腹部の痺れが大きくなってきて、段々と胸だけじゃ足りなくなってくる。
「ももぉ……胸だけじゃ、足りないよぉ……」
「もも、も、もうっだめ……もっと強くみやのこと感じたい」
ももそう思ってくれていた事がやっぱり嬉しくて、下腹部の熱も痺れもまた少し大きくなった気がした。
触っても良い?って玄関先で訊いてから大分経つ。ももにはずいぶん我慢させてしまったはずだ。
既に邪魔になった自分の下着を少々乱暴に取り去って、
一度身体を起こし、ももの足の間に腰を割り込ませる。
みやとももの熱く濡れた秘部同士が触れ合った瞬間、ぬちゃり、と粘着質な音が聴こえた気がした。
「手加減しないよ?いいよね、もも」
「うん、きて、みや……」
「ん………あはぁっ!?すご、これ、ぇ……」
「ふ、あっ……みやが、みやのと擦れてぇ……ひぁっ! 凄い、凄いぃっ!!」
ドロドロの粘液が絡み合って、全身を突き抜ける圧倒的な快感が一気に頭を白く染めていき、もうそれだけで達しそうになる。
でもまだだ。まだももの事を感じ始めたばかり。
だから、早く動きそうになるのを我慢してペースを維持する。
「もも……ももぉ……」
「ん、っは、……みやぁっ……!」
腰を振り動かして秘部を擦り付けあいながら、私達はお互いの名前を呼び続ける。
愛しくて。ただただお互いが愛しくて。
呼んで重なり合って、気持ちを確かめ合って。
繋がるっていうのは、多分こういう事なんだろう。
「ぁ、は、ん、くぁっ、もものここ、すっごい、ぬるぬるしてて……」
「ふゃ、は、んあぁっ……みや、だ、ってぇっ……もっと、もっとぉ、…みやぁっ!」
ももの甲高い声と要求が、私の身体の炎をますます燃え盛らせる。
動かす度に聴こえる卑猥な水音もそれを助長して、頭の中が少しずつ白く染まっていく。
あっという間に限界が近くなって、もう自制はまったく利かない。
「はっ、はっ、もも、ももっ!好き。すきだよ、ももっ」
「や、みや、激し、いっ!そんなにしたら、もも、ぃっ……!!」
「いいよもも、イって!みやも、もうイくからっ!!」
「やだぁ、みやっ、とがいいよぉっ」
「うん、だから、一緒にっ……ももっ!」
「ん、うんっ!……みやぁ、すき、みや」
私達は腰を振りたくり秘部を激しく刺激し、絶頂への階段を駆け足で昇って行く。
頭がボーッとしてきて真っ白な領域が増えてきて、絶頂がもうそこまで迫ってきているのを感じ取る。
「ふは、あ、やば、イッちゃ、っ……ももっ……ふぁ、んっ…っふ―――」
「き、キたっ……みや、すき……みやっ……はっはあっ、あ、んんっ―――ふぁっ、っちゅ……みやぁ」
私達は同時にキスを交わしながらも激しい絶頂を迎え、
抱き締め合ったまま互いの全身が勝手にビクビクと痙攣するのを感じていた。
◆
大きな絶頂の波が少しずつ収まって落ち着き始めると、しなだれかかってきたみやの熱い体温が心地良かった。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
私達は絶頂後の激しい脱力感に身を任せながら、肩で息をして呼吸を整えようとする。
でも中々収まってくれなくて、腕ひとつ指一本動かすのさえままらならない。
そんな状態がどれ程続いたのか分からない――というか、この際時間なんてどうでも良いのだけども。
ともあれ、倦怠感が抜けてきてどうにかそろそろ動けそうだなぁなんてぼーっとする頭で思っていた時。
「ひゃっ!?」
胸の真ん中……まぁ乳首なんだけども。
いきなりあたたかく湿った感触に包まれた。
何事かと思って見てみると
「ちょっとみや。なんで人の胸に張り付いてるの」
「んー?……ちゅーちゅー」
「ちょっと。こらっ。吸うなっ。つうかなんで今やってんのよ」
「いやぁ、何となくまだももに甘えたいなぁーって思ってたら目の前にあったもんだから、つい?」
「なんで疑問系なのよ……」
というか、そんな事言われたら怒るに怒れない。
確信あって言ってるのか天然なのかおバカなのかが微妙なとこだけど、みやだし。多分後者だと私は思う。
「まぁいいけど……好きにしていいよ」
「え、いいの?」
「そりゃもうももはみやのものだもん。胸ぐらい好きにしていいよ」
あ、意外とすんなり言えた。胸どころかとっくに全部好きにされてる気もするけど。
我ながら驚きだ。恋する力ってやっぱり凄いよねぇ。
みやは……あ、なんか顔赤くして思いっきり照れてる。
「何よぉ、今日のみやったら、照れびちゃんなむっ……」
何事かと思ったら、あっという間にキスされていた。
子供のように胸に吸い付いたかと思ったら今度はキスって。
こんな時でもすぐ嬉しくなってはしゃいじゃって落ち着きが無いんだよねぇみやって。
まぁそういうとこがどうしようもなく可愛いんだけど。
「ん、は……えっへへー」
「もぅ。誤魔化したでしょ、みや」
とは言っても、そんな風にみやに笑顔になられてはどうしようもないのがももだった。
正に惚れた弱みである。
「ももだって。……さっきからみやのお尻撫でてるじゃん。もものえっちー」
「……良いじゃない、みやの事が大好きなんだもの」
「……みやも。ももが大好き」
それだけ言ったみやの顔を見るとにこにこと上機嫌。
うん、悪くないよね。もも達はどこまでいっても相棒なんだし。
関東は珍しく深い雪道となった翌日の夕方。TVのニュースはほぼそればっかりだ。
雪は大好きだけど大人としては転ばない様にって緊張して歩き続けたせいなのか、
足腰がよろよろして、歩くのがやっとで、帰ってくるなりどうにかベッドに倒れ込んだ。
ぼふっと布団の上に横たわる。ちょっと休憩しないと息もたえだえだ。
そんなももの姿を見るなりばばちだーなんて楽しそうに言われたって今は反論する気もない。
「だって、ももちゃん疲れたんだもーん」
それでもももには休む暇もないみたいだ。
「えーい」
上からみやが覆い被さってくる。柔らかい重みをくれるいたずら好きな可愛い彼女。
「ちょっ、なっ、なに……!?」
「やだなぁ、もも。もう忘れちゃったの?二人でひとつになるのが相棒でしょ」
「……それってそういう意味だった?」
それはどちらかと言うと恋人の意味じゃないのか。
「いいからいいから」
鼻歌混じりに言いながらみやは私のスカートをめくってくる。
「あ、今日も可愛いぱんつはいてる」
「当たり前でしょ……!」
だって落ち着かないんだもの。って言うか普通の人は外に行くならはいてるもんです。
「まあ、どうせみやが脱がすんだけどね」
「うっさい」
するすると器用に脱がされた。
疲れてるせいで今はあんまり抵抗出来ないから、困る。
「もも、疲れてるんでしょ?みやが添い寝したげるから一回寝よう?」
なすがままスカートのホックも外されて、ジャケットもシャツもなにもかも脱がされて、
二人で裸になってベッドの中の毛布とお布団の中にくるまる。
ふわふわと柔らかくてすべすべの肌と肌が触れ合う。
柔らかなミルク色をしたシーツの中、みやのおんなのこの甘い匂いがして、
身体はすっかり疲れてたはずなのに、なんだか心の底から安らいでしまう。
そうは言いつつも、みやはぎゅっとしがみついてくる。
くんくん鼻をならして、子犬みたいにすり寄ってくる。
良かった。今日は少し甘えたいみたいだけどいつものみやだ。
思わず訊いてみた。
「そういえばさ、どうしたの?昨日のみや、なんだか変だった」
「んー?……ももが珍しくジャケットなんか着てるから、ついうっかり欲情したの」
「なっ。それだけ!?」
みやが服やメイクが大好きなオシャレ番長なのは昔から知ってるけど、一体どういうフェチなのか。
確かに昨日はテーラードジャケットで。今日のはボレロジャケットだ。
先週はこたつで一緒に肉まんを食べてたら突然もう無理って押し倒されたんだった。
何がみやの引き金になってるのかその時は分からない時の方が多いんだけれど。
あっけらかんとした邪気のないみやの可愛い笑顔に思わずくらくらした。
「昨日のが超可愛かった。ダッフルコートも、モコモコしててちっちゃくて可愛いんだけど、
ちらっと見えちゃったその下のジャケット姿の方が可愛いんだもの。
あ、今日のも勿論可愛いけど。……昨日みたく着せたままでも良かったけど皺になっちゃうし。
みやも流石にレッスン中だし今日は筋肉痛になりかけてるから……今は我慢する」
珍しく力説するみやの方が、私にはたいそう愛おしく可愛く見えた。
なんだよ、みやも疲れてるんじゃん。ももの方が欲情しそうなのに。
お互いに我慢すると言いつつそのまま、二人で数えきれない程キスをしたり舐め合ったりウトウトと眠ったりして。
ふと目が覚めた時がほぼ同時だったのか嬉しそう微笑まれて、
もうその日の疲れなんてものはどこか遠くへ行っていた。
肌寒い冬の夕暮れは透き通っていて、二人でのんびり過ごすのにうってつけだった。
すっかり冷え切って冷蔵庫にしまってた昨日のおしることミルクティーはカップに移してレンジでチン。
その日のうちに飲めないとかバカだよねぇって笑いながら、二人並んでのティーブレイクが幸せで。
温かくて甘くて美味しい中身とお揃いのマグカップに、今のみや達みたいだねって言われて、
より一層のぬくもりと愛おしさに言いようがない幸せを感じていた。
終わり
それでは、次回更新は多分移転先から!
しーゆーあげいん☆