皆様こんばんは。今日もお元気ですか?
創作に夢中になっててアソビスタの生合戦放送あるのすっかり忘れていた
アフォとは私のことですド畜生!!!
今から見ておりますwww
私は赤軍を選んで予想してたんですけどどうなっておりますやら
司会のやぐっちゃんいつもありがとうやぐっちゃん
さて。それでは。
先週言ってたみやもものお話がなんとか形に出来てきましたので…
埋め立てエラーと戦いながら少しずつスレに投下しておりますw
今回は得意分野(?)のR-18ですのでエラーとの勝負です
居ないと思うけど苦手な人はスルーするなり各自ご注意下さい
※尚、「君へのリゾナンス」の卒業後続編的な書き方をしています。
告白部分とかの詳細はどこ行ったし。
→Buono!LIVEとか6月30日見てから書けたら書きます。
時空を飛ばしてまでお前…って思われても構わない。
先にももちゃん引退後の妄想話を書かずにはいられなくなってしまいましたお許し下さい。
正直雅ちゃんみたいに人が出来てないので我慢できn…(ry
ではどうぞ
▽
最初はただ、変な人だなと思った。
正反対過ぎて分かり合えることなんてきっと無いと思っていた。
口を開けば自分の事ばっかりだし。でも深い話は絶対しないし。
誰の口より先に口が出るし。相手を言い負かすまで喋り倒すし。
頭が良いくせにすごくいい加減で。調子に乗るとしつこいし。
身体は小さいくせに声は人一倍でかいし。
ガキ大将みたいにとにかく何でも仕切りたがるし。
仕事中は自分が一番可愛いってぶりっ子したまま一歩も引かないし。
こっちは嫌だって言ってるのに、面白くする為なら悪ふざけでも何でもするし。
普段はすごく適当で。見えない部分で色々雑だし。
それなのに大人達の扱いが上手いのか、要領が良いのか、あんまり怒られなかったし。
いつも家では本を読んでるかぐーたらしてるって言ってるくせに。
ももは、ズルい。
なのに。
それなのに。
本当は、すごく強くて。
キャプテン同様皆のお姉ちゃんで。同世代の誰よりも大人びていて。
いつも全力で。イメージを守り通す為なら何でもするし。やりきるし。
肝心な時には、ちゃんと話を聞いてくれるし大人だし。
いつも皆の事ををよく見てるし、困ってる子が居たらすぐに庇ってくれて。
一度見たら暫く忘れられない位には強烈なインパクトを誰にでも与えてくし。
普通にしてれば静かだし本当に可愛くて、さり気ない優しさがいつも格好良くて。
いつの間にか、そんな彼女に魅かれていた。
気付いたら心はもう、彼女に奪われていた。
奪われた分だけ彼女の心を奪う為に、一体どれだけの時間、慣れない努力と我慢をしてきたか。
皆が知らない姿を自分だけに教えて欲しい。
欲望に制限なんて掛けられない事を思い知らされた。
ももは、本当にズルい。
▽
「ん……ぅ…」
カーテンの隙間から差し込む朝の光に起こされて、ぼんやりとする頭のまま薄く目を開けて目蓋を擦る。
擦らないの、って言われるだろうが知ったこっちゃない。いつも言ってくる相手はまだ夢の中だ。
昨晩泣いたわけでもないし腫れたりはしてないはず。
そして、お世辞にもお互いあまり良いとは言えない寝相のせいで、
頭を置く位置からずれてしまった枕を適正位置に戻しながら、
顔を左に向けて、自分の隣で眠っている顔をじっと覗き込んだ。
隣ですやすやと、幸せそうに穏やかな寝息を立てて寝ているのは、
既に自分の人生の半分以上の時間は一緒に居る相棒、そして恋人、夏焼雅だった。
アクセサリーもメイクも全て取って、お互いの全てを幾度と無く見せ合っているのに。
出会ったばかりの時とそう変わらないあどけなさで眠る顔を見ると、愛おしさが込み上げてくる。
桃子は雅の枕の上に広がった彼女の金色に染まった髪にそっと触れた。
肩を越した辺りまで綺麗に伸びて、相変わらず手入れの行き届いた雅の髪のサラサラとした感触を楽しんだ。
親指・人差し指・中指の三本の指で、安らかな寝息を立てる寝顔を愛おしげに見つめながら、髪を弄り続ける。
――脳裏をよぎるのは、昨晩の記憶。
お互いの内側へと入りこんで、そのまま溶け合っていくような感覚。
そっと指先で触れる際に感じる鼓動の高鳴り。
撫でるように、愛でるように、舐め取るように、奪い取るように。
今日はももが触れられたいようにみやにしてみて?みやもそうするからって甘く囁かれて。
同時に触れた指の動き。絡み合った視線と声。耳に感じる吐息。重なる呼吸と熱。
あまりにも非日常的な行為は、お互いの思考をあっという間に焼き尽くして。
理性すら入り込む余地のない本能に身を委ねた。
雅の端正な顔を見つめたまま、彼女の髪を弄り、昨晩の情事を思い出していた。
ひとつひとつを思い出す度に、頭がぼうっとして顔が熱くなるのを、桃子は感じていた。
だからだろうか。
「……楽しい?」
薄く目を開けて、雅が桃子の方を見つめていることに気づくのに何秒かを要した。
雅の長いまつ毛のせいで話しかけられる迄既に起きていた事に気が付かなかった。
「うわぁっ!い、いつから起きてたのっ!?」
「ふぁ……ももが私の髪弄ってきたあたりから?ま、こんなに撫でられてたら起きるよね。
んーーー、はぁ。おはよ、もも」
「お、おはよう。みや」
驚いて雅の髪から手を引っ込めた桃子とは対照的に、
一つ欠伸をして、頭の上で両腕を伸ばしてから、ゆっくりと雅は桃子の顔を見て微笑み、
寝っ転がったまま桃子の寝癖が付いたままの黒髪を優しく撫で始めた。
「ひゃ……」
自分の髪を弄ばれる感覚に、桃子の声が漏れる。
先程まで桃子も雅にしていたのに。するのとされるのでは受け取る快感が違う。
柔らかく微笑む雅の視線に耐えきれなくなった桃子は、思わず顔を逸らした。
雅の細長い指先が、一度は背中まで伸ばした桃子の、再び短くなった黒髪を撫でる。
さわさわ。
撫でる。
さわさわ。
撫でる。
さわさわ。
撫でる。
飽きないのかな、と桃子がそっと雅の顔を伺うと、
ずっと見られてたのか一瞬目が合っただけで優しく微笑まれた。
それだけの事なのに、照れくさくて。自然とにやける頬を抑えられなくなる。
「ふふっ。やっとこっち向いた」
「いつまで触ってるの……もうっ……」
「もも」
雅の呼びかけと同時に、桃子の髪を弄る手も止まった。
「……?なに?」
桃子は真っ直ぐに見詰めてくる雅に、心臓の音が僅かに高鳴っていくのを感じていた。
雅は優しい微笑みを桃子へと向けたまま、そっと桃子の方へ顔を近づけてきた。
雅のその行為が何を意味するのかは、桃子は考えるまでもなく、理解していた。
だから、迫ってくる雅が自分を首のあたりから抱き寄せるのに身を委ね、ギュッと目を閉じた。
目を閉じる瞬間、まさに目の前に迫った雅の鮮やかな色の唇が、一瞬見えた。
目を閉じることで霞んでいく視界は、どこか幻のようで。
桃子の視覚以外の感覚は雅の事で一杯になる。
そっと、唇が重なった。
「ん……」
唇が潤む。
思考が潤む。
触れるだけで世界が、潤む。
現実と非現実の境界に落とされたような、不安定な感覚。
蕩けていく精神を抑え込み、互いに相手に身を委ねる。
触れている全てからお互いの暖かさと愛おしさがゆっくりと混じり合ってゆく。
「――――」
声にならない声が、耳に届く。
相手の心臓の音なのか、自分の心臓の音なのか。
それすら分からない。
それでも、お互いがお互いを求めあう事実だけが、ただそこに在った。
下唇を挟まれて甘噛みされる。舌先で唇を舐められて、薄く開いた上唇を何度も軽く吸われる。
ゆっくりと唇を食べられてるような、むず痒くて甘ったるい感覚。
もう少し、と思ってたら雅の顔がそっと離れていく。
きっと物足りないような、蕩けた顔を今してた、
そう思ったらまともに雅の顔が見られなくなって桃子は俯いてしまった。
「んっ……もも、まだ慣れない?……ね、こっち見て?」
「うっ。やだ」
「ふふっ、もっとして欲しいなって顔してた」
クスリと小さく笑われて、言い当てられたそれがなんだか恥ずかしいことのように思えて。
咄嗟に出ない言葉の代わりに、ぶんぶんと音が出そうなほどに顔を横に振った。
それを見て雅は余計に笑う。もっと恥ずかしくなって、顔が見れない。
「今更なーに照れてんの。……まあ、みやはそういうももが見れるのも嬉しいんだけど?
でもさ。もも今、目ギューッてしてたよ?その癖、そろそろ直さないと皺出来るよ」
「……だって、明るい、し。みやが近いし。閉じてないとみやの、顔。ずっと見ちゃうし」
なんとか理由を付けようと慌てる桃子の頬にそっと手が当てられた。
そのしなやかな指に包まれる感触が心地良い。
自然と頬が緩み、それを見た雅がクスッと笑った。
「へぇー。じゃあ夜は見えてるの?みやの顔」
「え?いや、コンタクト外してるしそんなには。見えても……ぼんやりと、かな?」
「だよねー。ももってば暗くなると本当、誘ってんのかって位うっとりした顔してみやの事見てるもん」
「ふぉぁっ!?えっ?ちょ、嘘、待って。なんで」
「えっ、なに。もも、気付いて無かったの?マジか……アッハッハハ、なんか…ごめ、ごめんね、もも」
意外だわーとでも言いたげにコロコロと笑い出す。
ペチペチと肩を叩いて桃子が恥ずかしさを抗議しても、それが余計に可笑しいらしい。
何度か叩いた所でやめなって笑いながら右手を掴まれた。そのままキュッとされると何もできなくなる。
こうなると笑いのツボが浅い雅は中々笑いが止まらない。
「だ、だって!ももも暗くてあんまり見えないから!みやも見えてないって思ってたのに!」
仕方なく口で抗議しても、夜の桃子はただでさえいつもより視力が落ちてる為、
暗いし近くしか見えなくても少しでも覚えていたくて雅を見ていたのだという事実が変わる事は無い。
「あははっ、実はみやにはしっかり見えてたわー。ま、可愛いかったから良いんじゃない?」
「うー。可愛いってのは良いけど良くない!なんかももだけ凄い恥ずかしい……」
「じゃあさ。恥ずかしくなくなる練習、してみる?」
「練習?」
先程から掴まれたままの右手の指先に雅は軽くキスをする。
何度もチュッ、チュッと唇を離す度、音を立てて顔を覗き込んでくる。
急激に戻ってくる頬の熱さと鼓動の高鳴りに、雅への視線をもう逸らす事は出来なかった。
「お互い目を閉じないでキスするの。恥ずかしくなったら叩いても良いから、ずっとみやの事だけ見てて。
……それに、ももはもっと、大人のキスも、して欲しいんでしょ?」
「うぅ……してる間も閉じちゃダメ、なの?」
「そう。駄目。ももは、みやの事だけ見てるの。……えー?まさか、ももってそんな事も出来ないのー?
それとも、そろそろ起きよっか?みやにとっても折角のお休みだし。今日はどこ行こっかなー?」
雅はむくりと起き上がってわざとらしく空いている右手で髪を整えだした。
それなのに左手で繋いでいる桃子の手にはギュッと力を込めてくる。
ももはそんなお休みでも良いの?って聞いてるみたいで。
からかい半分、本気半分。桃子がここで手を離したら本当に遊びに行ってしまうだろう。
一緒に居るなら離れて欲しくなくて、桃子は同じ位の力で雅の手を握り返す。
「……やだ。ももちゃん、雅ちゃんとここに居るもん」
一瞬目を丸くした雅は桃子が珍しく甘えモードに入ったと理解して、
繋いでいた手をそっと離して桃子の頬を両手で包み込む。
雅の笑い方はいつしか子ども扱いするような優しいものに変わっていた。
「そっかー。ももちゃんは、みやと一緒にお出掛けしないの?」
「やーだー。今日はお家にいたいのー」
「やなの?……じゃあ、ここでみやちゃんとチューの練習する?」
「みやちゃん、と?」
「そう。それならももちゃんとお家で一緒に居てあげる」
「……良いの?だって、みやちゃんはお外行きたいんじゃないの?」
「ももちゃんが行かないならみやちゃんも行かないよ」
「ほんと?」
どこから出してるのかお互いに子供みたいな声で甘ったるい掛け合いをして。
いつしか耐えきれなくなって笑いが止まらなくなった。
「ふはははっ。はぁー、いやー、おっかしい。
みやちゃん……なんて本当良く言えたわー、ももちゃんえらい!」
「あのさー、みやだって平気なフリしてるけど、これでも結構恥ずかしいんだからね?」
「……本当に?あ、でも顔赤いか。ノーメイクだったのにみやちゃんいつの間にチーク入れたっけ?」
「えーっと、ももちゃんが恥ずかしがってる間に?
……って、さっきから人の事言ってるけどさ、ももだって耳まで真っ赤!」
いつもの様に茶化し合ってじゃれ合って。
暫く向き合って座ったまま二人でニヤニヤしていたが、ふと雅が真顔に戻る。
「もも」
いつものように優しく大人びた声で名前を呼ばれて。
ゆっくりとゆっくりと近づいてきて。ああ、キスされるんだなって冷静に思う。
雅から目を逸らさずに、開けたままでいなきゃ、とは思っても。
目の代わりなのか、キュッと唇に力が入ってしまう。
触れ合うまでの僅かな時間がもどかしくて、恥ずかしい。
急激にドキドキと高鳴る鼓動と、熱を帯びていく頬。
雅の吐息が柔らかく、桃子の顔にかかる。近い。近い。
覗き込まれる瞳に映っているのは、切なそうな自分の顔。
視界一杯に広がるのは、嬉しそうな、幸せそうな雅の顔。
こんな顔してるなんて、ズルい。――明るい場所で初めて見て、初めて知った。
あまりの近さに、愛おしさに、胸が一杯になって呼吸が止まりそうになる。
「みや……」
あと少し、なのに中々進んでくれないように感じてしまう。
たまらなくなって小さな声で雅の事を求めてしまった。ふわりと雅が微笑んでくれる。
気恥ずかしさともどかしいむず痒さに耐えられなくなって、最後は桃子からも少し距離を埋めた。
▽
「もも……っ…」
私からも動くと思わなかったのか一瞬驚いたようなみやの顔が見えた。
そしてどちらからともなく触れ合った唇。
目の前には半分程薄く閉じられてこちらの反応を伺うみやの綺麗な瞳。
さっきみたいに唇をはみはみされて、たまに舌先でぺろりと舐められる。
されたようにやり返してみると嬉しそうに微笑むみやが見えた。
背中を駆けめぐるチリチリとした疼きが、だんだんと色濃くなって。
いきなり軽く唇を噛まれた。ビックリして口を開けると、その隙間から何かが入り込んできた。
「んむっ!? ……ふぅ、ん、ん、ぅ」
舌だ。みやの舌が、私の口の中に侵入してきて。
歯の一本一本をなぞったり、上顎をくすぐったりしてくる。
そして奥で縮こまった私の舌を見つけ出して、ぬるりと絡め合わせてくる。
「む……ん、ぁ……ふぅ、んん……ちゅ、ん……ぅ……」
舌同士が擦れ合う度に、全身がピリピリする。
むず痒くて、もどかしくて、思わずわーーー!って叫び出したくなるほどに。
体中から力が抜けて、座っているのさえ困難になりそうだ。
もうダメだと必死に目で訴えても、みやは余裕なのか微笑みを崩すことはしない。
それどころか今にも崩れ落ちそうな腰ごとグイッ、とみやの方に引き寄せられる。
パジャマ越しなのにみやも体温が上がっているのが伝わってくる。
苦しくなってみやの舌から逃れようとしても、すぐに追いつかれて。
そうやってバタバタと暴れ回るからか、溢れた唾液が顎から喉元へと伝っていく。
それを見かねたように、みやが混ざり合った唾液を吸い上げた。
こくこくと喉を鳴らして飲んでいる。甘く鼻を鳴らして。
何度かそうすると今度は私の番とでも言うように、
少しだけ目を細めてさっきとは逆に唾液を流し込んでくる。
口から溢れる前に。こくん、と。みやのように少しずつ飲んでみた。
「んくっ……んっ!? ……ぅ、ん……ふぅっ……」
どろりとした何かが、身体の中に落ちていって。
喉の内側からじわりと全身に広がっていく熱。火照って、じんじんして、くらくらする。
甘ったるい味だ。いや、味そのものは殆どしてないけど甘ったるい。
身体の奥からどろどろに蕩かされて、頭が溶ける。他の事を何も考えられなくなる。
気付けばもっと、もっととせがむように吸って、何度も何度も飲み干して。
粘つくそれが、喉にも記憶にもまとわりつくように。
自分からも求めるようにギリギリまで舌を伸ばす。
みやの口腔へとすんなり案内されて、受け入れられる。
それなのに今度はみやが逃げて。まるで捕まえてみな、とでも言っているようで。
追いかけて。どこまでも追いかけてゆく。
みやの中を、歯茎を、上顎を、舌の裏側を、頬っぺたの裏側まで這いずるように。
そしてやっとのことで捕まえて、再び絡めて。吸い上げて。
気付けば口周りが濡れてしまうぐらいには夢中になっていた。
「んむっ……ぷぁ……はっ、あ……はぁ……」
「はぁ…っは、ぁ……ふ、どう?もも?んっ……これでもまだ恥ずかしい?」
そう言いながら口周りに零れた唾液を舐め取るように、何度も何度も啄むようにキスをくれる。
されながら、また今みたいなのをして欲しいと思ってしまう。欲張りなのだろうか。
「あ……ぅん……や……今は、そうでも、ない。……かな?恥ずかしいは恥ずかしいけど」
「そう?……なんか、まぁ。……次からは別に、目瞑ってても良いから」
何かを言いたげにみやの視線が珍しく泳ぐ。
顔を覗き込む為に離れてた隙間を再び埋めるように強く抱きしめられた。
「……え?なに?どした急に!?今の練習って。意味なくない?みや……どうかしたの?もも、なんか変だった?」
「変って言うか……ヤバいっていうか。ももが、みやの顔見てしてた方がずっと蕩けてた顔してたから。
マジで。その顔で、ずっと見られてたらこっちだって止まんなくなる。気持ち良すぎた」
抱きしめられたまま背中を撫でられて、耳元で囁かれて、ぞくりと背中が震える。
自分から逃げ出してしまわないようにと、みやの肩におでこをくっつけた事を少しだけ後悔した。
「なっ……だって、みやだって」
「ん?みや、どんな顔してた?」
「……凄い、幸せそうな、顔してた。あと、……え、…と」
最後まで言うかどうか迷って、結局止めた。
ももの口から言うのは流石に恥ずかしいと思ったのに、みやは見逃してくれない。
「あと?……なに?もも」
「ひゃあっ…ちょっ!……や…」
ぺろりと、軽く耳たぶを一舐めされる。変な声が出た。
ふぅ……っと柔らかく息を吹きかけられて、背中がぞくぞくする。
顔が熱くなって、身体の奥はもっと熱くなってしまう。
「なに?聞こえないよー?みやは?どんな顔してた?」
クスクスと押し殺したような笑い声が耳をくすぐる。耳の周りを舌でなぞってくる。
かぷって、甘噛みされた。軽く歯も立てられて、身体が勝手に小さく跳ねる。
勝手に変な声が出る。答えようにもわざと邪魔してるようにしか思えない。
「んぅ…っ……み、やっ……待って、分かった、いう、からぁ」
「ん。どうぞ?」
「もうっ……バカ。こんなにされたら、言えないでしょ。
……みやの顔……凄い好きだけど、…えっちな、顔してるんだもん」
もう途中から恥ずかしくて恥ずかしくて消え入りそうな程声が小さくなってしまった。
みやから熱ばっかり与えられて、きっと顔はもうお風呂上りみたいに真っ赤になっているはず。
「……そりゃ、……まあ。みやは自分がセクシーだって分かっててわざとやってるし。
ももに触って、いつも聞けないももの声を聴いてたら、平気な顔は流石にみやだって出来ないって」
「なっ!?」
「それに、そういうみやの顔見たら、……ももだって我慢、できなくなるでしょ?」
言いながらみやの指がしなやかに動いて、優しく。フワフワなパジャマのボタンを一つ一つ外していく。
いつの間に、と思ったが落ち着いた優雅な動きに見惚れて、返事の代わりに息を飲む。
みやだって平気じゃないって言われても私だけドキドキしてるみたいで、ちょっとずるい。
「ほら。みやにも、やって?」
どっちかを先に裸に。なんてことは絶対許さないとばかりに、みやは座った状態で両手を広げて待っている。
ボタンをすべて外されて、腕から抜く前に、みやのゆったりしたドレープと長袖のパジャマの裾に手をかける。
手触りが良くてお気に入りって言ってたけど、大き目でボタンは無いタイプだから一気にやらなきゃいけない。
「ん、みや。ちょっとバンザイして」
「はーい」
素直に手を挙げてくれる。目を閉じて待ってる姿が子供みたいで何だか可愛い。
そのまま上に引っ張ると、引き締まってるのに柔らかさは決して失わない、みやの綺麗な上半身が目に入る。
すぽんっと頭と腕からパジャマを引き抜くと、サラサラと元に戻っていく金髪から仄かに甘い香りが漂った。
「もも、腕も脱ごっか」
今度は脇から手を入れられて、少しひんやりとした指先が肌に触れる。
その動きに気が遠くなりそうになりながら、ゆっくり服をずらされて。まるで果物の皮を剥くように。
ぱさり、と音を立てて服を全て落とすと、日に当たっていないせいで雪のように白い肌が剥き出しになった。
火照った身体に触れる外気がひんやりとして、少しは寒く感じるはずなのに、
みやの前で上半身裸でいることを意識すると、身体の内側は火が出るんじゃないかってくらい熱かった。
「…おいで?」
言われたまま、みやの腕の中に包まれる。自然とお互い背中に手が回って抱きしめ合う。
ちょこんと座ったままのももの足は、体育座りを少し崩したように向きを変えたみやの足に挟まれた。
「んー……ももの身体、気持ちいい」
「みやも。柔らかくてあったかい」
「もも。その……ももの、好きな方で良いからね」
「うん」
さっきの流れのせいで少しだけ気恥ずかしいのか、苦笑いしながらみやの顔が近づいてくる。
目を閉じるのは今度はみやの方が早かった。ほぼ同時だったのかもしれないけど。
安心した。いつの間にか、みやの顔が近づいたら自然と目を閉じれるようになっていた。
ぴったりと素肌を重ねてするキスは、ただ重ねているだけでもいつもよりずっと気持ち良くて。
ももの為に少しだけ背伸びしてくれたみやの事が、心の底から愛おしい気持ちで一杯になった。
「ん……よくできました」
そっと離れた途端、また優しいいつもの顔に戻ってる。
褒められたと言う事は、ギューっと目を瞑ってしまう癖は出てなかったと言う事だろう。
何でみやはこんなに優しいんだろうって気付いた時。私は多分もうみやの事しか見えてなかった。
みやのその優しさに私は何度も甘えてしまっていたと思う。
待っててなんて、いつまでとも分からないのに残酷なお願いを素直に聞いてくれた事。
自分勝手にもみやならきっと待っててくれると信じていたこと。
「みや、その。……今迄、さ。我慢させてごめんね?」
「ん。いーの。みやがそうしたかったんだから。
ももはやっぱりみやの事を選んでくれたから。我慢なんかしてない」
「……みやの嘘つき」
「いーじゃん。それ位。みやにもちょっとはカッコつけさせてよ」
流石に照れくさかったのか、顔を隠すようにまた抱きしめられた。
あまりに落ち着いて見えてたものだから、ドキドキしてるのは私だけかと思ってた。
段々私とみやの刻むリズムが寄り添っていって。同じ速度に近づいていく。
抱きついてようやく、みやが僅かに震えていることに気がついた。
おんなじだ。みやも、私も。一緒なんだ。
それでも平気な振りしてるみやがどうしようもなく可愛くて。
「ももね。……いま、ようやくみやと一緒に居れて、すっごく嬉しいよ?」
「…そう。なら、良かった。……お願いだからあんまり嬉しくなること言わないで。
マジで。どうしたらいいか、わからなくなる」
ぎゅうっ、と抱き締める力が強くなる。みやから聞こえる鼓動は、私よりも速い。
ここからじゃ顔が見えないけれど、体温から相当真っ赤になっていることは想像がつく。
今迄のみやは、そういうのをあまり表に出さないから、すごく新鮮だった。
「……みや、可愛い」
「知ってる」
「ももの次に可愛い。綺麗なのはみやの方かもだけど」
「ったく……余計なことは良いから」
はぁ、と小さく熱い溜息を吐いて。もぞり、と私の横で身じろぎする。
拘束が緩んだので、身体を少し離して顔を見た。
切なげに、恥ずかしげに。いつも通り優しく。しっかりと私を見つめていた。
熱っぽい瞳が、今にも泣き出しそうなほどに潤んでいて。顔は凄く赤い。
少しだけ困ったような表情。自惚れかもしれないけれど、
それはなんだか嬉しさを持て余して、どうすればいいのかわからないといった顔だった。
「みやもさ、何でも言って?ももみたく。嬉しいなら嬉しいって。好きなら好きだって。
もも、欲張りさんだから。今迄の分、毎日言ってくれないと、ももだって、どうしたら良いか分からなくなる。
そうしてくれたら嬉しいし。みやの事、もっと、もっと。毎日好きになっちゃうから」
「……バカ。もものバカ。本当バカ。こんなに好きにさせてどうしようっての」
「一緒に居て。ずっと、ももの事だけ見てて。……毎日好きにさせてあげるから」
素直な気持ちで笑ってあげると、ようやく照れも消えたのかいつものように笑い返してくれた。
みやが目を閉じる。僅かに唇を突き出して。キスの催促だ。
恥ずかしさがぶり返してくるのを感じながら、頬にそっと手を添える。
ももからされるの、好きなんだって言われてるみたいで嬉しくなった。
てな感じで、続きます。
埋め立てエラーなんてなくなれば良いのに!!!ド畜生!!
と言ってもそろそろ文章ストックが尽きてくるので今の内に全部書いてしまおう。
そうしよう。
あ、チャットログ作成とまとめ編集もしなきゃ・・・(明後日の方向を見ながら)
そんな訳で、続きはWEBで!(ここがWEBだ!)
ではでは、またお会いしましょう。
しーゆーあげいん☆