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「あんたは会えるんだろ?」


 そして僕は再び京へ逃げた。
 九郎の気持ちは分かった。言い分も分かった。僕の……取るべき道もいくらか見えた。それでももう一度、九郎と距離を取りたかった僕は、年が明けて落ち着いた頃に旅立った。
 気は晴れなかった。京までの道程も、寒さにも関わらず来訪してくれた患者さん達に礼を言われてもなお上の空。挙句、一度だけとは薬を間違って処方してしまって……幸い大事には至らなかったけれど、柄にもなく落ち込んだ。
 氷に足を取られながら比叡にも行って、師に会って、珍しい話を聞いて、前から読みたかった書物を借りて、読書に耽ってみた。魅力的な内容だった。なのに一晩寝て目が覚めたらそのほとんどを忘れていて、それにますます憂鬱になって、九郎ではないけれど短気を起こして、仕方なく六波羅に赴いた。
 なんとなく敦盛くんに会いたかった。彼の雨粒のように綺麗な言葉を聞けば、何か迷いが晴れるかもしれない。僕は勝手に期待していた。
 けれど会う事は叶わなかった。病に倒れたと聞かされた。ならばいよいよ会いたい、診させて欲しい、と請えども許されなかった。そもそもが僕のせいだ、と彼の父が言っていたそうだ。勿論僕に心当たりはない。それまで彼を診たこともない。とはいえ、そもそもどこの者とも分からぬ僕が出入りしているのをあまり快くは思っていなかったらしい主がそう決め付けるのは自然であって、ならば僕にはもうどうすることもできず、

 ごく自然に、僕の足は熊野へと向かっていた。
 とろけるほど暖かければよかったのに、なんて希望は身勝手だとしても、予想していたより熊野も寒かった。新熊野権現まで来れば風も強くて更に。当然だ。真冬だ。如月だ、けれど常に天気は良くて、平泉や比叡と違って雪も無かったので、風の無い場所だったら僕の望みも適ったかもしれない。
 まっすぐに本宮大社へ向かった。……熊野以外に行く場所も無かったけれど、熊野で行く場所も他に無かった。

 着くなり、ヒノエに出くわした。
「げっ」
 半年ぶりくらいに会ったヒノエは僕を見るなり嫌な顔をして、相変わらずに軽い身のこなしで木の上から飛び降り逃げ去ろうとした。
 いつからかこうだった。特別、僕には心当たりはなかった。せいぜい、可哀そうなヒノエが風邪をひいて寝込んでいた時にひどく苦い薬(ちゃんと効く)を処方したり、膝をすりむいた時に思いきりしみる薬(やはり、効き目はある)を使った程度だ。……その時に弱ってる姿や泣き顔を見られたのが悔しかったのかも、と、今ならば思うけれど、当時は分からず、僕も過剰に関わるつもりもなかったので追及する気もなかった…………行く宛無く熊野を頼ったくせに。
 そんな内心を見抜かれたのか、がさがさという音と共に一旦木々の中へ消えた筈のヒノエは、恐る恐る、ではあったけれど踵を返し、最初に登っていた木の横でまで戻ってくると、虚勢を張るように鮮やかな色の髪をかきあげながら言葉を投げた。
「何その顔」
「何、とは?」
「辛気臭いにも程があるよ。逃げられたの?」
「誰に」
「どっかの姫君に」
 そしてあっけなく本質を見抜いてきた。……つくづく、親に似た子供だった。
 無言を肯定と受け取ったのだろう、ヒノエは一転、にやり、とおよそ憎たらしい笑みを浮かべながら今度こそ僕に近づいてきた。
「どーせ誠意のない調子のいいことばっかり言ってたんだろ」
「……また随分な言葉を覚えたものですね、君も」
「図星だからって話そらさなくてもいいぜ」
 ふふん、と鼻で笑いながら更に過剰に得意気に、ヒノエは下から僕を見上げた。
「敦盛が言ってたし」
「何を」
「あんたはいい人すぎて、敦盛の家の人がよくしてもらいすぎて……あんた、町でも薬を配ってるんだろ? だから、どうすればそんなにいい人になれるんだろう、って、キラキラした目で言ってたぜ。あんたも罪な奴だね。敦盛はいいやつなんだから騙すんじゃねーよばーか」
 なんて、言うヒノエも僕から見れば十二分に、皮肉を言っているとは思えぬ瞳で語っていたものだから、やっぱりまだまだ子供だなあ、と、僕は心中で値踏みしてしまった。
 それに、もっと具体的に僕の素行について言われるのではと、そちらを警戒していたので、安堵していた。ヒノエはともかく、父に知られたところで痛くもないけれど、敦盛くんに悪い面を見せるのは少し嫌だと思っていた。それは今でも変わらない。
「敦盛くんはいい子ですね」
「そんな当たり前の言葉で誤魔化すなよ。ったく、あんたはいつも嘘かデマカセばっかりだ」
 ヒノエは今度はあからさまに顔をしかめた。煩いなあ、と僕は思った。
「有益な話だって……外の世界の話とかしてさしあげているでしょう」
「それだってどこまで嘘なんだかわかったもんじゃないね」
「その割、僕から聞いた話を随分と君の父上に語っているみたいじゃないですか?」
「何で知ってんだよ」
「君の父上は親馬鹿ですからね。さあ、いい加減子供は黙ってなさい」
「どっちが子供だよ」
 12になったばかりの甥っ子は、ませた仕草で溜息など落としつつ、僕が連れたままにしていた馬に近づいて撫でた。
 生意気な口調でつきあいきれねえ、とでも言うのだろうと思っていた。けれどそれは僕の勘違い。
ヒノエは長い睫毛を伏せて、小さく唇を尖らせて。そして。
「敦盛のこと、聞いた?」
 それまでとは裏腹に、社を駆け降りる強い風に飛ばされてしまいそうな背で紡いだ。
「ええ。聞きました…………悪いんですか?」
「そうみたいだね。もう会えないって文が来た」
 この頃の僕が唯一ヒノエの好きだった点は、まっすぐで混じりけのない声だった。
「そうですか」
「でも、オレは会いに行ったけどね、行ったけど、ダメだった。誰にも会わせたくないって言われて、忍びこんでもみたけど、あいつのとこへ辿りつく前につまみだされた」
 ヒノエは僕を仰いだ。笑ってもいなかった。泣いてはいなかった。それでも。
「姫君に、あんたは会えるんだろ?」
「そうですね」
「ならもっと突っ走ればいいじゃん」
「君が僕の何を知っていますか。……それなりに、突っ走ってきましたよ」
 ヒノエの言い分は、身勝手だ。
 僕もはためく外套を押さえながら即答した。……僕はそうするしかなかったから。けれどなおヒノエは首を横に振った。
「その姫君相手には何もしてないだろ」
「……見てきたように言いますね」
「オレにだって分かるような顔してる方が悪いっての」
 幼い正義感に、無邪気な優しさに怒りは浮かばなかった。ただ。
(僕だって……休みたい時はある)
 僕は思った。
(迷いたいんだ)
 僕は気付いた。
(……ああ、少し、疲れたんだ)
 あまりにも不慣れな感情を抱いて。向けられて。持て余して。
 それでも溢れて。だからこそ。
「熊野の男は姫君のためなら夜の海だって突き進むもんだぜ」
「だから、僕は熊野の男じゃないです」
 だからこそ、こんな地へ行ってしまったのだろう。こんな12の子供に助けなんて求めてしまったのだろう。
(情けない)
 僕はヒノエから顔を背けた。外套で顔を隠した。
 けれどヒノエはそんな僕の袖をぐいと引いた。
「いいから行くぜ」
「何を」
 振り返った僕の眼前で彼はひらりと馬に跨った。
「どこへ行くんですか」
「海だよ、海。決まってんじゃん。ほら、とっとと乗ってよ。仕方ないからこのオレさまが手綱をさばいてやるぜ」
 また好き勝手言って、と思いつつも、
「……一度降りなさい。僕が手綱を持ちます」
結局ついて行った僕は相当参っていたようだった。



 彼が言うままに馬を走らせた先は本当にただの海で、陸の端で、崖だった。
「馬はその辺につないどきな」
 とりあえず、来てしまったからには言われるままに繋いだ。
 ざわわと波が鳴る岩場の手頃な岩に馬を繋ぎ、先に歩いて行ったヒノエを追いかけたけれど、僕が追い付くより先にヒノエが踵を返しこっちに向かって来ていた。
「どうしたんですか?」
「先客。オレ帰る」
 それだけ言い捨て僕の横を通り抜けたヒノエはそのまま駆けだし来た道を戻って行った。
「なんですかあの子は」
 怪訝に思いながら僕は海を見る、と、
「……ああ、成程」
ヒノエが逃げたのも頷けた。
「ははっ、お前その顔、ヒノエそっくりだな」
「勘弁してください」
 兄がいた。ヒノエに負けず劣らず神出鬼没な彼に僕は心底深く息を吐いた。構わず兄は呑気に手招きなどして。
「まあせっかくだ、火にでもあたってけ」
「兄上は何をしているんですか」
「何って、俺が熊野のどこにいてもいいだろう」
「それはそうですが」
(どちらかといえば、ヒノエの方が気が楽だったな)
 結局追及することはなく、僕は兄の傍に座った。
「で、仕方ないから俺が代わりに人生相談か?」
 座るなり兄はそんなことを言いだして、僕は横柄に返した。
「どうしてそういうことになっているんですか?」
「あいつは誰にもで海を見せたがるけど、ここに連れてくるのはそういう時だ」
「…………」
 そこまで見越しているのか。親と言うのは恐ろしい、と、僕は素直に思った。けれど、それゆえ正直に切り出せたのだろう。
「ヒノエは……会えなくなったんですか?」
 パチパチと爆ぜる火に自然に両手をかざしながら、僕は兄に問うていた。
「敦盛か」
「はい」
 頷けば、兄は先程ヒノエを自慢したのと同じ調子のままに返した。
「……オレも、こういう時に無力でな。可愛い息子が友達に会いたいなんていうささやかな願いくらい叶えてやりたい。別当の力があるんだ、簡単にどこでも連れてってやれるしな。だが、別当だからできない。立場が邪魔して無理を通せねえ。力があるのにできねえってのは、ひときわ悔しいもんだ」
 まるで軽く言っているけれどその言葉は珍しく僕に染みた。それを顔に出したつもりはなかった。のに、沈黙してしまったせいか、兄はそんな僕を見抜いた。
「また回りくどい事でもやってんだろ?」
「……遠回りかもしれない。けれど、確実さが欲しいだけです。可能性を潰してしまうのが最も悪ですから」
「確実さ、ねえ。お前がそれ言うか? もっと後先考えてなかったじゃねえか」
 嘲るように兄は言った。兄こそ、いつも余裕ぶった態度ばかり見せていたので、こういう姿は珍しかった。それに僕はあっさり挑発された。
「そんなことありません」
「何も考えずに喧嘩吹っ掛けて痛い目見てただろ」
「なにかと思えば……それ、何年前の話ですか。熊野にいた頃でしょう? 京にいた時はもう、喧嘩をする相手くらい選んでいましたよ」
「嘘つけ、この負けず嫌いが」
「そうです。だから負けたくないんです」
(って、九郎にも言われた)
 ふいに思い出し、口ごもった僕に、兄は膝で頬杖つきながら笑顔で追撃して。
「そもそも、お前は勝ちたいのか? 負けるのが嫌なのか?」
 その言葉に、僕はいよいよ言葉を失った。
「それは、」
「言ってる通りの意味だよ。お前がもし、たったの一度の負けも許せなくてその為になんでもしてやるって言うなら、オレには何も言えねえな。でもまさかそこまで間抜けじゃないだろ? お前は負けたくないんじゃなくて、勝ちたいんだろ? なのに負けっぱなしは癪だとか勝てない勝負はしないとか言ってるから回りくどいって言いたくなるんだよ。目先の些事に捕らわれてねえで先先の事まで見据えてみろよ。本当に手に入れたいものはなんだ? それが分かってんなら、その手前で負けても関係ねえだろ」
 心を鷲掴みにされた。
(それは、真理だ)
 昔から屈折していた僕は、とにかく上昇志向が強かった。たとえば、知らない事があるのは許せなかった。相手が大人だろうと力で負けるのも嫌だった。
 その一方で、九郎に出会ってあっけなく武技を磨くことは諦めた。たとえどれだけ僕が鍛錬を積んでも彼になど敵わないと解ってしまったからだ。
 鍛錬して九郎と競う時間があるなら書物を読もうと僕は思った。その方がずっと効率的だと思った。そう言い聞かせた……諦めの言い訳として。あるいは自分の矜持を守るため。本気で鍛錬して本気で負けて傷つくことを恐れた心を守るために都合よく誤魔化し蓋をしていただけ。そんな事は知っていた。
 それでも、
僕はそれすらも弱さだと、逃避だと、そんな僕を許せないと思っていたのに、
「戦なんて、最後までしぶとく生き延びて勝ったもん勝ちだろ? だから、過程なんて無視してたまには負けてみろ」
 それでいいじゃないかと、むしろそういうものだと兄は言った。簡単に。まるで、僕に好きだと言った九郎のように。
「まだ納得できねえって顔してるな。振られたらもう顔も会わせてくれねえような奴なのか?」
「それは……どうでしょうか」
「自分の好きなやつくらい信じろよ」
「兄上と一緒にしないでください」
「一緒にするさ。熊野の男だろ?」
「……」
 そうやって親子そろって熊野の男と言って強引に話をまとめようとするところにはうんざりしてる。けれど。
 僕は言い返せなかった。
「そもそも色恋なんて、嫌だって言われてからが始まりだろ? 最初から想いが通じ合ってたら簡単すぎる。何度だって振られればいい。最後に幸せに笑ってりゃそれでいいんだよ」
 理屈は……僕に浸透していくかのようだった。意味が分かった。理解してしまった。だからといって、簡単に思考を切り替えられるほど卓越してなかったし、また、若くもなかった。
(多分……九郎は既にそうしている、ということなんだろうけれど)
(でも、僕は、想いが通じた後に九郎が心変わりしたとしても引き留めたくないし、だからといって諦めきれるのかも分からない。ましてや喧嘩別れなど、したくないし)
(そもそも、本当に僕と同じ意味で好きかも僕は疑っているけど)
 きっと険しい顔でもしていただろう僕に、兄は大げさに息を落としてなおも言った。
「まだ迷うか。だったらやめときゃいいんじゃねえか? 居心地がいい場所なんだろ? だがそれだっていつまでも一緒にいられるとは限らねえ。状況は常に変わる。互いに互いを尊ぶ気持ちが変わらなくても、な。神様は気まぐれだぜ」
「それは」
 誰の話か、などと問わずとも兄の眼を見れば明白で、故に兄もそのまま続けた。
「人の力で出来ることは少ない。治天の君だって時の権力者だっていつ蹴落とされるか分からねえ。ましてや病にかかったりすれば一発だ……それから足掻いても遅いんだよ。お前には、そっちのが堪えると思うけどな。さあ、いい加減考えろ。大事な物は分かってんだろ? だったら、お前は何をそんなに怖がってんだ?」
「怖がる?」
 それもまた、的確に僕の心を抉った。
「びびって足すくませて、挙句にこんなとこまで来てんじゃねえよ、可愛い弟が。とっとと負け戦に行って来い……お前は過去に縛られるか? それとも未来を変えるのか?」
 兄の言葉は心底腹立たしい程に心にすとりと落ち続けた。それこそ……兄が言っていたように、今この時の言いくるめられた悔しさも甘んじて受け入れても構わない、と思ってしまった程に、溶けて。
 代わりに浮かんだ。
(僕に足りなかった覚悟はこれだったんだ)
 九郎が欲しかった。
 なのに劣情を抱く自分が嫌だった。それを向けるのも向けられるのも嫌だった。失うのはもっと嫌で、彼に卑劣な手を使う事も躊躇った。
 けれど、それらは建前だった。自分を言いくるめる表向きの弁。
 そんなものを散らかした裏で僕は本当のところ、ただただ怖れていたんだ。
 何かが起きてしまう事を怖れた。僕と九郎の関係が変わり、僕自身も変わってしまって、
未来を予期できなくなってしまうことを、上塗りされてしまうだろう価値観に怯えた。もう同じ景色は見れないと慈しむ代わりに惜しんでしまった。
 けれど……おそらく、
(そんなこと、今更だ)
僕がいくら惑うたところで、九郎がもう賽を投げてしまった。走り出してしまっていた。戻すことはできなかった。努力ならできたかもしれない。時など戻るものでも戻すものでもないとこの頃はまだ至ってなかったのだからその選択もあった。
 それでももう、僕も……あるいは九郎も、
(…………戻りたくなんかないんだ)
 おもむろに、僕は立ち上がった。そしてまっすぐに崖まで走って。そして。
「おい弁慶!?」
 淵を蹴って飛んだ。ふわり、と髪が浮かんで、外套がはためいた。両手が勝手に広がった。まるで空を抱いているようだった。
 勢いはすぐに失われて、僕は成すすべなく下降した。束縛無き跳躍から一転、失われる高さが圧となって僕を潰した。はらわたが口から飛び出しそうだった。そのまま意識まで置き去りになりそうだった。
(飛んでしまえばいい)
(過剰な怖れなど、知ってしまえば無用の長物だ)
 息つく間もなく僕は海に飲み込まれた。どすん、と衝撃に体中が包まれて、濁音に耳も襲われて、けれどすぐにこぽこぽという音しか聞こえなくなって、視界はただ透き通る青で何もなくて、あとは冷たさしかなかった。
 心臓が止まるかと思った。というか、止まっても不思議ではなかったけれど、僕は死ななかった。体の力を抜けば、自然に僕は浮かびあがった。
 海面は無数の光と波の音で溢れていた。
「何やってんだ阿呆!!」
 それでも、遙か頭上からの兄の声が聞こえた。仰ぎ見れば逆光の向こうに影が見えた。
 僕は笑顔で手を振った。少しやりすぎたかな、と思ってしまった程度には、僕もかの人を血を同じとする大切な兄だと思っていた。




最初は最後までヒノエと喋ってたんだけど、
いくらなんでも恋はいいぜとか12歳の甥っ子にマジで語られる20歳(しかも弁慶)
とか違うだろと思ってまたも兄上にご登場いただいてしまいました。
それと最後の落下はいくら熊野でも冬だよ絶対ありえない心臓麻痺する!
と思って一回削ったんですが、どうしても落としたくて落としたくて仕方なかったので
ファンタジー!!!って開き直って書いちゃったので
仕方のない人ですねって譲心で読んでもらえるとありがたいです
落下はロマン。そもそもそこ以外もたいがいファンタジーこの話。
(12.22.2012)


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サソ