サイト乗っ取りが流行中

もういっそ閉鎖しようと思う

閉鎖するにあたって乗っ取りが発覚している場合必要な注意とは

 趣味のサイト運営で私生活の時間を奪われ、気力の全てを削られる必要はありません。日常生活に支障が出るようならサイト運営から撤退するというのも一つの手段です。

 ただし、既に乗っ取りが発覚している場合は通常の閉鎖とちがってその後に起こるかもしれないことへの注意が必要かもしれません。

アカウント解約時の注意点

 たいていのレンタルサーバーでは、あるアカウントのユーザーが契約を解除した場合、そのアカウントを望む次のユーザーが契約することができます(そうでないとユーザーが増えるごとに使えるアカウントがどんどん少なくなってしまいます)。そして、その間の期間はかなり短いものもあるようです。

 乗っ取りを仕掛けられた被害者がサイトを閉鎖時に、何の手も打たずアカウントを解約してしまった場合、空いたアカウントを乗っ取り加害者が希望してそれが通ってしまうと、加害者は正々堂々と被害者の持っていたurlに自分が管理するサイトを設置することができます。そして一旦アカウントを手放してしまうと、被害者は仮に自分のサイトのコピーが後釜に据えられていたとしても速やかな手を打つことが難しくなってしまいます。

何ができるか? 最も簡単な方法は

 サーバースペースを借りたまま、閉鎖告知を置きっ放しにすることです。

 有料サーバーなら契約期限が切れるまで。無料サーバーの場合は規約によっては、ある程度の期間(一ヶ月など)全く更新しないと削除される場合もありますし、相当長い間放置しても削除されない場合もあります。

 この方法には大きな問題点があります。

一つはもう自分が使用する気がないにもかかわらず、加害者以外の人が使えるであろう領域を占有してしまうことです。一ヶ月更新が全くなかったら削除する、という規約を持っているサービスがあることとその理由を考えればやはりそれは迷惑なことなのです。

 もう一つの問題点は告知によって閉鎖を周知徹底できればよいけれど、タイミングによっては閉鎖のお知らせが周りきらない内に加害者にアカウントを取得されてしまうことが考えられることです。

ではどうするか 該当アカウントの発行に関して依頼する

 一つの解決方法はサーバーの管理者に解約を申し出る前に、成りすましによる被害を受けている事情を説明して解約後しばらく、そのアカウントを発行しないよう依頼すること。個別の対応はサービスの性格によりますが、打診してみる価値はあります。

 サーバーの名前が自分の本名と一緒なので使いにくいと打診したところ空きのある別の名前のサーバーに編入できるように取り計らってくれたというようなサービスや、基本的には生ログを提供しないが直リン被害が甚だしいため打診したところ個別にログを提供してくれたというようなサービスなら期待できるかもしれません。事前にサポート掲示板などでの対応やレン鯖板での評価を見ておくとよいかもしれません。

依頼が通らない場合

 該当アカウントの発行停止ができない、更新がされないサイトは速やかに削除される。それもしかたありません。ではそのような場合に何ができるか?

 閉鎖前に講じられる手段

  1. 時間が取れる間はとりあえず閉鎖告知を置く
    FTPでファイルを更新するだけでも機械的には更新ありとなる
  2. リンク相手に閉鎖のお知らせをする・意識的にリンクを切ってもらう
  3. 登録しているサーチやリングがある場合、閉鎖前に登録削除をするのは常識として、ほかに管理人に連絡を入れておく