お互いに一糸纏わぬ姿でベッドに横になる。
篤は最初にちゃっかり上から下まで私の姿を見てたみたいだけど、私は恥ずかしすぎてまともに篤の姿を見ることが出来なかった。
それでも、すごく緊張もしてるけど、篤もそうなんだって思ったら不思議と安心できてる自分がいて、抵抗なく全てを預けられた気がする。
明るい室内には二人の息遣いが静かに響き、時折、篤の動きに合わせてギシッとベッドが軋む。
私はどうすればいいのかわからずなすがまま。
篤の唇がゆっくりと私の肌を這っていっても、横たわったまま目を閉じているだけ。
ただ、くすぐったいような、心地よいような……初めて感じる肌の感触に、次第に息があがりはじめ身体の芯が熱く火照っていくのはわかった。
「綺麗だよ、加奈子」
「……篤……ひゃっ!?」
篤が片方の胸を下から持ち上げるように掌で包み込み、そのまま盛り上がった部分を口に含む。
そして舌で胸の蕾を弄びはじめると、くすぐったさとは別の感覚に身を捩ってしまう。
「くすぐったい?」
「そう…じゃ、ない……ような?」
何、この感じ。
肌がピリピリして、身体の中心が疼く……?
そんな戸惑いをよそに篤は空いたほうの手をゆっくりと撫でるように下の方へ移動させると、指先で秘部に触れてくる。
「あっ…やっ!何?!」
咄嗟に阻止する自分の手。
私は真っ赤に頬を染めたまま、篤の顔を見る。
「大丈夫…加奈子。こうしないと這入る時辛いんだって、そう聞いたから……ちょっとだけ我慢して?」
「でも…きっ汚いし…」
「汚くなんてないよ。触れさせて?加奈子の全てに。痛くないように、ゆっくりするから」
ゆっくりって……リアルすぎる〜。
「じゃぁじゃぁ、顔は見ないで?篤、目を瞑っててよ」
「何で?」
「何でって…恥ずかしいからに決まってるでしょー!顔を見られてるって思ったら…何か、やだ」
「あははっ!何でだよ。じゃぁ加奈子が目を瞑ったらいいじゃん。俺は、加奈子の顔を見てたいもん」
「やだぁ」
「じゃぁ、キスしちゃおっか。だったら顔も見れないし」
「……ぇ……ンッ」
言うが先に篤の柔らかい唇が重なり、同時に秘部に微かな違和感を感じる。
他人はもちろん、自分自身でさえ触れたことがない未知の領域。
そこを篤の指が触れてると思うと妙に体に力が入ってしまう。
「……大丈夫? 加奈子、痛くない?」
「ん……だ…、大丈夫、痛く…ない」
「体の力を抜いて……ちょっとでも痛かったら言えよ?」
ほんの少し唇を離して、優しく篤が囁いてくる。
その間近に見える篤の顔が、いつもとほんの少しだけ違って大人っぽく見えた。
孤を描くように、ゆっくりゆっくりと中に這入ってくる篤の指。
中を押し広げるように内壁を擦られほぐされていく。
「んっ……んっ」
もう恥ずかしいとかそういう意識は飛んでいて、篤が笑みを浮かべながらガッツリ私の顔を見ているのにも関わらず、指が動く度に自分の甘い声が微かに鼻から抜け漏れる。
段々と下腹部中心に体が火照ってきて、篤の指の滑りがスムーズになってきたのが私にも分かった。
「すごい…加奈子の中、すげぇ熱いよ」
篤は私の耳元に顔を寄せてきて、そんな事を囁いてくる。
熱いよって言われても…どう返事すればいいのでしょう?
だけど、篤の指が奥に進むにつれ、自分でも分からないくらいに頭の中が白く霞んでくる。
……このまま私はどうなっちゃうの?
「あっ…篤っ……あっ…やっ」
「加奈子、気持ちいいの?」
「んっ…やっ…分からないけどっ…頭がっ…変!」
……って、言ってる意味が分からないけど。
兎に角、頭が真っ白で何も考えられなくなってきた。
「すごいよ…加奈子の中から溢れてきてる。中も反応してきてるし」
なっ何が溢れてるって言うの?え…反応って何?
そう思ってはみたものの、言葉になって出る事は無く、代わりに甘い声が漏れてくる。
「あんっ…やっ…篤っ…」
「も…そろそろ限界……加奈子、中に這入ってもいい?」
「え……えぇ?!」