純情一直線

 ホワイトデー








 春も始めになれば気温は過ごしやすく穏やかになってゆく。が、穏やかになるのは気温だけで、人間様の世界は徐々に騒がしくなり物事も心もそわそわと動きはじめるが、さてさてそれは楽しいことばかりともいかず、浮かれていられないのがこれまた人様の現実で。結局のところ春と共に浮かれる気持ちを無理矢理隅っこの方に押しやって、目の前のお仕事と向き合うのが日々。
 とはいえずっと気を張り詰めているわけにもいかないので、時折若い主は息抜きにお祭り騒ぎを計画する。それが時々ならいいのだが今年は違って、二月の頭から行事の目白押し。
 節分にばれんたいん、桃の節句が済んだかと思えば、彼岸にあわせて今度はほわいとでーというモノをすると言い出したので、仕事は家臣の家臣までそりゃ皆きゅうきゅうと詰まってしまった。
 それでも騒げるとなれば現金なモノ。忙しいながら皆が真面目に仕事をこなしているおかげで主の決めた“ほわいとでー”たるものは明後日、行えそうに進んでいた。

 そんな中、

 小十郎にとって親友のような、出来の良いんだか悪いんだかよく解らない弟のような存在の成実は、仕事の合間に出された芋まんじゅうを口いっぱい頬張ってそう切り出した。
 何を言っているのか少し判りづらかったが、聞き取り辛いことにではなく、小十郎は内容に眉を寄せて聞き返す。
「──なに?」
「いやだからぁ、その伽女が本命になっちゃってる訳じゃないよね? 政のヤツ」
 休憩での話題とは言え、何とも呑気と言うべきか不謹慎な会話だが、これが日常化しているため戒めの言葉をかけてもあまり意味が無いので、開いた口から出る言葉を小言から疑問へと小十郎は変えて続けた。
「……だから、どうして俺に聞く」
「だって、政宗のことは小十郎に聞いた方が早いじゃん」
“本人に聞く方が一番早いと思うが”という突っ込みはあちらに置いて、いきなり何を言い出すやらと小十郎は溜息を吐きながら成実の湯飲みに茶を注いだ。
「別に本命になろうと問題はないのではないか? 健全な男子であるなら」
「健全不健全が問題じゃないの。最近ほぼ毎夜のことそれってどうよ?」
 入れられた茶の熱さは気にならないのか、ぐびぐびと成実は口調と同じように勢いよく飲んでいった。どうやら冷静な自分の態度に不満があるらしい。
 しかしやんちゃくれの主を十数年見ている小十郎である。夜度特定の伽女を呼んでいることはとうの昔に知っている今さらの話題で。
「毎夜励んでいたとしても仕事に支障は出ていない。問題はないだろう?」
 そう言って返せば成実はあからさまに口をヘの字に曲げた。
 事実“ほわいとでー”をするために、主は信じられないほど真面目に机に向かって仕事をこなしており、小十郎はいつもこうであったらとその背中を眺める日が続いている。
 それにしてもそのほわいとでーにそこまで何故執着を見せるのかは小十郎にもよく解っていない。確か“ばれんたいん”のお返しをするための日……というような説明は受けたが。
 ──お返し……か。
 ふむ、と一つ、小十郎は息を吐く。政宗が特定の伽女と閨を過ごす問題よりも、具体的に何をしてよいのか解らない“ほわいとでー”と“お返し”の方が問題だった。それに毎夜相手をしている伽女は自分も良く知っている女だった。簡単に言えば過去の話にはなるが割り切った男と女の仲。かといって軽視するような間柄でもなく今は男女を抜きとした信頼もある。侍女の仕事もキッチリとこなす口の堅いよい女。性格的にもさっぱりとしおり、若いながらも人生経験の豊富さも垣間見え、そういった優秀な人材に主である政宗が興味を持っても別段不思議ではない。
 そう色々と考えを巡らせていると、ドンッと成実はわざと音を立てて湯呑みを置いた。
「そりゃその言い分も正しいさ。でもな、俺知ってるんだぞ。“ばれんたいん”ってヤツに乗っかって、政のやつこじゅ兄に告白したって」
「!」
「でもって念願叶って両想いなれたって政のヤツ浮かれてたってことも」
「……」
 顔をさするようにして、緩み照れた自分の表情を小十郎は誤魔化した。
 二月の節分後に行われた“ばれんたいん”という西洋の行事には、好きな人に告白するという行為が含まれており、そのお祭りに照れやら何やらを誤魔化すように向けられてきた主の、真摯でいて純粋な想いに、小十郎は嬉しさのあまりつい想いを受け取ってしまった。
 本来なら主の過分な想いは受け取るべきではないという分別ぐらい小十郎にはある。あるが、いつも家臣の思いを・小十郎の想いを受け入れるだけ受け入れてしまうそんな彼の想いを、一時でも自分が受け入れるのは罪にならないと思ったからだ。
 ただそれも小十郎にとって、苦し紛れに理性が考えた言い訳にも思えていた。これ以上なく主を想う男にとって、やはりただ嬉しかったの一言に尽きてしまい。
「それで?」
 照れを隠すように言い放てば「かぁ〜っっ!」と、言葉にならない声を成実は上げた。
「おかしいとは思わねぇのかよ。一ヶ月も経たないで浮気って」
「浮気も何も政宗様が良いならそれで良いだろう」
「良くないだろう! 両想いになってラブラブで、どうして夜だけ相手違うんだよ」
 どうやら若い悪戯坊主は、何が何でもくっつけたいらしい。
 小十郎はもう一度溜息をついて事実を告げることにした。
「それこそ政宗様の話であって、俺が口を挟む話でない。第一、」
「第一?」
「政宗様とはそういう間柄ではない」
「はぁ!?」
 ポロリと次ぎに加えたまんじゅうを床に落とし、目と口を真ん丸く開いて成実は小十郎を見た。
「なんだその締まりのない顔は」
「してないだとぉ!?」
「……大声立てず普通に話せんか。うるさいぞ」
「これを小声で話してられっか!? そりゃ政宗のやつ浮気するわな。で、何? 掘られるのがヤで断ってるとか?」
 心配と好奇心に目をキラキラとさせて身を乗り出してくる成実の顔を目の当たりにして頭痛が襲う。どうして話がそっちにしか行かないのか。ただここまで悪気がないとそれ以上突っ込めなくもあり。
「どうしてそう直結的な想像になる。政宗様との間にそういった行為は必要無いだけだ」
「またまたまたまたまたまたまたまた。好きなら触れたいとかその先考えるの当たり前じゃん」
「そういった感情の存在は否定しないが、それが必要というものでもないだろう」
「必要云々じゃなくて自然の流れだろ? そこを理屈として考えるのがらしいと言えばらしいが」
「理屈ではなく事実そうなのだ。お前には解らないかも知れないが。」
「……ふーん。じゃ、政宗の浮気は公認か」
「だから、」
 何事も白か黒かで解決したがる成実に小十郎は溜息を吐き、成実も又、物事を複雑にする傾向のある小十郎に溜息を吐く。
 永遠の平行線。ただ、互いが互いを理解している上での平行なので支障がないのも事実。
「さ、つまらない話はこれぐらいにして仕事に戻るぞ。あと少しだ」
「ふぁ〜い」
 成実の湯呑みに茶をつぎ足して、まんじゅうを載せていた皿を盆の上へと戻すと、小十郎はそれを持って立ち上がった。
 成実は結局、事がハッキリしなかったことにモゴモゴと口を尖らせながら机に向かい、そのやる気を削がないようにと小十郎はそっと部屋を出る。
 出て、一つ大きく溜息。そして徐にしっかりと唇を結ぶ。
 こうなればこうと、成実の言うような簡単な関係であれば又問題は無いがなにぶんそうでもない。それこそ下世話な話“入れる入れない”が問題ならば何と楽だったことか。自分達は“好きだから・想っているから”という免罪符でどうと出来る間柄ではないのだ。
 ──その先、ね。
 自分も人間で男なのだから考えないと言えば嘘になるが、かといって冒険に出るほどでもない。そして本当に、そういった欲求がそこまでないのだ。
 ──枯れてるか?……
 その結論に達すると無性に情けなくなり、首の後ろを掻きながら小十郎は廊下を歩き出す。
 別に、求められれば──とも思うが、根本的な話それが無い。その、政宗からのお誘い的なモノは。
 確かに告白されその告白を受け取り応えたが、その先は何もなかった。口付けすらしていない。
 告白してきた彼に対し、頭に浮かんだ単語を並べるように自分は答えた。嬉しく、そして自分の気持ちを間違えないように伝えようとしたため、興奮と緊張が入り交じり辿々しい物となった。そんな答えに彼ははにかんで頬を染め、緊張が更に増したのかギクシャクとして、告白が終わった後、逃げるように部屋を飛び出した。そんな初々しい主に、こちらが一方的に盛るのもおかしな話。そして何もなかったとはいえ態度としては以前より好意を覗かせ、こちらも以前より甘やかしてしまうがそれ以上はない。つまり彼がそれで満足するなら、そういった行為の必要性はなくて。
「……」
 いや、一度抱きしめあったことがあった。それは昔からよくしたものではなく、抱きしめている間にお互いの体温と緊張感が伝わり、互いが放つ意識と香りに酔うあの独特な感覚に浸り抱きしめあった。
 あれは──あの時の胸に生まれかけた衝動は、成実のいうような自然発生したどうする事も出来ないものだった。だが、
 ──なにも、なかった。
 主は、顔を隠すように俯き加減で小十郎の胸を突っぱね、自分の元から去っていった。拒否されたことに傷つかなかったかといえば嘘になるが、次ぎに顔を合わせればいつもの彼であり、いつもの天の邪鬼な甘えもしてくる。
 結局、そういった事が必要無いだけだと解った。
「……」
 そう納得していても告白された時の事を思い出せば……抱きしめた時のことを思い出せば……いやもっと、意識して触れてしまったり見つめ合えば、胸にじんわりと広がるものが確かにある。
 癒しと、ときめきと、ちりりとこそばゆいような期待が。
 ──理屈で納得している狡い大人なだけか。
 自分自身に冷ややかな冷笑を浮かべる。歳を取るにつれ理屈で諦めるのが上手くなる。だからこそ自分は素直で真っ直ぐな成実や主に惹かれてやまないのだと思う。
 そんな事を思いつつふと顔を上げると、廊下の先にいた侍女が長い髪をゆらして小十郎の元へ、パタパタと駆け足でやってきた。
「まぁ小十郎様。小十郎様のお手を煩わせずとも一声かけていただければ」
「いや、ついでだ」
「うふふ。そういうことを貧乏性と申しますのよ」
 小十郎に対し敬意を表しながらも、歯に衣を着せぬ物言いをしてニコリと微笑む侍女は、先刻成実と話題になった女だった。
 手入れの行き届いた髪と、他人の心を落ち着かせる物腰と香り。そして気心の知れた小気味いい口調。嫌味無く“女”を見せる侍女に小十郎も笑みが浮かび、素直に盆を差し出し「すまない」とだけ言った。
「殿方はドンと構えられていればよいのです。そういう所が小十郎様は、武には勇猛でありながら心配りがなんと申し上げましょうか、女の私でも足元に及ばない繊細さが」
「うふふ」と言葉尻を誤魔化しまたニコリと小十郎に向けて女は微笑む。
「それに小十郎様も見られましたでしょ? 厨のあの騒ぎ」
 そう話を切り出され「あぁ、まぁ……」と同意する。
 明後日のお祭り騒ぎのために、厨には日持ちする食材がわんさかと寄せられており、ここに日持ちしない食料が改めて届くかと思うと、別部屋を用意していても少々げんなりとした。
 担当でない自分がそう思うのだから、担当の者になれば……
「節分が終わりばれんたいんでー。それが過ぎたかと思えば桃の節句。加えて今度はお彼岸に合わせてほわいとでーですか? 殿方も戦場ですが、こちらも戦場です。今の厨には限られた者の入室以外限界です」
 お祭り騒ぎが好きな主が“ほわいとでー”をすると言いだしたのは桃の節句が過ぎた頃に急遽だった。元来お祭り好きなので別段怪しくは思わず、新たにというよりは、彼岸にその催しを足すだけだからと押し切られた。そして彼がただ騒ぎたいだけではないことも解っている。彼岸は先祖の霊を祀る。この先は戦が続くだろう季節になる。先祖を振り返り、そして気持ちを振り返り、それこそ彼なりの心配りと士気への配慮も見え隠れして。
「ばれんたいんのお返しがいただけるという事ですが、できれば女子はお休みが頂きとうございますわ」
「ハハハ。まともな料理と特におはぎを作れる者は男手では足りん。勘弁してやってくれ」
「えぇ、それはもう。立派なお返しを期待して料理に励みます」
 気持ちのよい笑顔を浮かべ会釈した侍女は、引き取った盆を持ってくるりと踵を反そうとしたが、思い出したように「そうそう」と小十郎に向き直った。
「?」
「小十郎様。ほわいとでーは覚悟されておいた方がよろしいかと思いますよ?」
 いきなりの話に目が丸くなる。そう切り出される要因を考えるが思いつかず「とは?」と小十郎は聞き返した。
「殿の告白をお受けになったのでしょう?」
「!」
“何故その話を”と思うが、何のことはない、主が夜話として彼女に話したのだろう。軽率だとも思えるが、確かに彼女は信頼出来る人物だ。しかし……
 ゴクッと唾を飲み込んだ喉の動きを見てか、侍女はクスッと軽く笑う。
「安心して下さい。口外はいたしません。ただ」
「『ただ』?」
 またも「うふふ」と含み笑いをする侍女に思わず厳しく眉を寄せると、慌てて「いえ、」と話を進め始めた。
「これぐらいのかわいい報復は許して頂きたいのですよ」
「報復……これは又物騒な」
「そうですね。でも私も殿を想っているのに、目の前で他の想い人の惚気話しをされてしまえば憎らしくなるものですよ」
「は?」
「私の元へ殿の寝所へとお呼びがかかっていること、ご存じかと思いますが」
「あぁ」
「殿とはその……そういう事が無いのですよ」
「……──はい?」
 少し変な声を出してしまい、小十郎は誤魔化すように咳払いする。
「ない?」
「いえ確かにあるのですが何と申しましょうか、学業……とでも」
「学業、ですか」
「えぇ。小十郎様と事に及んだ際、どうすればよろしいかと」
「!!」
 どういう表情を作っていいのか解らず、見開いてしまった目を慌てて元に戻し、片手で自らの口元を覆って告げられた言葉を整理する。が、あまり上手くゆかず視線も落ちつきなく彷徨って、動揺が身体のいうことをきかなくし始めた。
 つまり?
「殿も思い余ってのようで、その、やはり殿方同士のことですから勝手が違うだろうと、私に準備や心構えや……また好みなど」
 最後の言葉が強調されたような気がしてならない。
 小十郎は自分の顔が真っ赤になっていくことが鏡で見ているように解った。そして大変居たたまれないというか、
「政宗様が、その、」
 どこからどう言葉にしていいやら。
 つまり?
 彼は先を望んでいて、もしかしてその先に進める口実に“ほわいとでー”? しかもなんだ、事前調査? いや、ならなぜそういった甘い雰囲気を拒むような態度を何度も取ったのか。それより何より、
「政宗様は一体……。それにしてもとんだ迷惑を」
「なにを。私も殿を慕う一人。“迷惑をかけた”などと別扱いしないで下さい。迷惑をかけられたいのですから。あのお可愛らしく憎らしい方に」
 耳に届く「ふふふ」という侍女の笑い声には色々な意味が含まれており、それが解る小十郎は顔から火を噴く思いになる。
 それにしても降って湧いたような話だ。一体全体まったくそんなそぶりは無かったというのに、いきなり自分との夜伽のための心構えを学ばれていたといわれても。
 混乱しながらも冷静に考えようとする小十郎だったが、侍女は知らず追い打ちをかける。
「挿す側なら兎も角として、もし挿される側になるならと色々と心の準備が入り用だったのでしょう」
「! 私に不埒な思いは、」
「“不埒”でも何でもございませんよ。心が通じれば後がどうなるか。結果など簡単でいて、その上でどうなるか解ることではございませんでしょう?」
「それは……そうですが」
「どちらの側に立ってもいいようにと、何といじらしい心ではございませんか」
 いじらしいのか用意周到なのか、どちらか解らないと言うのが小十郎の印象だが、つまりは、政宗は小十郎と“そうなること”を期待しているという事が決定的になった。
「……」
 そう解ってしまうとドキドキと心臓が早くなり始め、まるで、つい先ほど彼を抱きしめたような、想いが堰を切ったように全身へと巡る高揚感が甦る。そして一つ想いが身体を巡ってしまえば、次から次と溢れ出て、しまったと後悔してももう遅い。
 今すぐにでも抱きしめてしまいたいと、想いだけでなく身体が、全神経が騒ぎ始め、収拾がつかなくなり始める。
 意識することは理性の最大の敵だ。まさか報復はこれ……と、ちらり侍女を見れば、満足気に目を細める。
「何を企んでこんな話を」
「最初に申し上げましたでしょう? 愛しい殿方達へ報復ですわ。いつもすました顔をされて、憎らしいったりゃありゃしない」
“ねぇ”と口端を上げながら告げられても、なんとも返す事が出来ず、小十郎は唇をしっかりと引き締めて、表情を整えるしか出来ず。
「なので小十郎様はご存分に、とっとと、まるっと、お召し上がり下さいませ」
「なっ!」
「殿には一通りお話ししておりますので、ことに及ぶ際はどちらになられても問題はありません。あぁでも、小十郎様は巧みなので任せられた方が問題はないかと申し上げておきました」
「! あ、貴女は」
「毎夜犬も食わない話をされた身になって下さいませ。愛しい殿を取られた上に、本当に殿しか見えない目をしておられ、あら憎らしや憎らしや」
 また「ふふふ」と笑えば優雅に踵をかえし、侍女は少し振り返って肩越しに妖艶な笑みを浮かべた。
「女は情と業を背負って生きる生き物でございますから、時折荷物が重くなることもございます。か弱き女子の肩に掛かるその荷物、少し肩代わりして下さっても罰はあたりませんわ」
 小十郎がこれ以上言ってこない事を見越してそう言うと「では」と会釈して侍女は去っていった。
 ──くそっ
 女の報復は、勿論政宗にではなく自分にだ。何事も平静を保とうとする自分から、それを奪うのが目的で。
 ──完敗か。
 小十郎は頭を掻く。
 ふと、手を見る。
 震えていた。
 愛しさのあまり。
 彼に触れていないことが耐えられないと、手が震えていた。
「……」
 グッと、その手を握りしめ、小十郎も踵を返して歩きはじめた。






to be continued........?





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 ホワイトデーが終わった頃にホワイトデーネタを思いつくという。
想いって実際、当事者同士って気付かなかったり、解らなかったりしませんか?
なのでぞんざいになったり、疑ったりもするけれど、ふと冷静に、
第三者視点で見ると、愛や想いは溢れていたり。
 ま、そんな詰まらない呟きはいいといたしまして、本当はこの作品、これで完ですが、
 えっと……続きは必要でしょうか?(笑)
 続きはお約束の展開で、下世話なエロ話(笑)になると思いますが、
それでもよろしければ気長にお待ち下さい。
 それにしても、これは短編な読み切りで「時季もはずれちゃったし拍手用ね」
なんて考えてたのが嘘のような長さです......どうしてこうなった!
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