「...もっと違う...出逢いをしていたら...、僕たち　　友達　　になれたかもしれませんね...」

こんなこと、云うつもりはなかったのだけれど。
そう力なく呟くと、少女の眦から大粒が零れてはじけた。


出逢いは自ら仕組んだものだった。効果的に。彼らの間に入り込むための。

すべては最後の決戦のため、
すべては自分の望みのため。


自分を偽り、他人を欺き、傀儡とすることに抵抗はなく、

　

　

……彼らと過ごした時間は、より僕の魂を切り刻んだ日々。

　

　

　

　

（主よ、彼らに永遠の安息を与え、絶えざる光で照らしたまえ。）