6月23日

 本屋に寄った帰りにまたあの公園に立ち寄ってみる。
 少女はいつものようにブランコに座っていた。
 少女以外誰もいない公園……夕日が彼女をより幻想的に映し出していた。
 ボクはじっと立ち止まって、そのまま少女を見ていた。
 いや、その少女の美しさに見とれていた。
 どうしてそんなに寂しそうにしているの?
 君はそんな哀しげな表情よりも笑顔の方が似合うよ……
 心の中でそう呟いた。
 そう感じずにはいられなかった。
 でも、ボクには力になってあげることができない。
 今日もその場を後にした。


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