本屋に寄った帰りにまたあの公園に立ち寄ってみる。
少女はいつものようにブランコに座っていた。
少女以外誰もいない公園……夕日が彼女をより幻想的に映し出していた。
ボクはじっと立ち止まって、そのまま少女を見ていた。
いや、その少女の美しさに見とれていた。
どうしてそんなに寂しそうにしているの?
君はそんな哀しげな表情よりも笑顔の方が似合うよ……
心の中でそう呟いた。
そう感じずにはいられなかった。
でも、ボクには力になってあげることができない。
今日もその場を後にした。