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「……ッ!? や――」
 やわらかな茂みを軽く撫ぜ、とうとうアルベルトの指が乙女の部分を探る。
 恥丘に乾いた指を感じただけで、マリアは気が狂いそうなほどの羞恥に苛まれた。
 しかし男の指先は残酷にも処女地にゆっくりと沈み、薄くにじんでいた淫らな雫にふれる。
 恥ずべき反応を探られて声も出せないマリアをいたぶるように、アルベルトはわずかな淫蜜をすくいとると、濡れた指先を見せつけた。
「なかなかいい反応だ」
「……ッ……」
 マリアの目の端から、涙がひと筋こぼれ落ちた。
 アルベルトの思うがままに淫欲に囚われ、堕ちていく自分への嫌悪感と絶望が心を押し潰し、抵抗の気力が潰れる。がくりと弛緩した少女の肢体は、まるで糸の切れた操り人形で、アルベルトの瞳につかのま考えるような色が浮かぶ。
 やがて彼は濡れた指を軽くなめると、悲しみに堕ちた少女をなだめるように言った。
「そう泣くな。素直にしていれば大事にしてやると言っただろう」
「……だったら……もう、何もしないで」
「……悪いが、それはできない相談だ」
 潤んだ瞳でマリアは訴えてみるが、やはり解放はされなかった。
 しかし、よしんばこの寝台から逃げおおせたところで故郷に戻る手段はないのだと思うと、あきらめに身体の芯をじわりと侵食されてしまう。
 途方に暮れるマリアを見つめて、アルベルトは無言で愛撫を再開した。再び彼女の下着の中に指を忍ばせ、ぴたりと閉じた花びらの上端にふれる。刹那、乳房をもてあそばれたとき以上の鮮烈な性感がマリアを突き上げた。
「あ……、だ、だめ……!」
 過去に何度か経験した自涜行為。自分でそこをくすぐった記憶が甦り、今までにない羞恥と危機感にマリアは焦る。そこに隠れた芽はどう刺激されても心地よくなってしまう部分だ。
 しかしアルベルトは、マリアの身体を彼女以上によく知っているかのように、秘めた場所をやさしく蹂躙し、性感を引きずりだしていく。花芯のありかを探り、ふっくらとした花びらを撫ぜられるたびにマリアの腰は震え、甘く疼いた。
 消えてしまいたいという願いをよそに、マリアの身体は教えられる快楽に従順だった。
 震える唇からは、悦楽を認めるような甘い声がもれていく。
「ん……く、ぅ」
 恥辱に目を閉じたマリアは、逆にそのせいで男のいたぶりを正確に把握してしまっていた。
 秘裂の上で軽くふくらんだ花芯から、双丘のくぼみに至るまでの脚の間を、アルベルトの指は我が物顔でもてあそんでいく。熱を帯びた花びらがいやらしくまさぐられ、今までの愛撫で自然と頭をもたげた花芯はとりわけ執拗にこすられた。
 切なげな呼吸をせわしなく繰り返して、マリアは男の手慣れた愛撫に耐える。
 自分でそこを慰めたときよりも恥ずかしいのに、快美感が激しくて、追い詰められていく。
「あン! そ、それ……だめ……くぅ、んんッ!」
「……どこが駄目なんだ? ここはおまえと同じように可愛く鳴いてるぞ」
 怖くて自身の指さえ入れたことのない蜜口から雫が生まれ、アルベルトの指を濡らし、卑猥な水音をよりねばっこいものにする。峻烈な刺激に、男に抱えこまれた足の指までもがピンと反り、マリアは媚態じみた身悶えを強いられた。
 亜麻色の髪を乱して鳴く少女に、アルベルトの瞳の炎が勢いを増す。と同時に彼の指は、火照る花びらを割って、秘められた蜜口を軽く叩いた。びくっとしたマリアの目許に口づけながら、中から生まれる熱い蜜をすくいとり、充血した花芯になすりつける。
「ひぅ! ……あ、ぁあ……やめ、て――」
 驚く暇もなく快楽を与えられる甘美な拷問に、男を知らぬ少女が耐えられるはずもなく。
 敵の男による強引な行為はとても受け入れられるはずがないのに、少女を蕩かそうとする愛撫に屈してしまう。
 感じないようにといくら念じても、マリアの身体はすでに自分から快楽にひたっていた。
 もはや下着は、秘めた聖地を隠す役には立たないほど濡れそぼっている。蝋燭の光でもあててやれば、ルビーのように色づいた恥部がすっかり透けてしまっていたかもしれない。
 薄く汗ばんだ肢体とはお似合いの、秘部の卑猥なありさまに、アルベルトが際限なく欲をあおられていることに気づく余裕はマリアにはなかった。
 恥じらうようにすぼまる蜜口で、男の指先が何度も弧を描くたびに、マリアの深い場所が何かを訴えるように強く疼く。その淫らな震えを、彼女を嬲るアルベルトはすぐに察知した。
「中が疼いているようだな」
「え――ッ、や、やぁ……! いや……、ひぅ!?」
 割れ目をまさぐる指先がとうとう、あえぐ蜜口をこじ開けて中に埋めこまれた。
 だれも受け入れたことのない乙女の部分を突き開く、初めての生々しい感覚は、マリアに嫌でも男女の交わりを連想させた。
「んんッ!! だ、だめ……だめ、ぬいて……!」
「ほかの男にこうやって可愛がられたことは?」
「――ない……ないですから、もうッ……」
 秘部を犯す異物感をどうにかしてほしい一心で答えるが、アルベルトは容赦してくれない。
「だろうと思った。――だが……」
「ゃ……ああ、あぅ……!」
 告白の屈辱よりも、内部に埋めこまれた異物にマリアの意識は集中してしまう。
 男の欲望のしるしとは比べ物にならない太さだが、秘薬と愛撫で敏感になった少女には刺激的すぎた。痛みを感じないほど執拗にほぐされた蜜口は、アルベルトの指に自ら絡まり、それが胎内を深く浅く探るのを受け入れてしまう。
 第二関節までさしいれた中指で、アルベルトは故意にくちゅくちゅと音を立てて内なるひだをくすぐったかと思えば、軽く曲げ伸ばししながら引いて熱いるつぼを複雑に刺激する。
「……ああ……や、あぁ……!」
 マリアは爪が白くなるほどシーツを強く握って、秘肉への愛撫に耐えた。
 アルベルトの指に犯される恥丘の裏側はあっけなく燃え立ち、深い快楽に酔う。とめどなくあふれる蜜が指のすべりを助けるから、アルベルトの悪戯はどんどん大胆になる。その動きに合わせるように、マリアの腰は時折ひくひくと揺れた。
 ひどく素直な蜜口に抜き差しの感覚を教えこみながら、アルベルトが愉しげにささやく。
「俺の指が気に入ったようだな。よく絡みついてくる」
「そ……それは、くすりの、せ……い……あぅ!」
 淫らな音を立ててマリアの蜜口は男の指をほおばり、美味しそうにすする。そのお返しのように、アルベルトは可憐に震える乳房の先端を吸い立てながら、指による陵辱を激しくした。
 花芯への刺激ほどはっきりした快楽ではないが、内なるひだへのたまらない刺激は奇妙に後を引き、アルベルトの指をもっと奥で感じたくさせる。
「――ッ……ああ……だめ……!」
 自分の浅ましい、マリアは艶めいた悲鳴を繰り返した。
 アルベルトは酷薄に唇をゆがめる。
「さっき正直に答えたご褒美だ。一度達しておけ」
「え? ……ッぁん!」
 戸惑う暇もない。割れ目の端で、莢を押しのけて顔をのぞかせた花芯に、アルベルトの指の腹がぐっと押しつけられた。
「ひぁッ……あぁああああ!」
 強烈な刺激で、まぶたの裏に火花が散った。身体がマリアの意思とは関係なくのけぞり、豊かな乳房が奔放に揺れ踊る。ぎゅっとすぼまった蜜口は、胎内を辱めていた男の指を、奥から噴き出す透明な潮とともに外に追いやった。



2011.1.9 up.

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