sacrifice
《六日目》
淡黄色の液体は、いつかデッキで飲んだ甘酸っぱいシロップに似ていた。
あれはそう、アラバスタを離れてすぐの長閑な海原での小休止。 空はどこまでも青く高く、海もそれに負け時と広く蒼く。 暖かな陽射しの下、持ち出されたデッキチェア−がニ脚。 大きなパラソルの日陰、向き合う二人の女がチェスの一手を休め、カランと氷音も涼しげなグラスに手を伸ばす。 パラソルは黄と赤と白のストライプ、それはまるで愉しげな夏のビーチボールの配色。 風を斬る舳先、暢気な羊頭に腰掛け足をぶらつかせる船長の麦藁帽子、その足元で胡座を掻く狙撃主は荒唐無稽な冒険談を語り、笑い、時に小突き合う二人が手にするのは水滴の浮く縦長のグラス。
全てが美しく、全てが愛おしい。
見惚れる船医は立ち尽くし、「仲間」と云う言葉を噛み締める。 半人前の自分は今度こそ、一人前にならねばならない。 半端な自分を許さず、今度こそ欠落を満たし、そして「仲間」と共に「仲間」の為、自らの意思を持ち一人前の責任を果たさねばならない――― そう、この美しい世界を崩さぬように、守れるように、
「おぉい、ボサッとしてると飲みッぱぐれるぞ?」
不意に声を掛けられビクリとした頭上、銀のトレイを片手に咥え煙草のコックが見下ろして笑った。 そして世界の跳躍、360度の藍い水平線。すいと伸ばした片手で、コックは船医を抱き上げる。
「ホイ、特等席。」
そっと降ろされたのは涼しげなオレンジの葉陰、座るに丁度良い大人の肩口ほどの一枝。 コックはモゾモゾと腰を落ち着かす船医にひんやりしたグラスを渡し、「俺らしょっちゅう死にかけてて、オマエ休む暇ねぇしな」と眉尻を下げた。
「お、オレは別に、だって、」
「サンキュ!」
不意に受け止めた労いに戸惑いシドロモドロな船医を残し、軽く片手を挙げ、猫背気味の細い背中は大きな歩幅で船尾近くの甲板へ向かう。 アァ、と思った。 そこにはあの男が居るのだろうと。 やがて聞える剣呑な一騒動とは裏腹、コックの運ぶグラスには氷が多目に入っていた。 そうした手荒い遣り取りの後に飲むだろう剣士の為、中身はあらかじめ濃く作ってあるのだと船医は気付いていた。 だからこそ、船医は「仲間」と云う言葉の深さにまた、打たれる。
オレ、頑張るんだ。
オレ、もう半人前なんかじゃないって、オレはちゃんとココで証明するんだ。
――― ならば
それが今試されているのだとしたら、オレはここから逃げ出したりはしない。
薄ら寒い小部屋、微かに鼻をつく薬液の臭い。 夜通し掛かった作業が漸く、終わろうとしている。 船医はシバシバする目を凝らし、抽出されるシロップ様のソレが半透明のルートをジワジワ満たして行くのをじっと見つめた。 最後の滴下を確認し、簡易アンプルの密閉摘みを捻る。 これで保冷庫に並ぶのは、小指ほどの大きさの4本。 ――たったコレだけ?―― 船医は慌てて頭を振る。 そんな事思っちゃいけない。 それが事実であろうとも、たったそれだけで、それだけなのにココではギリギリなのだ。 学者と船長と船医自身と三人分ギリギリの血液をもってして、「希望」の総量はたったコレだけ。 それでなくとも皆、体力の有る時ではない。
体力低下の深刻さは、それぞれに深刻な影を落とす。 例えば船医自身、もはや戦闘形態に変容出来なくなっている。 ならば船長や学者はどうなのだろうとかと思うのだが、船医はそれを口に出来ない。 船医自身の異変についても話したくは無かった。 能力を駆使できない能力者の運命など、この八方塞の海原では聞きたくも無い。 そう、殊更船長のソレに至っては、何もかもが無に還る恐ろしさがあった。 果たして船医にとって変容不可の事実が示すのは、戦闘不可能だという事。 しかしそれは今、さほど重要ではない。 重要なのは、小さな身体でしか存在し得ないという現状にあった。 小さな身体の船医は、他の二人の半分しか血液を採取する事が出来ない。
――なんて役立たずの半人前なんだろうねぇ!――
そう罵ったのは、族長の妻だったが。 半獣として半端な存在となった自分は、あの日、生まれ育った群れを追われた。 半端者・半人前・半分の血液 ―― 未だ、どこまでも役立たずな自分が情けなく、歯痒く、ならばそうする他は無いのだと思った。 自分は、今以上に頑張らねばなるまい。 血液を差し出せない分、体力を提供出来ない分、役立たずの半端者だと言われないように精一杯、頑張るしかないのだと船医は思った。
しかしこの先、血液が足りないのは動かし難い事実だった。 足りない血液でどうして凌ぐ? バンバン抜いてくれ!と船長は言ったが、じゃぁと言う訳には行かない。 あまつさえ、船長には「夢」を叶えて貰わねばならない未来がある。 そして何よりも、船長は真意を知らない。 学者と船医は採血について、「検査・研究の為」と船長に伝えたがそれは違う。 血液はワクチン生成の為に必要だった。 あの気味の悪い死病に立ち向かう為の、切り札たるワクチン。
数年前、船医はあの豪快な老医師の下、住人の7割が感染症Aに臥している村の治療救済に携わった事があった。 老医師は非感染者たる三割の全てが、過去感染症Bに罹患している事実を突き止め、彼らの血液から抗体を抽出し治療に用いる事を試みる。 結果、そうした荒っぽい遣り方で村は救われた。 能力者としての何らかが感染症Bに当て嵌まるなら、その汚染済み血液は感染症A=死病の治療に効果を示すのではないか? 勿論、彼の症例が今回も当て嵌るとは限らない。 まるで検討違いかも知れない。 何よりその時ですら治癒効果は100%ではなかった。 だけども他に今、何が出来る? ソレが切り札足り得るかそんな確証など無かったが、今は遣るしかないのだ。 これしかもう、残されては居ない。
そっと一本を摘み、船医はのろのろと席を立つ。 立ち上がりしなグラリと立ち眩みを感じたが、その場でデスクに手を付いて一呼吸、騙し騙しに耳鳴りと冷や汗を上手く遣り過ごす事が出来た。 --- 大丈夫、大丈夫だ、コンナのはオレ、全然平気だ --- ちらりと見た置時計は、ちょうど四時を廻った所。 ワクチン投与は六時間毎か八時間毎・・・・・・慎重にすべき事だが生憎悠長な事は言っておれない。
―― 馬鹿じゃないのかいッ? アンタが喰わせたのは毒キノコじゃないかッ―――
ふと過ぎる苦い記憶。
―― 違うッ、ドクトリーヌ、あの時とオレはもう違うッ!――
ギュッと目を瞑り、船医は記憶の囁きを必死で追い払う。 そして病める幸せな男の元へ、一本目の「希望」を試しに出掛ける。
もう、後戻りなんて出来ない。
「・・・・・・で、上手く行きそうなの?」
主不在のキッチン。 テーブルの上にはお茶のポット。 手を伸ばし、伏せたままのカップを一つ手に、船医は生温い紅茶を舐めるように啜った。 ほうと息を吐けば、張り詰めた緊張が少しずつ緩められて行くのを感じる。 あれから付ききりで状態を観察したが、コックの痣は増えもせず減りもせず。 目立った拒否反応も無い二時間後の今、暫しの一服に訪れたキッチンの先客とは、疲労の色も濃い黒髪の学者。 食料の代わりに広げられた大量の文献を前に、学者はページを繰る手を止めず船医に「希望」の成果を尋ねる。
「うん、まだコレといった事はわからないけど、でも、今の所拒否反応は出ていない。」
向かいの席に腰を下ろし、船医はグルグルと首筋の凝りをほぐす。
「じゃ、続投なのね?」
「うん。 六時間毎に ―――次は十時になったらニ本目を、」
「・・・そう・・・・・・足りるの?」
「え?」
問い返してから、船医は学者の言うソレが血液の事なのだと悟る。
「あと三回分、18時間後までは足りている・・・・・・」
「―――て事は、18時間後の次は無いという事なのね?」
「う、うん。 だけど、」
だけど、これ以上血液を採取する事は無茶だと船医は判断した。 なにしろ昨日の今日だ。 同じだけ採取しても三人分で四本のワクチン、余りに能率悪く余りにハイリスクではないか? けれど、学者はさらりと言い放つ。
「今必要なら、まだ余力のある今なら私は平気。」
「だって、」
「その次がどうかはわからないけれど、今なら私も・・・・・・船長もまだ余力があるわ」
「で、でも」
余力など、有る様には見えない学者だった。 元々ほっそりしていた身体はさらに肉を落とし、真上からの照明に、痩せた瞼が眼窩に深い影を作る。
―― そりゃあ血は幾らだって必要だ、でも、でもこんな風に誰かを犠牲にしてソレをするのは本当に ――
言い淀む船医に構わず、学者はページに一つ二つの付箋を張り、視線で退室を促す。 真っ直ぐに射る目の力に押され、船医が立ち上がり掛けたその時、
「おォ、ここに貯まってたのか?」
「ル、ルフィー、」
果たして助け舟なのかそれとも、
「丁度良い所に来てくれたわ。」
「あぁ?」
「若干血液が足りないらしいの。協力してくれるかしら?」
「ろ、ロビン?」
うろたえる船医を余所に、学者は船長を医務室へと誘う。 船長は飄々と学者の後に続き、読めぬ表情のまま船医に尋ねる。
「検査ってのは結構血ィだらけナンだな・・・でよ、ナンカわかったか?」
「う、うん、調べたい事の数だけ別個で血が必要だから、保存分とか結構あの、ゴメン、まだ解かった事っていうか結果が出てなくて、」
「そ、か、」
咄嗟に口を吐いた嘘。 船医は見えないテグスに、心臓が絡め取られた気持ちがした。 いっそ何故もっと不審がってくれないのだろうと、「ソリャおかしいじゃないか?」と自分を糾弾してくれないのかと、横に並ぶフラットな男を怒鳴りつけたい衝動にも駆られた。 しかし、そうはしなかった。 まだ、守るべきものがココにはある。 その為に乗り越えるべきも、まだココにはあるのだから。
そうして、また新たな血液を船医は手に入れた。
それは前回より幾分少なく、アンプルにして三本分が抽出出来るギリギリ。
「なんかさ、役に立つとイイよな、ナンカ解かればイイよな、」
船長は腕を押さえ、誰にとも無く呟いた。 「そうね、」と答えた学者は目を閉じて、採血の負担が如何程なのかを船医に知らしめる。
―― こんなのは間違ってるンじゃないか? ――
振り払えぬクェスチョン。
唇を噛み締める船医の目前、デスクの上に細い指が生える。 ・・・ロビン、能力を使えるんだ、・・・ ホッとした気持ちと同等の虚脱。 デスクのそれは船長からは死角。 指はペンを摘み、散らばる紙片の余白に力無い一文を綴った。
―― 悟られてはだめ 笑って――
「ねぇルフィー、今日は何か釣れたの?」
滑らかに発する穏やかな口調、背後に声を掛ける学者の顔色は、まるで紙のよう。
「ア――太ったウナギみてぇのが2匹・・・・・・喰えるかな、あれ、」
暢気な口調の船長が、含みのある視線を船医へと向ける。
―― 笑って!――
学者の指がもう一度綴る。
だから笑うのだ。
含みに気付かぬ振りで、嘘を嘘で固める為に。 ・・・あぁどうか咄嗟に浮かべた笑みが不自然ではありませんように・・・・船医は不安を募らせ日常に紛れる事を望む。
「じゃ、じゃぁ今日はカバヤキだねぇ」
「俺作れねぇよ、ンなの」
「あら困ったわねぇ、私にも出来るかしら?」
学者の瞼が小さな痙攣を来す。 船長の目は笑ってなぞいない。
けれど誰もがそれ以上は踏み込まず、踏み込めず。
ただ一つの真実とは仲間と夢に向かう事。
だから船医は笑みを浮かべ続けた。 学者は苦痛を船長に見せない。 その船長は、船医を見つめ言葉を飲み込む。 それはさながら絶望的な連鎖。 断ち切れぬままに次の「希望」へと連なる。 不安定で不確かな「希望」へと歪な連鎖は針先の接点で連なる。
「希望」は二回目の投与で欠片も見せず、しかし三度目の投与 ――16時の段階で、小さな光をささやかに灯した。 痣が、消失し始めていた。 全てでは無い、まだまだ残酷な色彩はその身体を覆ってはいたが、痣は心臓に近い部分から徐々にまばらに消え始めていたのだ。 心なしか薄赤いコックの唇が、浅く熱い呼気を不規則に吐き出す。
「サンジ、サンジわかるか? 聴こえるか?」
船医の問い掛けに、土色の瞼がユルユルと開いた。
「サンジッ! 痣がね、痣が消えて来てるんだよ!」
「・・・・・・ゃ・・・・・・・・・って・・か?」
紗の掛かった瞳。 息遣いに紛れ、聞き取れない言葉。 船医は囁きに耳を近づける。
「なに? 今なんて言った? サンジ、聞える? もう一度、もう一度教えて、」
「・・・・・・ちゃん・・と・・・・・・喰って・・・る・・・の・・か?・・・・・・」
真っ先に口にする杞憂は、仲間の飢え。
「た、食べてるよ! 食べてるから、サンジが塩付けとか作っててくれたし、さっきはルフィーが変なウナギ見たいの釣ってロビンが甘辛く焼いてくれて、アハハあんまり美味くなかったんだけど心配すンなよ、オレらちゃんとやってるよ、オレら、」
コックの口元に小さな笑みが浮かび、そしてまた色素の薄い瞳は静かに閉じられた。 上下する薄っぺらな胸。 体幹に沿わせ伸ばした、心許無い水草の様な腕。 その腕を取り、祈りの形に手の平を握り、船医は零れる涙と感謝にその身を任す。
神様、神様、神様、
神なぞ信じた事は無かったが、今なら容易に信じられよう。
彼の如く、奇跡を目の当たりにすれば、
神様、神様、神様、オレは、オレはやっと、オレは、
その夜、ささやかな午餐の場で、三人は久方振りの団欒を味わう。
テーブルに並ぶのは変り映えの無い粗末で質素な食事だったが、三人には希望があった。 叶うかも知れぬ夢が、ほんの少し手の届く位置にあった。
「・・・すると、この味にももうじきお別れって事だな?」
ごった煮のような汁を啜り上げ、冗談めかして船長が言う。
「まァ酷い!これでも力作なのに!」
学者は大袈裟に眉を顰め、芝居がかった口調で怒った振りをした。
「もうじきだよ、もうじき・・・・この調子だと案外早く、サンジは小康状態になると思う。」
船医は満たされる実感を味わう。
斯くも、満たされていた。 斯くも労われ、船医は達成感に満たされていた。
―― 有り物の抗生剤が、予想外に効いたみたいで、
そんな言い訳が100%船長に通じたのか疑問ではあるが、しかし、事実が目の前にあり、コックは回復の兆候を示す。 ならば、それ以上の言葉は要らない。 僥倖を掴む三人は、まだ眠る一人に希望を託し、久方振りの安眠に落ちる。
けれど安らかなる眠りにすら、拭いきれぬ悪夢は、確実に、潜むのだが。
***
ねぇドクトリーヌ覚えてる? あのとき、「仲間なんだ」ッてアイツは言った。 だから助けてくれッて、アイツ、自分がボロボロなのに仲間を助けてくれッて、
―――― ハハ、そんな事もあったさねェ・・・
仲間ってさ、仲間ってそう言うモンなンだよね? もしかしたら自分よりも大事で、その為ならどんな事でも頑張れる気がして・・・・・・オレ、オレ、今度こそ皆の役に立てたんだ、皆が夢を叶えられるように、オレ、役に立てたんだ!
――― ふうん、じゃ訊くがね、お前みたいな半人前の半端者に何が出来た?
え?
―――― ソラ、何が出来た?
だって、オレは、
―――― ワクチンを作ったのはオマエだが、それは二人が血を寄越してくれたからだろう? 別段オマエが、殊更役に立った訳じゃない。 だろ? 御覧、半人前の半端者に何が出来た?
でもッ、
―――― ふん、話にならないよ。 その二人ですら、今後の事には目を瞑り知らん振りと来ている。 どうするんだい? この先、この先これ以上どうするんだい? 誰が何の為にこうしているんだい? それは果たして心底「仲間」の為なんだかねぇ?
・・・・・・
―――― つまり、 つまり、オマエ達は揃いも揃って半端者なのさ。 「信頼」ッて名の無意識の依存に、「仲間」なんていうククリで固く互いを縛りつけた、出来損ないの半端者の集団なんじゃァないか?
ひ、酷いよッドクトリーヌッ!
―――― おぉや怒ったのかい? けどアタシは嘘なんか言っちゃいない。 アンタ達の希望はマヤカシだ。 それが証拠にソレ、オマエ達は未だ悪夢と不安に苛まされている。 誰一人、今を素直に喜べてはいないじゃないか?
ち、違う、
―――― 半端者のおまえ達は物欲しげに、「夢」なんて呼ぶ居心地良い避難所に集団で逃げ込む。 アァ、そこはそうだねェ、たいそう居心地が良いんだろう? 例えばこうして引き摺り出されても、尚、這い摺ってでも戻りたいと渇望するほどにはねぇ、
―――― ククク・・・さて、這い摺る先には何があるのか、
・・・・・・ オマエ達、とっくに気づいていると思ったがねぇ?!
***
未明の悪夢に船医がうなされる頃、デスクにほっそりした二本の腕が現れる。 腕は器用に駆血帯を巻き、手早く繋いだルートの先、パチンと密閉パックを止めた。 躊躇わず沈む針先。 ルートを走る赤が、パックを着実に膨らます。 間も無くして一つ目はぴっちりと赤で詰まり、二つ目、幾分スピードダウンしつつもパックは八文目程に満たされた。 指先がパックのストッパーを止める。 小さな震えが走り、細かなその作業は二度ほど中断された。 そして、死せる蛇の様にルートがデスクに滑り落ちる。 解放された腕、逡巡する指先は暫し迷った後ペンを掴む。
―― 先に進む事 ――
乱れた弱い筆跡を残し、腕は消えた。
・・・・・・ そうして、まだ日の昇らぬ海原の、海鳥も鳴かぬ空の下、
一人の命が繋がり一人の存在が消える。
尤も、まだ、誰も気付いてはいない。
まだ、誰もがもどかしい切ない悪夢にうなされている、そんな未明の出来事。
まだ、気付いてはいない。
まだ、日は昇りきってはいない。
つづく
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