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[友頼]囚われの身

譲葉のラクガキ祭りに便乗して小ネタを投下してた期間があったんだけど、この時は友雅の拘束一人絵だったもんで、前半部分を書いて「相手は誰だ」と問うたら、鷹通と頼久の名前が挙がったので〜という流れデス。(→鷹通バージョン)
お祭りは踊ってナンボというタイプ(笑)



 私は束縛されることを嫌っていたはずだと、記憶に確認を取る。
 どうしたことか。
 君に縛られて‥‥こんな鎖を用いるほどに狂ってしまった君に、この身を縛られて。
 どうやら私は悦んでいるようだ。

 私が欲しいのかい?

 構わないよ。
 君が望むだけ、君の中に痕を残してあげる。
 生かすも殺すも君次第。
 こんな鎖で縛らなくとも、私は既に君のモノだと納得できるまで。

 縛られていようか。


 貴方は危険だ。
 私だけではない、全ての人間にとって危険な存在なのだ。
 だからその身を拘束して‥‥。

 いっそ、そんな狂言を信じてしまえれば楽になる。

 苦いものを噛みしめて視線を上げた私を、残酷な優しさが容赦なく切り裂いた。
 そんな、私を赦すような目はおやめください。
「友雅殿‥‥私は、私は‥‥」
「知っているよ。皆まで言うこともない」
 楽しげな笑い声に顔を上げると、妖艶な微笑みに誘われて。
「頼久、おいで。‥‥ここまでしたのだから、もう逃げられはしないだろう?」
「逃げ‥‥る?」
 泣きそうな気持ちで傍に寄る。
 捕らえられたのは私の方なのだと、ぼんやり気付きながら。
「素直に言ってしまえばいい。‥‥私が、欲しいのだと」
「友雅殿‥‥?」

「素直に言えたら、ご褒美をあげるよ?」