そう考えると、ヒノエと敦盛というのは、あんなに性格が違うのによくも気が合うものだ、と今更に思う。
自分と九郎はそれなりに似ているだろう、
違うとすれば、九郎は弁慶と違ってまっすぐで、綺麗好きで、細かい事が好きで、嘘がつけないくらいだ。
敦盛とヒノエは共通点を見つける方が難しいと、叔父である弁慶は思っている。
けれど二人が並んでいるのを見ていると、互いが互いに兄のようにふるまっていて、見ていて面白い。
それはもしかしたら、彼らが兄からそんな風に心配され思われていたということの裏返しなのだろうか?


弁慶にはよく分からなかったけれど、

A 敦盛くんのお兄さんは優しそうな人だったから、きっと敦盛くんもお兄さんみたいに誰かに優しく接することができるのかもしれないですね
B ヒノエの兄…はいないから、僕の影響でしょうか? ふふ、そんなにヒノエに感謝されていたなんて思わなかったな