と、思った矢先だ、さっきは全く反応しなかった白い鱗が眩い光を放った。
そして白が消えた時には、やはり別の場所にいた。
街の中だった、おそらく、勝浦。
さっきは念じても何も起きはしなかったのに。
白龍の力か、神子の力か分からないけれど、まるでつかみどころがない。
「困った人たちですね……白龍は人ではないかな?」
と、ここにはいない二人に言葉をかけてみる。
けれど、自分だって白龍にはひどい事をしたといえるのだから、お互い様なのかもしれなかった。


ふと思った。
まさかこれは白龍のささやかな逆襲なのだろうか?

A そんなこと白龍はしないですよね、僕じゃないんだから
B ……白龍の為に勝浦でお土産でも買っていこうかな