ホワイトデーのプレゼント

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おふざけバージョン

折角の機会なので、とバーナビーは満面の笑みだ。「いや、遠慮しておくって!」と虎徹は慌てて辞退を伝える。が、じりじりとバーナビーは近付くばかり。「だって、オマエ、容赦ないもん...」やがては逃げ道を失う。「僕のホワイトのお返しが必要ないと?」だからやめて!書き終わった書類を修正すんの!

 

クッキー贈っちゃったバージョン

3倍返しとは言うけど甘いものが好きな貴方にはコレのほうがいいと思って。「お返しです」僕は箱を差し出す。「お、さんきゅー」嬉しそうに受け取ってくれたから期待してもいいだろうか。「...うん...そっか...」期待していた声とは裏腹に、沈んだ声。「そうだよなぁ...」箱の中身は整然と並んだクッキー。

青褪めた顔にぎこちない笑顔。「虎徹さん?」呼びかければ「うん、これからも、よろしくな」って。今にも泣きそうにもそもそとクッキーを食べているのを見て慌てて調べて僕も真っ青になった。「違います!本当は僕を舐めていいですから!」クッキーの本当の意味を知って口走れば、彼は真っ赤になった。

彼は小さく縮こまって「うん...」と頷いて、「俺が、な...舐めるの?」あぁ、そうじゃなくて、舐めたいのは僕のほうで!理性なんて吹っ飛ばして、貴方を誰にも邪魔されないところに連れ去って!「僕がキャンディーです!」って叫べば許してくれるだろうか!今すぐに僕は貴方のキャンディーになりたい!

 

ホワイトデーで贈るクッキーは「お友達でいましょうね」という意味です。

 

キャンディバージョン

ことりとキャンディが1つ。それを素早く口に入れてガリガリと噛む。ことりとキャンディがもう1つ。素早くポケットにしまう。ことりとキャンディが更に1つ。素早く開けて僕の口へ。「世界中の飴がなくなっちまうな」からからと貴方は尊大に笑う。世界中の飴をかき集めても足りませんよ、愛しい人。

「飴も嬉しいんだけどさ」頬杖着いてニヤリと笑う。「俺はもっといいものが欲しいなぁ」ゆらりと揺れる瞳は淫らな彩り。貴方はそうやって僕を誘う。いいですよ、貴方が欲しがる【いいもの】をあげますよ。貴方の体を腕に絡め取ってキャンディの味のする唇を奪う。舌を絡めて交わす唾液まで甘い蜜の味。

僕の熱の正体を貴方が舐める。初めての頃は嫌がっていたクセに。大きくなるばかりの僕のキャンディは美味しいですか?「な、バニーのキャンディ」僕のキャンディにキスをしながら「ここでも舐めたい」引き締まった尻を強調させて、貴方は強請る。貴方のお望みのままに。僕はキャンディを突き立てる。

ホワイトデーで贈るキャンディは言わずもがな。

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