サンプルでっす!!!
うまくいけば5/5のイベントで無料配布本になるかも。
後々、支部にアップします。
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受注クエスト
漆黒の追撃
アマゾン・昼
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クエストクリア条件
ナーガクーザー2匹の討伐
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クエスト失敗条件
タイムオーバー
3回の離脱
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鏑木虎徹
武器
ツインtheタワー
防具
レオンドラコスS一式
竜の輝石(食事+3/攻撃+8)
スキル
攻撃力アップ大、弱点特攻、スタミナ消費減少、切れ味消耗半減
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バーナビー
武器
雷剣theタワー
防具
頭:天城・刃
胴:暮雨ジャケット
腕:レオンドラコスSアーム
腰:暮雨ベルト
脚:暮雨ジーンズ
竜の輝石(溜め短縮+5/風圧防御+3)
スキル
攻撃力アップ中、時間短縮、S急速回復、挑発
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最上位ギルドランカーで防具を一式で使うのはかなり珍しいといわれている。
虎徹もどちらかと言えば防具は混ぜる方向だが、たまたま掘り当てた輝石が高い数字だったので性能がいいと評判のレオンドラコスS装備を一式にしてツインダガー用の攻撃的な装備の作成に成功していた。
青年は、一式を見るなり溜息をついてきたが、スキルの詳細を零せば、
「そこそこは出来るようですね。」
と何ともいえない反応を返してくる。
「うん、まぁ、偶々だよ、偶々。」
輝石に関しては完全に運である。
その輝石がなければ、虎徹だってこの装備は成立できなかった。
バーナビーは最上位に上がりたてだと言っているが、本当に緊急救難支援が必要なのかというぐらいに堂々としている。
それでも一緒に戦ってみなくては分からないのがハンターの癖というものである。
「ナーガクーザーはスピードのあるモンスターです、気を引き締めてかかってください、おじさん。」
不信な目をして青年はそれだけを言うと、フィールドへ飛び出す。
「あ、うん、分かってるよ。でもおじさん呼ばわりはないと思う。」
バーナビーの狙う素材は恐らく"漆黒竜の皇鱗"。
尻尾を切断のほかに頭部の破壊もしたほうがいいか。
しかも2頭クエストなので時間配分もかなりシビアである。
虎徹は、バーナビーの両手剣の威力を存分に発揮できるよう、足元への攻撃を頭の中でシミュレートした。
鬱蒼と茂る緑の暗闇の中にナーガクーザーはいた。
猫を彷彿とさせるがその巨体に似合わないスピードはハンターを翻弄させる。
そして何より怖いのが、長く太い尾での攻撃だった。
虎徹はバーナビーが頭部の死角への攻撃に構えるのを見て、足元へ静かに移動する。
力を溜めた重たい一撃が、ナーガクーザーへの頭部に入った。
咆哮が響き終えると、虎徹はすぐにツインダガーの特徴である鬼神化へと入る。
「ワイルドに吼えるぜぇっ!!!」
乱撃へと入りたいところだが、鬼神化の理由はそれではない。
ナーガクーザーのスピードに対応するための敢えての鬼神化である。
ナーガクーザーの左足へ流れるような連続攻撃を入れる。
突出攻撃から右、左、位置をずらすために左回転攻撃。
バーナビーとの位置を視界で確認すれば、彼もしっかり張り付いているようで重たい一撃を入れては離脱を繰り返している。
(-やるじゃねーか)
この連携なら早くにカタが付きそうだと虎徹は思ったのだが。
直後に違和感を感じた。
(やっべぇ!!!)
バーナビーは確か挑発のマイナススキルを抱えていたことを思い出す。
剣士が2人だとヘイトも均一になるのが普通だが、ナーガクーザーはバーナビーを執拗に狙い始める。
被弾率が格段に増えるのは危険すぎるため、虎徹はバーナビーに重なるように位置を変えた。
弱点である頭部に連続攻撃を叩き込めば、ヘイトも一瞬で変わる。
はずだった。
「ちょっと!!!おじさん、邪魔ですっ!!!」
その瞬間。
一撃を入れて離脱すればいいものの、何故か連続攻撃を叩き込んだバーナビーのフィニッシュが虎徹を巻き込んだ。
切り上げと呼ばれる豪快かつ強力な一撃は。
ハンター1人程度なら、何の抵抗もなく上空へと打ち上げる。
虎徹の視界が空に舞う。
「あ~~~~~~れ~~~~~~!!!」
ハンター同士でじゃれあいつつならまだしも。
実はパーティ組んでの場合は意外にもご法度の切り上げを決められ虎徹は飛んだ。
(まずいよ...バニーちゃん...)
そして、虎徹の視界に入ったのは。
怒り状態に入ったナーガクーザーの咆哮。
「左足元に避けろぉぉぉぉっ!!!」
と空中で叫ぶものの。
怒りの咆哮を思い切り受けたバーナビーの体は硬直しかなりの隙が出来上がる。
(やっぱ向いてないわ...)
赤い双眸が180度回転の軌道を描き、硬直の解けないバーナビーへと長く太い尾が叩き付けられた。
怒り状態の攻撃力は半端なく。
最大の体力を維持していても生半可な防御力では根こそぎ奪われてしまう。
そこそこの防御力だとは思ったが、被弾率が高かったのはマズかった。
バーナビーは離脱しました
半分以上はあった体力を1撃で削られ1落ち目。
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