ビッチこてつんの続きです!!!
くそう...性なる夜にとか思ったけど15日になっちまったよ...orz
ちなみに。
バーナビーに録画ビデオを渡した犯人=裁判長さん
という裏設定w
普段の相棒のバーナビーと言えば。
虎徹に近づくことを厭い話しかけることも稀。
時代遅れとも言うべき青臭い考えとお節介に、バーナビーは兎角嫌悪を示す。
それでも虎徹があきらめずに、バーナビーに絡むのは。
バディであること、それだけだった。
「畜生...体いてぇなぁ...」
昼休み。
情事というものは意外にも引き摺るもので、酷い眠気が未だに取れない。
一人ぶつぶつと、ほど近い公園のベンチに寝そべって悪態をつく。
とにかく、少しでも休養をとろうと虎徹は帽子を顔にずらし昼寝を決め込んだ。
「...さん...おじさん...」
体をゆすられて、せっかく貪っていた眠りを妨げる者がいる。
帽子をずらし、眠い目をうっすらと開けると相棒の顔だったため虎徹は飛び起きた。
すかさずPDAを確認する、が何の履歴もないのを見て不思議な顔をしてバーナビーを見た。
眠っていた時間は20分たらず。
もう少し眠れたはずだが、何かあったのかとも思う。
「何か、事件が?」
今日の書類の仕事はロイズも何があったか知っているのである程度は免除されている。
だが、ヒーローとしての仕事だけは免除したくてもできるわけがない。
「...いえ...迎えに、きたんですよ...。」
昼休みの終了の時刻にはまだ時間がある。
「迎え?」
急ぎの用なら、迎えにきたなどとは言わないだろう。
「えぇ。なので、さっさと僕についてきてください。」
有無を言わさない力で、腕を掴まれる。
引き摺られるようにして、虎徹はバーナビーの後をついていくと。
バーナビーの私物である車が停められていた。
「え、あれ?オフィス...戻るんじゃないの?」
虎徹はオフィスのある方向を指すが。
「さっさと乗ってください。」
怒りを含んだ声が虎徹にぶつけられ、虎徹はその場で小さくなる。
しぶしぶと車の助手席へと乗るのを確認したバーナビーは、苛立った動作で運転席に乗り込んだ。
その一連の動作を。
図らずとも虎徹は見惚れてしまっていた。
その視線にバーナビーが気付いていない。
虎徹は慌てて視線を逸らすが、どうにも居心地が悪い。
「なぁ...。」
話しかけるが、バーナビーの顔が怒りに満ちているのを見て声を止める。
ゆっくりと走り出した車の中で、借りてきた猫のように虎徹は小さくなるしかなかった。
流れる風景を見ていたのに、いつの間にか寝ていたらしい。
仕方ないだろう、昨日の今日だ。
「ん、あ...あれ...。」
目覚めたのは、バーナビーの腕の中。
いつものようにお姫様抱っこされている。
「え、あ、ちょ...バニー?」
虎徹は慌てて腕の中から下ろしてもらおうとする、が。
見渡した場所はバーナビーの部屋であった。
そしてぽつりと置かれたチェアを見つけて、そこにでも下ろされるのかと思えば。
更に奥にある寝室へと連れ込まれる。
乱暴に下ろされ、痛みが跳ねる。
だが、その痛みが後ろ暗いものであるから決して苦痛の表情は見せられない。
「...な、なんなんだ、バニー...」
文句の1つでも言ってやろうと虎徹はバーナビーを見上げるが。
バーナビーは静かに、虎徹の顔を見下ろしている。
ありありと浮かんだ怒りとそして見たことのない感情。
その感情がとてつもなく恐ろしいものに感じて虎徹はバーナビーを直視できなかった。
怒りよりも何よりも、その虎徹に見せたことのない感情をぶつけられていることが恐い。
ベッドサイドの小さなリモコンをバーナビーは手に取り。
そして、再生ボタンを押したのだろう。
寝室の大型モニタに、映像が映し出される。
『...ふぅっ...はっ...あっ...ああんっ...』
虎徹の耳にありえない音が聞こえてくる。
振り仰いだ先に見えるのは、男に乳首を弄られ、また、後ろに男を受け入れている自分自身であった。
「...なっ...」
虎徹の顔が一瞬で青褪める。
どうして、この映像がここにあるのか。
いや、それ以前にどうして映像になっているのか。
考えてみればわかることだった。
監視カメラで視姦されていたのだから、隣の部屋にあってもおかしくない。
また、録画機能のない監視カメラなどという前時代的なものが、会社にあるはずがない
それでも、どうしてバーナビーがこの映像を持っているのだろう。
「...なんで...これ...を...。」
がたがたと歯列が震えて、うまく言葉が出ない。
ゆっくりと振り仰いだバーナビーの表情は、凍りつくような冷たいものだった。
迫力のある美貌が、心臓をも止めてしまうのではないかというほどに見下している。
『...は...んっ...あん...あんっ...』
耳障りな喘ぎ声と、男を受け入れ揺さぶられる度の淫猥な音が部屋に広がる。
「...随分。」
バーナビーの声が冷たい針となって虎徹に降りかかる。
「随分とよがってますね、おじさん。」
否定できないのは、確かに陵辱されたにも関わらずはしたない声を上げていたからだ。
虎徹の中にあるどうしようもない渇きと餓え。
この2つを少しでも緩和したかった。
男に抱かれて気持ちよくなかったといえば嘘になる。
だが。
どうしてこの後ろ暗い行為を肯定するような真似をしたのかは、言えなかった。
虎徹を冷たく見下す、この男には。
「誰にでも、こんなことするんですか?」
映像に写った虎徹は差し出された肉棒を、嬉しそうに舐めていた。
「...ちが...。」
違うと言えない。
虎徹を弄ぶ男たちのことを誰一人として知らない。
わかるのは会社の上層部というだけ。
まともな答えを持ち合わせていない故に、視線を己の手に落とす。
「俺にもこんなこと、してくれるんですか、おじさん?」
何を言い出すのか、と虎徹はバーナビーを見上げれば。
上着の前を寛げ、ベルトに手をかけたバーナビーがいた。
「...そんな...こと...できねぇ...。」
なんとか、否定の言葉を言う。
怯えの震えが止まらない。
虎徹がどんなに取り繕っても。
彼は信じてくれないだろう。
最初は、未来に溢れた彼にこんな影を落としたくなかった。
キレイなままで「理想の英雄」であって欲しかった。
だが。
それがいつの間にか。
バーナビーに抱かれたいという虎徹の願いを反映していた。
それでも後ろ暗いものは後ろ暗い。
決して本人には知らせてはならない虎徹の秘密だった。
「...誰でもいいんでしょう?」
酷い言葉だった。
だが、虎徹が彼を汚すわけにはいかなかったのだ。
「だから、ほら。」
バーナビーが冷たく笑う。
「嬉しそうに銜え込んでる。」
それは、虎徹だった。
紛れもなく、虎徹だった。
「...あ...う...。」
遠慮なく迫るバーナビーの怒りに触れて、虎徹はじりじりと後へ逃げる。
「ね?俺にもして下さいよ、おじさん。」
バーナビーの手が虎徹の首にかかり、思い切り絞められた。
酷く怯えていた。
見ているほうがかわいそうになるぐらいに。
首に手をかけ、思い切り絞める。
と、苦しくなって虎徹は思わず呼吸を確保しようと口を開く。
「く...か...はっ...」
そこにすかさず口付けた。
無防備な状態のままで、バーナビーは思い切り深い口付けをする。
ぬるりとした温かな感触。
決して反応するまいと、頑としてはいるが、舌を噛み切ろうとしないあたり本当に甘い。
舌を差込み、口の中を存分に蹂躙する。
その傍らで、タイを解き、ベストとカッターのボタンを外す。
一頻りの口付けを終え、怯えて震えるばかりの虎徹を見た。
見事に鍛えられた肉体だったが、不釣合いな痕跡が似合いの痕跡に混じっていることに無性に腹が立った。
「んぁっ...あっ...」
ぎりりと乳首を摘む。
痛みを伴うほどに力を入れた。
返ってきた声に艶やかなものが混じっているのも気に入らない。
「...ふ...ん...あぅ...」
いや、気に入らないというのではない。
虎徹の初めてでなかった自分が恨めしいのだと思う。
抵抗がないことをいいことにベルトに手をかけ、一息にズボンを脱がせる。
声は艶やかだったが、虎徹の中心は小さく縮こまったまま。
未だ流れる映像のように花開かせるためにはどうしようか、とバーナビーは虎徹のペニスを握る。
「...ひっ...う...」
悲鳴のような喘ぎだった。
だが、その喘ぎすらもバーナビーの中に渦巻く感情を欲望に変えていく。
緩やかだが、はっきりとした反応が掌に返ってきた。
それは、虎徹が無意識にバーナビーを受け入れようとしていることに違いなかった。
熱いほどの体温が虎徹のペニスを包み、その感触がどうしようもなく虎徹を苛む。
あってはならない感触だが、そこに確かに存在しているのだ。
「...ひ、はっ...あ...」
輪郭を念入りに確かめられるような愛撫で与えられる快感が、じわりと虎徹の中に滲みていく。
そして覆い被さってきたバーナビーの重さが、男の肉体を感じさせて虎徹の思考を奪う。
この行為はしてはいけない、と心は叫ぶが、バーナビーを止めようにも抗うことの出来ない快楽の波に晒されて、反対に抱かれたいという願望を止められなくなった。
それでも必死で、バーナビーの感触に溺れないよう、虎徹は踏み止まる。
体を差し出すための薬は、打っていない。
なのに、なぜ、ここまで感じてしまうのか。
答えを出すのが、虎徹には恐怖だった。
だが、バーナビーは容赦なく虎徹を苛んだ。
"誰にでも体を差し出す最低な男"
そんなレッテルでいいとは思わない。
だが、バーナビーの身代わりとなったことだけは知られたくはない。
影を落とすのは、自分だけで十分なのだから。
晒した首筋にバーナビーの唇が吸い付く。
痛いほどに吸われ、なんとかバーナビーを振り解こうと足掻くと。
抗うことに反感を感じたのか。
バーナビーは虎徹のシャツをたくし上げ、手首の部分で纏めるようにして簡易の拘束とする。
能力を使えば、すぐにでも解ける状況だが。
虎徹の中で、その能力を使うことはかなりの抵抗がある。
呼び出される可能性もあるし、況してバーナビーを傷付ける可能性もある。
それだけは虎徹の中で避けねばならない状況だった。
「はな...せ...」
だが、その訴えは無言のうちに却下される。
体を顕わにされたせいか、冷気が虎徹の体をなぞる。
ゾクゾクと走る寒気が快感と重なる。
その快感と同時に触れるバーナビーの感触が気持ちよすぎて、虎徹は抗うことを忘れそうになる。
それでも、バーナビーに堕ちるわけにはいかなかった。
だが。
ぬるりとした感触が、虎徹の乳首を這い上がる。
「あぁぁっ!!!」
薬が未だに体内に残っていることを疑うが、薬を使った以上の感覚に戸惑う。
淫猥な音すらさせて、バーナビーが虎徹の乳首を執拗に責める。
虎徹は呼吸すらままならないほどに、喘ぎを止められない。
「やめっ...も、やめ...ろ...」
熱に上気した肌を見せ付けて、快楽に蕩けそうな表情が虎徹の顔に浮かぶ。
均整の取れた鍛えられた肉体に、バーナビーは指先で触れる。
「あっ...あぁっ...」
のたうつように虎徹が反応し、一層肌が色付いた。
ぷくりと存在を主張する乳首はバーナビーの唾液に塗れてはしたなく濡れている。
未だ再生されている映像の中の虎徹より、バーナビーに組み敷かれている虎徹のほうがすでに乱れていた。
「おじさん、わかってます?」
バーナビーの指が、虎徹の中心めがけて奔る。
「あの映像のおじさんより、淫乱な顔してますよ。」
男を銜え込んでいる映像の虎徹は確かに喜んでいる。
「ふぁっ...あっ...ちが、うっ...」
どんなに否定しようにも、映像は真実だった。
「俺を銜え込んだら、どんな顔になるんですか?」
完全に勃起したペニスを握られ、緩やかに扱かれる。
「あっ...んっ...んぁ...」
衝撃のような快感が虎徹の総てを支配する。
仰け反る体はまるで、バーナビーに差し出すかのようだった。
バーナビーの指が、つぷりと虎徹の内側へ沈む。
「ふっ...くぅ...っあ...」
虎徹は食いしばるほどに、募る射精の前兆をやり過ごそうとするが。
ずるりと奥へ進むバーナビー指の存在に。
堕ちる。
「はぁあぁぁん!!!」
はたりと涙が零れる。
気持ちよさや、自己嫌悪、そして決して告げることのできない想い。
複雑な意味を持つ涙は止められなかった。
びくびくと震えて虎徹が放った精液を手で受け止めたバーナビーは、虎徹の目の前で舐めてみせた。
「ひ...ッ...」
凄絶な美貌が、虎徹を見ていた。
虎徹はただ、ただ息を飲む。
「もう、出してしまったんですか?」
バーナビーが薄く笑っている。
虎徹の内側に沈めていた指を引き抜き、脚に手をかける。
射精に震えるペニスに押し付けられたのは、バーナビーの勃起した欲望だった。
「はっ...ふっ...」
ぬるぬると押し付けられると、内側を擦られたいという願望でいっぱいになる。
だが、それを止めなければ虎徹は完全にバーナビーに堕ちることになる。
「だ、め...だめ...だ...」
逃げるように足掻くが。
快楽でおかしくなったのか体は言うことをきかない。
「言いましたよね?」
ぞっとするような冷たいバーナビーの声に虎徹の動きが止まる。
「俺を銜え込んだら、どんな顔になるのか、見せてください。」
ずぐり、とバーナビーの欲望の先端が虎徹の内側を犯す。
「ぐ...あぁぁっ...あぁぁぁぁっ...」
悲鳴ではなく、艶を帯びた嬌声が響いた。
容赦なく内側へと入り込み、虎徹の狭い体内を犯していく。
虎徹が欲しくてたまらなかったもの。
だが、決して求めてはいけなかったもの。
それが、虎徹を貫いていた。
ぐっと突き入れられれば、衝撃のような快感が脳天を直撃する。
「あんっ...あっ...はっ...」
男に抱かれることに慣れた体だ。
バーナビーが労わるようなやり方はしないと解っていたはずだが。
それでも、虎徹はどこかで期待していたのかもしれない。
「...汚し、たく...なかったんだ...」
虎徹の悲痛な叫びはさすがにバーナビーに届いた。
「...バニ...を...汚し...たく...ない...」
はらはらと涙を零しながら、虎徹はみっともなく泣いた。
だが、それが本心なのだろう。
そうバーナビーは気付けば。
怯えさせるだけの言葉が酷く不必要なものになってしまった。
バーナビーはかける言葉を失くして、それでも腰を打ち付ける。
手に入れることが出来たのだと知ってしまえば、組み敷いた愛しい者の体温を放したくないと思うのは真理でもある。
顔をぐしゃぐしゃにして泣く虎徹の唇を深く奪う。
頑なさの消えたキスは、虎徹が何度もバーナビーの感触を追うせいか、甘い。
虎徹の中に己の精を放たねば、気が済まなくなってしまいバーナビーは自嘲するように笑う。
「...ふぅ...あっ...も...もぅ...らめぇ...」
慣れた行為とはいえ体内を直接擦られ、直接に与えられる快感を耐え切れるはずはない。
「バー...ナビ...も...」
途切れ途切れの名前だったが、呼ばれたことにバーナビーの心が躍る。
ぞくりとする艶やかな表情で、体を仰け反らせて虎徹の体が跳ねる。
「ば...ナ...びぃ...イ、クッ...」
絶頂への直前というのは、こんなにも美しいものなのか。
バーナビーは、目の当たりにした虎徹の姿を脳裏に焼き付ける。
「あぁぁッ...」
掠れた歓喜の悲鳴が立ち上った瞬間、虎徹は解放されたように総てを放つ。
バーナビーも虎徹に強かに締め付けられ、波に抗うことなく虎徹の中へ精を吐き出した。
「貴方は、どれだけ馬鹿なんですか。」
死んだように眠る虎徹に口付ける。
「汚されているのは、貴方のほうでしょう、虎徹さん。」
真っ直ぐすぎるその性格とバーナビーに惚れた弱みにつけこまれた英雄は。
決して己の心情を顕わにしないことも重なり、バーナビーという英雄をキレイなままにしておくための最も辛い攻撃を受ける強固な楯となった。
「なら、貴方の剣になりますよ。」
バーナビーの目に蒼い炎が点る。
虎徹に誓わされた不殺の誓いなぞ。
この、世界で最も愛しい者のためにいとも簡単に破ってみせよう。
虎徹を貶めた代償は高い。
バーナビーは鮮やかに微笑んでみせた。
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