夢で見たはなし。
相当溜まってるっぽいw
修業のチャイムが鳴り終えると、鏑木・T・虎徹ことワイルドタイガーは上司のロイズに呼び出された。
小さなケースを差し出され、念を押すように「わかっているね」と確認される。
「はい...。」
そのケースを渡されるのも3回目となれば、今夜の予定がどうなるのか嫌というほど思い知っている。
この役を最初に引き受けたのは虎徹の方からだった。
こんなこと、相棒には申し訳なくてさせられる訳がない。
「それじゃ、準備、してきます...」
歯切れ悪く返答して、ケースをポケットにしまう。
虎徹のためだけに用意された部屋へと行くにはやたらと足取りが重かった。
一度オフィスに戻るハメになったのは、キーを忘れてきた所為だった。
相棒のバーナビーがまだ居たことに驚きを隠せない。
「珍しいな、まだ帰ってないなんて。」
就業と同時に帰路につくほどに有能な彼だが、ここ最近は忙しい所為もあってか僅かに遅くなるのだろう。
「えぇ、最近はあまり落ち着いてませんでしたから。」
「だよなぁ。」と虎徹も軽い相槌をうって忘れてきたキーを引き出しから見つける。
「ロイズさんに呼び出されてましたけど、また何かやらかしたんですか、おじさん?」
仕事が出来ないダメ先輩。
確かにそうなのだから、虎徹は言い返せない。
「んー、まぁね。」
キーをそそくさとしまい、相棒のいる部屋を後にする。
これ以上彼の側にいるとどうにかなってしまいそうだった。
かなりの額を使い、美術品を惜しげもなく飾った円形の部屋が、アポロンメディアの最上階に近い場所にある。
接待を目的とした部屋らしく、特にかなりの権力や財力を持った人物との会合に使われるらしい。
その部屋を虎徹一人のために使っているのだが、どう考えても後ろ暗い理由しかないだろう。
少し高めに設定された空調は、有無を言わさず虎徹に着替えろと言っているようなものだ。
1枚、1枚と着ていた服を脱ぎ捨て、ロイズから渡されたケースを手にする。
静かに開ければ、1本の注射器が佇んでいた。
研究者達は注射器の中身は奇跡の産物だと謳っていた。
麻薬のような危険性はなく、かといって微弱な効果ではない。
虎徹は意を決したように、注射針を腕に突き立てる。
中身を絞り出し、これから始まる時間を耐えねばならないと思うと情けなさに、目の前が真っ暗になる。
それでも。
あのキレイな相棒にこの役をさせるより虎徹が引き受けたほうが何倍もマシだ。
予め用意された、ヒーロースーツのインナーに着替え終わる頃には、注射器の中身が虎徹の体に牙を剥き始めていた。
体の変調は、緩やかに訪れる。
まず初めに自覚するのは火照り。
体の内側からとにかく熱がせり上がる。
その熱は言うまでもなく、虎徹の欲情を刺激する。
注射器の中身は、強烈な作用を齎す媚薬だった。
狭いインナーの中で、硬くなり始めたペニスはいよいよ姿を見せ付けるように大きくなっていく。
どうしても触れたくなって、息を荒げながらペニスに触れようとするが。
タイミングよく、呼び出しのチャイムが鳴った。
そのチャイムの意図は明白だ。
虎徹しかいない部屋だが、監視の目があるということ。
虎徹が、脱いでいたのも、注射を打ち込んだのも、インナーに着替えたのも全て見られているということ。
否、視姦されていたと言うべきか。
呼吸も荒く、今も体の奥深くに渦巻く欲情を堪えて隣の部屋へ向かう。
独特の電子音をさせて扉が開く。
何重にも電子ロックされた扉は一度入ってしまえば虎徹が逃げることは不可能に近い。
何しろ、虎徹のパワーを以ってしても決して壊せない頑丈さを追求して作られたものだと言う。
こんなものなくても、と虎徹は思う。
今までに壊したスーツ、公共機関、民間などの費用を楯にされれば、虎徹は従うしかない。
命でも購うことのできないほどの莫大な借金を。
虎徹の替わりに引き受けているのが入った部屋にずらりと並ぶこの会社の上層部の面々だった。
部屋は暗く、誰一人として顔を見ることは難しい。
ただ、虎徹と同じく荒い息遣いだけが聞こえてくるだけ。
「よく来たね、ワイルドタイガー。」
穏やかな、初老の男性の声は必ずこの部屋に入ると聞こえてくる。
「もう、ルールは覚えているね。」
部屋の中央へと進むと、1枚の布が置いてある。
その布の前に虎徹は大人しく膝立ちになる。
そして、その布は自らの目へ。
これで完全に虎徹の視界は塞がれてしまう。
「いい子だ。素直な子は大好きだよ。」
一人、また一人と虎徹に近付く気配が残る。
耳元に触れる誰かの吐息。
その吐息にすら刺激を感じて、膝が笑う。
「...っ...く...」
屈しないと誓っても、薬の効果がそれをさせない。
誰かの手が触れる、それだけで虎徹は熱を持った吐息を吐いた。
「あぁ、そそられるね...」
声だけは聞こえる。
だが、その声が誰のものなのか区別はつかない。
「40手前でこの肉体とは...」
そこかしこで賞賛の声が上がる。
その賞賛などどうでもよかった。
「...おね...おねが...い...です...」
決定的なきっかけが欲しくて、虎徹はただ浅ましく。
「...お...れを...すきに...して...くだ...さ...」
背中に走る快感の戦慄が、虎徹の腰を甘く揺らめかし強請るように体を差し出した。
インナーと言っても実際の戦闘に使われるものではない。
耐久性などなきに等しいレプリカのようなものだ。
筋肉からさらに浮き出た乳首を弄り倒されていたが、そういった嗜好なのかインナーの乳首の部分だけを引き破られる。
顕わになった乳首は指先で摘まれるのと同時に、きつく吸い上げられる。
「...ひぃ...んっ...あ...あ...」
しかも両方をその洗礼を受けるため、虎徹は乳首だけで何度も達してしまう。
やがて我慢しきれなくなったのか、誰かが虎徹の手に己の勃起したペニスを握らせる。
扱けという合図のようなもので、虎徹はなすがままにその剛直を扱く。
更にもう片手もとなり、情事における独特な雰囲気に飲まれて虎徹の体は崩れていく。
手が疎かになると強かに叩かれ、その痛みすらも快感に変わっていく。
やがては吐精の頃合となると、虎徹の手から離れる。
散々に弄られた乳首に男の肉棒の先端が2度3度と触れ、ぼんやりとその光景が塞がれている視界に浮かんでも、否応なく陰鬱な快楽を齎す。
「...は...ぁん...あ...」
そして、堰を切ったように先端から勢いよく精液が放たれその熱さを乳首で直に感じなければならない。
「ふあ...あ...」
どろりとした感触がなぜか心地いい。
まるで己が母乳を零しているかのような淫らな姿でいるのを何処か遠いところで眺めている気分にさせられた。
同じ男に放たれた精液の感触と匂いが、虎徹の意識を更に遠くへと運ぶ。
理性などとうに失った思考では、持て余す快感を少しでも楽にしたくて差し出された肉棒を夢中でしゃぶりはじめる。
口の中で肉棒は膨らみ、やがては弾ける。
放つ場所はまちまちで、口の中であれば乳首であったり、顔であったり。
厭うということはなく、ただ、虎徹は必死で。
解放へとつながる行為に没頭するしかない。
やがて、誰かの手が虎徹の股間へと伸びる。
そこは、虎徹自身が放った精液でしとどに濡れている。
インナーの薄い生地が剥ぎ取られ、ビクビクとのたうち精液を吐き出すペニスを引きずり出される。
ぐり、と痛みを伴う快感が脳天を直撃し虎徹はたまらず己の股間を僅かばかりにずれた目隠しの間から覗き見た。
誰かの足が虎徹の張り詰めたペニスを踏んでいる。
「あ...あ...ぐ...」
浅ましい姿であるはずだが、虎徹は余計に興奮し再び射精するが当初ほどの勢いはない。
それでも、跳ねる体に合わせて精液が飛び散る。
もう出すものも残っていないはずなのに。
虎徹の快感に震える体を抑え付けて脚を抱えられる。
ぐっと体を折り曲げられ、精液に塗れた狭い肛門に肉棒が突き入ってくる。
「...あ...あ...あふ......んっ...」
何の用意も要らないほどに濡れているせいなのか、それとも薬のせいなのか。
虎徹の体は抵抗なく、その熱を受け入れる。
ずくりと穿たれる熱は虎徹の中を突き上がり、脳天を痺れさせる。
「...ふぁっ...あん...あっ...あんっ...」
虎徹はひっきりなしに甘い嬌声を上げ続ける。
嬉々として男に縋り付く様子は、もう誰もが知る虎徹ではない。
ただ、セックスの道具として躾けられた性欲の捌け口が虎徹の姿をしているに過ぎない。
体の最奥に何度も精液を受け、飲み込んでいく。
とろりと零れる精液を、むしろ惜しむかのように何度も強請る。
乱暴な陵辱であり、痛みを伴う行為でもあるのに。
さらに増していくのは、虎徹の中に渦巻く快楽とその快楽を埋め尽くさんばかりの餓えだった。
何度も、何度も貫かれ欲望を受け止めたはずなのに、足りない。
一頻りの陵辱を受けきれば、大量のしかも人数すら解らない精液に塗れたままで唐突に突き放される。
だが、その奥に潜んでいた陰に虎徹は妖艶な微笑みを向ける。
虎徹の目の前に突き出されたのは、先ほどまで虎徹の体を好きにしていた者達とは明らかに違う歪な姿をした肉棒だった。
長さだけは常人であるものの。
どっしりと構えた太さは、初めて押し広げられたときの痛みと快感を思い出させる。
そして、歪の由縁であるのは、肉棒の計6箇所に埋め込まれた真珠であった。
躊躇うことなく、虎徹はその肉の塊を口に含んだ。
ねっとりとした舌遣いで、張り出したカリの部分や裏筋を舐る。
つるりとした亀頭の先は何度も嘗め回し、僅かに零れる先走りを実に旨そうに飲み干す。
だが、もう我慢が限界に近い。
体の奥が疼いて仕方ないほどだった。
虎徹は自らの肛門を広げて、懇願する。
「...おちん...ちん...くだ...さ...」
ごぽりと未だ体内にあった精液が零れ落ちる。
虎徹が舐めあげた肉棒が広げられた肛門に迫ると、そのまま一息に体内に侵入する。
「...んぁっ!!...あっ...あっ...」
ごりごりとした感触が、虎徹の体内を犯していく。
その感触は虎徹にとっては最高の快楽だった。
喜悦の表情すら浮かべて、虎徹はその肉棒を味わうために一際腰を振る。
決して同じ感触になることはなく、与えられるままの刺激が強烈さを煽っていく。
「あんっ...あっ...はんっ...」
凶悪な太さを誇るが、体内に残る精液が潤滑油となり思う様の動きを可能とした。
「いっ...あっ...いいっ...」
肉体がぶつかる音、荒い息遣い、精液の匂い。
狂宴とも呼べる宴の中心で、虎徹は躍るように体を揺さぶった。
男のほうも、ねじ込むように突き上げてくる。
最後の限界が近い。
出し尽くしたはずの射精感は募るばかりで。
それでも、達するという感覚は虎徹を支配した。
「...あっ...あん...イクッ...いっ...」
突き破られるほどの衝撃と共に虎徹の体ごと突き上げられた。
「あぁあぁぁあぁっ!!!」
悲鳴ともつかぬ絶頂への歓喜の声を上げて、虎徹は果てた。
男も同じように果てたのか、たっぷりと虎徹の中へ精液をぶちまける。
薬の力を借りた部分のほうが大きいのか。
虎徹はその場に蹲るようにして、気を失った。
何事もなかったように、医務室で目覚めることを知っているから。
予定通り医務室で目覚めた虎徹は、予定通り帰宅する途中。
この後ろ暗い行為は。
最初は相棒を庇うために自ら引き受けたはずなのに。
どこか内心でこの行為を待ち構えている己を思い知った。
薬はもう切れたはずだ。
なのに、断片的に残った記憶を思い起こすと体の底が疼く。
ずっと感じていた餓えはどんなに抱かれようとも消えることはない。
それでも。
この疼きを一時的でも止められるのならば。
次の機会がいつになるのだろうかと、虚ろに笑う。
きっと。
心に想う男に抱かれない限りは、餓えも疼きも止められはしないのだろう。
突き付けられた現実は、虎徹をどん底にまで堕とすのはいとも容易いことと。
泣くことも許されない哀れな虎徹を、嘲笑う。
おおおおん…。
何かいろいろぬけてるのでちょい手直ししますた。
なぬ!?こんな文才があったのか!!!!1
うん、妹はこっちでも変態だものorz
ちんこしかでなくてごめんなさいw