ワカドクロをゲキシネで鑑賞して参りました！ 舞台行きたかったんですが見逃したんで、ゲキシネを楽しみにしていました。髑髏城観劇経験はアカドクロ、アオドクロです。
主役三人（捨之助、蘭兵衛、天魔王）良かったなあ！ みんな演技も殺陣も良かったけど、殺陣で選ぶなら太一、演技で選ぶなら末來でしょうか。
小栗捨之助良かったわあ、頑張ってるなと思いました。何と言うか、王子様みたいな捨之助は初めて観たｗｗ 爽やかで綺羅綺羅しくて、何よりもスケベでない！！ 新鮮な捨之助でした…。そして沙霧との関係が初々しくて、そもそもあれは恋愛になっているんだろうかｗｗ 腹モロに刺されてるのに後半何事もなかったかのように戦ってるし、何と言うかうん、とても応援したくなる捨之助でした。
蘭兵衛は第一幕はとてもまともな人に見えて、きりっとして美しくて水野美紀の蘭兵衛に近いかなと思ってたら、後半凄まじいことになってしまって……。蘭兵衛が無界の里を襲いに来て暴れ回ってる時の太夫のドン引きした表情がリアル過ぎて忘れられませんｗｗ
あとこの蘭兵衛は天魔王を庇って死ぬ時、「お前を見殺しにしたらお前のような奴らと同類になってしまう」って言わなくてもいいなと初めて思った蘭兵衛でした。何かこの人、根っから「向こう側」の人だなと思うので。水野蘭兵衛も池内蘭兵衛も本質は無界の里にあったと思う。それを天魔王の出現によってあちら側に引き戻されてしまったと思うのですが、太一蘭兵衛は根っからの殺し屋で無界の里は仮の姿だったように見えました。一幕では完全に清廉な人に見えるのもポイントです。前友人が蘭兵衛に芥子の酒なんて飲ませなくてもいいのにって言ってたけど、この蘭兵衛についてはそう思いました。ただ酔っ払ってる姿も異様に似合っていましたが…ｗｗ
森山末來天魔王は何も言うことなし。若手の演技じゃないよね、凄いやこの人は…。
粟根まことさんの将監がすごく良かったです。前観た時は鎧を着て六部衆をやってた記憶がありますが、今回直垂姿の参謀役でとても際立っていたと思います。悪役の一員ではあるけれど、天魔が大好きないい人なんだよね…。悪人と言うより悪人に仕えていただけだと思いました。しかも本心から主人を慕っている。最後家康は天魔王の仮面に将監の首を入れて渡すのかなーと何となく思いました。いろいろ心に残る役でした。
小池栄子さんの太夫最高です！ はち切れんばかりに健康的な太夫で、応援したくなりました。また「この人なら大丈夫」感もあった。仲沙霧はとても美少女なのでゲキシネで見て得したなーと言うか。か細くて健気で守りたくなってしまうような沙霧でした。ただ捨之助とはあれはちゃんと恋愛成立してたんだろうかｗｗｗ 髑髏城なんでこの二人はカップルなんですが、もう兄と妹でもいい気がしますｗｗ
そして一番の目的の三五！ 最初アップ見た時は年相応かなと思ったけど、段々若く見えて来る恐ろしさよ…。妹が「今回は沙霧と三五のカップルでいいんじゃないか」と言ったのに、考えもしなかったのですがめっちゃ萌えましたｗｗ
そんな「カップルでいいじゃん」と思ったのは今回わたしは贋鉄斎と磯兵です。お似合いだと思ったんだけどなあ。二人で一緒に旅立ってくれると思ったのに…。（それは髑髏城じゃない）
あと今回劇的に良くなっていたのは狸穴二郎衛門です。今まではどこか他人事で物事を見ている役でしたが、ぐっと感情移入出来る儲け役になっていました。今までは外側に居る人ってイメージでしたが、仲間の一員になっていましたよね。
ただ、今回全体的に捨之助や狸穴辺りが綺麗でいい役になった分、蘭兵衛と天魔のろくでもなさが際立っていた気がしますｗｗｗ もう本当…迷惑な蘭兵衛だったよ…大好きだ…！！
そんな訳で生で見逃したのがまた残念になりましたが、ゲキシネで観ることが出来て嬉しいです！ あの七人の影が並ぶところは「ああこれを見るために髑髏城来てるーッ！！」って思いますよね！