ZERO START
ミッション3 逃亡3
「スス・・ちゃ・・・」
ん・・・? 一体なんだ? うるさいなぁ・・・。
「じょ・・・寺・ん」
一体どうしたって言うんだ? そういえばサイボーグに襲われてホテルで殺されかけて銃弾を弾いて・・・、
「おき・・・い! スス・・・っ!!」
・・・そうだ! 父さんの居場所がわかったから会いに行こうとしてそして・・・。
「・・・アキ!?」
「ススムちゃん! 大丈夫!?」
寝ぼけていた僕の頭は一瞬で覚醒した。慌てて横を見ると、何故かアキどころかリリィや永尾まで横に座っていた。とりあえずは無事だからまあいいか。よかったよかった。
「って一体何がどうしたんだ?」
周りを見てみれば何故か僕も含めて縛られている。ってそんなことはどうでもいい。一番重要なのは、ここがどう見ても乗り物の中だとしか思えないという事だ。そして窓から外を見てみると、そこに映っていたのは・・・。
「空・・・? ってことは、ここは飛行機のなかか?」
「そのとおりだよ。ようやくお目覚めのようだね」
「誰だ!?」
操縦席に繋がるドアが開いて、いきなり仮面をつけた男が入ってきた。仮面をはずしたら結構美形なんだろうなコイツ。ヤバイ負けてる・・・。そしてその後から今度は眼帯をつけた厳つい顔つきの男が影のようにつきしたがって入ってくる。なんだ? この見るからに悪の幹部です的な奴らは。
入ってきた二人の男のうち、眼帯をつけた男が静かにドアの横の壁にもたれた。懐には手を突っ込んでいる。どうやら拳銃か何かを持っているらしい。そして動きに隙が無い。仮面の男の護衛みたいな奴か? 危険だなこコイツ。
そして警戒している僕たちを余裕の表情で見ながら、仮面の男が口を開いた。
「始めまして。私はサイレントサイボーグ開発部司令官、ロバート・ウィルソン准将だ。君がススム君だね? 悪いが私たちと一緒に来てもらうよ」
「・・・父さんは何所だ! あわせろ!!」
「悪いがそれは無理だ。彼は一足先に出発している」
「出発? まさかスパイが父さんたちを捕まえたのか!?」
僕の言葉に、ロバートは僅かに驚いたみたいだが、しかしすぐに表情を戻すと冷笑を浮かべた。
「察しがいいね。・・・だが、それだけ察しがいいならもう少し自分の服について気を使ったほうがいいよ? ・・・ギーベル」
そういってロバートが指を鳴らすと、いきなりギーベルと呼ばれた眼帯の男が動いて僕の前に立った。そしていきなり手を伸ばす。っていきなり嫌な予感がしてきたぞオイ!!
やはり同じように思っているのか横の三人にも緊張が走る。アキが戒めを解こうと暴れだした。
「ちょっと! ススムちゃんに手を出したらただじゃ済まさないんだからね!!」
待て、うかつに挑発するなよ。相手は間違いなく銃を持ってるんだぞ。僕は慌てて止めに入った。うかつに相手を刺激させるわけには行かない。
「落ち着け! うかつに刺激するな! 僕は大丈夫だから!!」
「その通りだ。別に何かするわけではない。ただ返してもらうだけだ」
以外にも、ギーベルはそれだけ言うとすぐに立ち上がってロバートに何かを渡した。どうやらそれは僕の服についていたらしい。っていつの間にとった!?
「スリの技術さえ鍛えれば、それぐらい簡単に出来る。まだまだ修行が足りないな? もう少し感情を表に出さない練習をしておかないと、考えてる事がすぐにわかるぞ?」
げ、明らかに哀れみの目でギーベルに見られたよ。そしてその様子を腕を組んで見ていたロバートは、さっきの機械を僕たちに見せる。それはどう見てもマイクみたいなものしか見えず、そしてかなり小さかった。
リリィはそれを見ると、明らかに狼狽していた。信じられないといった表情で首を振る。
「嘘でしょ・・・? なんでススムの服に盗聴器が? いつの間に・・・?」
呆然としながらも漏れ出た言葉に対し、ロバートは何故か満足げに笑みを浮かべた。
「良好良好。どうやらスパイは完全に気付かれていないようだ。この調子なら当分はつかまらないな」
その自身ありげな口調に、僕は目を疑った。一体いつの間につけられたんだ!? 全然気付かなかったぞ!!
そして、その会話の内容はアキたちにはついていけないらしい。まあ警察内部にスパイがいるだなんて情報はアキたちは知らないから当然か。永尾にいたっては何故か顔を上気させている。パニックのあまり状況認識能力が欠けているらしい。
「スパイ!? もしかして警察内部にスパイがいて情報を盗み出してるとか!?」
「・・・あ〜、まあそういうことらしいわね。うん」
リリィは横目でそれを見ながらちょっと呆れている。そして僕の方に視線を向けた。いや、そんな目で見られても困るんだけど? アキならともかく僕は彼女のことあまり知らないし。
とりあえず話しを進めたほうがいいな。緊張感がかけてしょうがない。
「・・・で? なんで僕たちまで捕まえたんだ? 何をさせる気だ!!」
「簡単な事だよ。君たちにはちょっと協力してもらいたい」
「内容を聞くまでも無く断るわ。アンタ達のいう事を聞くほど馬鹿じゃないのよ」
リリィがにべも無く答える。まあ僕も同感だ。だが、ロバートはその言葉に対してやれやれと言った感じで首を振ると、いきなり拳銃を抜いた。
「話を整理しよう? 私は今銃を持っていて、そして君達は動く事すら出来ない。そしてここは飛行機の中だから、逃げ出す事は出来なければ仲間が来る事も絶対に無く、それはつまり君達は孤立無援だと言うことだ。そして私の言う事はわかった。さて、どうするかわかるね?」
「わからないね。殺すなら殺せばいいだろ? どうせ父さんにアンタ達に強力するように頼めとかそんなトコだろうけど、そんな事するぐらいなら死んだほうがマシだ!!」
正直本当に死んだほうが世界のためにはいいだろう。父さんの技術をこいつらに使われたら、それこそ世界はどんな事になるか想像もつかない。だったらどうするかは自明の理だ。
だが、ロバートは余裕の表情を崩さない。普通なら少しぐらいむっときてもいいはずなんだけどな。しかし、直後ロバートは拳銃をアキたちの方に向けた。
「な・・・っ!!」
「君はよくても彼女達はどうかな? さあ、今はおとなしくするかしないかだけでもいい。了承してもらえないだろうか・・・」
「卑怯な・・・っ!」
リリィは明らかに怒りを込めてロバートを睨みつけるが、ロバートはまったく持って意に介さない。自分が優位な立場にいることがわかっているからこその余裕。この状態でどうやって勝てというんだ。
「・・・わかったよ」
「よろしい。強いものに屈するのは悪い事ではない。むしろ懸命な判断だろう」
ロバートは勝者の笑みを浮かべると、悠然と操縦席のほうに戻っていった。ギーベルもそれに続く。が、ギーベルは一度立ち止まると、僕にチラリと視線を向けてきた。何故かその視線は嘲りだけではなく、失望のようなものが混じっていた気がした。
「・・・・・・なんなんだ? さっきの視線は」
「それよりどうするのよ。このままだと定光寺博士、あいつらに協力しちゃうわよ」
リリィが声のトーンを落として聞いてきた。すでにギーベルも出て行ったが、万が一聞こえている可能性もある。うかつに大声を出すのは得策じゃない。
「どうするもこうするも無いよ。現状、僕たちはあいつらと渡り合えるだけの実力を持っている人はいないんだから」
「だけど! 何もわからないままあいつらの思うがままってのはマズイじゃないの!!」
「だから落ち着いてってば。少なくとも、こんな形で僕たちを連れて行くってことは、そうでもしないと父さんが言う事を聞かないから、少なくても父さんがまだ協力しているわけじゃないってことは間違いないだろ?」
そうだ。父さんはまだ協力していない。それだけが現状における唯一の強みだ。父さんがまだ協力していないと言うことは、少なくても僕の腕のようなものをもつサイボーグは存在しない。そして、もう一つわかったことがある。
「それに、もしかしたら好都合かも知れない」
思わず漏れ出た僕の言葉に、リリィは身を乗り出そうとした。
乗り出そうとしたという表現は、縛られているので実際に乗り出すと倒れかねないからとりあえず我慢しているという意味だ。とにかく非常に興味深いと思っているのだろう。実際そうなんだろうけど・・・。
「あ、あの・・・。定光寺君? いったい何の話をしてるの? っていうかアキラはなんでこんなことになったのかまだよく分からないんだけど・・・」
あ、そういえば永尾はこの状況をまだ良く理解していないみたいだ。まあ、アキも完璧には把握していないみたいなんだけど・・・。
「えっとつまり・・・」
僕は簡単に今までの事を説明した。長尾はそれで理解してくれたみたいだ。ポンと手をうつとしきりに頷いた。ただ、そのあとちょっと理解不能な事を言い出した。
「なるほど。つまり悪の組織に科学者が狙われて、その切り札がさっき言ってたライダー。で、ススム君は念の為に切り札として改造手術を受けていたってわけね?」
「は? なんで僕が改造されなきゃいけないの?」
「うんうん。別におじさんマッドサイエンティストじゃなかったけど?」
僕の頭のなかは一時的に?まーくでいっぱいになった。アキも一瞬言葉を失っていたみたいだったけど首をかしげながら同意しているし、リリィにいたっては開いて口がふさがらないようだ。
が、永尾は別段怒った風でも落ち込んでいるようでもなく、むしろ何故わからないのかわからないとでも言いたげな表情だ。
「だって、もし常光寺君が急にパワーアップするような超能力者だったら、ピンチの時だけでした力をはっきしないだなんて不自然じゃない。お父さんが科学者なら昔から改造されていると考えたほうが正しいでしょ?」
「昔から?」
「何言ってるのよ。今の年齢から改造されているだなんて考えられる? だったら前もって手術を受けていたけど、急に狙われたから念の為に改造しなおされていると考えたほうが正しくない?」
確かに一理あるような気がする。だけどいくらなんでも突拍子過ぎやしないか? そんな手術を受けるような目にあった記憶もない。
アキは引きつった表情でこちらを見てきた。恐らく呆れているんだろう。こいつも大変な友達をもったよ。胸は大きい・・・いや「おっきい!」のほうが表現としては適切か・・・ジャ無くて!! 胸は大きいけどこういう不思議な考え方は、ちょっと友達になったら苦労するよな・・・。リリィはリリィでなんか考え込んでるし、本当にはた迷惑な・・・
「・・・ありえるわね」
「うんうんありえる・・・じゃないだろ!! いったいどういうことだよ!!」
「今いっても意味は無いわ。どうせあったらすぐに話してくれるでしょうし、今日のところは一旦寝ましょう? どうせこのままじゃ何も出来ないし、だったら休んで英気を養うべきだわ」
うわ、強引に話をそらされた!
でも、確かにリリィの言うとおりだ。ロバートの手の内から逃げるにしても、肝心な時に身体がいう事を聞かなかったら大変だ。僕ももう寝よう。ここぞという時に、前回のようにぶっ倒れたら意味が無いしね。
見れば、すでにリリィは寝息を立ててる。早ッ!! で、永尾も疲れが出てきたのかすでにうたた寝状態。だけど、アキだけは怯えたように縮こまりながら何かを考えているようだった。
「どうした?」
「いやね、なんだかわたし達、無事に帰れるのかなあ・・・って思って」
なるほど。確かに、ちゃんと返れる保障どころか、これから生きていけるのかどうかすらわからないからな。確かに不安にもなるだろ。なんだかいつもと違って頼りないし、疲れがでてきて心も弱ってるのかも知れない。下手をしなくても死ぬかも知れない状況なんだ。どちらかというと、以外に平然としていられる僕のほうがおかしいのかも知れない。
だけど、何とかしてみなきゃいけないんだよな。ここで負けちゃったら、世界はどうなるかわかったモンじゃない。こういうときこそ頑張らなきゃ。よし、ススム、ここは頼りがいがある風に見せてアキを安心させてやろう。もし失敗しても気休めにはなるだろう。
「大丈夫だって。約束したろ? 僕が守ってやるから、な?」
「う・・・うん。そうだよね? ススムちゃん、約束してくれたもんね?」
約束? ・・・ああ、あの肝試しの時の話しか。あの時はこんなことになるだなんて思いもしなかったから別途にしてもらいたいけど、まあ仕方が無い。どうせ守るっていっちゃったんだからここは守ってやるか! ・・・いや、モチロンナナセが一番大事っていうか大事にしなきゃいけないんだけど。
「ああ! 約束はちゃんと守ってやるよ!」
「うん! いままでずっと信じてたんだから、破っちゃダメだよ?」
「任せろ!」
ってあれ? そんな昔のことだったか? せいぜい三日かそころぐらいしかたっていないはずだぞ? ・・・まさか、記憶に無いだけで将来の約束とかしちゃったりしてて、しかも今の今までそれを信じてたりとかしてないよな? ってことは僕はナナセとアキの両方を守っていかなきゃいけないことに・・・?
いやまさかそんなことはないよなうんうんうんうんうん。
僕はちょっと(別の意味で)不安になってきた心を静めるためにも、もう寝る事を決めた。
次の日。僕たちは飛んでも無いものを目にした。
「ススムちゃん!! 見て見て、これ垂直に降りてるよ!!」
「VTORだっただなんて・・・。脅威のメカニズムね・・・!」
「うっわ〜、まさにあくの秘密基地って感じ?」
「・・・君たち、もう少し緊張感というものを持とうとは思わないかね?」
ロバートが冷や汗を流しながらため息をついた。僕も同感だ。こんな状況下でいくら珍しいとは言えど垂直に飛行機が降りたぐらいで修学旅行みたいにはしゃぐだなんて・・・、緊張感が足りないというか、脳のねじがゆるんでるんじゃないの? ってな具合だ。いやマジで大丈夫か? ギーベルですら口があんぐりと開きそうになってるぞ?
「・・・とにかく、君たちには当分のあいだここで過ごしてもらう」
「言っておくが、ここには博士はいない。なにか聞き出そうとしても無駄だからな」
ちっ! 面倒な事をしやがる。
「まあ、五ヶ月ぐらいして、インターポールの捜査に進展が見られなかったら、本部へとご案内しよう」
ロバートはそういうとさっさと飛行機を降りて基地に入っていった。僕たちも引っ張られながらそれに続く。
しかし飛んでも無い所に基地がある。ジャングルの中にヘリポートが幾つかあって、格納庫にはハリアーみたいなものの姿も見える。しかも結構大きいのに、今の今まで誰にも築かれていないみたいだ。
ここは一体何所なんだ? そんな事を考えていると、見張りの男が自慢げに胸を張った。
「ここはわれわれの秘密基地のひとつさ。特殊なシステムで半径一キロの上空に映像を張っているから、監視衛星はここの存在に気がつかない。さらには白兵戦ようにサイボーグが五人、そして今回は特殊な改造を施されたサイボーグが一人待機しているんだ」
うわすご。さすがは世界の敵。技術力もはんぱじゃ無いな。隣では永尾がよだれをたらしそうな表情で大喜びしているし、どっかのヒーロー物の秘密基地っぽいから無理も無いか。んでもってリリィは敵のあまりの技術力に呆然とし、アキはもはや何がなんだかわからない様子だ。こんなんで助かるのか? 僕たち。
「言っておくが、ここのドアは特殊で、無理矢理開けようとすると電流が流れる仕組みになっている。黒コゲになりたくなきゃ出ようだなんて思うなよ!!」
そういった男はその後、一時間に一回水を持ってくるから必ずのめ、脱水症状で死にたいなら別だがな、といって出て行った。なんかいやらしい笑みを浮かべていたみたいだが、リリィと僕は別にそんな関係じゃない。何を勘違いしていたんだあの男は。
あの後、僕たちはリリィと僕、アキと永尾の二組に分かれて別々の牢獄―いや、営倉と言ったほうが正しいか―に放り込まれた。多分協力して脱出されないようにするための用心なんだろう。僕たちだけならなんとか逃げられるかも知れないけど、アキ達をほおって置いて逃げるわけには行かない。弱ったな。
ためしに、リリィと一緒に壁を蹴ったりドアを蹴ったりしてみるが、頑丈でとてもじゃないけど壊せそうにないし、窓のほうも格子があるから抜けることはできそうに無い。まあ出れたとしてもすぐに見つかってつかまるか撃ち殺されるかがオチだろうけど。
「・・・無理ね。とてもじゃないけど正攻法では抜けられそうに無いわ」
「だね。さてどうやって逃げ出すものか。なんとか街にでも行ければ連絡でも出来るだろうから何とかなるんだけど」
僕とリリィはため息をついてへたり込んだ。リリィはなんだか非常に落ち込んでいるようだ。・・・ああ、男の僕と二人で狭い部屋に押し込まれたからか。
だけど、自分のうかつさには頭が痛くなる。スパイの事を考えて他の事をおろそかにしすぎてたから、待ち伏せしていた男達に捕まってしまい、しかもアキたちまで巻き添えにしてしまった。やっぱただの子供ではこの程度か。なんか今謝れるだけ謝っとかないと気がすまなくなってきた。
「・・・ゴメン。勝手な行動をとって」
「・・・別にいいわよ。少なくても、あなたの友達を巻き込んだのは私が悪いんだし、警部に一言言っておくべきだったわ」
「いや最初の方はともかく、ピリさんがスパイじゃないって保証は無いんだから仕方が無いって」
「わたしは彼の部下だし何より信頼しているもの。信頼している上司を出し抜いたのよ? 人として失格だわ!」
リリィの声は、声のトーンがドンドン上がってきて、最後の方は怒鳴り声に近くなっててビックリした。一体何なんだ!? リリィはすぐに気付いて、気まずそうに視線をそらした。
「・・・ゴメン」
「べ、別にいいけど・・・」
「暇つぶしにさ、昔話・・・してもいい?」
「いいけど?」
どうしたんだ? なんかしおらしいし、活気がないというか元気が出ないと言うか、とにかく様子が違う。別にすることもないし(つーか出来ないし)、聴いてもいいか。
続く
あとがき
ついにサイレントの幹部クラスが登場! 実は、総帥の存在はすでに話しに出てきています。さて誰でしょうか?
そして、次回は秘密基地からの脱出が始まる。ススム君の女難も本番に突入です。さあどうぞご期待ください。
蒼來の感想(?)
悪の組織の幹部、ロバート登場〜・・・でもススム君やはり改造人間疑惑浮上の方がディープインパクト〜w
鈴菜「・・・いや前から蒼來のネタだと思ってたんだが・・・まさか疑惑にまで発展するとは・・・」
観月「ホントにですわね・・・でもまだ疑惑であって確定ではありませんわ」
鈴菜「ああそうだな、蒼來の買う馬券の当たる確率と同じだよな?」
観月「ええ、そうですわ!まだ希望を持って続きを楽しみに待っていましょう」
鈴菜「ああ。って如何した、蒼來?」
観月「あら、ホントですわ。如何かしましたか?」
・・・どうせ、馬券当たる確率10%以下だよーーーーーー!!!_| ̄|○


