「ならば、うちに泊まっていけば良い」

 不意に聞こえた声に、は振りかえる。

 いつに間に近付いてきたのか、背の高い老人……と呼ぶには少し若い気がする。が、中年と呼ぶのにも無理がある男性が後ろに立っていた。

「じいさん」

 少年の言葉に、は2人を見比べた。

 男性の立派な髭と髪は、少年の後ろ髪と同じ色をしている。腰に下げた斧は同じ物のようで、良く使いこまれているのがわかった。
 木こり……だろうか? それにしても立派な体つきである。を助けてくれた少年の腕も中々太いが、『じいさん』と呼ばれた男性の腕はさらに太い。
 髪と同じ色の瞳は鋭いが……不思議と怖くはなかった。

 少年と老人は似ているようでいて、あまり似ていない。

 どちらかというと、ルヴァイドと雰囲気が似ているような気がする。
 誰よりも強く、それでいて優しさを忘れない。
 『本当の強さ』を知っている、穏やかで、力強い雰囲気。

「リューグが世話になったようだし、旅人ならば
 ……なにか珍しい話でも聞かせてくれるだろう」

 『世話になった』という言葉に、少年――――――リューグはバツが悪そうに眉を寄せた。
 どうやら一連のやり取りを、祖父にみられていたらしい、と。
 認めたくはないが、助けに入ったつもりで、3回も少女に助けられた。

 これでは立場がない。

「それで、おまえさんの連れは何人ぐらいいるんだね?」

「えっと……リューグさんと同じぐらいの男の子と、10歳ぐらいの女の子です」

 やっと聞けた少年の名前に、はまだ自分が名乗っていないことに気がつく。

「うむ、3人ぐらいなら余裕じゃよ。
 宿屋ではないから大したもてなしはできんが、温かい食事と寝床ぐらいは用意できる。
 ……どうするかね?」

「はい、お世話になりますっ!」

 願ってもない申し出に、は即座に頷いた。

 親切とはいえ、本当ならば警戒しなければならない。
 が、やっかいな酔っ払いに絡まれているところを助けてくれたリューグの祖父である。
 その気質は十分に信用できるだろう。

「あ、申し遅れました。私、『』と申します」

 にこにこと微笑んでぺこりと頭を下げるに、老人は一瞬だけ目を細め、すぐに朗らかに笑った。

「わしは『アグラバイン』。『アグラじいさん』と呼ばれておるよ」






  

 後書きの類似品。

 長かった…いや、出来あがるまでが。
 一回戦闘になるたびに、これだけ間が開くんでしょうか、自分。
 あうぅ…善処します。
 とりあえず、これが今の私にかける限界。戦闘シーン苦手で、これから先大丈夫でしょうか。まあ、当分先なんですけどね。それまでに少しは腕が上がりますように(……亀の歩みだね)

 やっとこさ、リューグの登場でありまする。 彼は……ハサハに続いて、欄外でほのぼのかますキャラかと思われますが(おい) そこはまあ、私の歪んだ愛情ってことで。
 さ、次ぎはいよいよアメルだ〜(笑) アメルの登場早めるためだけに、の護衛獣の出番を後回しにしましたから(爆笑) 『呪い』の設定も、その時にふざけてつけました(おい)
 とりあえず、アグラバインが老人と思えない私は重症でしょうか?(苦笑) 妙に『老人』表記に違和感が。

 さ、誤字脱字は後日にして……とりあえず、2週間ぶりにアップして、落ちつきます(苦笑)

 っていうか、戦闘シーンあるのに、優雅に(?)クラシックをBGMにしてるからいかんのでは? とか気づいてみた(笑)


 微妙に予告?

マグナ「ああ、俺の方こそ………その、ごめん」

(2004.04.26UP)



















ウルトラすぺしゃるどうでもいい覚書☆

のレベルは……現時点ではたぶん2ぐらい。 弱いです☆
特殊コマンドは『癒しの歌声』『応援』
ついでに『バックアタック』つけとこう(笑)
クラスは………『見習召喚師』か『可愛い破壊神☆』
隠しクラスは『戦うメイドさん☆』かな(おい)

ハサハはレベル5ぐらいかなぁ。

『召喚師』であることが忘れられがちなマグナ。……この夢小説の設定上は、召喚タイプでレベル50行ってそうです(養父のしこみはばっちり☆)。そのわりに大剣装備してますが(兄役のしこみもばっちり☆) ……どんな幼少期だったんでしょうか(待て)