視線の先に居たモノ。 成り代わることは不可能なのだと 誰かが嗤った。
手を伸ばした。 声を荒げて。喉が切れるほど。 どうか此方に向いて欲しいのだと 叫んだけれど。
『記憶の中で生き続けている』
キミが悲しげに呟いた言葉。 其れは消したくないと想うあまりに 作り出した幻で。
本当は只独りきりのキミ。 あまりにも 寂しい現実に 耐えられず 全てを失くすことに 消し去ることに 決めたのか。
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