いつもいつも考えていた。

       いつもいつも願っていた。

             助けたいと望むコトは愚かなのか。



どうして自分ではイケナイ?

      どうして選んではくれない?

             一人取り残されては記憶を閉ざす。





大切なヒトを守ることが出来れば それだけで良かった。

例えばその所為で 他のナニかを傷付け そして亡くしたとしても。



誰もが己の前を素通りし 大切な誰かのもとへと向かう。

自分はただ声を出すことさえ叶わず 置いていかれた孤独を噛み締めるだけで。





過去の記憶に飲まれたヒトはやがて

      叶わぬ夢を見ようと 身代りを探し捕らえ

            同じ事を繰り返し繰り返し 悔やむことになるだろう。





前になんて 進めなかった。




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