*Obedient You




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――――俺は一年前を思い出しながら、再び恵子の唇に自分の唇を重ねた。

そういえばあの後こうやって恵子の部屋に初めて遊びに来て、我慢できずにキスして押し倒したんだよな。

俺、自分でびっくりしたもんよ。こんなに俺って手が早かったのか?って。

でも抑え切れなかった・・・自分の気持ちが。

今だってそう。恵子といる時はいつだって俺は自分が抑えらんねぇ。

恵子の唇を舌で割って、中に入るといつものように恵子の舌が俺の舌に絡んでくる。

それだけで俺の脳は刺激されて・・・大変なんだって。

次第にお互いを求め合うようなキスに変わり、深くなっていく。

「んっ・・・・ぁっ。」

恵子の口から甘い吐息が漏れ始め、腕が俺の首にまわる。

俺は恵子の口内を堪能しながらブラウスのボタンを外し、全てを彼女の身体から取り去る。

「ひゃっぁん!!」

後ろから腕をまわして片方を胸の蕾に、もう片方を敏感な部分に触れると、ビクンッ。と恵子の身体が反応を見せて身体が僅かに仰け反る。

「恵子ぉ・・・もうこんなに濡れちゃってぇ。えっちぃ。」

「やだもぅっ。変な事言わないでよ・・・そうさせてるのは、直人でしょ?」

「クスクス。俺だけのせいかぁ?そうじゃねぇだろ。恵子がえっちぃからだって。」

「やっもっ・・・あんっ!!」

恵子の首筋に舌を這わしながら、胸の蕾をきゅっと摘み、敏感な部分のヒダを指でなぞってから中に埋め込む。

くちゅっ。とイヤラシイ音を立てながら飲み込まれていく俺の指。

気持ちいいぐらいの締め付けに、更に俺の脳が刺激される。

「恵子、すっげぇ俺の指締め付けてんぞ。ここか?恵子の気持ちいいとこ。」

「あんっ!ダメよっ直人・・・ソコっん・・・ダメってぇ・・・イッちゃうっ!!」

「いいよ、一回イって。そうじゃないと俺、恵子に負けちゃうから。」

俺は恵子の両膝を自分の両膝に引っ掛けるようにして彼女の足を広げると、奥を指で攻める。

「やっやっ・・・あっあっんんっ!ゃぁぁんっ!!」

恵子の身体が仰け反るのと同時に強い締め付けが俺の指を襲う。

・・・・・たまんねぇ。こんな中に入ったら俺、即アウトだな。

恵子の身体が落ち着くまでの間に自分の身に纏ってるものを脱ぎ去り準備をすると、再び彼女の唇を塞ぐ。

初めて恵子とした時も、あまりの気持ち良さに俺、恵子をイカせる前にイッちまって・・・。

ま、2度目で充分イカせてやれたけど?

気を引き締めてねぇといつだって俺は恵子に負けそうになる。

「もう入ってもいい?恵子。俺、もう我慢できねぇ。」

「ん・・・来て。直人のがいい。」

「クスクス。すっげぇ素直じゃん。いつもそんだけ素直だと嬉しいんだけど?」

「バカっ・・・あぁっん!!」

真っ赤な顔で睨んでくる恵子に微笑みかけると、後ろから抱きしめた状態で彼女の腰を少し浮かして入り口にあてがうと、自身を一気に突き上げる。

「っく・・・相変わらず・・・すげぇよ、恵子の中。気持ちいい〜。」

「んっあっ!!直人っ・・ダメっん・・・奥っ・・当たってる・・・またすぐにイッちゃう。」

ガンガン奥に当たってる気がする・・・でも、ここら辺が恵子の一番感じる場所。

俺は恵子の腰を持って激しく下から突き上げる。

「いいよっ・・・何度でもイカせてやるから・・・っつうか俺もヤベェけどっ・・・気持ちよすぎだっつうの!・・・もぉ・・・恵子っ・・最高っ!!」

律動を送るとそれに合わせて彼女の茶色いふわっとした髪が目の前で揺れる。

俺は恵子の顔を見てヤリてぇんだけど、恵子はこの体勢が一番気持ちいいらしい。

ま、俺にとっちゃどれを取っても最高だからいいんだけど?

恵子もそろそろ限界に近いのか声色が一段と高くなる。

それに伴い中も俺をヤバイくらいに刺激をしてきた。

「ダメっ直人・・・もっ・・・イクッん!!」

「もっちょっと・・・あぁ、クソッ・・・俺も・・・そろそろ限界っ!」

恵子を四つん這いにさせると腰を持って思いっきり奥を打ち込む。

お互いの荒い息遣いと交わる音が淫らに部屋に響き渡る。

「直人っ・・・直人っ・・・あぁぁんっ!イクッ!!」

「俺も・・・恵子っ!!」

俺は身体を折って恵子の身体に覆い被さると、片腕で自分の身体を支え片方の手で彼女の顔を自分の方に向かせると唇を塞ぐ。

強い締め付けが俺を襲い、恵子が達するのとほぼ同時に俺も恵子の中で果てた。

荒く息を付きながら暫く恵子の中を味わい、背中に唇を落として紅い印を所々に残す。

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