*Love Game





あたしは彼の前に膝で立ち、彼自身を掌で包み込むと先端からゆっくりと口に含んで丹念に舐め始める。

口から溢れ出てきそうな自分の唾液を時折吸い上げて飲み込み、舌先でスジを刺激しながらまた奥深くまでそれを含む。

口に含みきれなかった部分は手を使って刺激を与え、あらゆる角度から攻め込んだ。


「さすが…上手いね、おねーさん。今までの女性(ひと)と比べ物にならないよ。こんなんじゃ、ボクすぐにイっちゃうカモ」


自身を頬張るあたしを見下ろし、少し意味ありげな笑みを浮かべて、あたしの額を親指の腹で撫でてからゆっくりと髪の毛を梳いてくる。


あたりまえじゃない。あたしを誰だと思ってるの?

これで堕ちなかった男はいないんだからね…今の半分も出してない技量で。

今回ばかりはあたしの全身全霊を込めて攻めてあげる。

ありがたく思いなさい?あたしが本気を出してあげてるんだから。

そう…あたしのプライドをかけて。


「おねーさん、本当にウマそうに咥えるよね。そんなに好き?男のモノ」


その言葉に少しカチンときながらも、あたしは彼の表情を伺いつつ刺激を与え続けていた。

自分の口から漏れる卑猥な音をワザと大きく響かせて。

これで、視覚・聴覚・触覚、同時に攻められる。

暫くすると、口数が減り彼から色っぽく吐き出されるようになった息に、自然と口元がニヤリと上がる。



ねぇ、ボーヤ。そろそろよね?限界。

口の中のあなたがはちきれんばかりになってきたわよ。



さあ…どうする?



限界まで膨らんだかのように思える彼自身。

上気して果てる時の彼の表情を思い浮かべながら、刺激を与える速度を速める。

すると、彼は突然あたしの頭を両手で押さえ、一旦動きを封じ込めた。

と、同時にしてやったりのあたしの顔。

それを見てクスクスと笑いながら、彼はあたしの頭を両手で固定したまま、自分の意思でゆっくりと腰を動かし始める。



「もしかして、勝ったとでも思ってる?そうだよねぇ、さっきはコウコウセイのボーヤに先にイカされそうになったもんね。そういうの、プライドが許さないんでしょ」

「んぐっ…?!」



どこまで生意気なの、このクソガキ。

何でもお見通しなんだと言うような態度に心底腹が立ってくる。

しかも当たってるだけに何も言い返せないのが余計にムカつくところ。



「クスクス…ご名答ってところ?じゃあさ、おねーさんの顔を立てて先にイってあげようか?全然ボクは構わないからさ…どうする?このまま口の中でイって欲しい?それとも綺麗なその顔をボクので汚しちゃってもいいのかな?」


楽しそうに、それでいて可愛らしく笑みを浮かべて生意気この上ない事を言ってくる。

彼は腰を動かしながら、どうする?とでも言うような表情であたしを見下ろす。



なんなの、この子。

このあたしが、主導権を握られてる?!

いつだって思うように男を動かしてきたあたしが、高校生如きに動かされてる。

この上ない屈辱感があたしを襲う。



「なーんてね。ボク、そういうの好きじゃないから安心してよ。どうせ出すならお互い気持ちいい方がいいからね。ボクって優しいと思わない?おねーさん」

「……っん…クソガキ」



とてつもなくバカにされた気して、スッと彼が口から出ていくと同時にそんな言葉があたしの口から漏れる。

それを受けて、さもおかしそうに声を立てて笑いながら、彼は軽々とあたしの体を抱き上げると大きなベッドに向かいそこに下ろす。

そして上から覆い被さってくると、また全身に唇と舌を這わせはじめる。

彼の唇が肌を滑るたび、指先が胸の蕾を弾いて更に摘んで弄ばれる度に、あたしの身体が嫌と言うほど反応を示す。

感じたくないくせに、今日のあたしはどうかしているらしい。

彼から与えられる愛撫に次第に体が火照り、息があがってきてしまう。

そんな自分にも嫌気がさしていた…なんであたしが高校生如きに、って。

しかもすぐにでも繋がりたいと、自分から彼を欲している事実に驚いてしまう。



なんで…どうして…



「ねぇ、そろそろボクが欲しくて疼いてきたでしょ。おねーさんはどういう体位がお好み?正常、騎乗…バック?それとも…」

「別に!なんだっていいわよ…早くして!!」

「あらら。機嫌損ねちゃった?コミュニケーションを取ろうとしてるだけなんだけどなぁ。じゃあ、ボクが当ててあげようか?……上に乗る方が好きでしょ」



最後耳元で熱い息を吹きかけられながら囁かれ、ペロっと耳朶を舐められると、不覚にも自分の身体が反応をしてしまう。



……アタリ。



男に主導権を握られる事が嫌いなあたしは、いつも上からいっぱいいっぱいになる相手の様子を見て楽しんでいる。

どうしてそれがコイツには分かってしまうのか…

グッと顎を引いて彼を軽く睨むと、耳元から小さな笑い声が耳に届く。



「当たっちゃった?すごいなぁ、ボク。おねーさんの事何でも分かっちゃうみたい。でもね、いくら優しいボクでもそれは聞き入れてあげないよ?主導権を握られちゃたまんないから…っ」

「んあぁっん!!!」


彼はそんな事を耳元で囁きつつ、突然あたしの潤った秘部に自身をあてがうと一気に中を突いてきた。





←back top next→


あ〜…なんか。すげぇ、生意気(苦笑)こんなヤツでも可愛いって言っていただけると嬉しいですvv(無理)