*Love Fight 私がお風呂から上がって、部屋に戻ると案の定私のベッドの横には彼が寝る為の布団が敷かれていた。 ・・・・・何考えてるんでしょうか、私の親は。 私は真っ赤な顔で部屋に入り鍵を閉めてから、自分のベッドに腰を下ろす。 「美菜のお母さんに、一緒に寝かせてあげるけどちゃんとしなくちゃダメよ。って言われたよ。」 敷かれた布団の上に座りながら、修吾君が苦笑を漏らす。 いや・・・ちゃんとって・・・「ちゃんと」の意味がわかりませんってぇ!! もぉ。・・・言葉が出ません。 「うちの親って・・・何考えてるんだろうね。」 「俺にとってはすごく有難いけどね。」 クスクス。と笑う修吾君に、一つ困ったようなため息を見せてから自分の布団に足を入れる。 「美菜・・・こっちにおいで。」 「えっ・・・でっでもぉ。」 修吾君は潜りこんだ掛け布団の端を持ち上げて、私に来るように、ポンポン。と横を叩く。 行きたいのは行きたいんだけど・・・やっぱりマズイよぉ。 渋る私に、修吾君が、美菜、早く。と急かす。 ――――だって・・・。 「こんなに離れてちゃお休みのキスできないでしょ?」 「だってぇ。・・・お母さんもまだ起きてるからバレちゃうよ。」 「ん?キスするだけなのに、バレちゃうの?」 「へっ・・キスだけ?」 「クスクス。美菜ってばエッチな事考えてるの?」 「やっ!わぁっ!!そそそんな事はないですけど・・・。」 思いっきりキスの先の事まで考えてましたよ、私。 なんと不謹慎なっ!! 恥ずかしくって真っ赤な顔を両手で覆ってると、修吾君が優しく、おいで。ともう一度声を掛けてくる。 私は今度は何も言葉に出さずに、ただ俯きながら修吾君の言われた通りに部屋の灯りを落として彼の横に大人しく寝転ぶ。 だって今度何か言ってツッコまれたらきっと顔から火が吹き出しちゃうもん。 薄明かりの中、修吾君は半身を起こして私の方に向けると、 「お休み、美菜。」 そう呟いて、そっと唇を重ねてくる。 啄ばむようなキスから次第に深くなっていくキス。 修吾君の舌が私の唇をなぞり、割って中に入ってくる。 「はっ・・・んっ・・。」 そっと奥深くでかき回されて、私の口から声が漏れる。 あ・・・ダメだよ。これ以上・・・これ以上されたら・・・・ 「・・・・・ぁんっ!!」 彼の体を離そうとしたところで、私のパジャマの裾から中に入ってきた彼の手が直に私の胸の蕾をきゅっ。と摘む。 途端に小さな声を漏らして仰け反る私の体。 「美菜、そんな声出したらバレちゃうよ?」 「やっ・・ぁ。修吾君・・お休みのキスだけだって・・・。」 「ん?それはこっちに来てもらう口実。さっき後でね、って言ったでしょ?」 「やだぁ・・・バレちゃうからダメだって。」 「美菜が声を出さなきゃ大丈夫。」 「んんっ!・・そ・・んなぁ。」 そう話す間も修吾君の手は胸を弄り、刺激し続ける。 「声・・我慢できるかな?」 意地悪く耳元で囁かれ、耳朶に舌を這わせながら胸の蕾を再びきゅっ。と摘んでくる。 「んっ・・・ぁ・・ダ・・メぇ・・・やんっ。」 修吾君の意地悪。そう呟きたかったのに、私の口からは甘い吐息しか漏れてこない。 も・・・ダメ。何も考えられなくなってきたよ・・・。 「・・・・・美菜、いつもより濡れてるよ?どうしてかな?」 修吾君は私の唇を啄ばみながら、そっとパジャマのズボンの中に手を差し入れてショーツの中まで進めると直に私の敏感な部分に触れて、そう意地悪く囁く。 「やっ・・・そんなっ・・・。」 そんな事言われたって・・・私には分からないよ。 私は真っ赤になって、ふるふるっ。と頭を振ると、クス。と小さい笑い声が聞こえてから、美菜、可愛い。と耳元で囁かれる。 敏感な部分を刺激されながら、いつの間にかパジャマのボタンが外されていて、はだけた胸元を修吾君の舌が這う。 「んっ・・・ぁっ・・・やぁ・・ダメっぇ。」 「美菜、声を出しちゃダメだって。」 「やっ・・そんなっ・・・出ちゃうもん。」 無理です、そんな。声を出すな、なんて・・・。 「声、出ちゃう?クスッ、困ったね。どうしよっか。」 どこかこの状況を楽しんでいるように感じる修吾君の声。 瞑っていた目をそっと開くと、修吾君の優しい眼差しの中に意地悪そうな光を見つけた。 やっ。絶対この状況を楽しんでる!やだぁ・・・ほんとにお母さんにバレちゃうよぉ。 「修吾君・・・ホント・・ダメ。お母さんにバレちゃう。んっ・・」 「ダメ?・・・俺もダメなんだけどな。我慢できそうにない。」 耳に唇を寄せて、少し掠れた彼の声に、きゅん。と胸が鳴る。 そんな事言わないで・・・私、どうすればいいの? 戸惑う私を余所に、私の中を刺激する修吾君の指が大きくゆっくりと弄り始める。 途端に意識がそこに集中し始め、快感の波にさらわれそうになる。 「んっ!んっ!!ダメ・・ダメッ・・・修吾君・・やっ・・ん。」 「美菜、気持ちいい?すっごく可愛いよ、今の美菜の顔。」 声を出さないように必死で自分の手の甲に口を当てていると、その手をよけて修吾君の指が私の唇をなぞってから少し口の中に入ってくる。 きゅっ。とその指を咥え、口を閉じて必死に声を押し殺していると、 「クスクス。美菜・・・すごくヤラシイ。」 そう、修吾君の意地悪な言葉が耳に届く。 ヤラシイって・・・こうでもしなきゃ声が出ちゃうんだもん! んんっ!と声を漏らしながら頭を横に振ると、今度は彼の唇で口を塞がれて、同時に敏感な部分への刺激が早くなる。 あぁぁ・・・もぅダメ・・・意識が飛んでしまう。 |