*Love Fight






♡  6  ♡




――――シーンと静まり返り、薄明かりになった部屋。

私は着ていた物を脱がされて、ショーツだけの姿で長瀬君の腕の中にいた。

長瀬君もTシャツを脱いでるから、肌と肌が直接触れ合っている。

海に行った時に長瀬君の上半身が裸なのは見たけれど・・・やっぱりそれとこれとじゃ状況が 違う訳で・・・・・。

私の鼓動が聞こえちゃうんじゃないかってくらい心臓がドキドキしてる。

だって・・・覚悟は決めたけど、やっぱり怖い。

不安げな表情になってるんだろうな・・・長瀬君を見ると心配そうな顔で私を見つめ返す。

「・・・・・怖い?美菜。」

「ん・・・少し。だけど・・・長瀬君だから・・・大丈夫。」

「美菜・・・・・本当にいいの?」

「・・・・・ん。」

私は小さく頷くと、長瀬君の首に腕をまわす。

本当は怖かった・・・逃げ出したかった――――だけど・・・長瀬君だから・・・大丈夫。

ゆっくりと重なる唇――――長瀬君の気持ちが伝わってくるような・・・優しい優しいキス。

私の体から次第に力が抜けていって、芯が熱くなってくる。

・・・・・でもね、さっきから気になってる事があるのですよ。

太もも辺りに当たる硬い異物感・・・一体何なんでしょう?

それが分かるのはもう少し後だったりするのですが・・・・・。

長瀬君の唇が首筋を這い出すと、そんな事さえ気にならなくなってくる。

「んっ・・・・・ぁ。」

ぞくぞくっとした感覚が体を走り、私の口から甘い声が漏れ身体が仰け反る。

私の知らない私が顔を出し始め――――私が変わり始める。



***** ***** ***** ***** *****




「かわいい下着・・・・。」

ふと長瀬君がそんな事を呟く。

「あっ・・・コレ今日買ったの。」

「今日の為に?」

「う・・・ん。」

真っ赤になって目線を逸らす私に、嬉しいよ。と言って頬にキスをされる。

「脱がすのもったいない・・・。」

そう言ってたのに、いつの間にかショーツまで脱がされてて、生まれたままの姿になってる私。

恥ずかしくて身体を腕で隠したら、見せて。と囁かれて腕を身体から離されてしまった。

「・・・・・綺麗だよ、美菜。」

「やっ・・・そんなっ・・見ないで・・・恥ずかしいよぉ。」

恥ずかしがらないでよ、と耳元で囁いてから長瀬君は全身に唇を這わす。

もう、彼に触れられてない場所はないんじゃないかってくらいに、額から足の先まで。

ゆっくりゆっくり時間をかけて・・・・・あぁ。ダメ・・もう何も考えられない。

私は白い霧の中をさまよっていた。意識が朦朧となる中、突如として襲う私の中心部分に感じる 異物感。

長瀬君の指が・・・わたっ私の中に・・・?!

「ひゃっ!!」

「・・・・・痛い?でも、美菜・・・濡れてるよ?感じてくれてるんだ。」

ぬっ濡れっ・・・どへぇぇっ・・・私ってばそんなにエッチな人だったの?

「やっあのっ・・痛く・・ないです。」

私は途端に恥ずかしくなって両手で顔を覆う。

そんな様子の私を見て、クスクスっと笑いながら、美菜可愛い。と呟き、顔を覆ってる手を片手で 外すと唇を塞いでくる。

口内を舌で弄られ、私の中心部分で彼の指が動く度に、くちゅっくちゅっとイヤラシイ音が耳に届く。

「んっ・・・あっん!!」

なんか・・・何か身体が変だ。だって長瀬君の指が動く度、脳がピリっピリって反応をするんだもん。 目を閉じていると余計にそれを感じちゃう。

やっどうなっちゃってるの・・・私の身体。

長瀬君の唇が胸の蕾に移動し、更に私の中の動きが大きくなる――――次第に私の脳が白くなって行く。

「あっあぁっ・・ん・・・ぁ・・・・・?。」

・・・ちょっと待ってね。と聞こえて、ふと私の身体から長瀬君の温もりが無くなる。

あれ・・・?長瀬く・・・・んっ!うわぁっ!!!

おぅ・・みっ見てはいけないものを見てしまった!なっ何ですか・・・あの物体・・・・・・。

私は頭を擡げて長瀬君の方に向けたけれども、即座に元の位置に戻る。

ちょっちょと待って・・・アレが・・・私の中に・・・?嘘でしょぉ!!!絶対無理だ・・・。

長瀬君は作業を終えると再び私の元へと戻ってくる。

「美菜・・・・・いい?」

「うへっ?・・・はっ・・はいっ!」

咄嗟に出た返事だったけれど・・・・よくないよぉ。ココロの準備ってもんがぁ!!

「美菜、痛かったら言ってね。」

「う・・・ぅん。」

尻つぼみな私の声――――長瀬君のソレが私の中心部分にあてがわれ、徐々に中へと入ってくる。

「んっ!!」

私の眉間にシワがより、ぎゅっと目をつぶる。

「くっ・・美菜・・・痛い?」

私はぶんぶんっと頭を横に振る。・・・痛くはないんだけど・・・その・・・下腹部にもの凄い圧迫感が ・・・どわぁっ!油断すると・・・くっ空気が出そうで・・・どこから?とは聞かないで。

彼はゆっくりゆっくりと中に入ってくる。時折唇を塞いだり、耳の裏に舌を這わしたり・・・どんどん 大きくなる私の中の彼の存在。

「ふ・・・ぁ。美菜・・・全部入ったよ・・・大丈夫?」

「う・・・ぅん。」

「痛く・・ない?」

「だいじょう・・・ぶ・・です。」

「ごめんね、美菜。美菜は辛いのに・・・ごめん。俺、気持ちいい。」

「長瀬君は・・・気持ちいいの?」

「うん。すっごく・・・美菜の中、気持ちいいよ?」

そう囁かれて、自然と私の顔から笑みが漏れる。

長瀬君は気持ちいいんだ・・・なんか、すごく幸せな気分になってくる。



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