Love Fight < **Kagura's House**

Love Fight


...07

――――え…だっ、誰?

何がなにやらわからないうちに、突然腕を掴まれて布団に引き込まれてしまったのはいいけれど…

気づけばその誰かもわからない人物に、後ろから抱きしめられるような格好で納まっていた。

腕や背中に伝わる感触から、背後にいるのは間違いなく男の子だと言い切れる。

おまけに二人ともが頭から布団を被っているから、狭い空間の中で自分の頭のすぐ後ろに相手の顔があるのがわかった。

わわわっ!どうしてこんな格好になってるの?

ひええぇ…ちょっと待って。なんか、すごく体が密着してるんですけど?

しかも、腕が…腕がぎゅ〜って! これじゃ、身動きも取れないんですけど〜〜〜っ。

誰なの? 私の後ろにいるのは一体誰?!

不安と緊張から誰かの腕の中でガチガチに固まっていると、ふと背後から聞き覚えのある声が聞こえてくる。

『戸田さん…大丈夫?』

え……

その囁くような声に一瞬目が見開く。

その声…もしかして…

『え…ながせ…くん?』

『ん。咄嗟だったから…ごめん、こんな体勢になっちゃったけど…しばらく我慢して?』

えっ?!と思わず首を後ろに回して確認してしまう。 でも、あまりにも彼の顔が近くにありすぎてまた前に向き直ってしまった。

本当だ…本当に長瀬君だ。 長瀬君がこんな近くに…えっ…えぇぇぇぇっ!!!

私、長瀬君に抱きしめられていたの?! しかも、布団の中で??

うそ…嘘っ…嘘ぉんっ!!

目で見て確認したにも関わらず、まさかそんなとすぐには信じられなかった私。

動揺して変に声が裏返ってしまった。

『あっ、あっ、はのっ…しょのっ!』

『シーっ…あまり大きな声を出しちゃダメだよ? まだ点呼が来ていないからね』

長瀬君が私の耳元まで顔を寄せてそんな風に囁いてくる。

そのあまりにも近い距離から聞こえる彼の声に、思わずゾクゾクッと身体が震えて胸がキュンと締め付けられた。

あぁぁ…お願い。そんな耳元で囁かないでぇ…

ドクドクドクと痛いくらいに心臓が波打つ。

相手が長瀬君だとわかった途端、先ほどまでの不安がいつの間にか消え失せていて、緊張と興奮が私を襲い始めていた。

どうしよう…身体が震えてる。 あ〜、もうっ。止まってお願いっっ!! 長瀬君に変に思われちゃうよ…。

『ねえ、戸田さん…体が震えているみたいだけど、大丈夫?』

『へっ?あっ…ダッ、ダッ、ダイジョブ…デス…』

そう答えてはみたものの、全然大丈夫そうにない私の頼りない声。

それに長瀬君はフッと笑みを漏らすと、また耳元に顔を寄せて囁いてきた。

『もしかして、怖い?』

『あっ、やっ…ここっ、怖いっていうわけでは…その…なっ、ないんですけど…』

『そう?じゃあ、どうしてこんなに震えているの?』

『どっ、どうしてって……』

長瀬君に抱きしめられているから――――なんて、言えるわけがない。

私はパジャマの胸元をギュッと握り締めて、わかりません…。とだけ小さく答えた。

パジャマの胸元を握り締めたまま口を噤んでしまった私に、長瀬君は小さく笑いながら独り言のようにボソッと呟く。

『……可愛すぎ』

『……え?』

カワ…スギ?

あまりハッキリと聞き取れなくて思わず素で聞き返してしまう。

それに長瀬君はクスッと笑うと、若干言い方を変えて返してきた。

『直人が戸田さんを抱きしめたくなる気持ち、何となくわかるよ』

『へ……?』

『反応がね、可愛すぎ。これじゃあ、何度も抱きしめたくなっちゃうね…』

そう言って長瀬君はまたフッと笑みを漏らすと、少し腕に力を入れて私の身体を引き寄せる。

途端にボンッ!と心臓が一つ飛び跳ねて、バクバクバクと一気に暴れだした。

ちょっ、ちょっ、ちょっと待って! ついていけない…この展開に私、ついていけませんっ!!

え、なんで?どうしちゃったの、長瀬君っ?! もしかして、これは柊君のようにからかわれているの??

『こうして戸田さんを抱きしめながら眠れたら最高なのにな。 すごく抱き心地がいいから、いい夢を見られそう』

彼の息が耳にかかるほど顔を寄せられてそんな言葉を囁かれる。

私の心臓は極限まで高鳴り、思わず口元を手で押さえてしまった。

ひゃぁぁっ!も、限界ですっ!!死にそうです、私っ!! 心臓が口から出てきちゃうよぉ〜〜〜。

長瀬君の言葉に何も反応を返すことが出来ず顔を真っ赤に染めて固まっていると、何の前触れもなく突然部屋のドアが開く音が聞こえた。

反射的にビクッと震える私の体。 途端に今しがたの胸の高鳴りとは全く別物の高鳴りが私を襲う。

ひぃっ!きっ、来たっ!?

一瞬にしてピキンと緊張が走る中、長瀬君の腕にも微かに力が入ったのがわかった。

「点呼だーっ。全員揃っているか…って、何でもう部屋の電気が消えてんだ、この部屋は?」

「シーっ!! ちょ、角川っち静かにしてくれよ。 もうみんな寝てんだからさー」

「なんだ…岡本に八重崎。こんな入り口に座り込んで何やってる?」

「何やってるって、喋ってんだよ。 これからみんなでトランプでもして盛り上がろうぜ〜って言ってたのにさぁ、みんなさっさと寝ちまうんだもん…仕方がねえから俺と八重崎で寂しくここで喋ってんだよ」

「健気だろぉ?みんなを起こしちゃ可哀想だからってさぁ、こうして入り口の明かりのしたで男二人で喋ってんだぜ? なあ、みんな寝ちゃってつまんねーから、特別に夜の散歩に出てもいい?」

「バカ者。いいわけないだろ?お前らもさっさと寝ろ! というか、全員揃ってんだろうな?」

「揃ってるよー。 あのでかい図体のが柊だろ?で、山田に橋本…は、寝相悪ぃな。で、あっこが長瀬…」

布団越しに聞こえてくる先生と岡本君たちのそんな話し声。

ジッと息を殺して耳を傾けていたけれど、“長瀬”と聞こえた瞬間、私の身体にグッと力が入った。

どうか…どうかバレませんように…っ!!

無意識に両手をギュッと握り合わせて祈るような体勢になっていた。

そんな私の体を長瀬君が、大丈夫だよ。とでも言うように再び強く抱き寄せてくれる。

あぁぁ…もう、ダメ。なんか色んな意味で心臓が壊れちゃいそうだよぉ〜〜〜っ。

「本当に全員揃っているんだろうな。 中に女子が紛れ込んでいないか?」

「はぁぁ?いるわけねーじゃん。逆に呼んで来て欲しいっつーの。 だーれもお忍びで遊びに来てくんねーのってちょい凹むよなぁ?」

「おー、マジ凹む。そういうのが合宿の醍醐味なのになぁ? モテない俺らは規則を守ってちゃーんとこうして部屋で大人しくしてんだよ?
慰めてくれっての。 角川っちはいいよなぁ。これから大人の時間だもんな?」

「なにつまらない事を言ってんだ、お前は」

「へっへ〜。俺らが知らないとでも思ってんの? 学校で有名だぜ?角川っちは3組の担任さゆり先生を狙ってるって」

「はっ、はぁぁっ!?なに、バカな事を言ってんだっ」

「ぶははっ!顔が赤くなってますけど〜? なあなあ、これからさゆり先生と仲良く大人の時間を過ごすの?そこら辺を詳しく聞かせてくれよ!」

「俺も聞きたい! ちょうどつまんねーなぁって思ってたんだよな。ゆっくりここで語って行こうぜ、角川っち!」

「ばっ、バカな事を言ってるんじゃないっ!お前らもさっさと寝ろっ! 俺はこんな所でゆっくりしている暇はないんだよ」

「あ、そう?ざ〜んねん。 じゃ、また今度ゆっくり聞かせてくれよなっ!」

「聞かせるかっ。お前ら…点呼が終わったからって抜け出そうとすんじゃねえぞ?わかったな!?」

「へいへ〜い」

「わかってま〜」

きっと角川先生は、これ以上突っ込まれまいと逃げるように行ってしまったのだろう。

きちんと部屋に入って確認もせずに、点呼を終わらせてしまったのだから。

もしかして、角川先生は本当にさゆり先生を狙ってる? そんな疑問が少しだけ浮かんだ。

静かな部屋に、バタン…。と、ドアの閉まる音が響く。

それから、これから偵察に行ってくるから、戻るまでもう暫くそのまま待機〜。という岡本君の小さな囁き声が続いて聞こえてきた。



どれくらい時間が経ったんだろう。

岡本君たちが出て行ってからまだ1分も経っていないかもしれない。

だけど、私にはそれが5分にも10分にも感じられて、長瀬君の腕の中で呼吸を忘れてしまったかのように苦しかった。

どうしよう…いつまでこの体勢でいなければならないのだろう。

早くここから脱出しないと、自分の心臓が持たない気がする。

いや、本音を言えば心臓が壊れてもいいから、いられるのであればずっとこのままの体勢でいたいと思う。

もうこんなこと二度と訪れないだろうから…長瀬君に抱きしめてもらえるなんて事は。

でも、長瀬君は大丈夫なのかな? 私とこんな状態にいること、迷惑に思っていないのかな…

そんな不安を胸に抱いたとき、再び耳元に長瀬君の囁き声が届いた。

『無事にバレずに済んだみたいだね…まだ、油断は出来ないみたいだけど』

『あ、う…うん。 あっ、あの…ごめん、ね…迷惑をかけてしまって…』

『どうして謝るの?これくらい別に迷惑でもなんでもないよ。 逆に戸田さんをこうして抱きしめられて役得って感じだし』

『そっそそそんなっ…』

『ホント、ホント。こんなに抱き心地がいいなんてね? ずっとこのまま朝までいたい気分』

『なっ?!はっ、はぃっ?!』

笑い声交じりで冗談っぽく囁かれた言葉に思わず素っ頓狂な声が漏れた。

何を言っているの、長瀬君?!

朝までってそんなっ……この体勢のままでっ?

冗談だとわかっていても、ついつい本気で考えてしまうおバカな私。

無意識に身体を固くしてしまっていたのか、長瀬君が若干苦笑交じりに囁いた。

『ごめん、ごめん…冗談だから、そんなに構えないで? あまりにも居心地がいいからつい…ごめんね?』

『あっ……ぃぇ…』

あぁぁ…もう!バカだ、私。

冗談だとわかっているのに変に反応してしまって、自意識過剰もいいところじゃない。

長瀬君が本気でそんな事を思うはずがないのに、もしかしたら本気で?と、少し考えてしまうなんて。

情けないやら恥ずかしいやらで顔が紅く染まっていくのがわかる。

自己嫌悪に陥って言葉も何も思い浮かんでこなかった。

短く返事を返しただけで黙り込んでしまった私を心配したのか、長瀬君が、戸田さん?と優しく囁きかけてくる。

『ごめん、怒った?』

『いっ、いえ。そんな…怒るだなんて』

『そう?よかった。 怒らせたかと思ってちょっと心配した』

長瀬君はそう言って、ホッとしたように少し笑みを漏らす。

私はそれに対してもどう反応をすればいいのかわからずに、何も返すことが出来なかった。

ほんの少し、二人の間に沈黙の時が流れる。

ドクン、ドクン、ドクン…と、私の心臓の音だけが鳴り響いているような気がして思わず耳を塞いでしまいたくなった。

お願いだから、もう少し静まって…私の心臓!!

落ち着かない鼓動に意識を集中させていると、背後からまた囁くような長瀬君の声が耳に届く。

『でも…戸田さんとこんな状態になってるって知ったら、みんなに羨ましがられるだろうな』

『え…?』

『戸田さんってクラスの男から人気があるからね。 こうして戸田さんを独り占めしていると恨まれそうだよ』

『やっ。そっ、そっ、そんなことはないかと…』

クスクスと笑い声交じりに呟かれる長瀬君の言葉に変に動揺して吃(ども)ってしまう。

それにまた笑い声を乗せて長瀬君が小声で囁いてきた。

『自分では気づいていない?そういう仕草も反応も、男心を擽られるんだよ? 戸田さんは普段から放っておけないっていうか、護ってあげたくなるっていうか…目が離せないんだよね。 そう思っているヤツが沢山いるから、羨ましがるだろうなって』

そう言って長瀬君は笑うけれど……

それは、長瀬君もそう思ってくれているってこと?

私、バカだからそういう風な言われ方をしたら勘違いしてしまいますよ?

それでなくても今日はいい事がありすぎて舞い上がっているというのに、期待まで持ってしまったら……


────ねえ、勇気を出してアイツに告ってみなよ。 きっと、いい結果が出るからさ


先ほどお風呂場で言われた恵子の言葉をふと思い出し、一瞬にして緊張が走った。

告白…

そう…だよね。 これって、告白する最大のチャンスなんだよね。

暗闇に包まれた布団の中で長瀬君と二人きり。

頭から布団を被っているから大きな声を出さなければ外に声は漏れないだろうし、今なら暗くて顔もよく見えないから丁度いいかもしれない。

なんとなく、切り出せそうな雰囲気だし。 今なら言えるような気がする。

でも…

うぅぅ…どうしよう

本当にするの? 告白、しちゃうの? 玉砕覚悟で…

そう、玉砕覚悟なんだからいいじゃない。 今、言わなきゃいつ言うの?

勇気を出すのよ、美菜!! もしかして、もしかして、もしかしたら…良い結果が待っているかもしれないでしょう?

ずっと言わないつもりでいたけれど、万が一にも恵子が言うように良い結果が待っているのなら……

この機会を逃したらもう二度と告白なんて出来ない気がするし、ダメでもともと。 やるしかない!

そう自分を奮い立たせて、震える息を一つ吐く。

もう、狂いそうなくらいに心臓が暴れだしていた。

『あっ、あのね、長瀬君…』

『ん、どうしたの?』

『そっ、その……』

自分の声が震えているのがわかる。

それを意識すればするほど、体まで小刻みに震えだす。

私はギュッとパジャマの胸元を握り締めてもう一度自分を奮い立たせると、覚悟を決めて口を開いた。


『私、長瀬君の事が…好き…1年の時からずっと……』


頼りない私の声が、暗闇に吸い込まれて消えていく。

背後にいる彼は、え…。と声を漏らしたあと、暫く黙り込んだまま何も反応を返してはくれなかった。

重く長い沈黙の時間。 たとえそれが実際にはほんの僅かな時間だったとしても、私にはとてつもなく長い時間に感じられてならなかった。

やっぱり言わなければよかったと、言ってしまったあとから後悔した。

なんの前触れもなく突然告白なんてされたら、長瀬君だってそりゃ困るよね?

よりにもよって、こんな超ドジな子に言われるなんて思いもしなかっただろうし。

私はなんで急に告白なんてしてしまったんだと一気に耳まで赤くなる。

急激に逃げ出したい衝動に駆られた。

彼の反応を知るのが怖くて、居た堪れない気持ちだった。

『ごっ、ごめんなさいっ! あのっ、あのっ!!今のは、ききっ、聞かなかったことにしてくださいっ』

私は長瀬君の顔を見ることなく背後にいる彼に向かってそう告げると、彼の腕を解き掛け布団を上げてその場から逃げようとした。その時…

長瀬君の手が私の腕をグッと掴んでそれを制す。

え…。と、私は反射的に後ろを振り返った。

随分と暗闇に慣れた目は、おぼろげでも彼の顔を判別し、私の瞳に映し出す。

長瀬君の視線は真っ直ぐ私に向けられている。

そして私の視線も彼に合う。

一瞬、時が止まったかのように思えた。

ながせ…くん?

長瀬君は何かを言いたげに口を開いたけれど、次の瞬間、掴んでいた私の腕をグイッと引き寄せてそのまま思いきり抱きしめた。

「ひゃっ…」

すぐには事態を呑み込めなかった私。

彼の腕の中で放心状態のところへ、ぱふっ。と、少し遅れて掛け布団が頭上から再び被さってきた。

え…え?!

『なっ、ながせ…くん?』

『……どうして…先に…』

『え…?』

私の首元から聞こえる長瀬君のくぐもった声。

あまりよく聞こえなくて反応に困っていると、彼がゆっくりと体を離して至近距離から私を真っ直ぐに見つめてきた。

そっと頬に添えられる彼の手。 ドクンッと高鳴る私の胸の鼓動。

暗闇に映る彼の顔もやっぱりとても綺麗で、こんな状況にも関わらず見惚れてしまった。

暫く、お互いに見つめあうような時間が流れる。

長瀬君は私の頬に手を添えたまま一旦瞳を閉じて軽く息を吐き出すと、ゆっくりと瞼をあげて徐に口を開いた。

『戸田さん、俺……』

……長瀬君?

言いかけた長瀬君の言葉を奪い取るように、部屋のドアが突然あいて岡本君たちの声が静かに響く。

「オッケー。無事に点呼も終わり、センコーたちは明日の打ち合わせに入ったぞー。 俺と八重崎で追跡確認済み!」

「今なら見回りのセンコーもいねえし、桂木たち余裕で帰れんぞ? それにしても、すんげースリルあったよなぁ!!」

部屋の入り口付近で盛り上がっている岡本君と八重崎君。

その二人の声に長瀬君が苦笑交じりにため息を漏らし、ゆっくりと私の頬から手を離す。

それから、早く行かないとね。と、優しい笑みを浮かべた。

え…待って。あの…続きは?

言いかけたその先は何? んでもって、さっきの雰囲気は何? 

そんな…ここで終わりって、それはないでしょう?

狐につままれたようにボーっとする私を急かすように、今度は恵子の声が耳に届いた。

「美菜ぁ?そういう事だから、今のうちに帰るよー。 どこに隠れているの〜?」

あぁ、もう…なんでこんなタイミングなの?

ねえ、長瀬君。何を言おうとしてくれてたの?!

こんな状態じゃ、部屋に戻っても眠れないよ〜〜〜っ!!



2009-05-27 加筆修正



若干、展開を弄りました。男子を全員部屋に残してしまったので苦肉の策で(爆)
あと、美菜が告白する状況ですね。
修吾の反応は旧作品とあまり変更ありませんが(^_^;)
ちょっと、修吾に腕を掴まれて時間が止まった瞬間の部分を書きたくなっちゃって(苦笑)
このせいで、プロポーズ編も若干弄らなければならなくなった訳ですが……ま、いっか(お気楽人間)
少しでも、きゅん♪ってなっていただけたら嬉しいなぁと思います^-^ (あ。私だけかもしれない)