「もうっ、美菜ったらどこをどう歩いたら、あんな簡単な道のりを迷うことが出来るのかしら?やっぱり、私がついていくべきだったわ」
恵子は信じられないとでも言うように軽くため息を吐き出しながら手桶にお湯を張ると、ザバァッと身体についた泡を洗い流す。
私はというと、何も言い返すことが出来ずにシュンと肩を落としながら、黙って手桶にお湯を張っていた。
……今ので5回目。
恵子は私が長瀬君に連れて帰ってきてもらってからお風呂に入る今までに、同じセリフを4回も口にしている。
確かに信じられないのはわかる。
私だって自分を疑いたくなるもん…
でもね?何も5回も同じことを言わなくてもいいと思うのですよ。
自分でも重々承知しているし、そう何回も言われてしまうとさすがに酷く凹みます…。
はぁぁ。と、落胆のため息を一つ漏らすと、隣に座る恵子が意味深な笑みを向けてきた。
「でも、一歩前進ね?」
「え…なにが?」
「アイツと手を繋いでいたでしょ」
「え゛っ?!」
何故それを?と、びっくりして思わず持っていた手桶を落としてしまう。
確かに長瀬君と手を繋いでいたけれど、恵子たちのところに着く随分前にそれは離された。
たとえ私たちの姿が見えていたとしても遠目だっただろうし、手を繋いでいることまではわからないと思っていたのに。
なんとなく見られてはいけないものを見られた気がして、妙に動揺してしまった。
「美菜もつれないわねぇ。 どうしてそんな大事な事を私に報告しないのかな?」
「報告ってそんな…恵子、見てたの?」
「別に見ていたわけじゃないわ。 たまたま遠目に見えただけで確信はなかったんだけどねぇ…今の美菜の反応で確信に変わった」
美菜って絶対に嘘をつけないタイプよね。と、恵子がおかしそうに笑う。
あぅ、カマをかけられただけだったのか。と、うっ…と、言葉に詰まってしまった。
くそぅ。しらばくれておけばよかった…
「でも、アイツが手を繋ぐなんてねぇ。意外だなぁ」
クラスメイトの女子が他に数名いる手前、長瀬君のことを“アイツ”と呼び、恵子はそんな事を呟きながら湯船に入る。
それを追うように私も湯船にチャポンと浸かり、慌てて首を横に振った。
「そんな…手を繋ぐって言っても、私がまた転ばないようにって支えてくれていただけだよ? 特別な意味なんて別にないし…」
「あははっ!まあ、理由はどうであれ凄いことじゃない。 直人の話によると、アイツって自分から女の子に触れたりしないらしいからさ。
なんか、幸先のいい話じゃん。この勢いで頑張りなさいよ、美菜」
そう言って楽しそうに笑いながら、恵子は、うーん。と気持ち良さそうに細い腕を伸ばした。
幸先のいい話…確かに、今日は朝から怖いくらいに良いことばかりが続いている。
バスで隣の席に座れたし、肩を借りて眠れてしまったし、彼が愛用する香水を直々につけてもらえたりもした。
おまけに手を繋いでもらえるなんてアクシデント…絶対に考えられない。
でも、繋いでもらえちゃったんだよね。この手を。
今でも信じられないけれど、私、長瀬君と手を繋いじゃったんだよね?
あれから時間は経っちゃったけど、長瀬君の大きな手の感触も温もりもまだこの手は覚えている。
よかったねぇ、私の手! 今宵は共に喜びを分かち合おうじゃないかっ。
自分の手を眺めながらしみじみと喜びを噛み締めていたけれど、ふと思い出したことが一つ。
あぁぁぁ…せっかく長瀬君につけてもらった香水だったのに、たった今綺麗に洗い流してしまった…。
あうぅ…少しも匂いが残ってないぃ〜〜
愕然とうな垂れる私。 その様子に恵子が不思議そうな顔をして問いかけてきた。
「美菜…あんた、さっきから浮いたり沈んだり何をやってんの?」
「へっ?あ、ううん…別になんでもないですよ?」
「なに、変な子ねぇ。 あ〜でも、やっぱり気持ちいいね!大きいお風呂って最高♪」
「うんうん、本当に気持ちいいよねぇ。なんか、泳ぎたくなっちゃう」
「ガキ…」
「うわっ、そんなハッキリと言わなくてもいいじゃない〜。酷いなぁ、もぅ」
ぶぅ…と、少し頬を膨らませて見せると、恵子が指先でその膨れた頬を押して笑う。
「この計算されていない天然のあどけなさが美菜の強みなんだろうねぇ」
「え〜…なに、それ?」
「ん〜?言う事もやる事も子供っぽいけど、それが美菜だと許されるってことよ。ついつい構いたくなっちゃうし、ついつい助けてあげたくなっちゃう…
そんな美菜は、放っておけないくらい可愛い存在だってこと」
それって褒められているのか貶されているのか…微妙に複雑な心境だ。
私は口を尖らせながら、それってどーなの?と、身体を反転させて両足を伸ばす。
恵子も同じように縁に肘をかけながら両足を伸ばすと、一ついい事を教えてあげよっか。と、にっこりと綺麗な笑みを浮かべた。
「美菜が道に迷った時さ、一番に探しに駆け出して行ったの…誰だかわかる?」
「え…恵子じゃないの?」
それに恵子は、違うよ。と、首を横に振り、アイツ。とだけ短く言う。
アイツ?…え、アイツって長瀬君のこと?
私の微妙な表情の変化に気づいたのか、恵子はニンマリと笑って小さくお湯の中で足をばたつかせた。
「美菜の帰りが遅い事に気がついたのも、一番に探しに駆け出して行ったのもアイツよ。 ふふっ♪また更に希望が出てきたねぇ、美菜?」
「そ…んな…」
恵子から聞かされたことに驚いてしまったけれど、俄かには信じがたい事だった。
長瀬君が一番に気づいてくれるなんて
一番に探しに出てくれたなんて
まさかそんなことが…?
ふと、汗だくになりながら必死になって私を探し出してくれた彼の姿を思い出す。
途端にトクトクと心臓が高鳴りだし、頬が熱いのもお風呂に入っているせいかどうなのかわからなくなった。
そんな私に恵子は小さく笑いかけると、また身体を反転させて元の位置に戻した。
「だからね、アイツにとっても美菜は放っておけないくらい可愛い存在だと思うのよ。じゃなかったら、私よりも先に気づいたり探しに行ったりしないもの。 ね、美菜もそう思わない?」
「……………」
いやいやいや…
思わない…全っ然、思わないっ!
そんな勘違いをしちゃいけませんよ、恵子さんっ。
いけない、いけない。私も思わずその気になりかけてしまったけど…
あり得ないって、恵子…長瀬君が私をそんな風に見てくれているなんて。
きっと、責任感が人一倍強いだけなんだよ、長瀬君は。
「ねえ、勇気を出してアイツに告ってみなよ。 きっと、いい結果が出るからさ」
「はっ?!へっ?!なっ、何を言ってるのよ恵子。意味がわからないって!」
「あははっ!美菜ってば顔が真っ赤。ホント、可愛いんだからぁ。 そんな顔で告られた日には、アイツもイチコロで落ちちゃうわよ?」
「もーっ、恵子?!変なことを言わないでよぉ。 そんなこと、絶対にないんだからっ」
「そんな事わからないでしょぉ? 夜はこれからなんだし、チャンスはいーっぱいあるから…頑張ってね、美菜」
そう言って恵子は意味深な笑みを向けてくる。
なんとなく、嫌な予感が走った。
夜はこれからなんだしって何。
頑張ってねって…何を頑張れと言うの?
「ちょっと…恵子、また何か企んでいる?」
「うふふ〜♪さあね? とりあえず、この合宿をめいっぱい楽しもうよ、美菜!」
そう言って惠子は満面の笑みを浮かべるけれど…
その顔、絶対何か企んでいるよね。
恵子の行動力からして、もしかしたらとある程度の予想はしていたけれど…
まさか本当に柊君たちの部屋に来るなんてっ!!
だから…行くなら行くってもっと前もって言っておいてよ。
私にも色々と心の準備というものが必要なんですから。
本来なら入浴後の点呼が終わったらその後は部屋にいなきゃいけないのに、このスリルが堪らないわよねぇ。なんて言いながら、恵子は私を連れ出して一直線に柊君たちの部屋に向かってしまった。
この、柊君たちの部屋にたどり着くまでの私の心臓の暴れようと言ったら、このまま心臓発作で死ぬんじゃないかと思えるほどに凄まじかった。
運よく先生に見つからなかったからいいけれど、もしも見つかっていたらどうするの?
それに、女子の点呼は先に終わったけれど、男子はまだこれからなんだよ? そこで見つかっちゃったらおしまいだよ??
そんな不安を抱えて怖気づいている私とは反対に、恵子はどこからどう見ても楽しんでいる様子。
ホント…羨ましいですよ、恵子の性格が。
いやまあ、恵子の場合、柊君に会えるってだけで楽しいんだろうけれど。
でも、こんな時間から出るなんて想像もしていなかったから、私、思いっきり普段使いのパジャマ姿なんですけど…
最初から行くとわかっていたら、私も恵子みたいにTシャツと膝丈のハーフパンツというラフな服装を用意出来たのに…ずるいよ、恵子ぉ。
「ね、ねえ…恵子。本当に行くの?今日はやめない?」
「何を言っているのよ、美菜。 もう、部屋の前まで来ちゃってるんですけど?」
「いや、そうなんだけど…私、恵子と違ってパジャマだから凄く恥ずかしいんですけど…」
「うふふっ。大丈夫よ、美菜。 オトコってパジャマ姿に弱いらしいから、そのほうが長瀬を悩殺できちゃうかも?なーんてね。 ほら、入るわよ」
「なっ、ちょっ!?」
待ってよ、恵子っ。
余計に行きたくなくなったんですけどっ?!
そんな心の叫びは恵子には届かず、彼女は行きなれた部屋に入るように簡単に中に入って行ってしまった。
取り残された私は一人で引き返すことも出来ず、しぶしぶ恵子の後を追っておずおずと中に入った。
部屋の中に入ると、昼間はいなかった2人の男子生徒もいて、6人全員の視線が入り口に立つ私たちに集まる。
彼らは私たちの姿を確認すると、長瀬君を除く一同が一斉に、お〜っ!という歓声のような声をあげた。
当たり前の事だけど…視界に映るのは男子ばかり。
昼間の時もそうだったけれど、男の子が2人増えて6人も揃うとこんなにも迫力があるのかと、気迫に押されるように足が一歩また退いた。
16畳ほどの広さの中に6人分の布団が敷き詰められ、部屋の中央を囲むように座っているみんながこちらを見ている。
しかも普段見慣れている制服姿ではなく、それぞれにラフな格好をしているから雰囲気がまたガラリと変わっていた。
弟以外、男の子に免疫がない私。 そんな私にとってこの空間は、なんとも言えず居心地が悪かった。
こんな男の子ばかりが集まる場所は苦手なんですけど…何を話していいのかもわからないし。
やっぱり引き返すべきだったと急激に帰りたい衝動に駆られていると、手前に座っていた柊君が冷やかすように声をかけてきた。
「ほほぉ〜♪風呂上りの艶っぽい美女のお二人さん、いらっしゃい。 おぉっ!美菜ちゃんはハート柄のパジャマ姿ですかっ。たまんないねぇ。
そのパジャマ姿にお兄さんはコーフンして鼻血が出そうです」
こっ、コーフン?!はっ…鼻血って…
気にしていたものを一番に指摘されて、瞬く間に自分の顔が紅く染まっていくのがわかる。
他の男の子たちも同様に、なんかパジャマ姿ってそそられていいよなぁ。などと口々に言うものだから、更に顔が紅くなってしまった。
ひゃぁあ…なんですか、みんなしてぇ…。 私はパジャマに関して触れて欲しくないんですけどっ。
恥ずかしさのあまり真っ赤な顔で恵子の後ろにコソッと身を引くと、かっわい〜。という冷やかしめいた複数の声があがる。
私はもうどう反応していいのかわからず、恵子の後ろで完全に固まってしまった。
お願いだから、私の存在は無視してこれ以上触れないで…。
そんな切なる願いを感じ取ってくれたのか、恵子がスッとこの話題に終止符を打ってくれた。
「んふふっ。可愛いでしょぉ〜。 危険を冒してとっておきの美女が二人も登場してあげたんだから、丁重におもてなししてよねぇ〜」
なんて言いながら、彼女は手前に座っていた柊君と長瀬君の間に割って入り、ほら、ココあけてあけて。と、両手を外側に振る。
そして二人分空いた空間の柊君側に自分は腰を降ろすと、美菜も座りなよ。と、長瀬君側の空間をポンポンと叩いた。
え…嘘でしょ?私に長瀬君の隣に座れと言うの?このパジャマ姿でっ?!
戸惑いながらチラリと長瀬君に視線を向けると、彼は、どうぞ。というように薄っすらと微笑んで首を少し傾ける。
Tシャツにスウェットパンツ姿の長瀬君。 制服ではない今の姿も素敵すぎるほどカッコイイ。
暫しの間、彼の姿に見惚れてしまった私。 そんな私の腕を恵子が掴んで、ほら早く。と、半ば強引にグイッと引き寄せた。
全く構えていなかった私の体はその反動でよろけてしまい、そのままバランスを崩して斜め前に倒れていく。
「わわっ!!」
思わず声を漏らし何とか片足でトントンと踏ん張ってみたけれど、上半身はもう既にみんなの輪の中心に向かって転ぶ体勢に入っていた。
わぁぁぁっ!ダメだぁっ。また転んじゃうっ!!
いつもの如く、みんなの前で醜態を晒すのかと覚悟を決めたとき、不意に反対の腕を掴まれてグイッと後ろに引っ張られた。
「わぁっ!?」
そんな可愛げのない声と共に引かれるまま体が後ろに倒れこむ。 そして背中に軽い衝撃を受けたあと、ズルッと滑り落ちて止まった。
今、何が起こったんだろう…
若干何かにもたれ掛かるような体勢で、私は、はれ?と首を斜めに傾ける。
間一髪のところで転ぶことは免れたみたいだけど…背中と腰にあたる感触はナニ??
「っぶね…大丈夫?戸田さん…」
状況を把握していない私の耳に、背後の、極々近い距離から長瀬君の声が届く。
反射的にその声のする方へ顔を向けた瞬間、私の顔が一気に引き攣った。
どわあぁぁっ!! なっ、なんで長瀬君の顔がこんなに近くにあるのっ?!
ギョッとして自分を見てみると、長瀬君に腕を掴まれたまま体全体を彼に預けるような格好で納まっている。
それを確認した途端、一瞬にして体が硬直化し、ボッと顔が紅く染まっていくと同時に心臓が張り裂けそうなくらいに高鳴った。
ひええぇっ!! なんで…なんで私、長瀬君にもたれ掛かるような格好で座ってるの?!
もしかして、転ばないように助けてくれたのは長瀬君っ?! うっ、うっ、嘘でしょーっ!!
私は弾かれたようにガバッと体を起こすと、耳まで真っ赤に染め上げてズザザッと横に退いた。
「あっ、あっ、あのっ、あのっ…すっすすすいませんっ!ごめんなさいっ!! わっ私なら大丈夫ですっ。転び慣れているので!!」
「別に謝らなくてもいいのに。 今回は転ばなくてよかったね?」
そう言っておかしそうにクスクスと小さく笑いながら、長瀬君はポンポンと私の頭を優しく撫でた。
はっ、恥ずかしすぎるっ。
よりによって長瀬君に助けてもらうなんて…しかもあんな格好で…もう、恥ずかしすぎて長瀬君の顔が見られないよぉっ〜〜。
顔を真っ赤に染めたまま、ありがとうございます…。と、蚊の鳴くような小さな声でお礼を言うと、その様子を見ていたみんなが一斉に笑い出す。
……特に柊君は酷かった。
「イヒヒヒッ!あはははっ!! 美菜ちゃん、顔が真っ赤!超オトコ慣れしてませんって感じ? すんげー初々しくて可愛いんですけど」
「ひっ、柊君っ!?」
そういうコト、声に出して言わないで欲しいんですけどっ!?
「だって、美菜はオトコ慣れしてないもんね〜? もう、本当に可愛いんだからぁ。いい機会だし、ハツカレ募集しちゃう?」
いや、だから…恵子もそういうコトを言わないのっ!!
益々ここに居づらくなるでしょう?
「お!戸田さん、彼氏募集中? 俺、立候補しようかな」
「なに言ってんのよ、岡本。あんた、彼女いるじゃない。ダメよ、ダメ!」
「じゃあ俺は? 今、オンナいねーけど」
「八重崎も前の彼女とモめてるからダメ。 美菜にはもっと誠実で一途なオトコじゃないとダメなのよ!」
「はぁ?じゃあ、例えば誰ならいいって言うんだ?」
その言葉に恵子がニヤリとした笑みを浮かべながらみんなを見渡す。
私はその様子に何となく次の展開が読めたような気がして、ツーッと冷や汗が背中を流れた。
やめて…やめて、やめて、やめてっ。 絶対に長瀬君に話をふらないでっ!!
恵子、お願い! 本当にお願いっ!!
ドクドクと心臓を高鳴らせ、私は祈るように恵子を見る。
恵子はチラッと私に視線を向けてから、一瞬の間をおいて軽く息を吐き出した。
「残念ながらこの中にはいないかもね〜」
ふぅ〜。と、私の口から思わず安堵のため息が漏れる。
あぁ、もう…心臓に悪い…
チロリと睨むように恵子を見ると、彼女は可愛らしくペロッと舌を出しておどけて見せた。
そんな事をしていると、突然誰かの携帯音が部屋に鳴り響く。
そして次の瞬間、穏やかだったこの場の雰囲気が一気に騒然と慌しくなった。
「ヤベッ!今、メールで知らせが入ったけど、俺らのクラスの点呼が始まったらしいぞっ。 とりあえず電気を消すから、みんな布団に潜って寝たフリをしとけっ!! いいか、俺と八重崎で何とか誤魔化すから、絶対にバレんじゃねーぞ!」
えっ…えっ!?ちょっ、ちょっと待って…そんな事を急に言われても!!
私、ここの部屋の人間じゃないし、布団に潜って寝たフリなんて!?
どうすればいいの! ねえ、恵子っ!!…って、あっ、あれ?嘘…いないっ?!
隣にいるはずの恵子の姿は既になく、あたふたとしている間に電気も消されて辺りが闇に包まれてしまう。
どうしよう…どうしようっ!!このままじゃバレちゃうーっ!!!
信じられないくらいに暴れる心臓。
あり得ない事態に涙まで浮かんでくる。
私一人対応できずに固まっていると、突然誰かに腕を掴まれてそのまま強引に一番奥の布団へ引きずり込まれてしまった。
「俺らがいいって言うまで布団から出るなよっ! で、ぜってー動くなっ!!」
その言葉を最後に、部屋の中がシーンと静まり返った。
2009-05-25 加筆修正
地味〜に内容を変えました(^_^;)
どっちゃにしても、どうでもいい内容なんですが、見張り役の男子が必要な事を忘れ全員部屋にいる事にしちゃったので……
プラス、トランプネタがどうも進みが悪かったという理由もあって(てへっ)