*Secret Face






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☆★ 姫子Side ★☆


――――やっと3日目。

もうダメかも・・・もう、限界かも。

声が聞きたくて、会いたくて、抱きしめて欲しくて・・・・・肌を感じたくて。

新一ぃ。

私はバイトの最中も全然手につかなくって、ため息ばかりが口から漏れる。

何でこんな事やってるんだろう?そんな疑問符さえ頭を過る。

自分で悩んで決めた事なのに・・・。

どうして勝手に決めちゃったのかな。新一に一言も相談せずに。

新一、今頃怒ってるかな?・・・きっと怒ってるよね。

電話・・・してみようかな。

私はバイトの帰り道傘を差し、トボトボと歩きながら携帯を取り出し画面を眺める。

今日は雨が降ってるからバイクは家に置いてきてる。

今の私の気持ちを表すかのような激しい雨――――。

携帯のボタンを押すと、一番に出てくる一番大切な彼の名前。

私はしばらく考えてから、ピッとボタンを押した。

『・・・・・もしもし?』

すぐに携帯を通して耳に届く愛しい人の声。

私は自然に涙が溢れ出していた。

「・・・っめんね・・・ごめんね、新一。私・・・やっぱり・・」

『姫子・・・俺やっぱ耐えらんない。情けねぇ・・・。』

「私も・・・ダメなの・・・やっぱり新一が傍にいないと・・・・・ぇっ!!」

泣きながらマンションの前まで辿りつくと、階段に座る一つの影が視界に入る。



***** ***** ***** ***** *****




携帯を片手にこちらを見据える彼の姿。

階段の位置には庇がついているというのに、全身ずぶ濡れでサラサラの茶色い髪の毛からは雨の滴が したたり落ちている。

疲れきったような彼の顔――――・・・新一?

「やっやだ。新一、びしょ濡れじゃない!!なんで?傘は??」

「あぁ・・・忘れてた。」

「忘れてたって・・・いつから・・・いつからここにいるの?」

「さぁ・・・覚えてねぇ。」

「鍵持ってるんだから入ってくれたらいいのに。風邪引いちゃうじゃない!!」

「お前が来るなって言ったから・・・けど、会いたくてさ・・・気づいたらここに座ってた。」

――――・・・新一。

力なく笑う新一の手を引いて階段を上ると自分の家の鍵を開け、中に招き入れ鍵を掛ける。

途端に壁に体を押し付けられ、彼の唇が私の唇に重なった。

貪るような荒いキスに彼を欲していた私の体が一気に上昇していく。

お互いの存在を確かめ合うように、口内を舌が行きかい吸い合う。

「はっ・・・んっ。」

私の口から声が漏れ、頭の中が真っ白になっていくのが分かる。

たった3日しか離れていないのに、もうずっと触れられてなかったような感覚に陥る。

ずっと触れてほしかった彼の腕が、唇が私の体を抱きしめ唇を塞ぐ。

「だっ・・ダメっ。ここ玄関だから・・・ね、中に入って・・・先っお風呂入ろっ・・・。」

「嫌・・・止まんない・・・止めたくねぇ。」

新一は唇を塞いだまま器用に下着から私の片方の足だけを引き抜くと敏感な部分に指を滑り込ませてくる。

キスだけですっかり潤っていた私のそこは指が動く度に、くちゅっくちゅっといやらしい音を立てる。

「あぁっ!やっんぁっ!!」

待ちわびていたように私の中が新一の指を締め付ける。

すぐにでも彼が欲しくて、キスをしながら自ら彼のベルトをもどかしくはずしてるのに自分でも驚く。

私ってば、いつからこんなに大胆になったのかしら・・・そんな事が頭に浮かぶ。

さすがに下着までは下ろせなくて、躊躇していると新一は自分で下ろして私の片足を担ぎあげると そのままダイレクトに入ってきた。

「はっん!・・・あぁぁっ!!!」

「・・・っくっ!!」

途端に広がる私の中の新一の存在。

触れて欲しかった分感覚が研ぎ澄まされてて、いつもより余計に感じてしまう。

ぐっぐっと強く奥を突かれ、私の頭が再び白く霧の中に吸い込まれていく。

「新一っ・・・やっんぁっ!!・・すごくっ・・・気持ち・・・いいっ!んんっ!!」

「俺もっすげぇ・・・気持ちいいよ。すごく久しぶりな・・感じっはっ・・・っく!!」

「ごめんねっ・・・ごめんね、新一。・・・あぁっ!!!」

次第に早まる律動に私の神経がピリピリと反応を示し、意識がそこに集中する。

容赦なく弱い部分を攻め立てられ、私の中から大量の蜜が溢れ出す。

「あっ!あぁぁんっ・・・ダメっそこっ・・ん・・・イクっいっちゃうぅっ!!!」

新一の体にまわした腕に力が入り、押し寄せる快感の波に翻弄される。

「・・・このままっ・・・っこのままイカせて・・・一度だけ。」

朦朧とした意識の中、切なげな彼の声が耳に届く。

「んっ!!・・・安全・・日だからっ・・・・だからっ一緒に・・。」

「一緒にイクからっ・・・くっ・・・愛してる・・姫子。お前だけっ・・・。」

「私も・・愛してるっ・・・あぁぁぁぁっ!!!」

「・・・・ぅっぁっ!!!」

私の体を壁に押し付けながら力強く抱きしめると、彼はもの凄い勢いで奥を突き始めた。

頭の中が真っ白になったすぐ後に新一の動きが止まり中で何かが弾けるのがわかる。

新一は強く抱きしめたまま2・3度大きく腰をグラインドさせると、色っぽく息をつき再び唇を塞いできた。

荒く息を付き、お互いを貪るような求めるようなキスを交わしてから唇を離す。

どちらのものかわからないものが唇からつーっと糸を引き、切れる。

「もう、しばらく会わないだなんて絶ってぇ言うな。」

「ん・・・ごめんね。」

「俺・・・死ぬかと思ったぞ。」

「クスっ。私も・・・ん。」

会話の合間にもついばむようなキスが注がれる。

やっぱり私は新一が傍にいてくれなきゃダメなんだ・・・そんな事をしみじみと感じながら――

――――もう絶対離れない。そう心に決めた。


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