*恋するオモチャ






「んっ・・・・んっっ・・・。」

角度を変えてキスをされるたび、自分の口から甘い吐息が漏れる。

はぁ・・・もぉ。高校生のクセにキスがウマイんだから。

丹念に繰り返されるキスに翻弄されながら、私の腕は自然に幸太郎の首にまわる。

お互いの舌が口内を行き交い、絡み合う。

「ねぇ、いづみちゃん・・・。」

彼からのキスに頭が、ぼーっ。としてきた頃、幸太郎が唇を少し離して囁く。

「ん・・・なに?」

「いづみちゃんてゴムって持ってないよね?」

「え・・・。」

ゴム?・・・ゴムって言ったら、そのアレよねぇ?・・・コンドーム。

そんなの、持ってるわけないじゃない。2年も彼氏がいなかったのに・・・。

「いやぁ、一応持ってんだけどさ。3っつしかないんだよね。足りっかなぁって。」

・・・・・3つ。

・・・って、へっ?!・・・3回もって事?

「あの・・・?」

目の前が暗くなるのを感じつつ、私は彼を見つめ返す。

「あははっ。ま、いっか。足りなきゃ買いに行けばいいしぃ。」

「・・・・・足りなきゃって・・たっ体力が。」

・・・って、そういう問題でもないでしょうに。

「大変だねぇ、いづみちゃん。俺って若いしぃ、元気だし?全部受け止めてよね。」

「そっそんなぁ。」

「大丈夫、そのうち俺じゃないとダメな身体になっからさ。心配しないで♪」

なんと恐ろしい事を可愛らしく笑って言ってくれちゃってるのよ。




「はぁっん・・・ダメっ。」

「何がダメだよ。もうすっかり濡れちゃってんじゃん。」

しっかりとキスで翻弄されてる私は、ベッドに寝かされて、私だけが服を脱がされ一糸纏わぬ姿。

胸の蕾を指先で弄られ、すっかり蜜で潤った秘部を丹念にかき回され、内壁を擦られると、ぞくぞくっとした震えと共に忘れかけてた快感が呼び起こされる。

「んんっ!ダメぇっん・・・もっ・・・どうして私だけ裸になるのよ。」

「ん?まずはいづみを先にイカせてあげる。」

「やっぁよ・・・私だけなんて。一緒・・・じゃないと。」

「へぇー。いづみってば大胆ー。そ〜んな可愛い事言うと、俺いづみの事壊しちゃうかもよ?」

そう言いながらも、幸太郎は嬉しそうに微笑みながらシャツのボタンを外し、床に脱ぎ捨てる。

さすが・・・若いだけの事はあるなぁ。なんて、彼の肌を眺めながらそんな事を思う。

スベスベとしたしなやかなハリのある肌。程よくついた筋肉。厚い胸板。

その全てに『男』を感じさせられて、自然と頬が赤く染まる。

幸太郎は、それにクスっ。と可愛らしく笑ってから唇を塞ぎ、ベッドの脇のボードに用意してあったゴムの袋を開けて、器用に自身に着けると私の入り口にあてがい、ゆっくりと中に押し進んでくる。

「はぁっん!」

「・・・くっ!」

久々に感じる私の中の存在感。それに身体を仰け反らせながら、私は彼を受け入れる。

「いづみっ・・・痛くない?」

「んっ・・大丈夫。」

「超、気持ちいいんですけど・・・ね、いづみって経験アリだよね?」

「そ・・んな事。今、確認しないでよぉ。」

「も、すっげぇ動きたい!超、激しくいっていい?」

「えっ。そんな、激しくって・・・。」

「壊す手前に抑えるからさ。初めてならかわいそうだからあれだけど・・・いづみは違うもんね?」

「ちょっと・・・なんか、嫌味入ってない?」

「嫌味?そんなの入ってるわけないじゃん。前のヤツを消してやるってのはあるけどね。」

ゆるゆると出入りを繰り返しながら、幸太郎は意地悪く笑う。

彼が出入りを繰り返す度、くちゅっ、くちゅっ。と、いやらしい音が繋がった部分から漏れる。

前のヤツって・・・もうとっくの昔に消えてるって。

「そんな、前の人の事なんて覚えてないって。」

「それでも、目を閉じれば俺の事しか浮かんでこないようにしてやる。あぁ、こんな人もいたなぁ。って思い出さないように。俺しか求めないように。」

「幸太郎・・・。」

「ね、独占欲強いっつっただろ?他のヤツに触れられても、触れても許さないから。」

幸太郎は、と言う事で。と呟きながら、私の身体に覆いかぶさってくると激しく中を攻めてきた。

「あっ・・いやっ・・・あぁぁぁんっ!はっ・・激しすぎるってぇ!!いやぁあんっ!」

「激しくっ・・・するって言ったじゃんっ・・・すげっ・・・気持ちいっ・・・。」

「ああぁんっ・・あぁぁんっ・・こうたろっ・・うぅんっ!!」

激しく律動を送られる度、私の小さな身体が上へ上へと押し上げられる。

頭のてっぺんがベッドボードに着きそうになった時、幸太郎が私の身体を、ぐぃっ。と腰を持ちながら下へ引き寄せる。

「クスクス。ちょっとっ・・・激しすぎた?」

幸太郎はゆっくりと腰をグラインドさせる動きに変えると、首筋に唇を這わせながら意地悪く囁く。

「もぅっ・・・壊れちゃっ・・・うっ。やんっ!ダメっ・・・そこっ。」

「ここ、ね。」

私の声色が変わり、ある一部分を刺激されると、びくんっ。と身体が反応をみせて彼にまわした腕に力が入る。

すると幸太郎は、待ってました。と言わんばかりにそう呟くと、再びその部分を中心に激しく攻めてきた。

「やっ!ダメって・・・ダメだってっ!!幸太郎っ・・・イクッ!イッちゃうっん!!」

「いいっよぉー・・・とりあえずっ・・・俺も一発目そろそろイキそうだしっ・・・っく。」

「あっあっ!!幸太郎っ・・んっ・・・も、ダメぇっ!イクっ!!ひゃぁあんっ!!!」

激しく身体を揺さぶられ、頭の中が白い霧に包まれると同時にスパークをみせる。

「いづみっ!!」

幸太郎の体に強くしがみ付きながら、その余韻に浸っていると、幸太郎も程なくして熱いモノを解き放つ。



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