「村上ぃ、残り10%飲まないの?」
ボクの体内に入れようとしてたものを飲ませようとするな〜!
「ん?まずいから いらね。」
あれでしょ?『腐ったミカンの方程式』ならぬ『凍ったクリームコロッケの方程式』でしょ?
「やった〜!メシだ!」
え!人造人間ごはん食べるの?大丈夫なの?ねぇ・・・
みんな料理が並んだテーブルに向かってぞろぞろと歩き出した。
仕方なくボクも後ろをついてゆく。
「うわ〜!おいしそうじゃん!」
すごい料理が長〜いテーブルの上に並んでいる。
「うん。ホントおいしいから是非食べていって。」
男の子がイスを引き出してくれる。
「ありあと。」
そこに座り、皿に置かれたナプキンをひざにかけ、いっぱい並んだフォークとナイフを外側から順に使って食べる・・・男の子のマネして。
ん!おいしい!ほっぺ落ちそうだよ!
「げぇ〜〜〜っ」
てっちゃんって人(?)が料理を口にして苦しんでいる。
こんなにおいしいのに?
「黒沢っ!テメエ、俺の料理にニンニク使うんじゃねぇ!殺す気か!?何回も同じこと言わすんじゃねぇよ!」
「あはっ、ごめん、忘れてたぁ」
雄二って人(?)はガツガツ食べてる。大丈夫なの?ねぇ・・・(2度目)
男の子は、他のみんなと違って別メニューみたいだけど、ゆっくり上品に食べてる。
ボクは出される料理をペロリと食べた。
しかもデザートまでついてた!
ディナーのゴール・ラッシュやぁ〜!(彦摩呂風)
「1名様1万5千円のコースとなります。」
男の子がものっすごくイイ声で言った。
「カネ取んのかよ!っていうか正月明けでもないのに小学生のボクが持ってるわけないだろ!?」
「うそうそ。お金はいらないよ。」
ほっ、よかった〜!
ホントにカネ取られたらどうしようかと思ったよ!