「なんで俺が沙悟浄なんだよ!」
「そうだよ〜、安岡と北山だけずるい!」
黒ポンも酒井さんの意見に乗っかる。
「早い者勝ちだよ。」
北山さぁん、その適当なコメントやめなよ〜・・・。
「けどさ、黒ポンその耳とキャスケット、よく似合ってるよ。」
「え、ホントぉ!?」
あ、黒ポン、嬉しそう嬉しそう♪
機嫌直ったみたいだな。
『あのさぁ・・・全員揃ったんだし、早く行ってくんない?』
お釈迦様がちょっとイライラし始めている。
「・・・あの〜、さ・・・」
俺は急かすお釈迦様に声を掛けた。
『ん?何よ?』
「もうひとり、連れて行っちゃ・・・ダメ?」
『4人いりゃあ充分じゃん。』
「いや、そこをなんとか・・・」
北山さんもお釈迦様にお願いしている。
「村上、自分ひとり置いてかれたってわかったら絶対“仲間外れにされた!”とか言ってスネるよ!」
いやいや黒ポン、スネるスネないの問題ではなく・・・。
『けどもう空いてる役ないよ?』
「じゃあ・・・カトちゃん役でいいっす!」
と酒井さんが言ったら・・・
ハゲヅラ、チョビヒゲ、真ん丸メガネに白シャツ・腹巻姿のリーダーが!!
「ぶぁっはっはっはっはっ!」
ヅラからはみ出た後ろ髪がまたイイ感じだし〜!
みんな死にそうなほど笑っている!
もちろん俺も・・・ダメだっ、おもしろすぎて、おっちんじまう〜!
「んぁ?なんだお前ら。」
こんな時に限って、いたって冷静なのがまた笑える!
「わはははっ!村上、自分の格好見てみなって!ははっ!」
「なんだよ黒さ・・・って、ぬぁんぢゃこりゃあ゛〜〜!」
そりゃ驚くだろうねぇ、カトちゃんになってるんだもの。
笑われてる当の本人は、唖然呆然である。
あ〜!マジ腹いてぇ!!
「あ〜、すいませんっ、カトちゃん撤回で!
マチャアキさんの時のオヒョイさん、唐沢さんの時の柳沢慎吾さんがやってた“白竜”で!」
酒井さんが自らの案を訂正した。
すると、カトちゃんだったテツの姿があっという間に白竜の格好になった。
「おぉ〜!」
一同、拍手喝采!