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「てっちゃん、馬に変身してみてよ。」

北山さんがテツに注文を出すと、テツの身体が一瞬にして白馬に変身した。

「うぉ〜!かっけぇぇぇ〜!」
一同、大興奮!

「北山、乗ってみろよ!」
黒ポンが四つん這いで足場を作り、俺と酒井さんで北山さんの身体を支えてリーダーの背中にまたがらせた。

「おぉ〜!いい画だ!」

一同拍手をしていると、急に白馬が白竜の姿に戻った。

おっこちそうになる北山さんを3人で受け止める。

「何でリーダーである俺が北山の下なんだよっ!?」

あ〜、怒ってる怒ってる。

「そうだ。白竜ってさ、元はと言えば真っ白な竜だったんだよ。」

さすが先生!よく知ってるなぁ!

するとテツの身体がまた変身した。
今度は大きくて真っ白な竜だ!

「おぉ〜!かっけえぇ〜〜!」
一同またも拍手。

 

『ねぇ。マジで早く行ってくんない?』
お釈迦様が呆れたように命令する。

「あのさぁ。天竺に何しに行けばいいのよ?」
俺は上を見上げて、お釈迦様に聞いた。

『天竺に掛け軸を。』
「駄洒落かよ!」
酒井さん、ナイスツッコミ!

『ウソウソ。お経をね、取ってきてくれりゃあいいから。頼むね。じゃ、いってらっしゃい。』
「どうやって行けばいいのさ?キント雲?馬?竜?」
『キント雲は孫悟空しか乗れないし、馬は海渡れないでしょ。竜は他の人がビックリしちゃうからダメ。』
「使えねぇぇ〜〜!」
呆れて、思わず声が裏返ってしまった。

『まぁ、インドまでの格安航空券か何か買って行ってよ。領収書切っといてくれたら、あとで精算してやるから。』

「えっ、インド!?本場じゃん!モタモタしてないで早く行こうよ!」

ブタの鼻をピクピクさせてモチベーション上がりまくっている者1名。
そして、うなだれる者4名・・・。

 

 

斯くして、孫悟空一行は無事お経を持ち帰ることはできるのであろうか!?

乞うご期待!

 

 

【つづく・・・と思わせといて、完】

 

 

「ねぇねぇ、早く本場のカレー食べに行こうよ〜!」


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