『あとはお前だけだ!デスウルフ!』
『今日こそやっつけてやる!』
『そうはいくかな?ヘル・プロテクタ〜!』
デスウルフが右手を天に翳し叫ぶと、デスウルフのカラダが青い球体に包まれた。
観客席後ろからの青いスポットライトが、うまくその様子を再現している。
『これでお前らも手も足も出まい。あ〜っはっはっはっ!』
『何を〜っ?!』
殴りかかるレッドであったが、バリアによって弾き返される。
レッドのキックも、ブラック連続パンチも、まったく効果がない。
『レッド・ファイア・ソ〜ド!』
『ブラック・サンダ〜・ソ〜ド!』
短剣を取り出し交互に斬りかかるも、なす術なしだ。
『痛くもかゆくもないわ!あ〜っはっはっはっ!』
『く、くそぅ・・・』
『レッド!ブラック!待たせてごめん!』
『誰だぁ?!』
わかりきったことを聞き返すデスウルフ。
さっきから観客が呼んでるじゃん。
登場したのは、案の定・・・
『光を纏い、正義を貫く!アトラ〜ス・ホワイトぉっ!』
アトラスは3人組なんだから、2人だけでボスをやっつけれるワケがない。
『ホワイトっ!』
『間に合ったみたいだね。・・・ホワイト・フラッシュ・ソ〜ド!』
ホワイトが短剣を取り出し、今度は3人で順にかかっていく。
デスウルフは少しよろめきながらも、ダメージはほとんど食らっていない状態だ。
『よし、こうなったら!』
『いくぞ!』
『おぅ!』
レッドが剣を振り上げ、そこにブラックとホワイトも剣を寄せる。
『アトラ〜ス・ア〜ス・アタッ〜ク!』
合わせた剣を3人で振り下ろすと、レーザー光線が青い球体を貫く。
『うわぁ〜っ!!』
球体は弾け、デスウルフは肩の辺りを手で押さえながら叫んだ。
『やったぁ!』
『そ、そんなバカな!・・・くそぅ、今日のところはこのぐらいにしておいてやる!次は容赦しないぞ!覚えておれ〜っ!』
そう言い残し、デスウルフは舞台奥にあるカーテンに吸い込まれていった。