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『大丈夫ですかっ?!』
ブラックが俺に問いかけてくる。
俺は、うん、と大きく頷いて親指を立てた。

『世界に平和が訪れるまでボクたちは闘い続ける!』
ホワイトが客席に向かって叫ぶ。

『地球に平和を!激闘戦隊、アトラスっ!!』

レッドのかけ声で3人が決めポーズすると、大きな拍手が巻き起こった。

「そして、あらっ太くん!」

司会者の紹介に、俺も3人に負けずにポーズ!
特に決まった決めポーズもないから、武藤のLOVEポーズや蝶野ポーズなんかをやってみる。
会場に集まった大人たちも笑ってくれている。
よかった〜、盛り上がってくれて。

「じゃあ、あらっ太くん!デスウルフもいなくなったことだし、ツリーの点灯ボタン押そうかな〜?
せっかくだからアトラスのみんなも、一緒に押してくださ〜い!」

司会者の言葉にアトラスが頷き、点灯ボタンを置いた台に歩み寄ってきた。

4人で頷き合って、ボタンに手をかけた。

「それではいいですか〜?では、5から行きましょう!・・・せ〜のっ、5〜!4〜!・・・」

会場のみんなで、カウントダウン。
この一体感、すごい・・・。

「3〜!2〜!1〜!」

4人でボタンを押し込む。
ツリーを飾った7色のLEDランプが一斉に点灯した。
それぞれの色が時間差で点滅することで、ツリーは無数の色に変化していく。

「メリ〜、クリスマ〜ス!」

司会者のかけ声とともに再び巻き起こる拍手と歓声。
こうして無事に(?)、「点灯式」は終了とあいなった。

すっかり暗くなった空を見上げる。
チラチラと舞い落ちる白い雪が、スペシャルな点灯式に華を添えてくれた。


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