【第4回戦/ババ抜き】
手元に最後にジョーカーを残したものが負け。
説明不要のメジャーゲームだ。
配られたカードを各自でチェック。
ペアになったカードを場に捨てていく。
「じゃ、さっきの勝者、黒沢さんから。」
「はいよっ。」
黒沢が酒井の手持ちのカードから1枚取り、ペアになったカードを捨てる。
そして自分の手持ちのカードを裏向けて村上に差し出す。
村上が黒沢の手持ちのカードから1枚取り・・・
「・・・くすっ」
「黒沢・・・笑うな・・・っ!」
「え?マジ?!マジで?!!」
「いいから早く取れ安岡っ!」
安岡は引きつる笑顔で村上の手札から1枚を取った。
〜中略〜
気づけば、各人の手持ちはあとわずか。
酒井が北山の手持ちのカードから1枚を取り、ペアが完成。
ついに1枚になった。
「っしゃ!!」
「え〜・・・イチ抜け、酒井かよぉ〜」
「『酒井かよ』とは何だっ!『酒井佳代』に改名した覚えはないぞっ!ブツクサ言ってないで早く取ってくださいよ!」
「・・・はいはい。」
黒沢が酒井の1枚を渋々取って、酒井がイチ抜けで勝利。
「やったぁ〜!イ〜チバ〜ン!」
酒井が耳に手を当てて歓声を聴くパフォーマンスをするも、4人の反応はない。
ババ抜きというゲームは、勝った人間があまりフューチャーされないゲームなのである。